大分時間が掛かった様な気がしますがあまり気にせず行きたいと思ふ今日この頃。....って言う割りには短いんでGESよねぇ今回(え
そんな前書きから始まりますが「つまらんかったらハンマーで叩き潰すZOY。」と仰る方は、ゆっくりしていってね!
............お、おやぁ?
ここはププヴィレッジ。
今回はこの村に暮らしているカービィの食生活についt
「何ィイイイイ!?侵略者ァ!!?」
「陛下!そんな顔面どアップで叫ばないでおくれでGES!心臓に悪いったらありゃしなiゲオルグッ!?」
「おのれ!たかが雲の分際でワシよりイカした悪行を行うとは生意気ZOY!悪はワシの専売特許ZOY!!」
「....アドレーヌさん、こういう時はどう相槌を打つのが正解なんでしょう?」
「考えるな、感じろ....よ。」
「いや感じろって何をですか!?」
「リボン、ここでアドに疑問を投げ掛けたのがそもそもの間違いだよ。」
「ひっどーい!ただ場を和ませようとしただけじゃない。ねーカー君?バンダナ君?」
『............?』
「気にすんな、忘れろ。」
....語ろうと思ったがそれどころじゃなさそうなのでこの場は割愛させて貰う。異論を唱えるならばこのカオスな状況をどうにかして欲しいと切実に願う。
カービィ一行は現在デデデ城の大広間にて情報交換を行っていた。
リボンとしてはあの雲の事をもしかしたらデデデかエスカルゴンのどちらかが何か知ってるのではないかと思い聞いてみたは良いものの、二人共よく知らないとの事だった。
デデデは自分以上の悪行を行っている黒い雲の事がどうも気に入らないらしく、どうにか出来ないものかと考えていた。
「むむぅ、そもそも奴等は一体何者ZOY?大きな一つ目があったからクラッコの仲間かZOY?」
「いや、クラッコが憑依するなんて聞いた事無いでGESよ。第一、雷とか出さなかったでGESし。」
デデデは黒い雲がクラッコの仲間かと考えたが、エスカルゴンはこれを否定する。
そこにカズマは口を開いた。
「気になるのはリボンの星を襲撃した事もそうですが、何よりもあの雲がワドルディやアド、そして陛下に憑依した時、外見が変化したり妙な能力が発現された事ですね。雲を追い出した事でワドルディは元に戻りましたがアドには能力が残ったまま....どうもその辺がわからないんですよね。」
「カズ君、私の力が妙なものってどういう事なのさ?」
「頼むちょっと黙ってて。....そしてリボンのクリスタルをやたら狙ってきてる様にも思います。ここまでクリスタルに執着する理由が何なのか....。」
アドレーヌを黙らせてからカズマは思考を巡らせていると....。
「それは、奴等の弱点になり得るものだからだ。」
「ポヨ?」
突如後ろから声が聞こえたので、その場にいた全員が声が聞こえた方に振り向くと、いつの間にかメタナイトがそこに立っていた。
「メタナイト卿!?いつからそこにいたZOY?」
「先程から、気になる話を耳にしたもので。」
「盗み聞きとは良い度胸でGESね、一体どういう了見でGESか?」
メタナイトにデデデとエスカルゴンが問い詰めていると、リボンが横から割って入って二人を止めた。
「ちょっと待って下さい!....あの、あなたはあの雲の事を何か知っているのですか?」
「あぁ、前に一度戦った事がある。」
『え!?』
なんとメタナイトは以前あの雲と戦っていたらしく、その事実にメタナイトを除く全員が驚いていた。
「何か知っているのかZOY!?」
「はい、奴等はダークマター一族と呼ばれる暗黒物質です。」
デデデの質問に対して、メタナイトはあの雲の正体はダークマター一族だと答えた。
「....エスカルゴン、アンコクブッシツとは何ZOY?」
「暗黒物質?....うーんなんて説明したもんでGESょ。そうでGESなぁ....。」
「何ZOY、勿体振らずに話せば良いZOY。」
早く説明する様にデデデが促すと、エスカルゴンは暗黒物質について話し始めた。
「えー、では太陽系の惑星の動きを想像してみて下さい。ニュートンの万有引力の法則によれば重力は距離の自乗に反比例するので太陽のすぐそばを巡る水星は太陽の強い重力の影響を受けて素早く公転し、最も遠い海王星は太陽の重力が弱まるためにゆっくりと公転する。と、そこまでは理論と観測値が一致していたんでGES。そこまでは….。
さて今度は数千億個の恒星からなる天の川銀河を想像してみて下さい。星々は円盤のような形に配置され、ゆっくりと公転しています。ここでも万有引力の法則を適用するのなら、銀河の中心に近い星ほど素早く公転し、周辺に行くに従って公転速度がゆっくりになr」
「長い。」
エスカルゴンの長ったらしい説明にデデデはちんぷんかんぷんになり、一言言って説明を遮った。
「台詞が長いZOY。貴様まで無駄な長台詞でコストダウンを図る気かZOY?」
「え?い、いやそんなつもりは無いでGESよ!」
「だったらもっと短く纏めるZOY!」
「んーそうでGESなぁ....。纏めると、暗黒物質は目に見えない、触ることも出来ないものでGES。しかし重さ、つまり質量を持ち、その重力で星や銀河を引っ張っていくんでGES。そんでもって宇宙は大量の暗黒物質とひとにぎりの見える物質からできている。............という感じでGES。」
「....見えないのに存在してるという事かZOY?そんなもの本当にあるのかZOY?」
「酸素や二酸化炭素、つまり空気だって目に見えないけどちゃんと存在してます。そして宇宙には無いでGES。そんな様なもんだと思ってて下さい。」
「成る程そういう事か!」
(というかもういちいち説明するのもめんどくさいでGES....。)
デデデが納得した様な表情を浮かべている傍らで、エスカルゴンは内心そんな事を考えていた。
「....で、結局そのダークマターとやらは何者なんです?」
暇そうに話を聞いていたカズマは大きく欠伸をしながら質問した。
それに答えたのはメタナイトである。
「暗黒物質という概念から生まれた邪悪な生命体で、行く先々で手頃な惑星を見つけては、自分達の住みやすい様に惑星に黒い雲を拡散させて、惑星を暗闇に染める侵略者なのだ。」
「暗闇に染めるって....それじゃあその惑星にいる人達はどうなるの?」
アドレーヌは暗闇に染まった惑星に取り残された住人がどうなるのか気になって質問をした。
それに対してメタナイトは一呼吸置いて説明する。
「....ダークマターに憑依されて、身体の自由を奪われる。」
「えっ!?」
その言葉に驚いたのはリボンだった。
もしかすると、リップルスターにいる女王や仲間達まで憑依されているのではないかと思い、気が沈んでしまっていた。
「他者に憑依する事によって宿主の身体を支配し、必要に応じて身体を変形させたり、能力を開花させる事も出来る。」
「能力開花....?」
カズマは気になっていた能力開花という言葉が引っ掛かり、復唱した。
「あぁ、ダークマターは他者の身体に憑依した時、その身体の身体能力や頭脳、記憶に干渉して知識を得たり、身体の力量を把握する事が出来る。そしてそれは潜在能力も例外ではない。」
「と、言いますと?」
カズマが聞き返すと、メタナイトは更に詳しく説明した。
「眠っている力、憑依した身体で最も優れている才能や能力を引き出し、自分達の戦う力として利用する事も可能なのだ。」
メタナイトかそこまで説明すると、カズマは納得した様に呟いた。
「そうか、アドや陛下が急に妙な能力を使いだしたのは潜在能力を引き出して....じゃあ奴等の力で一時的に使えるって訳じゃなくて一度引き出されたら後はもう自由に使えるって事なのか。」
「まるでバビディの魔術で洗脳されたベジータみたいだよね。」
「アドさんや、スッゲーわかりやすい例えだけど一応わかる人にしかわからんネタだぞそれ。」
アドレーヌにツッコミを入れるカズマを余所に、リボンは一つの疑問を口にした。
「でも、そうだとしたらどうしてバンダナさんは元に戻れたのでしょう?一時的にとはいえワドルドゥという種族みたいになってましたけど。」
「ワニャ?」
リボンの疑問を聞いたメタナイトはこう答えた。
「身体の変形は奴等の能力によって無理矢理行っているもので、身体を変形させ続けるには奴等が能力使用を維持する必要がある。気絶したり、憑依した身体から追い払ったり、何らかの方法で能力の使用を止めれば、身体の変形を維持する事が出来なくなり、元に戻る様だ。」
「潜在能力を引き出すのとはまた違うんですね?」
「ワドルディとワドルドゥは外見こそ似ているが、それぞれ種族が違う。ワドルドゥの時の姿がワドルディの真の姿という訳ではないからな。主にパワーアップやカムフラージュを行う為に変形させる事が多い様だ。」
「....パワーアップもカムフラもあったもんじゃなかったと思うんですがねぇ....。」
リボンとメタナイトのやりとりを見ていたカズマは隣で首を傾げているワドルディをジト目で見ながらそう呟いていた。
そしてリボンは、先程メタナイトが言っていたクリスタルに関する話について質問した。
「あの、メタナイトさん。あなたはさっき、クリスタルが弱点になるって話していましたが、どういう事ですか?」
「そなたが持つクリスタルには聖なる力が宿っている事は知っているな?」
「は、はい。」
「それが奴等の力を無力化させ、浄化する事が出来るんだ。」
そこまで聞いて、リボンは一つの事実に気が付いた。
「で、ではダークマターがリップルスターを襲い、クリスタルを狙っているのは、自分達が星を征服するのに邪魔な存在だからという事ですか?」
「同時に、そのクリスタルが保管されているリップルスターを早めに攻め落とす事で、万が一クリスタル以外でのダークマターに対抗する術があったと仮定して、それを封殺する目的もあったのだろう。クリスタルを保管していた女王ならダークマターの事も熟知しているだろうから、他に何か手段があったのではと、奴等は想定していたのかも知れない。」
そこで、メタナイトの話を聞いていたエスカルゴンはこんな事を言い出した。
「ん?でもそうだとしたらそのダークマターとやらが攻めてきた時、何でさっさとクリスタルの力を使わなかったんでGESか?それを使えばこんな事にはならなかったでGESょうに。」
「....あまりに突然の出来事でしたから、対応が遅れてしまったんです。それにダークマターの数がとても多かったので....。」
「多勢に無勢だったと?」
「............。」
エスカルゴンの質問にリボンが答え、それにカズマが相槌を打っているうちに、リボンは黙りこんでしまった。
「それは貴様らが平和ボケしていた故に招いた結果ZOY。」
傍らでリボンの様子を見ていたデデデはキッパリと言い切った。
それを聞いたアドレーヌは直ぐ様反論した。
「ちょっとデデの旦那!そんな言い方しなくてもいいじゃない!いきなりとんでもない奴等に襲われてリボンは大変だったのよ!?」
「ポヨポヨ!」
カービィも一緒になって抗議するが、それに構わずデデデはこう切り返す。
「だが、エスカルゴンの言い分は正しいと思うZOY。そのダークマターとやらの対抗手段を手中に納めておきながら、まるでそれを活かせず、逆に狙われる立場となった。いつまでも平和が続くという慢心に漬け込まれたからこうなった。違うか?」
「............。」
デデデにこう切り出されて、リボンは反論出来ず、黙りこんだままだった。
「でもさ、それならこの城での警備態勢とかどうなってんのさ?私達は入り口の所じゃ簡単に通してくれたけど、検問くらいしても良かったんじゃないの?」
アドレーヌはリボンのフォローに回る様な言い回しをしている。
それに対してデデデは何食わぬ顔でこう言った。
「その時はカービィ達も一緒だったという報告を受けておる。村の連中とのコミュニケーションを図る為、門番に話し掛ければ基本的に出入り自由にしておる。無論明らかに怪しい輩が来た時は外壁から見張らせている何十もの兵士が相応の対応をするZOY。」
「24時間365日、交代制で警備させているでGES。まぁお前達の場合はカービィも一緒だったから、何か怪しい事をする様なら、カービィに相手して貰おうとも考えてたんでGESけど。」
「ポヨ?」
デデデの説明にエスカルゴンが補足して、その傍らでカービィは首を傾げていた。
「........皆、大丈夫かな。もしかしたらもう既に....。」
「ポヨ....。」
「....ワニャ....。」
リボンは俯いたまま、ぽつりぽつりと弱音を吐いていた。
それを見かねたカズマは、どうにかしてリボンを元気付けようと声を掛けようとした。
「....あのさ、リボn」
「ねえリボン。」
しかし、それはアドレーヌによって遮られた。
見ればアドレーヌは俯いてるリボンの近くでしゃがみこんで、リボンと目線を合わせて話し掛けていた。
「確かにリップルスターじゃ色々と大変だったと思う。デデの旦那の言う事も一理あると思う。でもさ、それを今悔やんでてどうするの?ここで落ち込んだら、何かが変わるの?」
「............。」
「私、思うんだ。今考えるべきなのは、今頃リップルスターがどうなってるのかじゃなくて、これからどうすれば良いのかって事だと思う。」
「....これから?」
リボンが顔を上げて呟いた後、アドレーヌはメタナイトにある質問をした。
「ねえ、リップルスターは今ダークマターとかいう奴等に乗っ取られてると思うけど、さっきクリスタルの力で無力化出来るって言ったよね?だったら散らばったクリスタルを集めていけば....!」
「うむ、星を覆っている雲が晴れて、憑依された者達を解放する事も出来る筈だ。」
それを聞いたアドレーヌは、リボンの方に向き直り、話し掛けた。
「ね?まだ希望はあるんだから落ち込むのは早いって!クリスタルを全部集めて皆を助ければ、それでハッピーエンドだよ!」
「........!」
アドレーヌの言葉を聞いて、リボンの表情はみるみるうちに明るくなっていった。
そうだ、まだチャンスは残っている、女王様の思いを無駄にする訳にはいかない。
そう考えたリボンは直ぐ様立ち上がった。
「そうですよね、落ち込んでる暇なんてありません!一刻も早くクリスタルを集めて、皆を助けたいです!」
「そうそう、その意気その意気!」
元気になったリボンを見て、アドレーヌも自然と笑顔になっていた。
「では皆さん!早速次のクリスタルを探しに行きましょう!!」
「ポヨ!」
「ワニャ!」
リボンは気合いを入れ直して、次のクリスタルを探そうと意気込んでいる。
カービィとワドルディも賛成の意を示している。
と、ここで待ったと三人を止めたのはカズマだった。
「もうそろそろ日が沈むぞ?これ以上の捜索はやめといた方が良いと思うぞ。」
「あ、もうそんな時刻でしたか?」
「こっちに戻ってきた時にゃ既に夕方になってたぞ?大体後どのくらいこの星にクリスタル残ってんのさ?」
「あ、ちょっと待って下さい。」
カズマがまだ集めてないクリスタルがこの星に残っているのかと尋ねると、リボンは静かに目を閉じるなり、そのままじっと集中し始めた。
「リボンは何をやっておるZOY?腹でも減ったのかZOY?」
「静かにするでGESよ。こういう場合不思議パワーでクリスタルの在処を言い当てるパターンが相場なんでGES。」
デデデとエスカルゴンが身も蓋もない事を言っているが、無視して集中し続けるリボン。
暫くして、リボンは次のクリスタルの在処を突き止めたのだった。
「見つけました!次のクリスタルはホロビタスターという惑星にある様です。因みにクリスタルはこの星にはもう無い様です。」
リボンの言葉を聞いて、カズマは出発時に聞いたある事を思い出した。
「いよいよ宇宙に行く訳か。確かクリスタルが導いてくれるとは言っていたけど、もうそれが出来るだけのクリスタルは集まってるのか?」
「はい、宇宙に行けるだけの力は十分取り戻しました!」
カズマの問いにリボンは問題ないと答えた。
それを聞いてカズマはリボンに一つ提案した。
「だったらさ、出発は明日以降に出来ないか?時刻ももう遅いし、今日だけでも皆連戦が続いたからな。今夜はゆっくり休んで、明日に備えたいと思う。」
「そうですね、わかりました。では今夜中に旅の準備を整えておいた方が良いでしょうか?」
「だな。やっぱ丸腰で宇宙に行くのはちと心細いし、長旅になりそうだからな。」
「それならさ、私に良い考えがあるの!」
二人が話していると、アドレーヌは提案があると言い出してきた。
「アドレーヌよ、何か良い案があるのかZOY?」
デデデが質問をすると、アドレーヌはこんな提案を提示した。
「私が旅についていって、能力でサポートしまーす!絵の具さえあれば何でも出せるから!」
「却下。」
「ちょっ!?」
アドレーヌの提案を即答で却下したカズマ。
本人はそれに対して納得出来ずに反論した。
「何で!?能力があったら皆の助けになるでしょ!?お荷物にはならないって!」
「能力があればそれで良いってもんじゃねえんだよ、第一そこまでチートって訳でもなさそうだし。」
「じゃあ何でついていっちゃダメなのよちゃんと納得出来る様に答えなさいよドゥーユーアンダースターン!?」
「........。」
アドレーヌの質問にカズマは軽く溜め息を吐いた後、ガシガシと頭を掻きながら返答した。
「....宇宙に飛び出すって事は、一度旅立つと簡単には戻ってこれないって事だ。ギブアップしたから帰らせて下さいなんていう我が儘なんて通用しない、途中下車不可能の直通列車に乗る様なもんなんだぞ?」
「....わかってるわよ、それくらいの覚悟は」
「それにだ、どんな危険な場面に出会すかわからない、何が起こっても不思議じゃないんだぞ。大体さっきの戦闘だってアンタ危なかっただろうが。俺が間に合わなかったらどうするつもりだったんだよ?」
「考えてなかった。」
「キッパリ言ってんじゃねえよ....。」
キリッとした顔で言い切ったアドレーヌにカズマは頭を抱えた。
彼女に危機感があるのか心配なのである。
そう考えてる彼にアドレーヌはこう答えた。
「まぁちょっと怖かったのは確かだけどさ、それでも助けてくれるって信じてたから大丈夫だった。何だかんだ言ってカズ君優しいし。」
「........あのなぁ。」
アドレーヌにカズマが何かを言いかけた時、横からリボンが口を挟んできた。
「....カズマさん、どうしてそこまでアドレーヌさんの同行を拒否するんです?ワドルディさんの時はあっさり認めてたじゃないですか。」
「....バンダナは兵士だから幾らか戦闘経験とか体力もあるだろうから連れていっても大丈夫だろうと思ったんだ。でもアドはそうじゃない。確かに能力はスゲェと思うよ、そこは否定しない。でもさっきみたいな戦闘になったら危ないだろうし、どんな所を歩く事になるかわからん。はっきり言ってこいつがこの旅についてこれるとは思えねえんだよ。」
その言葉を聞いて、リボンはある事に気付いたのだった。
「心配してるんですね。」
「....そりゃまぁ、変なヘマをしでかされてもアレだし」
「危険な目に逢わせたくないからじゃないんですか?」
「え?」
「ポヨ?」
「............。」
リボンにそう言われて、アドレーヌとカービィは意外そうな顔をしてカズマを見ており、当の本人はそっぽを向いて黙り込んでいた。
「さっきの戦闘で遠くから見てた時、アドレーヌさんが危ない目に逢っていた時のカズマさん、とても焦った顔をしたと思ったら、ダークマターに対して凄く怒ってる様に見えました。友人が危険な目に逢った事が許せなかったんじゃないんですか?」
「........。」
「これからの旅が過酷なものになるのは目に見えていた、だからアドレーヌさんを置いていこうとしてるんじゃないんですか?ここにいた方が安全だから。」
そこまで言われて、カズマは今度は深い溜め息を吐いた。
そして、カズマはアドレーヌに対して、こんな質問をした。
「....アンタ、何でそこまでして俺らについてこようとする訳?怖くねえのかよ?」
「....ちょっとだけ。」
「....別に無理して来るこたぁ」
「今行かなかったら後悔しそうだから。........って言ったら納得してくれる?」
「説得力に欠けるかな。もうちょい納得出来る様な事を....。」
カズマがそう言いかけた時、アドレーヌはこんな事を言い出した。
「そういえばさぁ、私が絵を実体化させたら何でも一つだけ言う事を聞くって話だったわよね?」
「............。」
「何よその「何言ってんだこの少女」って顔は。」
「いや「お前は何を言っているんだ」と考えてた。」
「殆ど意味同じじゃない!」
「つーか、このタイミングで言うかね普通。」
「ポーヨ?」
アドレーヌの突拍子の無い発言に若干おいてけぼりを喰らっているカズマ。
無論他のメンバーも例外ではなく、どういう事だろうかと、それぞれアドレーヌに注目していた。
「では早速言わせて貰いまーす。拒否権は無いからね。」
「まてオイまるで意味わかん」
「私を旅に同行させて下さい!!」
「................は?」
アドレーヌが提示した賭けの報酬、それはクリスタル探しの旅の同行の許可だった。
提示してきた内容に一瞬キョトンとなったカズマだったが、すぐに我を取り戻して質問をした。
「....一応理由は聞いておこうか、何でそこまでこの旅にこだわる?」
「色々あるんだけどさ、やっぱり私がいた方が皆にとって色々都合が良いかなって思うの、能力的な意味で。それにリボンの話を聞いてたら何だかほっとけなくなってね、少しでも力になれたらって思ったの。」
「危険な旅になるって承知の上でか?」
「あなた達だってそういうクチでしょ?大体カズ君だって今日リボンと会ったばかりなのに協力しようと思ったんでしょ?私とそんなに変わんないじゃない。」
「....足元見やがって。」
アドレーヌに言われてカズマはバツが悪そうな顔をしている。
そんな彼にアドレーヌは更に続ける。
「それにさ、置いてかれたくないんだよね、もう。」
「ポヨ?」
アドレーヌの言葉に疑問符を浮かべたカービィ。
その疑問に答える様にアドレーヌは続ける。
「約束したじゃないのさ、一緒に色んな所を旅しようって。」
「............それ、いつの話っすか?」
「んー........6歳くらい?」
「いや覚えてねえからんな昔の事いちいち。てかよく覚えてたなアンタ。」
「何か頭の片隅に残ってた。」
「....オイオイ。」
カズマはまたまた溜め息を吐いたのだった、今度は腹の底から盛大に。
その後、何とも気だるそうな表情でアドレーヌを睨みながら言ったのだ。
「....で?置いていかれたくないってのはアレか?俺がモヨリ村を出た時の事言ってんの?」
「うん。」
「でもさっきアンタ色んな所の風景を描く為に旅立ったって。」
「二人で行く予定でした。」
「俺は絵描きじゃないんだが。」
「ストォオオオオップZOY!!」
アドレーヌとカズマが言い合っていると、突然デデデがストップを掛けたのだった。
一体何事かと二人はデデデの方に注目する。
「あのお願いでGESから!!」
「ワシらを無視しないでくれZOY!!」
『........えっ?』
エスカルゴンとデデデの言葉にキョトンとなったアドレーヌとカズマは、頭に疑問符を浮かべたが、カズマは直ぐ様ハッとある事に気がついた。
「........あのー、もしかしてずっと呼んでました?俺らの事。」
「呼んでましたじゃないでGESよ!さっきからずっと叫んでたのに全然気づかないんだもんなー。」
「....ゴメン、話に夢中になってて気づかなかったわ。」
「ゥオッホン!」
アドレーヌが謝罪していると、デデデが一つ咳払いをしてから話した。
「えー、では64回目の正直で漸く会話が成立したので一つ物申そうと思うZOY。」
「待った!64回!?そんなに呼び掛けてたんすか!?」
回数に驚いてるカズマを余所にエスカルゴンはデデデの言葉にツッコミを入れた。
「陛下、実際は7回くらいしか呼び掛けてなかったでGESょ?膨張し過ぎでGES。」
「そういうでないZOY、大王のちょっとした茶目っ気ZOY。」
「どんな茶目っ気ですか....。」
デデデのしてやったり!と言わんばかりの表情にリボンは冷静なツッコミを入れた。
しかしそんな事はお構い無しにデデデは続ける。
「時にカズマよ、何の話かは知らんが賭けをして負けたのであろう?ならさっさとアドレーヌの要求を飲めば良いZOY。」
「旦那!!」
デデデが意外にも助け船を出した事に対してアドレーヌはパァッと明るい笑顔になって喜んだ。
しかしカズマはそれでも引かなかった。
「いやあの陛下、そんなアッサリと」
「ごちゃごちゃ言っとらんでもうそれで話を片付けるZOY。いつまでもその様な事で議論されても話がまるで進まんから退屈で仕方無いZOY。」
「退屈とかそういう問題じゃ」
「それに。」
カズマは反論しようとするも無理矢理それを遮って、デデデは更に話を続けた。
「聞く所によるとアドレーヌが戦闘面で心配という事であろう?だったらいっそ貴様らが守ってやれば良いZOY。」
「....え?」
デデデの言葉にカズマはキョトンとなるも、構わずデデデは続ける。
「何も一人で旅をするという訳ではないのだ、貴様はこれまでずっと一人で旅をしていたからわからんかも知れんが、複数人で行くなら互いに不安要素をカバーすれば良い話ZOY。」
「カバー....すか?」
「戦闘だったらカービィに戦わせて、後は適当に....ワドルディ辺りにでも護衛させておけば良いZOY。貴様がウィスピーとの戦闘でそうさせた様に。で、旅に必要なものだとか小道具はアドレーヌにでも実体化させて貰えば済む話ZOY。」
「............。」
デデデの言葉にカズマは何も言えずに黙り込んでいた。
そこまで言うと、デデデは扉の方へと一人で歩きだしていた。
「貴様はもう少し数の使い方というものを考えるZOY。エスカルゴン、腹が減ったから食事を用意するZOY。貴様らも適当に食堂で何か食えば良いZOY。」
「あ、ハイ、畏まりましたでGES。」
そう言ってデデデはその場を後にした。
言われたエスカルゴンは呆然とデデデが向かった方向を眺めながら立ち尽くしていた。
カズマはカズマで黙り込んだままだったが、漸く口を開いた。
「............カービィ。」
「ポヨ?」
「....連れていって大丈夫かね?」
「ポヨ!」
「....だろうなぁ。」
即答で頷くカービィを見て、カズマは苦笑いを浮かべながら、アドレーヌの方に向き直った。
「....負けたよ。」
「え?」
「....今日は早めに寝ておきなよ。」
「....それって........。」
「........来るんだろ?一緒に。なら体調くらいはちゃんと整えておきな。」
「....!」
そこまで言われて、アドレーヌは再び明るい笑顔を浮かべて....。
「....うん!」
これから始まろうとしている新たな冒険に、期待と不安が入り交じった様な気持ちでいっぱいになるのだった。
「メタナイト卿、私は世紀末的な大発見をしてしまったでGES。」
「何でしょうか?エスカルゴン殿。」
「陛下に人を気遣う心が残っていたなんて....クラッコでもやって来そうでGESな。」
「以前カービィが倒しましたが....十二分に有り得ますね。」
「リベンジ~とかってやって来そうな気がするでGESよ。」
「奇遇ですね、私もです。」
御閲覧ありがとうございます。
早いもので夏休みも終わり、今日から秋が始まりました。
秋にも色々ありますよね、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、エトセトラエトセトラ....。
わちきはやはり食y....スポーツの秋でGES!一応小説書いてますし........ね?
そういえばこの小説、早いものでもう一周年でGES。
ひとえに皆様の応援によってここまで続けられたのだろうなぁと思っております。感謝してもしきれない思いです。
........何故か最終回っぽい雰囲気になってる気がする。いやまだまだ続けるでGESよ!!
そんなこんなで、今回はここまで。
もしまた機会があれば読んで頂ければ幸いてGES。
それでは、これにて失礼します。