【タイトル募集】〜ワイのアプリのチームでウマ娘を集めたらカオスしかない説〜   作:のるどすとりーむ

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第二話「本人の前でウイニングライブを見てみようステークス」ウマ娘:メジロアルダン・ホッコータルマエ・セイウンスカイ

 えー、チームプレアデスが設立されて大体一ヶ月経ちました。なぜかみんな凄いレースに勝ちます。俺はたまたま日常で起きたことをトレーニングのアイデアにしているだけなのに……

 それで、今はたくさんあるメンバーのウイニングライブを消費しています。

 やっぱり教え子がステージに立っているとなんか嬉しくなるね。

 

 

─────メジロアルダンの場合

 

「こんにちは、トレーナーさん」

 淡い水色の髪のウマ娘、メジロアルダンがトレーナー室に入ってきた。後から知ったのだが、彼女は「硝子の足」と呼ばれるくらい怪我しやすい足だったとか。まあそれは俺のアイデアで治したけど。めちゃくちゃ驚いていたな……やっぱりトレーナーってスポーツ医学を履修してないイメージがあるからかな?

「こんにちは」

「今は何をされているんですか?」

「ああ、皆のウイニングライブを見ておこうかなって、忙しくて生で見れなかったから、ここで消化しておこうかと」

「なるほど……」

 

 そこで会話は終わる。

 俺は、テレビに釘付けになる。アルダンのファンサは、なんというか……いつもの落ち着いた印象とは逆で、少し大胆なるから俺はそのギャップにやられた。ウインクされると意識が飛びそうになる。やっぱりウマ娘は魅力的だなあ。

 

「トレーナーさん、ここに本人いるんですが?」

「あ、もしかして嫌だった?」

「いえ、むしろトレーナーさんが私を応援してくれるのは嬉しいのです。でもせっかく本人が居るんですから、こっちにも応援してほしいですね」

「と、言いますと?」

「今からトレーナーさんのためにミニライブ、やっても良いんですよ?」

「いいんですか!?」

 食い気味に聞いてしまう。あかん、自分の中にあるオタク属性が暴走し始めるぞ。

 

「もちろんです……じゃあ失礼して……」

 

周囲のものをどかす。

 

「トレーナーさんにささげるライブです。一曲目は『うまぴょい伝説』」

 

「わあああああ!」

 

─────

 かれこれ2時間近くライブをしてもらった。俺はもう満足です。

「ありがとうございました」

「いえええええい!」

 俺は完全にオタクムーブをかましていた。

 

「いやあ、ありがとう!大満足だよ!」

「とんでもないです……少し片付けましょうか」

「そうだね」

 

 ここで一旦冷静になる。……あれ?俺ナチュラルにやばいことしてない?教え子にライブしてもらって、それで思いっきり発狂するって。……やばいなこれ。

 

「あの……アルダン」

「はい?」

「俺、ライブ頼んじゃったけど大丈夫なの?」

「もちろんです。トレーナーさんのためならいつでもライブしますよ」

 アルダンはニッコリ笑う。そうか、そういうものなのか。

「そう言ってくれると有り難いよ……さてこんな感じでいいかな?」

 部屋が元通りになる。

「じゃあこれで……ってアルダン、どうした?」

「いやっ?……別に何もないですけど……?」

 なにかある時の言い方だ。というか、さっきから俺が一歩近づくたび、彼女が一歩離れる。

 ……やっぱりライブを頼んだのが良くなかったのかな?

 

「アルダン……もしかして」

「いえ!ちょ、ちょっとだけ踊って汗をかいているだけです!に、にに匂いとかはしませんよ?」

「……」

 なるほど、大体察した。アルダンは汗で匂っていると思っているのか。全くそんな事無いのに。

 

「大丈夫だよ、アルダンからはいつもいい匂いがしているから」

「ふえっ!?」

 

 あ、もしかしてこの発言って……セクハラじゃね?

「あ!いや、いまのはそういう意味じゃなくて……!」

「ちょっと、今日はコレで失礼します!!」

 

 足早にアルダンが出ていく。追いかけるのは無理そうだ。

 

 俺はまた懲りもせずライブ映像を再び見始めた─────

 

─────ホッコータルマエの場合

「こんにちは、トレーナーさん」

 苫小牧のハスカップを連想させる紫色の瞳のウマ娘─────ホッコータルマエが入ってくる。

「こんにちは」

「トレーナーさん、何をされているんですか?」

「え?あー、ちょうど君のウイニングライブを見てるところだよ」

「なるほど、良いですね。一緒に見てもいいですか?」

「いいの?人によってはウイニングライブを見られるのは恥ずかしいって聞いたけど?」

「大丈夫です。むしろトレーナーさんであれば私の全てを見てほしいくらいですよ!」

 少し興奮気味にタルマエが言う。

「その言い方だと誤解を生みそうだな……」

「(文字通りの意味もありますけどね……)」

「え?なんて?」

「なんでもないです」

「そう?……じゃあ見てみるか」

─────

「いやあ良かったあ……」

「そう言ってくれると嬉しいです」

「やっぱりサビの部分のときの、とびきりの笑顔が可愛いのなんの」

「かわっ……!?」

 なぜかホッコータルマエが驚いたような、照れたような顔をみせる。いつも言われていることだから耐性があると思っていたんだけどな……?

「この魅力を拡散したいっ!たくさんの人に知ってもらいたい!」

「ふえ!?」

「でも俺だけが知っているみたいな感じにもしたい!もどかしい!」

「〜〜〜〜〜!」

 タルマエは俺の背中をぽかぽか叩く。

「それに加えて─────」

 さらにトレーナーが言おうとしたところでタルマエの限界が来る。

 「〜〜!トレーナーさんのバカ!あんぽんたん!」

 バタン!と勢いよく扉が閉められる。

「?」

 当のトレーナーはなぜホッコータルマエが部屋を出ていったのか、わかっていなかった。

─────セイウンスカイの場合

「〜〜〜!」

「……(プンプン)」

 トレーナー室の外で二人のウマ娘が激昂している。そこに、自由奔放であることに定評があるウマ娘が目の前を通った。

「おや、お二人共、そんなに嬉しそうで何があったんですか?」

「「嬉しくないです!」」

「おお……まさか二人同時に否定されるとは、セイちゃんちょっと驚きです」

「だってトレーナーさんったら私のこと『いい匂い』だとか言うんです!」

「そうです!私なんか気軽に『可愛い』とか言われたんです!」

(やっぱり嬉しそうじゃないかな?この娘たち)とセイウンスカイは心の中で思う。

「ま、まあトレーナーさんってそういう所あるから、しょうがないんじゃない?」

 セイウンスカイがトレーナーのフォローに回る。

「じゃあ、セイウンスカイさんが行ってみてよ!」

 ここでなぜかホッコータルマエから変な提案がなされた。

「ええ!?私?」

「そう!」

 二人から少し強めの目線が寄せられる。

「とほほ、仕方ない。トレーナーさんのところに行ってみます……」

─────

「こんにちは〜トレーナーさん」

「お、こんにちは。今日も昼寝?」

「まあそんな感じ〜」

「あ、俺今から君のウイニングライブの映像見ようと思っていたんだけど、もしかして辞めといたほうがいい?」

「いえ〜お好きにどうぞ〜」

(ここまでは計算どおり。このままセイちゃんのターンで終わらせてみせます!)

─────

 セイウンスカイがトレーナー室のソファで横になってから、約20分が過ぎた。

 (暫く寝たふりをしていたけど、やけに静かだなあ?もう少し元気に見るものかと思っていんたんだけど……)

「うぅっ……」

 トレーナーのすすり泣く声がする。

(え?泣いてる!?どういうこと!?これ起きたほうがいい!?)

「と、トレーナーさん?」

 思わず起きてしまう。

「ああ……うう……」

 大の大人が涙をボロボロ流しながら、ライブ映像を見ている。

 

「ええ……」

 若干引くセイウンスカイ。

「セイウンスカイ、可愛いし、尊いしなんかもう泣けてきた……」

「トレーナーさん?大丈夫ですか?」

「ああ……セイウンスカイ……!」

 腫れ上がった目元と、赤くなった鼻をこちらに向ける。

「だ、大丈夫ですかですか?」

「うああ…………」

 思いっきり泣いたことで、幼児退行したのかトレーナーはセイウンスカイに抱きつく。

「うう……」

「ええ!?トレーナーさん!?」

 

何のためらいもなく抱きつかれたセイウンスカイは、羞恥心で限界だった。

「せ、セイちゃんこれから塾に行くので帰りまーす……」

 

 通ってもいない塾という嘘でトレーナー室を後にした。

 

結果:トレーナーは強い。

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