【タイトル募集】〜ワイのアプリのチームでウマ娘を集めたらカオスしかない説〜 作:のるどすとりーむ
さて、チームのメンバーが結構増えてきたな。これ以上は締め切るべきか?うーん悩ましいなあ……
「あの……すいません」
トレーナー室に誰か入ってくる。聞き覚えのある声だ。
「あ、久しぶり。ここに来たってことは……」
「はい……私はやっぱり1番を取りたいです!」
前とは少し違う雰囲気。コレは相当覚悟が決まっている。
ダイワスカーレット、よく考えてきてくれたようだ。
「よし、じゃあつまり……」
「はい、契約させてください!」
「分かった!」
これで正式にダイワスカーレットが俺のチームに入った。
─────セイウンスカイ・エルコンドルパサー・キングヘイローの場合
「これにて、8人が俺のチームに入ったのか……けっこう居るな」
大体一般的なチームくらい?
「そこの貴方!」
いきなり、少し気の強そうなウマ娘が目の前に現れた。
「はい?」
「この私、キングヘイローのトレーナーになる権利をあげるわ!」
「はい??」
「あ、キングちゃんずるいデース!私も契約したいデース!」
「え?」
なんかマスクを付けたウマ娘も増えた。
「セイちゃんも忘れないでね~」
なんかすごいゆるい雰囲気のウマ娘もついてきた。
「えーと、どういった観点から俺との契約をご所望で?」
「もちろん、その手腕よ!噂には聞いているわ!凄いらしいじゃない」
「噂かあ……」
別に俺は大した事はないんだけどな。
「お願いしますデース!」
「うーん……」
正直これ以上人数を増やすと危険な気がする。大丈夫かなあ……
「……分かった。俺だけでは判断しかねるから、一回学園に相談させてくれ」
「「「!」」」
3人共驚いた顔をみせる。そして次第に嬉しそうな顔になる。まだ正式に受け入れると決めたわけでは無いんだけどなあ……
─────
「……というわけでして」
「なるほど」
たづなさんに相談してみた。この人は俺が新人だったときからの良い相談役だ。
「では、トレーナーさん『エクストラチーム』とするのはどうでしょう?」
「エクストラチームってなんですか?」
「エクストラチームとは、通常5人程度のチームの、3倍、15人のチームとすることです。そうすれば学園からもある程度の支援を受けられます」
「なるほど……」
確かにそれだったら問題はないか……
「ちなみに俺の手腕で15人を育成できるんですかね?」
「あ、問題ないと思いますよー」
即答された。
「えーと本当ですか?正直俺はそんなに」
「トレーナーさん、それ以上言うと他のトレーナーさんから嫉妬されますよ……」
たづなさんが呆れた目線で俺を見る。
「どうして、あんなにも凄いウマ娘を輩出しているのにそんなに自己評価低いんですか!?もっと自信持ってください!」
「わ、分かりました……」
あれ、なんで俺怒られたんだ?
─────
「というわけで、問題無いらしいから、これからよろしくね」
「わかったわ。これからよろしく」
「よろしくデース」
「よろしくね〜」
これで3人増えて、チームメンバーは11人になった。
サッカーできるじゃん。
─────ネオユニヴァース・タップダンスシチーの場合
というか、今まで受動的過ぎじゃないか?俺が自らスカウトしようとしたのダイワスカーレットくらいだぞ。もっと自分からスカウトしないとな……
「ヘイ!そうそう良い感じだ!」
レッスン室で誰かの声が聞こえる。
ドアの隙間から中を覗いてみる。
「はい、ワンツー、ワンツー」
……なぜかソーラン節を踊っていた。ウイニングライブの曲になかったよな?あとソーラン節でその掛け声はおかしいと思う。
「お?誰かいるなあ?ちょうど良かった!彼女、ネオユニヴァースのダンスを見てやってくれないか?」
なんでいることがバレたんだろう?
「あ、ああ……」
当の本人、ネオユニヴァースを見ると、凄いキレッキレで踊っている。
「良いんじゃない?……ところでなんでソーラン節を?」
「ああ、それは」
「『マルチバース』と『connect』するためだよ……」
ネオユニヴァースが言う。どういうことだろう?
「とまあ、それで付き合っているわけだ。……ああそういえば言うのを忘れていたな。アタシはタップダンスシチーだ」
「どうも……」
「そういえば貴方と『connect』の可能性を感じる……だめ……?」
「どういうこと?」
「上手く伝えるのが難しい……強いて言うなら『contract』かな……?」
「contract?たしか、『契約』……?」
「そう……」
どうやらここに来ても契約を迫られているようです。
「ああ、そうだ。トレーナー、アタシもアンタと契約したい」
「え?」
「どうやらビッグなチームを作っていると噂に聞いてな……乗るしか無いじゃないか?このビックウェーブに」
脳裏に『乗るしか無いですもんね。このビッグウェーブに』というあの人が浮かぶ。
「は、はあ……」
「アタシはいつか大きな城を建てて、皆と踊って暮らしたいんだ、その夢を叶えるために、手伝ってくれないか?」
「なるほど……」
二人共きっかけはなんであれ、多分契約したらちゃんとやってくれそうな気がする。
エクストラチームにはまだメンバーが足りなし、ここは契約するかな。
「わかった。じゃあこれからよろしくね」
─────メジロアルダンの場合
これであと二人……今度は誰をスカウトしようかな。
今「いや、今までずっとスカウトできてないじゃないですか」って思った人、正直に手を挙げなさい。先生もそう思っていました。
さて、行き場がなくなったため、取り敢えず図書館に赴くことにした。ここでトレーニングに関する本とか読んで、G1を育成していた子に取らせていたなあ。今では懐かしい。
「あの……すいません」
淡い水色の髪の生徒に声をかけられた。
「はい?」
「あの本を取って頂けませんか?」
棚の上の方にある本を指差す。
「いいよ……はい」
「ありがとうございます」
本のタイトルを見ると「野菊の墓」と書いてある。
「野菊の墓か……よく読むの?」
「ええ、こういう淡い恋の話は私の好みでして……」
少し恥ずかしそうに彼女が言う。
「いいよね……個人的にこの儚い最後が好きなんだよね……ってゴメン。もしかしてネタバレしちゃった?」
特に何も考えずに喋ったため、結末を言ってしまった。
「いえ、大丈夫です。私も何度も読んでいますから……私はほんの少しだけモヤってします」
「ほう?」
「あまりこういうことは良くないのかもしれませんが、やっぱりもう少しグッドエンドが嬉しいですね」
「なるほど……」
「あら、もうこんな時間?……私はここで失礼します」
「そっか」
「……またどこかでお話を聞かせてもらえませんか?」
「……ならここに来てよ。歓迎するよ」
トレーナー室の紙を渡す。この娘なら変な使い方はしないだろう。
「……貴方、トレーナーさんだったんですか?」
少し驚いた顔をされる。
「……逆に何だと思っていたの?」
「図書室の先生かと……」
「確かに……」
図書室に入り浸るトレーナーなんていないよなあ。
「…………ちなみに私、まだ契約してないんですよね」
「そうなんだ」
どこかで見たことある展開だな。
「あー、どこかにお話の合いそうなトレーナーさんはいませんかね?」
わざとらしく彼女が言う。
「はあ……良いのか?」
「まあ、悪い人ではなさそうなので」
「そっか……じゃあ、これからよろしくね。ちなみに名前は?」
「よろしくお願いします、トレーナーさん。私はメジロアルダンと申します」
─────ツインターボの場合
これで14人になった。あと一人か。どうしようかな……
「あ!トレーナーだ!」
「こんにちは」
今度は元気そうなウマ娘が来た。
「ねえターボと契約してくれる?」
「ちょっと待って」
早いな。今までの娘もだいぶ早かったけど、多分この娘が契約RTA記録保持者だろ。(何やねん契約RTAって)
「駄目なの?」
ターボ?というウマ娘が悲しそうな顔をする。
「駄目じゃないけど、流石にまだ会って1分もしていないのに契約するのは難しいよ」
「そう?じゃあターボの走り見てて!」
「え?」
「おりゃー!!!」
ターボが廊下を駆ける。見た感じ、ラストスパートの末脚で伸びる差しや追込というより、逃げで耐えきるような走り方だな。
「ハア……ハア……どうだった?」
「うん、良いと思うよ……」
悪くない走りだった。でも、あの少しだけ癖のある走り方が気になるんだよな。大逃げというか。
「ターボね」
「うん?」
「ターボね、他のトレーナーにも契約してって言ったんだけど、でも『その走り方じゃ無理』って何回も断られて……でね。ネイチャから聞いて、凄いトレーナーがいるらしいからその人を頼ったらって……」
ターボが暗い顔をする。そうか、そういうことで俺の元に来たのか……でも俺って凄いトレーナーなのかな?まあいいや。
「なるほど……」
確かに癖のある走り方だが、でも伸ばすことはできそうなんだよなあ。
俺にその技量があるかどうかが問題だけど。
「分かった……もう一回走りを見てみたいから、練習コースに来れる?」
「! うん!分かった!」
俺の言葉を聞いた途端ぱあっと表情が明るくなる。
─────
練習コースで、ターボの走りを見ることにした。馬場状態は良好。これなら本番に近い彼女の走りを見れるはず。
「じゃあ、いくよー!」
「いいよー!」
「おりゃあああああ!!」
凄まじい速さでコースを周る。まさに大逃げ。いいペースだ。もしかしたらコレでほかのウマ娘のペースを崩せるかもしれない。そういう武器が彼女にはあるな。
しかし、やはりと言うべきが、後半に入ってすぐにバテ始める。もう少しそのバテるまでの時間を長くすることができれば勝つこともできそうだな。
ちょっとずつペースが落ちながらもなんとかゴールする。
「ハア……ハア……どうだった?」
「いい走りだったよ……」
他のトレーナーの目は節穴なのだろうか。彼女の強さはスピードにある。ならばそれを活かして逃げるは正解だと思うし、むしろこうなればスタミナの練習をすればだいぶ伸びるのに。
「ターボ、君の走りを見てわかったよ。君は全然これから伸びる。俺がそうさせてみせる。だから契約しよう」
「! いいの?」
「もちろん!」
コレで俺のチームは揃った。
─────
「さて、コレでエキストラチームのメンバーが揃ったわけだが」
「いやあ〜やっぱり人が多いね〜」
やれやれ、とした顔をセイウンスカイが見せる。
「にぎやかになるねぇ」
ワンダーアキュートが言う。
「そこで大事なことを忘れていた。チームの名前を決めていなかった」
「はいはい!ターボ『チーム光』がいい!」
ターボが元気に立候補する。ちなみに後からターボはツインターボっていう名前だってことを知った。
……そしてチーム光か……なんだろう、NUR◯光に通じる何かがあるな。
「確かに、光をモチーフにするのは面白いね。他にもアイデアは無いかい?」
「光……星……私は『チームスバル』を推薦するよ」
「なるほど、昴のように輝くという意味もあるのか」
「昴ねえ……セイちゃんはちょっと車の方を思い出すね〜」
「ああ、確かに……」
「じゃあそのまんま英語にして『プレアデス』とかどう?風水でも多分良さそうだよ!」
「いいね」
「プレアデス!?なにそれかっこいいー!ターボそれにしたい!」
ターボ師匠はこうおっしゃっている。
「他に案は?」
「……」
特になさそうだな。
「じゃあ、チーム名は『プレアデス』になるけど大丈夫そう?……ターボ、ネオユニヴァース、二人共別のを提案していたけど大丈夫?」
「いいよ!プレアデスかっこいいから!」
「大丈夫……モーマンタイ……だよ……」
「じゃあ決定で!『チームプレアデス』として頑張っていこう!」
「「はい!」」
─────この時トレーナーは知らなかった。トレーナーの力でレースは当然のように勝ちすぎて、むしろラブコメ要素が強くなるということに……