指輪の魔法使いになりたくて!   作:すかいスライム

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……言い訳はしません。
原神とポケモンやってました。
すみません。


七陰は宝石仮面を倒したくて!

 

 

(攻めるなら上からだな。

下のやつらはなんか戦ってるみたいだし、後回しでいいだろ)

 

 通路を進みながら、敵と思われる7人が集まっているところを目指す。

 

「あとはここをまっすぐ──行く必要なさそうだな」

 

「ガァアアアアアアアアアアアア」

 

 突如、黒い弾丸となった何かが、俺、目掛けて一直線に飛んできた。

ソレに俺は回し蹴りを合わせ、通路の壁に激突させる。

 

「獣人の女の子?」

 

「ウゥウウウ!!」

 

 壁に打ちつけられたのに、すぐに体勢を立て直し、威嚇してくる少女に素直に感心する。

次の瞬間、少女の体が振れた。

壁から壁への高速移動、常人であれば、見切ることの出来ない速度だろう。

 

「ワゥ!!!!」

 

 天井から獣の爪が俺を襲う。

 

「悪くない」

 

「──ッ!!」

 

 だが、その程度の速度を見切れない俺じゃない。

バックステップで爪を回避し、着地の隙に俺は魔法を打ち込む。

 

《ライトニング プリーズ》

 

 駆け抜けるのは俺が持つ中で最高速度の魔法。

それに対応出来る訳もなく、少女は他6人がいる空間まで吹き飛ばされる。

 獣人の少女を追い、空間内に入ると四足で威嚇する彼女と同じような服装の6人が立っていた。

 

(そういえば、唐突に始まったからまだアレやってなかったな)

 

「さぁ、ショータイムだ」

 

 俺の決め台詞を引き金に、固まっていた他6人も動き出した。

 

「コラ、バカ犬!!

勝手に突っ込むな!!」

 

「うるさいのです、メス猫!!」

 

「デルタ、大丈夫?」

 

「ちょっと痺れるけど大丈夫なのです。

それより。こいつはデルタの獲物だから手を出さないで欲しいのです!」

 

「ダメ!!」

 

 今にも向かって行きそうな獣人の子を、強く制止したのは銀髪エルフの子だった。

 

「なぜなのです!」

 

「私の推測が正しければ、目の前の人物はシャドウ様に傷をつけた、紛うことなき実力者です」

 

「「「「「「──ッ!?」」」」」」

 

(シャドウ様って誰?)

 

「ベータ、それは確かなの?」

 

「今朝、クレア様の件と同時に宝石仮面の調査状況についてシャドウ様に報告したのですが、その時に物憂げな表情で額をさすり、一言「ようやくか」と」

 

 この7人のリーダー格と思われる金髪エルフの瞳孔が開かれる。

どうやらシャドウという人物が傷を負ったことに衝撃を受けているようだ。

 情報収集のため、もう少し話を聞いていたのだが、どうやらここまでしか許してもらえないようだ。

 

「──ッ!!」

 

 首元にチャクラムが迫る。

最初の子とは別、もう一人の猫の獣人の少女が背後から切りにかかって来た。

 

《コネクト プリーズ》

 

 俺は瞬時に魔法を発動。

魔法陣から銀の銃剣(ウィザーソードガン)を取り出し、背後にいる彼女の刃を受け止める。

 

「ゼータ、あなたまで!!」

 

「アルファ様!

こいつは私たちを教団の手から救ってくれた主を傷つけた。殺す理由にそれ以上の価値が必要!?」

 

 放たれた言葉は他の少女達を動かした。

あるものは剣を握り、あるものは弓を構えた。

 

「みんな……分かったわ。

シャドウに仕える七陰として、こいつを倒す」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

(いい話になってるけど、俺、そんなことしてないんだよな。

てか、教団から救われたって、この子達ひょっとして……)

 

 ある結論が出そうなところで、少女達の猛攻が始まってしまった。

 

「ほい」

 

 スタートはダウナー気味な女の子が投げたスライムの爆弾だった。

俺はすぐさまウィザーソードガンのモードを切り替え、投げられた爆弾を全て、空中で破裂させる。

爆弾によって立ち上る爆煙、その中から矢が俺のこめかみ目掛け、飛来する。

 

(さっきの銀髪エルフの子か?

ちょっと面白くなってきたけど……)

 

《ハリケーン プリーズ》

 

《フー フー フーフー フーフー》

 

「姿が変わった!?」

 

 風と共に現れた緑の魔法使い。

ハリケーンスタイルの風は煙も矢も弾き飛ばす。

 

「だけじゃない」

 

《チョーイイネ サンダー サイコー》

 

 魔法陣から緑の雷が銀髪エルフとダウナー少女に当たる。

ドラゴンスタイルではないのでそこまで威力は出ないがそれでいい。

端から倒すことが目的ではないのだから。

 

「「うぐぅ……」」

 

 直撃した2人はふらついた後、両膝をつき、その状態で痺れ続けている。

 

「よくも2人を!!」

 

 次に向かってきたのは銀髪ツイテール。

仲間がやられて怒り浸透したようだ。

片手剣による刺突が繰り出されるが、俺はくるりと翻り、回避する。

 

「悪いけど、ちょっと寝ててね?」

 

《スリープ プリーズ》

 

「イプシロン!!」

 

 彼女の顔に手をかざすと、そのまま瞼を閉じて夢の世界へ行った。

 

「あと4人」

 

「はぁあああ」

 

 声とともに突撃してくるのは長い黒髪のエルフ。

先程のツインテールと同じ、片手剣を持っての攻撃……なのだが、明らかに遅い。

 

(いや、今までの子達が速かっただけでこの子も普通の魔剣士よりは……うーん、姉さんと同じくらい?)

 

 俺がそんなことを思考している、次の瞬間、眼前に剣が飛んできた。

飛来した剣を指で挟んでキャッチし、出処を見ると……鼻血を出して倒れていた。

 

「あっ……ふべぇえええ」

 

「………」

 

《バインド プリーズ》

 

 動かれてると逆に怖いので鎖でぐるぐる巻きにしておいた。

 

「「「はぁあああ!!!」」」

 

 残り3人が一気に向かってきた。

実力を見るに対人戦ではこの3人が秀でていそうだ。

特に金髪エルフの子、魔力操作が恐ろしく上手い。

自分勝手に動く獣人ふたりのカバーを上手くやっている。

 

(というかこの剣術、この世界のそれとは一線を画す完成度だな。

こっちの世界のそれと似てる)

 

 連撃、連撃、連撃。

止まらない攻撃だが、速度特化のハリケーンスタイルの前ではそよ風に過ぎない。

 

(そろそろ切り崩すか)

 

《ランド プリーズ》

 

《ドッドッ ドドドドンッドンッ ドッドッドン》

 

「また色が変わったのです!」

 

「2人とも注意して」

 

「………」

 

「「「………」」」

 

 何を操るか見るために、後退を選択した3人だったが、それは無駄に終わる。

なぜなら、俺はただ直進するだけだからだ。

 

「ワ、ワゥウウウウウウウ!!!」

 

 最初に動いたのは狼。

大きく手を振りかぶって爪を俺に襲わせる。

 

「!?!?!?」

 

 それに俺は何もすることなく、首で受け止め、動揺する彼女の腹部に拳を叩き込む。

あとの2人が目の前の光景にフリーズしているうちに、俺は再び指輪をかざす。

 

《ウォーター プリーズ》

 

《スイースイースイースイー》

 

 姿が変わったことに気づき、後退したがもう遅い。

 

《チョーイイネ ブリザード サイコー》

 

 吹雪が彼女達を襲い、足元を凍結させた。

猫の方は気絶しているが、金髪の方はまだ意識があるようだ。

凄い顔でこちらを睨みつけている。

 

「くっ、こうなったら足を切断してでも」

 

 

「その必要は無い」

 

「!?」

 

 声とともに放たれた斬撃は俺の体を正確に捉え、魔法を使う暇もなく、ガードしたウィザーソードガンごと吹き飛ばした。

 壁への衝突によって生じた土煙が晴れるより先に、体勢を立て直し、敵のいる方向を見据える。

そこに居たのは、幼いながらも異様な存在感を放つ陰の男だった。

 

「我が名はシャドウ。

陰に潜み、陰を狩る者」

 

 

 

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