まんまるピンクな食いしん坊の日常   作:Mr.K@河童92号

10 / 25
あけましておめでとうございます!
本日より活躍します故、宜しくお願いしますZOY←年明けてもう一ヶ月でGESよ!てか遅すぎだっつーの!2月に新年の挨拶してるやつなんて他にいねーよ!!!

....てな訳で、大変お待たせ致しました。
もう見捨てられてるやも知れませぬが、もしたった一人でもこれを読んでくださる方がいらっしゃるなら、ゆっくりしていってね!
....よくもまぁこんな事エラソーに言えるもんだわわちきは。orz


第10話 復活!直撃!晩ごはん!

ここはデデデ城。

ここにはプププランドを治めるデデデ大王が暮らしている。

最近では魔獣ショッピングというお楽しみを失ったデデデは暇を持て余していたのだが、何やら今日はいつもと少し様子が違う様だ。

いつもの王座に鎮座しているデデデはエスカルゴン、ワドルドゥ隊長、十数名のワドルディ達に....。

 

「お前達!準備は出来ているな!?」

「いつでも出発出来るでGESよ陛下。」

「兵士達も機材の準備が完了したとの事です!」

「そうかそうか。

ではこれより現場に赴き『直撃!晩ごはん』の収録を開始するZooooooY!!」

 

....スッゲー久しぶりな番組収録を宣言するのだった。

 

 

 

 

『直撃!晩ごはん』とは、ププヴィレッジの住人達の晩御飯をデデデが食べて、それを批評、審査するといった、村人(強制)参加型の番組なのである。

元々は、一時期デデデの食事がホットドック、タコス、ハンバーガーだけでローテーションが回ってた事があり、毎日毎日同じメニューしか出ない事に嫌気が差した事がきっかけで番組が制作された。

まぁ何だかんだ言っといて、ただ住人達の夕食にありつきたかっただけなのだが。

 

因みに料理の審査は星の数で決める事になっており、星一つにつき百万デデンの賞金が贈られる事になっているのだ。

現時点では最高評価は五つ星という事になっており、仮にデデデが料理を食べて、彼を喜ばせる事が出来れば最高額五百万デデン貰えるという事になるのだ。

....でもきっかけがきっかけだけに普通にコンビニでお弁当でも買ってきた方が安上がりする気もするが。

とはいえそこはあくまでもプププランドの王様、王族としてのプライドがコンビニでの買い食いを許さないのであろう。とんだ金銭感覚である。

 

さて、ある程度の説明も済んだ事なので、我等がワガママ大王の行方を追ってみる事にしよう。

最初にデデデ達がやって来たのは....?

 

「では陛下、エスカルゴン閣下、収録を始めます!本番5秒前、4、3、2....。」

「デデデの直撃!晩ごはん!今回はスペシャルという事で抽選で決まった三人の挑戦者に出て頂く事になったでGES!いつも以上に気合いを入れているのか、陛下は今朝からカップラーメンだけdアダゥチッ!?」

 

パーソナリティーの頭に審査員のハンマーがクリーンヒット。

こうかはばつぐんだ!

 

「余計な事を抜かすでないZOY!」

「い、いやでもこの前のバーゲンセールで食材が売り切れてたってワドルディから聞いたワドルドゥ隊長から聞いて」

「ごちゃごちゃ言っとらんで早く続けるZOY!さっきの所は後で編集しておけ!」

「生放送だってのに....。えー、まず一人目の挑戦者は郵便局長のモソでGES!」

「んぁ....?おや、もういらっしゃったのかい皆さん。もう準備は出来とるよ、早く御上がり。」

「では、早速モソ局長の自宅にお邪魔するでGES。」

 

今、デデデ達はププヴィレッジの郵便局の局長を務めてるモソの自宅に来ている。

モソはかなりの高齢で立派な髭(ひげ)を生やしており、身体の衰えに関する冗談をよく言っているが、その割りには自転車を殆ど使わず、歩いて郵便物を配達する等、なかなかに元気なおじいちゃんである。

村の外れに位置するウィスピーウッズの森はとても迷いやすいと噂されているが、モソはそんな森を迷わず歩ける唯一の人物だったりする。

流石に郵便局長だけあって地理にはとても詳しいのかも知れない。

 

因みに最近新しく村の住人になったカズマは数十分で森を抜けてププヴィレッジに辿り着いたと言うが、その話を聞いたモソ曰く、「その道筋なら迷わなければほんの十数分で森を抜けた筈じゃがのぅ。」との事だったという。御老人、侮るべからず。

 

「えー、そんなこんなで現在モソ局長の自宅に来てる訳ですが、一体どの様な料理が出てくるのか、非常に楽しみでGES!」

「簡単に作ったもんじゃからあまり期待せんでもええぞい。」

「苦しゅうない苦しゅうない、早速持ってくるZOY。」

「ほいほいそいじゃちょいと待ってておくれ。あぁそこのテーブルに座って待ってておくれ。」

 

そう言ってデデデ達を座らせたモソは台所へ向かい、予(あらかじ)め用意しておいた料理を取りに向かった。

余談だが、この場にデデデやエスカルゴンだけじゃなくワドルドゥやワドルディ達全員も(流石にイスが足りなかったのでスタッフ全員地べたで)座らされていたのでメチャクチャ狭かったらしく、生放送中に他人の家でおしくらまんじゅうするハメになるとは思わなかったとエスカルゴンがカービィに愚痴ったのはまた別の話だ。

 

「持ってきたぞ、よく噛んで食べなされ。」

「おぉ、ついに登場モソ局長の晩ごはん!出てきたのは................アリャ?」

「か、カレーライスZOY?」

 

モソが出した料理に戸惑いを隠せずにいるデデデとエスカルゴン。テーブルに乗せられた料理は一見すると普通のカレーライス、どこの家庭でも普通に御目に係る子供達の永遠の人気料理である。

 

「見た目はただのカレーライスでGESが、味は果たして....?」

「では早速一口....。」

 

デデデはスプーンでカレーをすくい、口へ運んだ。

カレーを頬張り、じっくり味わって食べている。

 

「美味い!!」

「おぉ!デデデ陛下の『美味い!』頂きましたでGES!」

「これは甘口のカレーZOY、あまり辛くは無いがこれも悪くない。何よりこの滑らかな舌触りは最高ZOY!」

「おぉ!!一見普通のカレーライスに見えてその味は只者では無かった!モソ局長の意外な才能を垣間見た瞬間でGES!!」

「ホッホッホ、気に入った様で何よりじゃ。どんどん食べなされ。」

 

意外にも大絶賛なモソのカレーライス、デデデはカレーに文字通り食い付いて、食べるスピードはまるで衰えなかった。

 

「いやー見事な食いっぷり!この判定は期待出来そうか!?........ん?」

 

デデデがカレーを食べている傍らでその様子を実況していたエスカルゴンはふと目に移った光景に疑問を抱いた。

見ればモソは何故か収録中にも拘らずバナナを一口頬張っていた。

 

「あの、モソ局長?これから判定でGESがのんびりバナナを食べているとは随分余裕でGESねぇ。」

「何、腹が減ったから隠し味を食べていたんじゃよ。」

「いやだからそういう事聞いてんじゃなくて........はぇ?」

「何、隠し味とな?」

 

はて、隠し味とは一体何の事やら?頭に疑問符を浮かべているデデデとエスカルゴンに対し、モソは相変わらずバナナを頬張りながら答えた。

 

「カレーライスの隠し味じゃよ、バナナをすりおろして入れると程よい甘味が出て舌触りが滑らかになるんじゃよ。」

「「か、カレーの隠し味!?」」

 

意外な隠し味に驚きを隠せないでいるデデデとエスカルゴン。

しかし、そんな二人に対してもお構い無しにバナナを頬張っているモソである。割りとマイペースの様だ。

 

そして、料理を食べ終わったデデデはモソのカレーライスに判定を下した。

 

「今回の判定は........。

 

 

三つ星ZOY!」

「おぉ凄い!モソ局長、三つ星を叩き出したので賞金三百万デデンが贈られるでGES!」

「おやおや、誰かに食べさせたのは初めてじゃが、案外好評だった様じゃのぅ。」

 

なんと三百万デデンを叩き出したモソ。しかしあまり驚かず、マイペースにバナナを頬張っていた。

 

「いやーカレーライスで星三つとはなかなかの好成績でGESな、やはり隠し味が決め手で?」

「うむ、確かにすりおろしたバナナは悪くなかった。だがこれは少し甘味が強すぎると思える。もう少しこれを抑えればかなり良い線行くと思うZOY。」

「成る程、百点満点とまでは行かないまでも優秀な成績を治めたモソのカレーライス!これは出番を控えている残り二人の挑戦者にとって大きなプレッシャーとなるのか!?以上、一人目の挑戦者モソ局長でGEした!チャンネルはそのままで!」

「CM入りまーす!」

「ところでワシのバナナはもう残っとらんかいのぅ?」

「ワシに聞くでないZOY。」

 

 

 

 

所変わってここはレストランカワサキ。

暖簾(のれん)が掛かった出入口前でデデデは身だしなみのチェック、エスカルゴンはワドルディが書いたカンニングペーパー(略してカンペ)の誤字脱字の指摘、ワドルドゥはワドルディ達にそれぞれ機材のセッティングや企画内容の再確認等を指示している。

そしてデデデの隣に立っているのは毎度お馴染みコックカワサキ、何やら緊張している様子。

 

....ここまでの流れでこの後の展開は容易に想像つくだろうが、『直撃!晩ごはん』の次の挑戦者は事もあろうにカワサキなのである。陛下、ドンマイ。

 

「誰ZOYカワサキなんぞをくじ引きで当ておった奴....。」

「誰も何も陛下以外にいないでGESょうが。」

「....今だけメインパーソナリティーを変わってやっても良いZOY。」

「この前私が隠してた宝石コレクションを返してくれるなら考えなくはないでGESよ。」

 

交渉決裂、現実は非情ZOY。

 

「CM終わります!本番5秒前、4、3、2....。」

「直撃!晩ごはん!CMに入ってから全力疾走で走ってきたのでモソ局長の所であれだけ食べたのにデデデは既に戦闘モード!心だけでなく胃袋まで寛大な陛下の前に立ちはだかる二人目の挑戦者は!レストランカワサキのオーナー、コックカワサキでGES!!」

「ド、ドーモ、シチョウシャサン、カワサキデス。」

「おや?コックカワサキ大丈夫でGESか?何やら緊張している様でGESが?」

「この放送で俺の店の売り上げが左右されるから緊張しちゃってるんだよー!」

 

割りとリアルな返答が返ってきた。

カワサキにとっては由々しき問題である。

 

「えー、では早速店内に案内して頂き料理を出して貰おうと思うでGES。」

「よーし!腕によりを掛けて作った美味しい料理、これで5つ星を目指すよー!」

「....宝石を返すべきか否か、究極の決断が迫っておるZOY。」

 

 

 

 

テーブル席に座ったデデデはこれから来る過酷な戦いに向けて覚悟を決めていた。

その表情はまさに真剣そのもの、誰もがその様子を見守っていると、厨房からカワサキ特製の料理が運び込まれて来た。

 

「おまちどー!カワサキの自信作、甘口抹茶小倉スパねー!」

「こ、これは何ZOY?」

「麺は抹茶味の生地で作って、その上にたっぷりとあんこと生クリーム、トッピングにさくらんぼを乗せた、ボリューム満天のスパゲッティねー!」

「....わ、ワシの知ってるスパゲッティは見ただけで腹が一杯になるものでは無い筈ZOY。」

「そりゃもうボリューム満天だからねー、見た目にもインパクトを付けてみたんだ!」

「み、見る分にはデザートに見えなくもないが.....これ、冷麺ではないのか?湯気が出ておるZOY。」

「そりゃスパゲッティだから温かい方が美味しいからねー。」

「....陛下、取り敢えずこの料理の第一印象は?」

「テーブルに出された時に立ち込める湯気が甘く香るせいでアッパーカットを喰らっておるZOY。」

 

 

 

 

そして、スパゲッティと格闘する事数十分、漸く食べ終えたデデデは無言でお冷やを一杯飲み干し、一度テーブルに突っ伏した後、再びカメラに向き直った。

 

「それでは、審査の方に移ろうと思いますでGES!果たして星はいくつ付けられるのか!?」

「今回は特に自信があるんだー!カービィにも大絶賛だったからねー!」

 

5つ星は確実と言わんばかりに胸を張るカワサキ。

余程の自信があるのだろう、先程の緊張が嘘の様に解れている。

そんなカワサキに対して、巨大なスパゲッティという大魔王を相手に激戦を戦い抜いた我等が勇者が下した結論は....?

 

「........。

 

そんなもの決まっておる....。

 

星は無しZOY!!」

「....え?えぇーーー!?」

 

勇者の逆鱗(げきりん)による大魔王の火葬だった。

 

「おぉっと!残念ながら今回は星は無し!一体何がダメだったのでGESか?」

「重い!兎に角重たいZOY!まず巨大なあんこ爆弾がワシの胃袋をドカリとプレスしに掛かって来てるZOY。その上このパスタと生クリームの組み合わせ!冷麺ならまだしも温かいパスタだから生クリームが溶けてきて何とも言えぬ味わいになっておる。全部食べきるのも一苦労したZOY!はっきり言ってパスタとしてはゲテモノZOY!!」

「な、何気にアレを全部食べきった陛下も凄いと思うでGESが、確かにこれはゲテモノと言っても差し支えないでGESなぁ。私だったら甘く香るあの湯気だけでノックアウトでGESよ。」

「そんなー!!カービィは喜んで四人分も食べてくれたのにー!!」

「あんな食欲の塊の味覚なんぞ宛にするでないZOY!!!」

 

 

 

 

そんなこんなで見事大魔王を打ち負かした勇者は共に勝利を分かち合ったパーティを引き連れて、次なる戦場へと向かっていた。

流石に受けたダメージが大きかったのか、顔色が蒼く染まっている(元から青いけど)が、それでも立ち止まらず先へ先へと歩み出す、それが勇者としての宿命だから。

大魔王に出会(でくわ)す様なダンジョンでは当然道中に教会がない訳で、御祈りを捧げてセーブ出来る訳ではないのだ。

途中セーブをしてこの先で失敗したらやり直しなんてもってのほか、人生にリセットボタンなど存在しないZOY。

 

「陛下、大丈夫でGESか?」

「大丈夫な訳ないZOY、さっきのアレでもう食欲が失せたZOY。」

「そりゃあんだけ食べればそうなるでGESよ。....というかこの前のくじ引きでこうなる事は大体わかってたでGESが。」

「むぅ....。新メニューを開発してるという噂を聞いたばかりにちょっとでも期待したワシがバカだったZOY。」

「アンタ元からそんなに頭良くないだろうがよ....。」

「何か言ったかZOY?」

「え?あ、いえいえ!何にも....。」

 

そんな感じで雑談しながら歩いているうちに、一行はとある人物が暮らす一軒家に辿り着いていた。

とある一軒家の前でデデデはスタッフに準備させておいた水筒を受け取り、中に入ってる水をごきゅごきゅ飲み干して渇いた喉を潤している。

その傍らでエスカルゴンは玄関をノックして、中にいる住人に呼び掛けた。

 

「チャンネルDDDの者でGES!収録を始めるので出てきて下さいでGES~!」

 

そう呼び掛けて十数秒後、中からこの家の住人が玄関を開けて外に出てきたのである。

 

「どなたですかこんな時間に、あと新聞お断りですよーっと........おろ?」

 

玄関から出てきたのは、最近新しくププヴィレッジの住人になったカズマである。

そう、デデデ達がいるのは村に残っていた空き家で暮らす様になったカズマの家なのだ。

今度はカズマの晩ごはんに突撃するべくやってきた訳なのだが、見ればカズマは寝間着を着用しており、若干顔が赤くなっている。

カズマの姿を目にしたエスカルゴンは寝間着を着ている事に疑問を感じ、理由を尋ねた。

 

「寝間着なんて着てどうしたんでGESか?寝るにはまだ早い時間でGESよ?」

「いやー、どうも風邪を引いたみたいで今朝から調子が優れないんですよね。一応、医者のヤブイに薬を出して貰ってずっと寝ていたんですよ。これから夕食を食べる所ですけど。」

「あらら、風邪を引いたんでGESか。お大事にでGES。」

「どうもです。ところで、そういう閣下達こそ一体どうしたんです?」

 

カズマの疑問に対し、水を飲み終えたデデデはカズマの質問に答えた。

 

「どうも何もこれから番組の収録で貴様の晩ごはんを食べに来たのだZOY。」

「....................................................................Phadon?」

 

デデデの返答に対してカズマは何故か英語で返してきた。

一体何を言っているんだと言わんばかりにカズマは頭に大量の疑問符を浮かべている。

 

「............あの、一体どういう事です?番組収録って?....え?何?撮影するって事ですか?」

「それ以外に何があるZOY?貴様とて知らない訳ではあるまい、カズマも参加する事は事前に告知したであろう?」

「........へ?....それいつです?いやマジで聞いてないんですけど。」

「テレビのCMで何度も流したでGESょうが、『直撃!晩ごはん』の最後の挑戦者はカズマに決定したって。」

「....はい?....あの、そもそも俺テレビ持ってないんですけど。」

「「え?」」

 

話の内容からして、どうやら番組の出演者はテレビCMで告知されていたらしいがカズマはテレビを持っていないとの事、これでは知らなくても無理はない........というか何も知らずに勝手に色々決められて振り回される村人達が若干哀れに思える。

この国に拒否権という権利があっても良いと思う者は少なくはない筈だ。

と、ここでエスカルゴンがある事に気づいた。

 

「あ、そういえば陛下、村の奴等が持ってるテレビは....。」

「元々ワシがワドルディ達に配らせたんだったZOY。」

「え、陛下自らテレビを支給したんすか?村人全員に!?はー、そりゃまた太っ腹な....。というか村のどこにも売られて無かったんですよねテレビ。」

「テレビを配ってからずっと村に引っ越してきた者はいなかったでGESからなぁ。カズマが持ってない事をすっかり忘れてたでGESよ。」

「そもそもカズマが来る前に村に引っ越してきた奴は誰だったZOY?」

「えー、確かカービィの筈でGES。もう随分前の話でGESねぇ。」

「ふむ、なら仕方がないZOY。後日カズマにもテレビを支給するとして、早速収録を開始するZOY!」

「テレビくれるのは非常にありがたいんですが俺がテレビに出るのは確定なんすか?」

 

 

 

 

半ば無理矢理テレビに出るハメになったカズマはワドルドゥから番組に関する説明を簡単に受けて、急遽寝間着からいつも着用してる普段着に着替えて、風邪でぼーっとする頭に葛を入れて、テレビ出演に挑んだのである。

 

「デデデの直撃!晩ごはん!ついに訪れました最後の晩餐!先程の戦いで体力を消耗しているデデデ陛下、しかし途中降板は王者のプライドが許さない!残る気力を振り絞って立ち向かうのは最後の挑戦者!ププヴィレッジ唯一の人間の村人!カズマでGES!」

「(何か番組の趣旨変わってねえか?....まぁいいや。)えー、どうも、カズマと言います。本日は頑張らせて頂きますので宜しくお願いします。」

「カズマはどうやら風邪を引いている様でGESが大丈夫でGESょうか?」

「えー、まぁ確かに体調不良には違いないですが、料理を作る分には問題ありませんでした。今回は身体が暖まるものを作りましたので、それで勝負してみようと思います。」

「ほう、良い意気込みでGESねぇ。風邪を引きながらも決して辞退しないとは、これもやる気の表れという事でGESょうなぁ。」

(というかさせてくれなかったんだけどな....。)

「それでは早速料理を審査して頂こうと思うでGES!」

「....本音を言うと、あのパスタのダメージがまだ癒えてないからあまり食いたくないZOY。」

 

 

 

 

そして、自宅の中へ入ったデデデ達は早速カズマに料理を出して貰った。

(もっと)も、デデデに至ってはこれまでに蓄積された満腹感によってすっかり食欲が削がれているのであまり乗り気ではなかった様だが。

 

「陛下、大丈夫でGESか?」

「し、食欲は最高の調味料と言うが、まさにその言葉通りZOY。あまりこってりしたものを食える気分ではないZOY。」

「な、何があったのかは知りませんけど、俺もそこまで食欲は無いので軽めに作ったんですよ。身体が暖まるやつ。」

 

そう言ってカズマが出した料理は....。

 

「陛下、これはミネストローネでGESね。」

「ほう、トマトのスープに野菜が沢山入っておるZOY。....ん?」

 

デデデは出されたミネストローネに違和感を感じた。

見れば中に白くて丸いものが入っている様だ。

 

「野菜の他にも何か入ってるZOY。これは....餅ZOY?」

「あぁ、それは白玉ですよ。」

「何、白玉かZOY?」

「あぁ、お汁粉やあんみつに入ってるアレでGESか。」

「えぇ、この前お隣さんから余ったからってお裾分(すそわ)けして貰ったんです。本当はマカロニを使いたかったんですけど、切らしてたので代わりに白玉をいれたんですよ。」

「成る程、マカロニの代わりに白玉を使うとはなかなか面白いでGESね。して、その味は如何に?」

「ふむ、では早速食べるZOY。」

 

そう言うとデデデは出されたスプーンを使い、スープと野菜を口に入れた。

 

「ん~、暖まるZOY。トマトのスープで身体の芯まで暖かくなっていくのを感じるZOY。それに野菜も美味い、パルメザンチーズと胡椒(こしょう)が野菜の旨味を引き立ててるZOY。」

 

そして、今度は白玉を一つ、ゆっくりと口の中に放り込んだ。

 

「この白玉もなかなかいけるZOY。スープがしっかり絡んでる上にこのモチモチとした食感、悪くないZOY。」

「おぉ!ミネストローネと白玉、意外にもその組み合わせは好評価の様でGES!デデデがスープを食するその様はまるで食欲が衰える様子を窺えませんでGES!」

 

ミネストローネを食べているデデデの様子をカズマは意外そうに眺めていた。

 

「おー意外にも好評....かな?他人に食わせたのは初めてだったんだけど。」

「いやーしかしミネストローネに白玉とは、よくこの様なアイディアが浮かんだものでGESね。」

「いえ、元々は俺の母さんのアイディアなんですよ。マカロニ切らしてると思った時に母さんがやってたのを思い出したんです。子供の頃から風邪を引いた時にはよく作ってくれまして、ちょっとそれを思い出しながら作ってみたんです。まぁうろ覚えでやってみたんですけど。」

「よし、それではそろそろ結果発表に移るZOY!」

「え、もう!?ちゃんと噛んで食べたでGESか?」

「当たり前ZOY、白玉を噛まずに飲み込むのは自殺行為同然ZOY!」

「一応餅ですから喉に詰まって窒息しますもんね。」

 

そして、ミネストローネの判定に移ったデデデ、果たして結果は....?

 

(....あれ?そういや時間無かったから詳しい説明は省かれたけど、星出たら何か貰えるって言ってたな。何だろ、何かの景品とかかな?)

「では陛下、今回の料理は星いくつでGESょうか!?」

「........。

 

 

三つ星ZOY!」

「え!?高っ!?」

 

デデデの判定にカズマは驚いていた。

まさか風邪を引いたからという理由で軽い気持ちで作ったスープで星を三つも取れるとは思っていなかったからである。

 

「おぉ!またまた出ました三つ星でGES!これは白玉が効いたと言うのか!?一体何故三つも星を出されたのでGESか?」

「俺もちょっとそれ気になるんすけど!?」

「落ち着くZOY、確かにミネストローネと白玉という組み合わせは良かったZOY。だがしかし、何よりも........。」

「「何よりも?」」

 

エスカルゴンとカズマが声を合わせて相槌(あいづち)を打つと、デデデはゆっくりとその理由を答えた。

 

「........。

 

 

 

 

 

 

 

スープの優しい味わいがカワサキのゲテモノ料理の呪縛から解き放ってくれたからZOY!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

「........まぁあのパスタならわからなくはないでGES。」

「........取り敢えず一言。

 

 

 

 

何やらかしたんだカワサキィイイイイイイイイイイイイ!!?」

 

 

 

 

そして、判定を終えたデデデはカズマにあるものを手渡そうとしていた。

 

「それでは見事三つ星を獲得したカズマにアレを手渡そうと思うZOY。」

「あぁ、そういえば気になってたんですよねそれ。さっき隊長から簡単な説明はされてたんですけど、時間が無いからって景品の説明は省かれたんですよね。星三つだと何が貰えるんです?」

「何、誰が景品だと言ったZOY?」

「え?違うんですか?でも何か貰える様な事は聞いたんですが....?」

「景品は景品でも、賞金ZOY。」

「それも三つ星だから三百万デデンでGESよ。」

「あぁ成る程三百万デデ....................................................は?」

 

はて、今この人達、何かおかしな事仰りやがりませんでしたでせうか?

何が起こったのかすぐに理解出来ず、ただその一言だけが脳裏を過(よぎ)ってそのまま硬直してしまったカズマである。

 

「ん?よく聞こえなかったのかZOY?三百万デデンを贈呈すると言っておるZOY。」

「.............................................ィエエエエエエエエエエエエエエエエ!!?」

 

もしかしたら、いやもしかしなくても何かの聞き間違いだろうという淡い期待を胸の内に抱くも虚しく、信じられないと言わんばかりに現在進行形で心底驚いていらっしゃるカズマさんは現在彼女募集中と言う訳ではない。彼女はいないらしいけど。

 

「ちょちょちょちょっと待った!!何その馬鹿げた額!?え?何!?ホントに貰って良いのこれただのトマトスープでのアレですよね!?」

「何を言うか、ワシを満足させた証の様なものZOY。カワサキのパスタの様な何かを忘れさせてくれたからな。」

「それただカワサキの料理が酷すぎただけじゃね!?てか審査員が他の料理と比べて審査しちゃいかんでしょ!?つか今パスタって言いました!?」

「うむ、甘口抹茶....何とかスパとか言っておったな。」

「オィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!?やっぱそんなこったろうと思ったわ!!だからあれほどメニューをどうにかしろって言ったのに!!カービィ以外に受け入れられる奴いんのかアレ!?」

「そんな事はどうだって良いZOY。早く受けとらんかホレ。」

「いやいやいやアレ風邪っ引きが作ったアレですよ!?あんなんで良いんすか!?もっとこう品数が少ないとかそういうのは無いんすか!?」

「無論それも含めての三つ星ZOY、減点した箇所もいくつかある、それで三つ星ZOY。」

「アンタの審査基準マジどうなってんだ!!?」

 

そんなこんなでいつまで経っても終わらないので番組を強制終了し、デデデ達は賞金だけ置いてさっさと帰っていった。

その場に一人残され立ち尽くす一人の若者は「....何なのこの国。」と一言呟いて、思考回路の情報処理が追い付かないまま、静かに夜は老けていくのだった....。

 




御閲覧ありがとうございます。
ホント遅くなりすぎて、もうね、スンマセンッした、とはいえ読んでくださっている寛大なお方がいらっしゃるかどうか....。

いやもう色々と忙しかったんですよ、まずスマブラの修行したり、ポケモンを育ててたり、ゼノブレイド買ったりでもう忙しくて←遊んでばかりじゃねえか!!

えー、そんなこんなで相変わらずの不定期更新っぷりですが、もし次回もお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、これにて失礼します。
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