ある日、今日も今日とてチームスピカは練習に励んでいた
テイオー「あ~!!、疲れた~!!、キタちゃん足揉んで~」
キタサン「はい!!、分かりました!!」
マックイーン「全く、だらしないですわよ」
スペ「ふぅ、スズカさん、飲み物飲みますか?」
スズカ「ありがとう、スペちゃん」
沖野「座り込むなよ~、この後も練習が続くんだからな」
皆で休憩を取っている時
猫「な~」
何処からか猫が現れる
ウォッカ「お!!、何だどうしたお前、野良か?」
スカーレット「バカね、首輪が着いてるでしょ、飼い猫が逃げたんでしょ、ん?」
ダイワスカーレットは何かに気付き猫と首輪の間に手をやる
スカーレット「これって、ピアス?」
ダイワスカーレットの手には片方だけのピアスが握られていた
テイオー「可愛いピアスだね」
キタサン「本当ですね」
マックイーン「飼い主の方が落とした時に首輪に挟まったのでしょうか?」
ウォッカ「どうする?」
スカーレット「どうするって何よ?」
ウォッカ「いや、多分持ち主の人困ってるだろうし知ったからには返した方が良いかなって」
スカーレット「どうやってよ」
スペ「そうだ!!、ストレンジャーさんに視て貰いましょう!!、持ち主の人を見つけてくれるかも!!」
沖野「おい、あんまりあいつを困らせるなよ」
ストレンジャー「どうしたの?」
スペシャルウィークがそう言い沖野が止めるがそこにストレンジャーが来てしまう
スペ「ストレンジャーさん!!、このピアスの持ち主の人を探して欲しいんですけど」
スペシャルウィークはそう言うとピアスをストレンジャーに渡す、するとストレンジャーの目が青く変化する
ストレンジャー「!!」
スズカ「何か見えたの?」
ストレンジャー「持ち主が、助けを求めてる」
スピカ「「「「え!?」」」」
ストレンジャー「このピアスは何処に?」
ウォッカ「そこの猫の首輪に挟まってた」
ウォッカがそう言うとストレンジャーは猫を視る、すると猫は何かを感じたのか何処かへ向かいストレンジャーもその後を追う
テイオー「ちょ!?、何処行くのストレンジャー!?」
スペ「待って下さ~い!!」
ウォッカ「お、おい!!、置いてくなよ!!」
スカーレット「ちょっと!!、まだ練習終わって無いのよ!?」
沖野「おい!!、お前ら!!、ったく!!、おい!!、ちょっと待て!!」
一行は口々に叫ぶがストレンジャーの視界には入っていなかった為伝わらなかった
ストレンジャーは猫の後を追い続ける、壁を上り屋根を進む猫とは違いストレンジャーは道を進み猫の後を追うととある家に猫が入り込む
ストレンジャーはそう言うわけにはいかない
テイオー「はぁ、はぁ、はぁ、いた~!!、もう!!、置いていかないでよ!!」
そうこうしている間にスピカの面々が追い付いてくる
ストレンジャー「トレーナー、インターホンを押して下さい」
キタサン「それならご自分でやれば良いのでは?」
ストレンジャー「私、インターホンとか電話とか分からないんです、口の動きが見えないし言葉は電波化されてしまって分からないんです」
キタサン「ああ」
今まで普通に会話が成り立っていた為キタサンブラックはストレンジャーが耳が聞こえない事をすっかり失念していた
沖野「取り敢えず、押すぞ」
沖野がそう言いインターホンを鳴らす
インターホン『はい?』
沖野「突然すいません、沖野と申します、お宅の猫が落とし物をしたみたいで届けに」
インターホン『猫?、家に猫は居ませんが?』
沖野「え?、しかし此方に猫が入って行くのを見たのですが?」
インターホン『………………お待ちください』
インターホンはそう言うと切れてしまった
沖野「お待ちくださいってよ」
ストレンジャー「…………トレーナー、目薬を」
沖野「え?」
ストレンジャー「目薬を」
沖野は渋々目薬を渡しストレンジャーはそれを両目に指すと家中を視る
ストレンジャー「…………………………」
するとストレンジャーは1通り見渡すと家の裏に回る
マックイーン「あの、何処に?」
スズカ「追いかけましょう」
ストレンジャーは家の裏に回ると大きめの石を広う
テイオー「何か嫌な予感」
キタサン「え?」
ガッシャーン!!!!
スペ「ええ~!?」
ストレンジャーは石を投げ1階の窓ガラスを割り中に入った
ウォッカ「お、おい!!、これ不味くね!?」
スカーレット「当たり前でしょ!!」
スピカの面々も訳が分からなかったが取り敢えずストレンジャーの後を追う
ストレンジャーは中に入ると2階に上がりある部屋に入る、そこでは鎖に繋がれた小さな女の子とその少女に平手打ちをする女がいた
沖野達も中に2階に上がって来るとその光景を目の当たりにする
沖野「おいおい、何だこりゃ」
テイオー「なにこれ、大丈夫!?」
スピカのメンバーは鎖に繋がれた少女に近付き鎖から解放しようとする
女性「違うの!!、これは」
ストレンジャー「………………あの子に何したんだ?」
女性「え?」
ドガン!!
ストレンジャー「答えろ!!!!」
女性は壁に叩き付けられ首を締め上げられる
沖野「ストレンジャー止めろ!!」
沖野が慌ててストレンジャーを引き剥がそうとするがウマ娘の力で押さえつけられている為なかなか離せない
女性「あ…………が…………嫌……」
キタサン「ストレンジャーさん!!、小さい子の前ですよ!!、止めて下さい!!」
キタサンブラックはストレンジャーの目を見て叫ぶとストレンジャーがフッと力を抜く
沖野「ったく、殺す所だったぞ」
ストレンジャー「まさか、殺す価値も無いよ」
マックイーン「救急車と警察を呼びました、後は彼らに任せましょう」
その後やって来た救急車で少女は搬送され母親と思われる女は警察に連行されていった
沖野「あの時何を視たんだ?」
ストレンジャー「痛みと恐怖を抱く誰かと、怒りと快感を抱く誰か、痛みと恐怖の方は抱く感覚がとても大きかった、小さな子に良く視られる感じだった、となると怒りと快感を同時抱いてる奴は親の可能性が高い、となると後は簡単、子供へのネグレクトか虐待のどっちか、だから強行突破した」
沖野「…………まぁ、何はともあれお前が無事で良かったよ、もうこんな無茶するなよ?」
ストレンジャー「………………ごめん」
ストレンジャーはそう言うと沖野に目薬を返した