まんまるピンクな食いしん坊の日常   作:Mr.K@河童92号

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いつもお疲れ様です。
相変わらずのんびり書いておりまする。
前回の前書きで「本日より活躍します故云々」言ってた割にスピードはそれほどでもなかったり。
それでも書きますやります突っ走ります三段活用、生きてる限りは続けるつもりでございます。
そもそも終わりが見えないけど!←!?
そんなこんなで今回も、ゆっくりしていってね!


第21話 三色のクリスタル

ここはホロビタスター。

地下洞窟に侵入してクリスタルを手に入れたカービィ一行。

その後アドレーヌがダイバースーツを実体化させて洞窟の中にあった水脈を泳いでいったり、その過程でクリスタルを発見したり、何故か天井からサンゴが落ちてきたり、エトセトラエトセトラ....。

そんなこんなで特に目を引く様な展開も無いので、現状から話は始まるのである。

 

「最近キングクリムゾン的な何かに何かをすっ飛ばされてる気がするのよねぇ。」

「何の話ですか?」

「そんな事より、ありゃ何ZOY?」

 

アドレーヌが何やらよくわからない話をしている所を早々にぶった斬ったデデデは、目線の先に注目させる。

目の前には巨大なキューブ状の金属の物体が浮かんでいる訳だが....本当にでかいのである。

 

「洞窟を抜けて早々、遠くから見てもわかるレベルででかい金属の物体が目に入って、そっからクリスタルの反応があるってリボンが言うから近くまでやって来たはいいものの....どこにあるんだ?」

「こういう時はこう言っておこうかな、説明乙。」

「....ふざけて言ったんじゃないんだがな。」

「ポヨ?」

 

何とも説明臭いセリフを言うカズマにツッコミを入れたアドレーヌは、クリスタルの事でリボンに再度確認を取った。

 

「リボン、本当にここからクリスタルの反応があるの?」

「えぇ、間違いありません。この金属の中から反応を感じます。」

「う~む、ひょっとしてこれその物がクリスタルというオチではないかZOY?」

「ワニャ!?」

「旦那、クリスタルは水晶よ?金属じゃないわ。」

「....し、知っておったZOY!場を和ませる為にわざと言っただけだZOY!!」

「あ、そっすか....。」

 

デデデの冗談なのか本気なのかよくわからない言葉(多分本気)にアドレーヌは指摘して、カズマは軽く聞き流しているが、ワドルディただ一人だけは真に受けたのか心底驚いている様子だった。

 

そうこうしているうちに、巨大な金属の一部が本体から離れて、ゆっくり地上に降り立ったのだ。

それを見ていた一同は若干驚いている様だ。

 

「な、何ZOY一体?足場が降りてきたZOY?」

「足場....って事は、こいつに乗れば足場がエレベーターみたいに上がって中に入れるって寸法だろうな。」

「ポーヨ?」

「カズ君、随分冷静に分析するんだね。」

「そうですよ、この砂漠の惑星にここだけオーバーテクノロジーな物体が存在してるだけでも妙な光景なんですよ?」

 

目の前の光景に皆が戸惑う中、唯一カズマだけはそこまで戸惑う事無く状況判断していた。

そこにカズマは説明を続ける。

 

「ここに来るまでに、この金属と同じっぽいブロックやら橋やらが道中にあったからな。遺跡とかが風化してるのに、これらだけ見事にきんきらりんと来たもんだ、しかもまるでボロボロに見えない。そしてこの金属に至っては動力も生きている。その時点で察しはついてたよ。」

「ワニャ?」

「こいつは最近ここにやって来たものか、もしくはこの星の住人が作ったかの何れかだろうけど、恐らく前者だろうな。さっきからこの星の住人って言ったら、星を開拓する知識が無い原生生物くらいだ。もしそういう種族が仮にいたなら、ここだけこんなバカでかくて不可思議な金属を作らず、周りにも幾らかそういう文明やらを開拓している筈なんだがなぁ。不自然極まりないというか。」

「ふぁ~あ....で、結局何が言いたいんだZOY?」

 

カズマの長い話に飽きてきたのか、デデデは大きなあくびをしていた。

それを気にする事無く、カズマはこう言い放った。

 

「これ、この星のものじゃないでしょうね。恐らく宇宙人が寄越したものかと思われます。」

 

言われて皆は巨大なキューブを見上げる。

不思議そうに眺めながら、リボンは疑問を口にした。

 

「でも、だったらどうしてホロビタスターにやって来たのでしょう?さっき渡ってきた橋もこれと似ていますし....。」

「ポペ?」

「目的まではわからないけど、あの橋もそうだし、この星に幾分か干渉してたのは確かだろうな。」

「だったら尚更こことかあの橋しかその痕跡が残ってないのはどうしてよ?」

「....さぁて、そこまではわからんな。」

「えー?何か核心掴んでる様な雰囲気纏ってたと思ったのに。」

 

リボンとカズマの会話にアドレーヌが混じって疑問を提示したが、当の本人は一瞬考え込んだ後にわからないと答えて、アドレーヌはつまらなそうな表情を浮かべていた。

しかしカズマは全くわからないという訳でもない様で、一つの仮説が脳裏を過っていた。

 

(....ホロビタスターがこんな壊滅的な状態になった原因は不明らしいが............いや、まさかな。)

 

カズマは一瞬口にしそうになったが、喉元で思い留まった。

根拠らしい根拠が無い仮説で他のメンバーに余計な不安を煽る様な真似をしない為である。

仮に『そうだった』としても、今回の目的には関係ない。

クリスタルさえ手に入れれば、ここにいる必要は無くなる。

得体の知れない場所に好きで居たい理由等、彼等には無いのだ。

会話が途切れた所で、リボンはクリスタルに話題を切り替える。

 

「兎に角、クリスタルを回収しなければなりません。これからどうしましょうか?」

「この足場に乗って中に入れば良かろう。わざわざ玄関を開けてくれておるのだ、ワシ達は歓迎されているに違いないZOY。」

「そうですねぇ、穏やかな方なら尚良しなのですが....。」

 

デデデの言葉にカズマは冗談で返して足場に目をやると....。

 

「兎に角前進あるのみ!皆も早く乗って!」

 

既にアドレーヌが乗ってました。

 

「アド、悪い事言わないから早く降r」

 

言いかけたカズマだったが、足場は音も立てずに上昇していった。

それを見たカズマは、今度は大声でアドレーヌに呼び掛けた。

 

「早く降りろ!罠かも知れん!!」

「いえ!今から降りたら怪我をします!こうなったら私達も行きましょう!」

「なっ....!?」

 

リボンはカズマの肩を掴んで、そのまま足場へと上昇した。

それを見たカービィ達は直ぐ様リボンの後についていく様に飛んで行った。

ワドルディは飛べないので、飛んでいるカービィの足を掴んでぶら下がっていた。

程無くして、一同全員足場に降り立って、足場はそのままキューブの中に入っていった。

 

「アドレーヌさんや、罠かも知れないってのに何でここ乗っちゃったのよ?」

「だって他に入れそうなトコ無さそうだったもん。それにこの中にクリスタルがあるって言うならどのみち中に侵入しなきゃだよ。」

「あのねぇ、勇敢と無謀は違うぞ?」

「知ってるわよそれくらい。」

 

いつだったか、カズマはヤミカゲと交わしたやりとりを呆れ顔でそのままアドレーヌと繰り広げていた。

 

「それに、こんなあらかさまな罠なんて誰だって疑うだろうし、向こうも入ってくるとは思わないでしょ。逆にその隙を突こうって訳。」

「私もアドレーヌさんに賛成です。ホロビタスターの中で唯一、異質な存在を放っているこの物体、誰も近づこうとは思わないでしょうから、案外こういう所は手薄になってる筈ですよ。」

 

アドレーヌの意見にリボンも賛同する。

得体の知れないものに無作為に近づく者はそうそういないと読んで、警備が手薄になっている可能性がある。

アドレーヌ達はそこを盲点だと判断し、攻めようと考えたのだ。

 

「でぇははは!全てワシの作戦通りZOY!」

「ポヨ?」

「ワニャ?」

「え?」

「はい?」

「....ノーコメントで。」

「何ZOY遠慮するでない。褒め称えてもバチは当たらんZOY。」

 

デデデはどや顔でよくわからない自画自賛をしているが、他のメンバーは困惑するばかりだった。

足場がキューブの中に入ってからある程度上昇した所で、カズマは皆にこう尋ねた。

 

「....一応聞くけどさ、ダンスは踊れるか?」

「え?カズマさん一体何を言って....?」

 

言われてリボンは周りの状況に気が付いた。

今も尚足場が上昇する中、周りの壁に大量の銃の様なものが取り付けられていて、銃口は明らかにカービィ達に向いていた。

 

「ッ!?」

「何とも変わったインテリアZOY。一体何が始まるというのだZOY?」

「....ダンスパーティーでしょうよ。」

 

デデデの疑問にカズマが答えた瞬間、一斉にエネルギー弾を撃ち込まれたのだ。

突然の出来事にカービィ達は驚いているが、悠長に呆然と立っている暇も無く、寸での所で回避をしていった。

 

「パヤ!?」

「きゃっ!?」

「ワニャ!」

「チッ!」

 

それぞれ空を飛んだり、片足を上げたりする等してエネルギー弾をかわしていく。

ある意味予想通りだったカズマは、やはり無茶だったかと舌打ちをしていた。

 

「あぶっ!?いきなり撃つなんて酷いじゃない!!」

「最初にこんな入り方したやつが言う事かよ!」

「こんなダンスパーティーワシャ御免だZoooooooY!!!」

 

悪態を吐いているアドレーヌにツッコミを入れるカズマの傍ら、デデデは走り回りながら叫んでいた。

足場は上昇を続け、エネルギー弾の雨は止む気配も無く降り続けていた。

その真上には大きな穴が開いており、その上にあるフロアを目指して足場は上昇している訳だが、カービィ達はエネルギー弾を避けるのに夢中でその事には誰も気づいていなかった。

 

「ふーんだ!こんなのぐるぐる走り回ってたら避けるの簡単じゃない!」

「だァァァァァ!?アドお前止めろこっちにも流れ弾がァァァァァ!!」

「This is my chicken heart ZooooooooY!!」

「陛下アンタもか!!!」

「み、皆さん!上に大きな穴が!この足場上に向かってます!」

「!」

 

アドレーヌとデデデに場をかき乱されつつツッコミを入れるカズマを尻目に、上のフロアへと続く穴に気付いたリボン。

その言葉でいち早く行動を起こしたのはカービィだった。

カービィはその場にいた全員を力一杯吸い込んだのだ。

 

スゥゥゥ!!

 

「だっはぁぁぁぁ!?カービィ貴様ぁぁぁぁ!!!」

「わぁ!?」

「ワニャア!?」

「カー君ちょっとぉぉぉぉ!?」

「うぉわ!?」

 

デデデ達を吸い込んだカービィはそのまま真上のフロアに入れる穴に向けて思い切り吐き出した。

 

「ん~ぱぁ!」

『わぁぁ!?』

 

吐き出したデデデ達が穴に入るのを確認した直後、数多ものエネルギー弾がカービィの周りから飛んできており、すぐ目の前まで迫ってきていた。

横へ逃げるにしろ、ジャンプしてかわすにしろ、エネルギー弾の直撃は免れない。

直感的にそう悟ったカービィは...。

 

「ぽふぅ。」

 

瞬時に体内の空気を全て吐き出して、ギリギリまでしゃがみこんだ。

例えて言うなら、空気が全て抜けきった風船の様に平べったくなっていた。

それにより、エネルギー弾を全てかわす事に成功した。

が、今度はしゃがんだカービィ目掛けてエネルギー弾を大量に撃ち込んできた。

被弾を免れる為に、カービィはすぐに空気を吸って大きくジャンプ、そのままふわふわ飛んでいって、皆がいる場所へ向かっていった。

そして上のフロアに到着したカービィは、尻餅を着いている皆と合流した。

 

「っつー....随分無茶するなぁアンタも。」

「ま、まぁ助かったから良いじゃない。結果オーライよ。」

「あだだだ....まぁ、ギリギリセーフって事にしておいてやるZOY。」

「ワニャ。」

「と、兎に角ありがとうございますカービィさん、助かりました。」

「ポヨポヨ!」

 

全員の無事を確認して安堵するカービィ。

かなり強引ではあるが一応キューブに侵入した一行は、再び上を目指して進むのだった。

 

 

 

 

キューブに侵入して暫く進んだ後、カービィ達は明かりが灯ってない暗い部屋に辿り着いていた。

当然何も見えないので、再び松明を使って部屋を明るくしたアドレーヌである。

 

「こういう時ってアドレーヌさんの力はとても頼りになりますね。」

「ふふん、もっと頼ってくれても良いのよ?」

「カービィでもどうにかなりそうな気はするけどな。ファイアとかコピーしたりして。」

「ライトでも明かりは灯せるZOY。」

「いえ、こういうトコなら松明でじゅうぶんでしょう。いざという時、武器にもなりそうだし。」

「ワニャ。」

「寧ろカービィさんならライトも作れちゃいそうなんですよねぇ。」

「電気と爆弾で豆電球爆弾とかやりそうだZOY。」

「なにそれこわい。」

「ポヨ?」

「....あの、もーっと頼ってくれても良いのよ?」

 

どや顔になっている所を見事にスルーされたアドレーヌはちょっぴり寂しい気分になっていた。

しかしその事等露知らず、ワドルディは部屋の壁を見るなり、他のメンバーに呼び掛けた。

 

「ワニャ。ワニャワニャ。」

「どうしたのバンダナ君....何?この絵。」

「壁画....でしょうけど、こんな所に?」

「太陽と木に、星が描かれてるZOY。」

「何か関連性あるのか....?」

「ポォヨ。」

 

カービィ達は壁画に描かれている太陽等がどういう意味を為すのかを考えていた。

 

「ここまで殺風景な光景....というか不可思議なものは多かったけど、ここにきて壁画ねぇ....何かありそうな気がする。」

「ここだけ部屋が暗いのもなーんか怪しいわよね?」

「つまり、この壁画が何かのヒントになってるという事でしょうか?」

「これらが必要という意味かも知れんZOY。アドレーヌ、この壁画と同じものを実体化させるZOY。」

「やっても良いけど旦那、太陽で焼け死ぬわよ。」

「ならどうするZOY?」

「....ポヨ?」

 

あーでもないこーでもないと、皆が討論会を繰り広げている傍ら、カービィは何かを見つけたのか、隣の部屋に向かっていった。

 

「ワニャ?」

「あ、カービィさんどうしたんですか?」

 

カービィに続いて他のメンバーも隣の部屋にやってくると、そこには大きなボタンが床に幾つも並べれており、それぞれ様々な絵が描かれていた。

 

「雫に月、星....他にも色々なボタンがあるな。」

「木に太陽もあるZOY。」

「....あ。」

 

カズマとデデデの言葉を聞いて、何かに気が付いたアドレーヌは、星のボタンに乗ってボタンを押した。

 

「アドレーヌさん、もしかして....。」

「ご名答よ!」

 

続けてアドレーヌは太陽と木のボタンをそれぞれ押していった。

すると、部屋の奥にある台座からクリスタルが出現したのだ。

 

「おぉ、クリスタルZOY!」

「成る程、こういう仕組みだったんですね。でもどうしてこの様な仕掛けがある部屋に....?」

「このキューブの持ち主みたいな人がここに隠したんじゃない?」

「近未来的な仕組みのキューブの割には随分と原始的な仕掛けだったけどな。少し考えれば誰でもわかるだろこんなの。」

「だからこそあの暗い部屋だったんじゃない?」

「いやもう答え教えてる様なもんだろ、部屋を明るく出来る手段あったら誰でもわかるし、普通あんなトコに載せんだろ。」

「た、多分忘れっぽい人だからいつでも確認出来る様にしたんじゃないでしょうか?そもそもこんな所に入ってくる人なんてそうそういないでしょうし。」

「リボンさんや、その発言ブーメラン。」

「貴様ら何をごちゃごちゃ言っておるZOY。クリスタルも手に入れたのだ、さっさと次行くZOY。」

 

デデデに呼ばれて、プチ討論会を閉幕したアドレーヌ達は直ぐ様移動を始めたのだった。

 

 

 

 

道中、宙に浮く大量の金属のブロックがある広い場所にやって来たカービィ達。

まるで別世界に来たのではないかという錯覚を覚えるも、カズマはリボンに確認を取った。

 

「リボン、ここにクリスタルは?」

「無いみたいですね。上のフロアから感じます。ちょうど真上に抜け道の様なものがありますね。」

「....よし、じゃあ飛んでいくか。」

「えー、こんな不思議な場所滅多に見られないんだよ?もう少し見ていこうよ。」

「アド、観光じゃありません。それに足滑らせて落ちたら一溜りも無いぞ。」

「ワニャ。」

「でも飛べるのは、私とカービィさんと王様だけですよね?カズマさんとワドルディさんはさっきと同じ要領で運べますけど....。」

「ポヨポヨ?」

「....ねぇデデの旦那。」

「断る。」

「まだ何も言ってないわよ!?」

「ワシは大王ZOY。何故下々の為にわざわざ重労働をせねばならんZOY。」

「おねがーい?後でお礼に何でもご馳走するから!」

「何、ご馳走とな?....し、仕方無いZOY。このデデデ大王様が直々に助けてやるZOY、感謝せい。」

「さっすがデデの旦那!これがホントの太っ腹!」

「でぇははは!そう誉めるでないZOY!」

「....アド、だんだん陛下の扱いに慣れてきたな。」

「あ、あはは....。」

 

カズマとリボンが苦笑いする傍ら、話は纏まったのでカービィ達は上を目指して飛んでいったのだった。

 

 

 

 

次の部屋に辿り着いたカービィ達は、宙に浮いている物体を発見した。

それは正八面体の形をしていて、一つ目の様なものがある。

それを見たリボンはすぐに皆に呼び掛けた。

 

「皆さん気を付けて下さい!敵がいます!」

『!』

 

それを聞くなり、メンバーは一斉に臨戦態勢を取った。

流石に何度もあらゆる敵に襲われていれば慣れるもので、対応が早くなってきていた。

正八面体の物体を見るなり、デデデはリボンに尋ねた。

 

「リボン、あの物体は何ZOY?」

「あれはラミです!外側にある装甲はとても硬く、その隙間にある目からは電撃弾を撃ってきますので注意して下さい!」

 

言われてアドレーヌは、あるものを頭に浮かべたのである。

 

「....何かあれさぁ、ヱヴァンゲリヲンのラミエルに見えない?」

「え?それ第5使徒じゃね?ヤベェなシンジ君呼んでこなきゃ。」

「ポヨ?」

 

何やら二人で無駄口を叩いている様だが、どうでもいいと言わんばかりに、ラミは電撃弾を撃ってきた。

それを見たカービィはすぐに電撃弾を吸い込んで、そのままコピーした。

途端、カービィの姿が緑色の身体、電気を放つ帽子を被った姿に変化した。

 

「おぉ、スパークカービィZOY!」

「カー君やっぱり電気も吸い込めたんだ!」

 

驚いているアドレーヌを尻目に、カービィは体内の電気をチャージし始める。

すると、カービィの身体から『スパークバリア』が展開された。

 

「す、凄い電気です....!」

 

凄まじい電気のバリアに驚いているリボン。

しかし、ラミはそれに構わず再び電撃弾を放って攻撃してきた。

それを見たカービィは、電撃弾に対抗する様に技を放った。

 

「スパークはどうだん!」

 

カービィは自身を纏っていたバリアごと、体内の電気を一気に前方に放出した。

凄まじい威力を誇る電撃弾は、ラミが放ってきたそれをいとも容易く打ち消し、ラミにぶつかって爆発を起こした。

直後、ラミはバラバラに砕け散ったのだった。

 

「でぇははは!よくやったぞカービィ!ワシが出るまでもない雑魚であったな!」

「....寧ろカービィさんが強すぎたとも言いますか....。」

「もうあいつ一人で良いんじゃないかな。」

「....エヴァいらないわねこれ。」

「ワニャ?」

 

 

 

 

使徒(の様な何か)を撃破したカービィ達は、今度は中央部分に穴が空いたドーナツ型の足場に乗っていた。

リボン曰く、この上からクリスタルの反応を感じるとの事なので、その真下にある足場に乗ってみたのだ。

 

「でもこれ以上自力で上がれる階段やポールとかは見当たらないわね。」

「ならばまた飛べば良いZOY。さっさと取りに行くZOY。」

 

アドレーヌの言葉にデデデが答えていると、突然足場が動き出した。

カービィ達が乗っている足場はエレベーターの様に上に上昇していた。

 

「セキュリティシステム・ピクス、起動。」

 

どこからか棒読みの様なアナウンスが聞こえたと思いきや、突然赤いクリスタルの様なものが飛び出してきた。

 

「ワニャ?」

「こんなに早く見つかったZOY!でぇははは!王者たる者、欲しいものを手に入れる絶大なる運を持ち合わせてこそZOY!」

「でも変ですね、どうしてこれは赤いんでしょう?」

 

デデデの高笑いを聞き流してリボンは赤いクリスタルに近づいた。

 

スゥゥゥゥ!

 

「きゃっ!?」

 

赤いクリスタルに触れようとしたリボンを突然カービィが吸い込んだのだ。

そして吸われてすぐにリボンは吐き出されたのだ。

 

「カービィさんいきなり何を....。」

 

言い掛けてリボンはすぐにクリスタルを見た。

赤いクリスタルから鋭い剣の様なものが飛び出しており、少し触れただけでも簡単にものが斬れそうな程に鋭利なものだった。

 

「....え!?」

 

一体どうして....と考えたのも束の間、赤いクリスタルは動き出し、カービィ達を斬り刻もうと襲い掛かってきた。

 

「チッ!」

 

すると、カズマは前に出て、腰にぶら下げていた刀を抜き、居合抜きの要領でクリスタルが出した剣に斬りかかって、鍔迫り合いをしていた。

一歩も引かないままカズマは大声でリボンに問い掛けた。

 

「リボン!このクリスタルはアンタのなのか!?」

「そ、その筈です!確かに反応は....!」

「今まで変色した事はあるのか!?」

「い、いえ!そんな事は一度もありません!まして攻撃してくるなんて!」

「さっきアナウンスでセキュリティシステム・ピクスって聞こえたぞ!それに取り込まれた可能性は!?」

「....!可能性はありますね、他に考えられる筋はありません!」

「よし!だったらぶっ壊す!カービィ援護頼む!!」

 

カズマはカービィに援護して貰う様頼んだ。

先の戦闘でカービィはスパークをコピーしているままなので、電撃による遠距離攻撃が可能なのだ。

カービィは体内の電気をチャージし始めた。

すると今度は緑色のクリスタルが出現して、上からカービィ目掛けて剣で斬りかかった。

 

「!?」

 

カービィは驚いて反応が遅れてしまい、思わず目を瞑った。

 

ガキィィィン!

 

何やら甲高い音が聞こえたので目を開けると、デデデがハンマーでクリスタルの剣を受け止めていた。

 

「何をしておる!早く何とかせい!」

「!」

 

言われてカービィは、上にある緑色のクリスタルに向かって『サンダーボルト』を放った。

 

パリィィィン!

 

電撃を喰らった緑色のクリスタルは見事に割れて、骨組みだけになった。

 

「カー君!カズ君も助けて!」

「カービィばかりに活躍させん!ワシも活躍してやるZOY!」

 

アドレーヌがカービィに呼び掛けていると、デデデが赤いクリスタルに向かって走り出し、高くジャンプしてハンマーを思い切り降り下ろした。

 

「うぉぉりゃぁぁぁぁ!!!」

 

パリィィィン!

 

デデデのハンマーを喰らった赤いクリスタルは砕け、またも骨組みだけの状態になった。

 

「だぁははは!見事ホネホネにしてやったZOY!」

「あ、ありがとうございます陛下。助かりました。」

「うむ、感謝のあまり滝の涙を流すが良いZOY!」

 

デデデに助けられ、礼を言ったカズマは、赤いクリスタルの中から小さなクリスタルを見つけだした。

 

「こんな所にあったのか....さっきリボンが感じた反応はここからだったんだな。ほら、リボン。」

 

カズマはリボンにクリスタルを投げ渡した。

すると、リボンが手に持っているもう一つのクリスタルに取り込まれた。

 

「か、カズマさん!もう少し丁寧に扱って下さい!落としちゃったらどうするんですか。」

「そうなる前に、そのクリスタルが取り込んでくれるから平気だろ。それより....。」

 

リボンに注意されているカズマは疑問に思っていた。

このエレベーターはどんどん上に向かっている。

未だに動き続けているのだ。

 

「どこに向かってんだ?この足場。」

「クリスタルも手に入れたんだし、早く脱出しましょ?」

「いや、もう少し様子を見よう。下手に動いて蜂の巣になるのは御免だ。」

「空が見えてきましたね。」

 

程無くして、エレベーターは最上階まで辿り着いた。

最上階は屋外になっていて、青空が広がっていた。

 

「....特に何も起こらんZOY?」

「....みたいッスね、杞憂だったか。」

「それじゃ、早く降りましょ?」

「では、もう一度私達でアドレーヌさん達を運んで....。」

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィン!

 

 

 

 

 

「....え?」

 

突然金属音が聞こえたのでリボン達は振り返った。

すると、剣を出している青いクリスタルの攻撃をワドルディが槍で受け止めていたのだった。

 

「!?」

「バンダナ君!?」

「デデ!?」

「バンダナ!!」

「!」

 

ワドルディを見てカービィはすぐに電気をチャージし、すぐに『スパークレーザー』を放って青いクリスタルにぶつけた。

その衝撃で青いクリスタルはワドルディから離れた。

 

「でかした!」

 

そう言ってカズマは青いクリスタルに向かって走り出しながら、今度は木刀を腰から抜き、居合いで一回、上からもう一回木刀を叩きつけた。

それによって青いクリスタルは砕け、骨組みだけになった。

 

「斬るより叩いた方が良かったか。....と、バンダナは?」

 

カズマはワドルディが気になり、後ろを振り向いた。

どうやらワドルディも他の皆も無事の様だ。

 

「バンダナ君ホントにありがとう!あなたが助けてくれなかったらどうなってたかわかんないよ!」

「本当にその通りですね。ありがとうございます、バンダナさん!」

「主を守ってこその兵士ZOY。誉めて遣わすZOY!」

「ポヨポヨ!」

 

皆にお礼を言われて、ワドルディは照れていた。

実際、青いクリスタルの奇襲にいち早く気付いたのはワドルディで、もし彼が気付かなかったら、今頃全員真っ二つになって全滅していたかも知れないのだ。

そう考えると、ワドルディはかなりのファインプレーをしてくれた訳である。

そして、まだ言っていないカズマもワドルディに礼を言うのだった。

 

「バンダナには助けられちゃったな、ありがとうな。」

「ワニャ!ワニャ!」

「さて、これで敵も全滅、クリスタルも回収、一件落着ZOY!」

「四つ目の敵は、無いですよね....?」

「....出よっか、早く。」

「ポヨ!」

 

こうして、無事クリスタルを回収したカービィ一行。

流石に増援は無いと思いたい所だが、万が一という事もあるので、すたこらさっさとその場を去るのだった。

 

 

 




御閲覧ありがとうございます。
またまたクラッコさんが絶好調な時期です、今年は少々遅い気がしますけど。
そのせいで毎日蒸し暑いです。カービィ氷あげるからそれコピーして。んで抱かせt(ry

それはそうと、ロボボプラネットを買いました。
これまでのアミーボでコピーを取得できるというシステムにはとても感激しているわちきです。
SDXやUDXの『銀河に願いを』ではコピーの元というアイテムがありますが、真っ先にあれを思い出しました。
一度手に入れればいつでもどこでもコピー出来るアイテムなのですが、まさかそれが現実になるとは....。
ロボボはやはりファンサービスが凄いです。買って良かった!
読者の皆さんも既にプレイされているかと思われますが、まだという方は是非やってみて下さいとダイレクトマーケティング、略してダイマをやっておきます←オイ

そんなこんなで、今回はここまで。
もしまた機会があれば、読んで頂けると幸いです。
それでは、これにて失礼します。
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