今日も自由気ままにわがままに、お昼寝を楽しんだ後に書いてみました。
まぁそろそろキャラ崩壊というタグが目立ち始めるかなぁ....といった感じになっちゃいました。こんなわちきを許して下せぇ。
そんなこんななので「飯の前にでも読んでやるZOY。」と仰る方は、ゆっくりしていってね!
ここはププヴィレッジ。
最近村ではゴミをその辺りにポイ捨てする村人が増えてきている。
主に空き缶や紙くず、タバコ等が捨てられているのだが、どうにも家まで持ち帰るのが面倒臭いという怠慢な理由から、ゴミ箱ではなく地面に捨てていく者が多いという。
特にそういった事案による被害を受けているのはタゴだった。
タゴはコンビニエンスストアを経営しており、お弁当やお菓子に雑誌等、様々なものを売っているのだが、その手軽さ故にコンビニで物を買ってはその場で紙くずやプラスチック類を捨てていく者が後を絶えないのだ。
一応コンビニにも専用のゴミ箱を幾つか設置するといった試みも行っているのだが、そうなると今度はそこに家庭ゴミ、所謂家から持ってきた物やコンビニとは別の所で売られている空き缶等を入れていく者まで出てくる始末だった。
その結果、ゴミ箱の中身が家庭ゴミで溢れ返り、コンビニ利用者が逆にそのゴミ箱を使用出来ないという問題が浮上したのである。
その話を耳にしたフームはブンや友人のイロー、ハニー、ホッヘ達と共にゴミのポイ捨てを控える様呼び掛けたり、村長にポイ捨てされたゴミを定期的に掃除するボランティア活動や村のあちこちに公共で利用できるゴミ箱を設置する様提案したり、タゴにコンビニのゴミ箱に「家庭ゴミの持ち込み禁止」のシールを貼る様に提案した。
それにより、村にポイ捨てされるゴミがかなり激減されるという成果を上げる事に成功した。
とはいえ、完全に抑制出来ている訳ではないのが現状なのでまだまだこの問題とは向き合わなければならない様である。
閑話休題。
夜が明けて、明朝に差し掛かった頃、カービィとリボンはカービィの自宅前でカズマを待っていたのだが、程なくしてやってきた。
彼は腰に木刀と真剣の二本をぶら下げており、背中にリュックサックを担ぎ、何故か頭に青いバンダナを付けていた。
「うぃーっす、お待たせ。」
「ポヨポヨ!」
「わざわざすみません、手伝って頂いて本当にありがたいです。」
「別に気にせんでも良いよ、こう見えても少しは旅に慣れてる方だからな。ところでアンタとはまだ自己紹介してなかったよな?俺はカズマっていうんだ、宜しく頼む。」
「そういえばまだでしたね、私はリボンっていいます、これから宜しくお願いします!」
「あぁ、じゃあ早速....と言いたい所だが。」
そこでカズマは言葉を区切ると、カービィとリボンの身だしなみに目を向けた。
見れば二人は何か荷物を持っている様には見えない、丸腰の状態だった。
「....あのさ、アンタらそんな丸腰のままで旅するつもりなのか?」
「ポヨ?」
「すみません、私はあの黒い雲に襲われて、準備をする余裕が無くここまで来ちゃったんです。」
「....まぁリボンの場合は事情が事情だから仕方無いか。カービィ、アンタ寝袋とか持ってないんか?」
「ポヨポヨ。」
「首を横に振るって事ァ無いって訳か....って、よくよく考えたら一頭身用の寝袋自体売ってるかどうかわからんか。」
「どうしましょうか?」
「う~む....取り敢えずクリスタルを探しながらププヴィレッジ辺りで何か道具とか調達するか、俺も自分の分しか寝袋とか持ってないしな。救急箱やらおにぎりとかは持参して来てるけどテントとかも無い。今日の所はププヴィレッジを中心に探し回るつもりだから、寝袋とかの調達は後回しでも問題無いだろ。」
「わかりました、それでいきましょう。」
「ポヨ!」
話が纏まった所で早速クリスタル探しを始めようとする一行だが、その前にカズマの目にあるものが写っていた。
「....あー、リボン。そういやアンタが持ってるクリスタルが導いてくれるとかって言ってたけどさ、例えば物凄く近くにある時ってどうなの?」
「え?それならすぐ近くにあるって感覚的にわかるんですけど....そうです、言おうと思ってたんですが早速近くに反応があるんです!でも辺りを探しても何故か見つからなくて....。」
「ポーヨ....。」
「あー成る程ね、それなら一応聞いとくけどさ、カービィの家の煙突って見た?」
「煙突ですか?そういえばそこはまだ........あ!」
「ポヨ!」
カズマに煙突の事を指摘されて、そこに目を向けた二人は目を見開いた。
なんと煙突に小さなクリスタルが引っ掛かっていたのである。
「ありました!クリスタルです!」
「ポヨポヨ!」
「....つか、今まで気が付かなかったのか?」
「ま、まさか煙突に落ちてたとは....盲点でした。」
「ポーヨ....。」
「....灯台もと暗しとはよく言ったものだが....なんというか、幸先の良いスタートだな、うん。」
「つ、次は必ず見つけますとも!ね?カービィさん!」
「ポ、ポヨポーヨ!」
リボンは早速発見したクリスタルを回収しに向かうが、カービィ共々何ともバツが悪そうな顔をしている。
敢えてそんな二人をスルーしたカズマだったが、数時間も経たないうちに二つもクリスタルを回収出来た事に素直に喜んでいた。
「まぁでも、本当に幸先が良いな、短時間のうちに二つも集まったんだ。この調子ならすぐにでも全てのクリスタルを集められるかもな。」
「そ、そうですよ!もうこの家の近くには無さそうですし、早速出発しましょう!」
「ポヨ!」
「よし、なんとなくでも良いから少しでも怪しいと思った所があるなら言ってくれ、しらみ潰しに探すから道案内頼むぜ?」
「はい!任せて下さい!」
「ポーヨ!」
自信満々に胸を張るリボンを先頭に、カービィ達はクリスタル探しを始めたのだった。
☆
クリスタルを探し始めて早十分、カービィはまるで遠足にでも出掛けるかの様にウキウキ気分で歩いており、リボンは早くも二つのクリスタルを回収出来た事に笑顔をこぼしながらも、真っ直ぐ道の先を見据えながら飛んでいる。
そしてカズマはキョロキョロと辺りを見渡しながら二人の後をついて行っているといった具合だ。
そんな時、リボンは何気無くこう呟いた。
「この先に次のクリスタルがある筈です。結構近いですよ。」
「ポーヨ!ポーヨ!ポーヨ!ポヨ!」
「思ってたよか順調じゃないか、何だかここまで順調だとかえって何かしらのどんでん返しがありそうな気がしてくるんだよなぁ。」
「カズマさんは考えすぎですよ、用心するのも大切ですけど、四六時中そのままだといざという時に100%の力を出しきれないですよ?こんなに平和な所なんですからこういう時くらいリラックスしないと。ほら、カービィさんみたいに。」
「ポヨポヨポーヨ!ポーポヨポヨヨ!ポヨーポヨーポヨ!」
「....こいつはちょいとばかし気を抜きすぎなんじゃねえかと思うんですがねぇ....。」
そう述べつつジト目でカービィを見ているカズマを余所に、カービィは突然その場で立ち止まった。
「どうしたんですか?カービィさん。」
「オイ、ここに来てまさか腹減ったとか言わねえよな?........あ、しまった、考えてみれば朝飯食わねえで出てきちゃったよ!?....やっちまった、おにぎり持参しといて何でついでに朝飯食わなかったんだろ俺....。」
「そういえば私達もまだですよ。」
「マジ?どうしよ、俺はともかくカービィは人一倍っつーか人百倍くらい食べるからなぁ。」
そんな会話を繰り広げているうちに、今度は急に走り始めたカービィ。
その行動にリボンとカズマは首を傾げた。
「か、カービィさん!?急にどうしたんですか!?」
「オーイちょっと!どこ行くんだオーイ!?そっちに多分食べ物は無いぞー!」
「....カズマさん、カービィさんってそんなによく食べるんですか?」
「お、おう。あいつのアレは食欲の塊っていう特徴の塊だからな。」
そんな無駄口を叩いていると、今度はこちらの方を向いてその場でジャンプを繰り返しているカービィの姿があった。
見ればカービィの手にはクリスタルが一つあった。
「ポヨー!クリスタル!クリスタル!」
「....え?え!?カービィさんって喋れるんですか!?」
「....一瞬固まりましたねリボンさん、まぁ簡単な単語なら何とかいけるクチだぞあいつ。口だけに。」
「....................あ、あー!そ、そうですねカズマさん!」
「........ごめんなさい、そっとしといて下さい、その気遣いが逆に辛いです。」
唐突にギャグを放って勝手に自爆したカズマを余所に、カービィは変わらずニッコリ笑顔で飛び回っていた。
「ポヨポーヨー!ポヨポヨポーヨ!」
「............。」
そんなカービィの姿を見て、リボンは急に黙り込んだ。
唐突に黙り込んでいるリボンの様子に疑問符を浮かべたカズマは、どうしたのかと尋ねたのである。
「....どうしたんだ?折角クリスタル見つかったんだしもうちょい喜んでもバチは当たらんと思うぞ?」
「....カズマさん。」
「あぁ、どうした?」
「....カービィさんって、何か可愛いですよね。」
「うん................うん?」
突然そんな事を口にしたリボンにカズマは一瞬きょとんとなった。
「....いやまぁ確かにそう思わなくはないけど....どうしたんだ急に。」
「い、いえ!別に変な意味で言ったんじゃないんです!....あ、この事はカービィさんにはどうか御内密に....。」
「え?いや別に隠す事でもなさそうだけど?寧ろ本人喜びそうかなぁ....とも思うが。」
「と、兎に角!言わないで下さい!お願いですから!」
「....お、おう。」
リボンに凄い剣幕で押しきられたカズマはカービィへのカミングアウトをやむなく中止する事にした。
別に隠す程のもんでもなさそうなもんだが....と、考えているカズマを余所に、リボンは少し顔をうつむかせていた。
表情までは見えず仕舞いだったという。
☆
所変わってここは一行がいる場所から少し離れた原っぱ。
そこにはのんびり気ままに散歩を楽しむ一人のワドルディがいた。
暖かい太陽の光に心地良さを感じながら歩いていると、ワドルディは足元に何かが落ちている事に気が付いた。
手に取って見ると、それは青空の様に光輝いている、何とも綺麗なクリスタルだった。
ワドルディはクリスタルの輝きに見とれていた、折角こんなにも綺麗なものを見つけたんだから持って帰って宝物にしよう....と考え始めた時だった。
何やら後ろから怪しい気配を感じる....。
そう思ったワドルディは後ろを振り返った。
しかし、そこには誰もいなかった。
はて、気のせいだったのだろうか?
そう思った矢先、今度は横から怪しい気配を感じた。
直ぐ様その方向に振り向くも、またも誰もいなかった。
おかしいな、今のは何だったんだろう....?
疑問符を浮かべながらも、あまり気にする風でもなくその場から立ち去ろうと前を向くと、突然目の前から何かが押し倒してきた。
ワドルディは一体何が起こったのかわからないまま、そのまま目の前が真っ暗になって、意識が遠ざかっていくのだった....。
☆
カービィ達は次のクリスタルを目指して再び歩き出していた。
次々とクリスタルが見つかって上機嫌な一行だが、ある一つの問題に直面していた。
グゥウウウ....。
「....ポヨポポヨヨ........。」
そう、空腹だった。
今朝張り切って出発した一行だったが、張り切るあまりに朝御飯を食べてくるのを忘れるという失態を犯していた。
その結果....。
「腹減ったな....。」
「お腹、空きましたね....。」
「ポーヨ....。」
ご覧の有り様である。
さっきまでの元気は一体どこへやら、空腹のせいで気持ちまで意気消沈気味の一行であった。
カービィなんて若干涙目にすらなっている、普段超が付く程の大食らいであるカービィにとって断食というものは万死に値する所業なのだ。
「カービィさん、大丈夫ですか?」
「ポヨポヨ....。」
「....あかん、こりゃ危険信号だな、ちょっとそこらで休憩にしよう。本当はお昼に回したかったんだが背に腹は変えられん、ちょいと多めに持ってきたおにぎりがあるから皆で分けて食べようか。」
「ポヨ!?ポヨポーヨポヨポヨ!!」
「おわぁ!?オイいきなり飛び付くなよ別に逃げたりしないっての!」
「........。」
「....リボン?何ぼーっとしてるのさ。」
「....え!?い、いえ何でもないですよ?別にカービィさん見てたとかその....。」
「え?カービィがどうしたって?」
「ポヨ?」
「あ、い、いや!そういうのじゃないんです!と、兎に角早く休憩にしましょう!このままじゃカービィさん倒れちゃいますし!」
「....?お、おう。わかった。」
「ポヨ?」
質問しようとするも上手く言いくるめられてしまったカズマ達。
さっきからこんな感じでテンションの変動が激しい為に、あれ?この子案外情緒不安定なんじゃね?とカズマは思い始めていた。
そんな感じで会話していると、カービィはまたも前方に向かって走り出していた。
それを見た二人は直ぐ様追い掛けていった。
「あ!カービィ待てって!まさかまたクリスタル見つけたのか!?」
「....あ!そういえばクリスタルの反応を感じます!お腹が空いて気が削がれてましたけど確かにこの先です!」
「マジで!?オイオイオイ初日から大漁じゃねえか!....ん?あそこに誰か........倒れてる!?」
カービィの後をついていくと、そこには道端で倒れてる人影があった。
カービィはどうやらそれを見て現場に急行した様だ。
「ポーヨ?」
「大丈夫ですかこの人!?」
「見た所ワドルディ族か?オイ!大丈夫か!?」
倒れている人物に三人が呼び掛けると、ピクリと腕が動いた。
そしてゆっくりと起き上がり、立ち上がってからカービィ達の方に向き直した。
「良かった、大丈夫みたいですね。」
「ポヨポヨ?」
「........?」
リボンとカービィは安堵するも、カズマはワドルディの様子に違和感を感じていた。
さっきから見てみると、ワドルディは目を閉じたままその場に立ち尽くしており、まるで動く様子を見せなかった。
「....あの、どうかされましたか?」
ワドルディの様子に疑問を感じたリボンは近づいて声を掛けた。
ところが、次の瞬間....。
くわっ!
ワドルディは突然目を大きく見開いた。
だが、それはカービィ達が知る様な二つの目では無く、顔面全体を覆い尽くすかの様に付いている、一つの巨大な目玉だった。
「「!?」」
「こいつ、ワドルディじゃない!ワドルドゥ族か!?」
カービィ達はワドルドゥの様子に驚いていると、突然ワドルドゥはリボン目掛けて突進を仕掛けてきた。
「え!?」
「ちっ!」
リボンはワドルドゥの突然の行動に驚き、反応が遅れたが、直ぐ様カズマはリボンの手を引き、ワドルドゥの突進する軌道から反らした。
そのままワドルドゥは近くの木に勢い良くぶつかっていった。
「あ、ありがとうございます。また助けて下さいましたね。」
「何なんだあいつは、いきなり突っ込んで来るなんて。」
「ポヨ?」
リボンはカズマに礼を言うも、本人はそれを気にする風でもなく、木刀を手に持って木にぶつかったワドルドゥの方に歩いていった。
ワドルドゥはさっきから木にぶつかったままピクリとも動かない。
何か妙な事でも企んでいるのではないかと、カズマは木刀を構えつつ、少しずつ近づいていく。
そして、カズマはワドルドゥの顔を見て....。
「....こいつ、木にぶつかった拍子に目ェ回してやがる。」
突然訪れたシリアスな展開の中で起こったギャグ展開に溜め息を吐いたのであった。
☆
木にぶつかって未だに目を覚まさないまま倒れているワドルドゥを囲う形でカービィ達は見下ろしていた。
「どうするよ?この伸びてる一つ目小僧。」
「ど、どうと言われましても....。」
「というか、いきなりリボン目掛けて突っ込んでいくとは....アンタ何か恨みでも買う様な事でもしたのか?」
「ポヨ?」
「してませんよそんな事!この人とは初対面ですよ?」
「するってぇとアレか、プロポーズする為にダイレクトアタックを仕掛けてきたって腹か。」
「....え!?....え、えぇと、それって....。」
「ポヨポヨ?」
「まぁ冗談だけど....ん?」
半分ツッコミを期待して投げ掛けたギャグだったが何か本気にしてる様に思えて変な空気になりかけたので早々にこの話を終わりにしたカズマだったが、その傍らで何やらワドルドゥから変な煙みたいなのが涌き出てきている。
「ワドルドゥから煙が....?」
「....こ、これって....!?」
「ポヨ?」
ワドルドゥから出てきた煙はやがて黒い雲として、一つの小さな塊になったが、それは直ぐ様空の彼方へと飛んでいき、あっという間に見えなくなった。
「何だったんだ?ありゃ。」
「....まさか、あれは....。」
「ポヨポヨ?」
「リボン?どうしたんだ?」
リボンの様子が気になったカービィとカズマは、どうしたのかと尋ねた。
「あれは、私を追ってきた黒い雲なのかも知れません。」
「黒い雲って....アンタの星を襲ったっていうアレか?」
「ポヨ?」
「恐らく....私と一緒に落ちてきたこのクリスタルを狙って....。」
「オイオイ....マジかよ。ってか、それが何でワドルドゥの身体から?」
「ポヨポヨ?」
そう言って地面に倒れているワドルドゥに目を向ける一行だが、ここである事に気がついた。
「....カズマさん、ワドルドゥというのは目は一つだけなんじゃないんですか?大きな一つ目じゃなく小さな二つの目になってますけど。」
「............あっるぇー?」
「ポーヨ?」
いつの間にかワドルドゥの一つ目は無くなって、代わりに小さな二つ目になっていた。
これはワドルドゥというよりはワドルディの姿である。
「どういう事でしょう、変身能力みたいなものなんでしょうか?」
「い、いや、そんな筈は....。外見が似てるから勘違いしてる人も少なくはないが、一応ワドルディとワドルドゥは厳密には違う種族だぞ?」
「だとしたら....あの黒い雲のせいなのかも。」
「あの雲が?」
「ポヨ?」
「これはあくまで私の推測なんですが....恐らくあの雲には、別の生物に憑依する、つまり乗り移る力があるんだと思います。」
「乗り移る?つまり憑依したやつを操るっていうのか?」
「えぇ、それによって憑依された生物は何かしらの変化が起こったりすると思うんです。カモフラージュの為に外見を変えたりとか、必要に応じて戦闘能力をパワーアップさせたりとか。」
「ポォヨ。」
「....アンタもまた随分と面倒な連中に目を付けられたもんだな。」
「これから先、またあの雲が襲ってくるかも知れません。気をつけていきましょう。」
そんな会話をしていると、倒れていたワドルディがふと目を覚まし、その場に立ち上がった。
「あ、気がつきましたか?もう大丈夫ですよ。」
「....一応ディの方だよな?ドゥじゃなく。」
「ポヨ。」
「あの、すみませんがここで一体何があったのか教えて頂けませんか?」
立ち上がったワドルディにそう尋ねるリボン。
しかし、ワドルディは立ち上がったままで一向に喋る気配がなかった。
「....あ、あのー。」
「あー、リボン。多分口頭では無理だと思うぞ?ワドルディ族は俺らでもわからない独自の言語でしか話せないんだ。」
「そうなんですか?....でも一応聞いてみます、もしかしたら私ならわかるかも知れませんので。」
「え、わかるのか?ワドルディの言葉。」
「ある程度の言葉は学校で勉強しましたので、それなりには。」
「....リボンって意外に秀才だったりする?」
「ポヨポヨ!」
「え!?い、いえそんな事は!私なんてまだまだでして....!」
カズマにそんな事を言われてリボンは慌てて否定した。
が、心なしか若干照れている様にも見えなくもない。
「で、ではちょっと待ってて下さい!言葉を翻訳して必ず真相を突き止めて見せます!」
「お、おう。えらく気合い十分だな。」
カズマ達にそう宣言したリボンは、コホンと一つ咳払いをしつつ、再びワドルディに事情を尋ねた。
「では、ワドルディさん....と言いましたか。ここで何が起こったのか教えて頂けませんか?あなたの言葉で構いませんので話してみて下さい。」
「ワニャ、ワニャワニャワニャワニャワニャ!ワニャワニャワニャワニャワニャ!」
「....ふむん。」
「ワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャ!ワニャワニャワニャワニャワニャワニャワニャ!」
「................成る程、ありがとうございました。」
そう言って、リボンはカービィとカズマのいる方に振り返った。
そんなリボンに対してカズマはこう尋ねた。
「........一応聞いても良いか?」
「はい。」
「........なんて言ってたんだ?」
「ポヨポヨ?」
「........それは。
すみませんわかりませんでした。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「....どっかで見た光景だと思ったら完全無欠に俺の二の舞じゃねえか、デジャブなんてもんじゃねえぞオイ。」
「ポーヨ?」
「わぁああああああああごめんなさいごめんなさい!!!偉そうに言ってすみませんでしたああああああああ!!!」
☆
先の出来事で盛大に恥ずかしい思いをしたリボンは一人静かに木陰で体育座りしてブツブツと何かを念仏の様に唱えていた。
「何であんなどや顔でものを言っちゃったんだろ私絶対恥ずかしい人だって思われてるよ私ワドルディさんも何だか困惑してたしカズマさんも何だかジト目で見てたしカービィさんなんて絶対幻滅しちゃってるよどうしようもうカービィさんに会わせる顔がないよ変な子だって思われてたらどうしよう....。」
その様子を少し離れた所から見ていたカズマは何ともいたたまれない気持ちになっていた。
「....似た様な経験があるだけに笑えねえな、こりゃ。」
「ポヨポヨ?」
「....カービィ、耳貸せ。」
「ポヨ?」
カズマはしゃがみこんでカービィの耳元で何かを呟いていた。
ある程度の事を伝えた後、カズマはあるものを手渡した。
「よし、じゃあこれを渡しておく。手筈通りにな。」
「ポヨ。」
話の内容を理解したのか、カービィは頷き、何かを手に持ってリボンの所へ歩いていった。
そして、リボンの所まで来た所で、カービィはリボンに声を掛けた。
「ポーヨ。」
「え?か、カービィさん!?」
カービィが近くにいる事に気がつかなかったのか、リボンは驚いていた。
そんな事など気にせず、カービィはあるものをリボンに差し出した。
「ポヨ!」
「これは....おにぎり?」
「ポヨポヨ!」
リボンはカービィに差し出されたおにぎりを見て、その意味を理解した。
「....くれるんですか?」
「ポヨ!」
「....あ....ありがとうございます。」
リボンはカービィからおにぎりを受け取った。
すると、カービィはリボンの隣に座って、手に持っていたもう一つのおにぎりを食べ始めた。
「あーむ。んーポヨ。」
「....いただきます。」
それを見たリボンも渡されたおにぎりを一口食べた。
咀嚼していると、梅干しの味が口いっぱいに広がった。
「....これ、梅おにぎりですね。すっぱいけど美味しいです。」
「ポヨ。あむん....んーポヨ!」
「本当に美味しそうに食べますね。....おにぎりありがとうございますカービィさん、何だか元気が出てきました。」
「ポヨポーヨ!あーむ。んーポヨポヨ!」
「ふふっ!」
カービィの優しさと可愛らしい仕草に元気を貰ったリボン、すっかり笑顔が戻った様だ。
その様子を少し離れた所から見ていたカズマは何ともほっこりした気持ちに満たされていた。
「....なんつーのかな、何かこう....見てて微笑ましいもんだな。」
「ワニャ。」
「....腹減ったな。ワドルディ、アンタも食うか?おにぎり余ってるし。」
「ワニャ。」
カズマはワドルディにおにぎりを手渡し、自分達も朝御飯を食べる事にしたのだった。
☆
おにぎりを食べ終えた後、リボンはワドルディにクリスタルについて尋ねていた。
「ワドルディさん、私が持っているこのクリスタルと同じ様なものを見掛けませんでしたか?」
すると、ワドルディは何処からかクリスタルを取り出したのである。
「ポヨ!」
「あ!それです!そのクリスタルです!」
「ワドルディ、そのクリスタルはリボンのものなんだ。悪いけど、この子に返してやってくれないか?」
カズマはそう言うと、ワドルディは頷き、持っているクリスタルを差し出した。
するとそのクリスタルは、リボンが持っているクリスタルへと吸い込まれていき、同化したのだった。
「ありがとうございます!」
「ポヨポヨ!」
「これでまた集まったな....。ところでワドルディ、他にクリスタルを見かけなかったか?」
カズマはワドルディにそう問い掛けるも、ワドルディは首を振った。
「知らないか....まぁ仕方ないか、一つ見つかっただけでも良しとするか。」
「ポヨ。」
「では、他の所も探しましょう。ワドルディさん、ありがとうございました!」
そう言って一行はその場を後にする。
しかし、その後ろからワドルディがついてきていた。
「あれ?どうしたんですか?ワドルディさん。」
「ポヨ?」
ワドルディがどうしてついてくるのかわからずにいるリボンとカービィ。
するとカズマはワドルディにこう問い掛けた。
「ワドルディ、もしかしてアンタ...。
俺達と旅をしたいのか?」
そう言われたワドルディは強く頷いた。
その様子にリボンは疑問符を頭に浮かべた。
「え?どうしてワドルディさんが?」
「....あぁ、思い出した。こんな事を聞いた事がある。確か、一宿一飯の恩義で主人に忠誠を誓う....って知り合いのキュリオさんが言ってた。」
「一宿一飯?つまりどういう事です?」
「つまり、ご飯をあげたり家に泊めてあげたりすると恩を感じる習性があるって事。大分前に聞いたのをすっかり忘れてたわ。さっき俺がおにぎりあげたんだよ。」
「じゃあそれで....?」
「ポヨポヨ。」
おにぎりをあげたからクリスタル探しを手伝おうとしてくれてるんだろうと解釈したカズマ達。
そこでカズマはワドルディに一つ確認した。
「ワドルディ、俺達はこれからあちこちに散らばってしまったクリスタルを探さなきゃならないんだ。とても長く険しい旅になるかも知れない。それでも、俺達と来るのか?」
「ワニャ。」
即答だった。
カズマの問いに対して、ワドルディは考える素振りも見せず、強く頷いた。
「ありがとうございますワドルディさん!これから宜しくお願いします!」
「....こりゃ、聞くだけ野暮だったかな。まぁそういう事なら、これから宜しくな。」
「ポヨポヨ!ポーヨ!」
「ワニャ!」
そんなこんなで、一行に新たな旅の仲間が加わったのだった。
余談だがカズマはワドルディがおにぎりを食べている光景を見て「未だにこいつの口がどうなってんのかよくわかんねえ....。」という疑問を解決出来ずちょこっとだけモヤモヤしているのはここだけの話である。
御閲覧ありがとうございます。
最近カービィのアミーボを買いました。
スマブラで鍛えてやってる最中です。
戦法を覚えさせるのも面白いですが、やはりなんと言ってもフィギュアの完成度!
正直眺めているだけでも満足出来ちゃいます。
もうホント何でカービィって可愛いんでGESょうかね?
抱きついて一緒に寝たいですよホント。皆さんもそう思いますよね!?思います....よね....?
そんなこんなですが、もしまた機会があれば読んで頂ければ幸いでGES。
それでは、これにて失礼します。