まんまるピンクな食いしん坊の日常   作:Mr.K@河童92号

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いつもお疲れ様です。
合間合間にのんびり執筆していったら大分長くなっちゃったのは最早言わずもがな。
お盆過ぎてから出来ちゃいました。ノロノロしているわちきです。
そんなこんなで始めましょう今回のエピソード、読んで頂ける寛大な御方は、ゆっくりしていってね!


第22話 ウルルン滞在記....?

ここはウルルンスター。

星の形状としては、雫の様な青い膜の中に消波ブロック、所謂テトラポッドの様なものが沈んでいる。

ポップスターやリップルスターとはまた違う意味で変わった形状をしているがこれでも一応ちゃんとした惑星なのである。

 

ホロビタスターに落ちたクリスタルを全て回収し終えたカービィ一行は、例によってクリスタルの力に導かれ、このウルルンスターにやって来ていた。

地上に降り立って見ると、辺り一面広大な海が広がっていた。

青く透き通ったその綺麗な海には、たくさんの魚達が元気に泳ぎ回っていた。

一応陸地も存在しているが、惑星の殆どが海の様である。

 

「ウルルン滞在記一日目、我々は青く透き通った綺麗な海が広がるウルルンスターにやって来ていた....。」

「そっちのウルルンじゃねえだろ、どこぞの番組のロケで来た訳じゃねえから。つかそんな番組だっけ?」

「えー?でもウルルンってきたらまずこのワードが浮かんでこない?あ!でもそれならしずくちゃんって子が出るアニメあったじゃない?あれの方がしっくり来るかも!」

「それウルルンっていうよりプルルンじゃね?」

 

アドレーヌとカズマがそんな他愛もない会話をしている傍ら、リボンは早速クリスタルの反応を便りに、その在処を探し当てていた。

 

「この先に洞窟の様なものが見えますが、そこから反応を感じますね。」

「ポヨポヨ!」

「そんじゃ、早速行きますかねぇ。」

 

張り切るカービィと一緒にカズマは洞窟に歩き出そうとした時、突然足元から何かが飛び出してきた。

 

「うぉっ!?」

 

驚くあまりにその場で尻餅を付いたカズマ。

見ると、足元には小さな穴が開いており、中には海水が溜まっていた。

そこで元気に泳ぎ回っている魚がいる。

どうやらさっき穴から飛び出してきたのは魚の様であった。

その光景を見ていたデデデとワドルディはお腹を抱えて笑っていた。

 

「だぁははははは!魚ごときに尻餅をつくとは不様ZOY!アホZOY!」

「ワニャニャニャニャニャ!」

「い、いきなりだったから仕方無いじゃないッスか!こんなトコに魚がいるなんて思わなかったんですよ!」

「でもカズ君、カー君はちっとも動じてないわよ?寧ろずっと静かじゃない。」

「こいつはただ食い意地張ってるだけだからね!現在進行形でよだれ垂らしてるからね!?」

 

必死に弁解するカズマを見て、アドレーヌは苦笑していた。

魚に夢中になって穴の中を覗いているカービィに、今日も平常運転ねぇ....と心の中でツッコミを入れるのも忘れない。

リボンも何となく穴の中が気になったのか、カービィの隣りまできて、彼と一緒に穴の中を覗きこんだ。

 

「どうやら、穴の中は空洞になっている様ですね。穴自体は人が入れる様な大きさではありませんが、多分この空洞には幾つか海と繋がる抜け道や穴があって、そこから海水や海の魚達が流れ込んでいるのでしょう。」

「じゃあ、さっき飛び出してきた魚は海からやって来ていたのね。」

「陸地のど真ん中にある穴の中に魚が住んでるなんて、考えにくい事なので恐らくそんな所かと思います。」

 

リボンの解釈にアドレーヌ達は納得していた。

魚に夢中になってて話を聞いていないピンク玉といまいちピンと来ない大王を除いて。

 

「つまり....どういう事ZOY?」

「あー....つまり穴の中に小さな洞窟があって、そこに魚とかがいるって話ッス。」

「成る程!くーどーではいまいちわからんかったが洞窟だったのかZOY!」

 

カズマがリボンの話をわかりやすく説明して、漸くデデデも理解出来た様だ。

若干噛み砕き過ぎてる気がするけど。

 

「それでは、そろそろクリスタル探しに行きましょうか。」

「待つZOY、魚がいるならサザエも転がってる筈ZOY!ここらで潮干狩りでもするZOY!」

「ポヨポヨ!!」

「陛下、観光に来たんじゃないんですよ?あとそこのピンク玉いい加減よだれ拭けっての!!」

 

 

 

 

クリスタルがあるという洞窟にやって来たカービィ達。

例によって例の如く、アドレーヌが実体化させた松明によって洞窟内を明るくすると、そこには緑色の球体が浮かんでいた。

その球体には小さな笑顔が浮かんでいて、じっとカービィ達を見つめていた。

 

「あれは....ゼボンZOY!こんな所におったのかZOY!?」

「デデの旦那知ってるの?」

 

緑色の球体....ゼボンというらしいその物体をデデデは知っている様だ。

アドレーヌはゼボンが何なのかデデデに尋ねた。

 

「前に何かの本で見た事があるZOY。高級食材だと言われておるZOY!」

「ポヨ!?」

「食材?」

「あれが?」

「ワニャ?」

 

あのぶよぶよしたものが高級食材だと言われても、アドレーヌやカズマ、ワドルディはピンと来ていない様である。

カービィはカービィで、食材と聞いてまたまたよだれを垂らしている。

アドレーヌ達の反応を見て、リボンはゼボンに関する補足説明を始めた。

 

「王様が仰る通りです。ゼボンはめちゃグルメ食材大百科にも載っている高級食材で、滅多にお目にかかれない珍しい代物ですよ。」

「....ん?確かあれ英語がびっしりだった筈....。なぁリボン、因みにその本にはなんて書かれてたんだ?」

 

リボンからめちゃグルメ食材大百科というワードを聞いて、カズマはその本には英文が記されている事を思い出し、リボンに本の内容を尋ねた。

 

「『宇宙一の珍味で料理人の憧れ、この私ですら口にした事の無い幻の食材、ゼボン。』本にはこう書かれてました。著者であるコックオオサカさんのコメントですね。」

「あれって確か全部英文だったよな?」

「あぁ、わかりやすい様に和訳して言ったんです。英語に直すと、By the taste that the universe 1 is rare.Cook's admiration It has never been moved to the mouth even with this me. Food material ZEBON of the vision.」

「リボン英語ペラッペラ!?」

 

本の原文である英文を話すリボンにアドレーヌは驚いていた。

一緒に聞いていたカズマ達も驚愕に満ちた表情になっているが、カービィは相変わらずゼボンを見てよだれを垂らすばかりである。

 

「が、学校で色んな言葉を覚えた事は前にも聞いたけど....やっぱスゲェもんだな、発音とか。」

「うーん、意外な一面を垣間見たかも。」

「ワニャ!」

「そ、そんな....対した事ありませんよ。」

 

リボンは否定しているが、明らかに表情が綻んでいて照れているのは一目瞭然だった。

しかし、そんな事には一ミリも興味を持たないデデデは、ゼボンに向かって走り出した。

 

「あいつでも食べた事が無いのならワシが食ってやる!この神の舌を以てその全てを味わい尽くしてやるZoooooooY!!」

「ポヨォー!!」

「あ!二人共待って下さい!」

 

デデデの後に続く様にカービィもゼボンに向かってまっしぐら。

リボンの制止を無視してゼボンに飛び込んで捕まえようとする二人はさながら猛獣の様だった、と後にワドルディが青ざめた表情でワドルドゥ隊長に語る事になるのだが、それはまた別のお話。

 

デデデとカービィがゼボンを捕まえた........かの様に見えたが程無くして、デデデとカービィはゼボンの緑色の球体に取り込まれてしまった。

捕まえようとしたら捕まってしまった二人を目にして、ワドルディは慌てた様子でデデデ達の所へ走っていった。

 

「ワニャ!ワニャワニャ!」

「バンダナ!ちょっと待て!」

「いや、早く二人を助けないと!リボンも手伝って!」

「えっちょっと待って下さいってば!」

 

ワドルディに続く様にカズマも後を追っていき、アドレーヌもリボンの手を引いてワドルディ達を追い掛けた。

ゼボンの目の前まで来ると、中からデデデが呼び掛けて来た。

 

「ミイラ取りがミイラになるとは....早く助けるZOY!」

「取り敢えずツッコミは後回しにするとして、どうやって助ける?」

「引っ張り出すしかないじゃない!皆手伝って!」

「ワニャ!」

「だから待って下さいって....!」

 

リボンが何か言おうとしたが、その前にアドレーヌ達がデデデとカービィを引っ張り出して助けようと、ゼボンに触れた........までは良かったのだが、あっという間にアドレーヌ達もゼボンに飲み込まれてしまったのだった。

 

「全然良くありませんよ!せめて話を聞いて下さいってば!」

「す、すまん。無作為に近づくんじゃなかった。てか、狭い!全員取り込まれたから狭い!」

「ちょっとカズ君どさくさに紛れてどこ触ってんのよ!?」

「誤解招く様な事言うな!?つか誰がアドを触りたがるってんだい!!」

「オーケー取り敢えず後で擂り潰す!!!」

「貴様ら騒いどらんでさっさとどうにかするZooooooooooY!!!!」

「ムペペ....。」

 

全員が取り込まれたせいでゼボンは大きく膨れ上がっていた。

皆がギャーギャー騒ぐもんだからゼボンも若干苦しそうな表情を浮かべていた。

耐えられなくなったのか、ゼボンは全員纏めて上に思いっきり吐き出したのだった。

 

『どわぁぁぁぁぁぁ!?』

 

全員が吹っ飛ばされた矢先に、空中に浮いているゼボンがいる。

それを全員が視認したのも束の間、今度は空中のゼボンに取り込まれてしまった。

 

「ワニャワニャ....。」

「ま、またかZOY?」

「あ、クリスタル見つけた。」

「何!?」

 

奇しくも取り込まれたゼボンの中にあったクリスタルを偶然見つけては同時に回収したアドレーヌにカズマは思わず驚いた。

が、すぐにまたゼボンに吐き出される始末だった。

 

「風と共に去りぬZOY!」

「言ってる場合じゃありませんよ王様!?」

「ポヨォーイ♪」

「お前はお前で何楽しんでんだ!?」

 

デデデがボケて、カービィが何だかんだ楽しんでる様を、リボンとカズマがそれぞれ的確に突っ込んでいた。

吹っ飛ばされている最中に皆器用な事するんだなぁ....と考えたアドレーヌとワドルディは悪くない。

吹っ飛ばされた矢先にまたゼボンがいて、取り込まれた一行。

もう吹っ飛ばされるのは目に見えていた、直感で。

 

「また吹っ飛ばされちゃう流れですか!?」

「も、もうこうなったら行く所まで行くしか無いわ!」

「....壁にぶち当たったら最終的に逝きそうだけどなこりゃ。」

「それは嫌ZooooooooooooY!!!!」

 

デデデが叫ぶのを皮切りに、ゼボンはまたまたカービィ達を吐き出した。

今度は真横にある横穴に向かって吐き出されて、一行は穴の中へと吹っ飛ばされたのだった。

 

 

 

 

ゼボンの全力の吐き出しにより、洞窟の奥まで飛ばされたカービィ達。

運が良かったのか、飛ばされている途中どこかにぶつかる事は無く、大分飛んだ所で失速して、ゴロゴロと地面を転がって漸く止まったのだった。

 

「み、皆大丈夫?」

「目が....目が回りますぅ~。」

「せ、世界が回っとるZOY....。」

「元々回ってますって陛下....。取り敢えず怪我は大丈夫だ....。」

「ポヨポヨ!ポヨ!」

「ワニャワニャ....。」

 

目を回してしまっているメンバー大多数だが、幸いにも怪我人は一人もいなかった。

約一名明らかにテンションが違う人がいるけど気にしないでいこう。

 

「あ、あの生意気な緑玉めー!触れた瞬間に取り込んだ挙げ句吐き出すとは!カービィみたいな奴はこれ以上いらんZOY!!」

「ですから、話を聞いて頂きたいと言おうとしたんですよ....。ゼボンは自身の身体に触れたものをあんな風に体内に取り込んで、吐き出す習性があるんです。あのぶよぶよの身体はあらゆる攻撃を通さないので、これまで誰も捕まえた人がいないんですよ。」

「だから幻の食材って言われてるのね....。」

 

癇癪を起こすデデデにリボンはさっきからずっと言いたかったゼボンの特徴を説明した。

幻の食材という言葉に納得するアドレーヌ....しかし、納得すると同時に疑問が生まれたのである。

 

「そういえばカズ君、何でリボンが言ってたナントカ大百科の事知ってたの?」

「んぁ?ちょっと前に図書館とかで気紛れで手に取って読んでみた事があるんだ。旅で食材の知識も必要になるだろうからと思って。」

「読めたの?英文らしいけど。」

「開いて4秒で投げた。」

「投げちゃダメですよ!?」

 

アドレーヌの質問に答えたカズマにキレのあるツッコミを入れるリボンだったが、そんなやりとりに微塵も興味を持たないカービィとデデデは、彼らの目の前に鎮座する物体に注目していた。

 

「ところで、このでかいスライムもどきは一体何ZOY?」

「ポォヨ?」

「え?」

 

デデデ達の言葉にリボン達は、その物体に目を向ける。

見ればその物体はデデデよりちょっと大きい生物で、某RPGに出てきそうなスライムによく似た形をしている。

白い身体に赤いトゲを頭に生やした、キラキラと綺麗な目をした生物だった。

リボンはその生物を見るなり、メンバーにその特徴を説明した。

 

「これはチックですね、見ての通り頭にトゲを生やした生物で、自分の真上を通り抜けようとした人を、頭のトゲを伸ばして攻撃する習性があります。」

「こ、こんな大きいのが....痛いっていうんじゃ済まないわね。」

「ただ、大きい個体は温厚だと聞きます。小さい個体は攻撃的なんですが、大きい身体故に自分の上を飛び越えようとする人がいないんですよね。鳥には敵意を示さないので、基本的に何もしてこないんですよ。」

「あー....納得。そもそも鳥とか高い所飛んでたらトゲ届かないもんな。」

 

リボンの説明を聞いていたカズマ達は警戒心を解いた。

トゲで攻撃すると聞いて若干警戒していたのだが、杞憂だったと安心したのである。

 

「下手に刺激しない方が良いな、さっさと先進もう。」

「それが、次のクリスタルの反応がすぐ近くに感じるんです。」

「ワニャ?」

 

リボンの話では、どうやらこの近くにクリスタルがあるらしい。

すると、カービィは巨大なチックに対して話し掛けた。

 

「ポヨ、ポヨポヨポヨ?」

「........?」

「ポヨポヨポヨ!ポーヨ!ポヨポヨポヨ!」

「........!」

 

カービィの言葉を聞いて、チックは何かを理解した様だが、他のメンバーは完全に置いてきぼりを喰らっていた。

 

「....なんて言ってるZOY?」

「さ、さぁ?カービィ語はわかんないですけど....。」

「私もカービィさんのはわからないです。」

「取り敢えず、クリスタルの事を聞いてくれてるとは思うけど。話の流れ的に。」

「ワニャ。」

 

皆が頭に疑問符を浮かべる中、チックは突然後ろにジャンプした。

すると、先程までチックが鎮座していた場所にクリスタルがあった。

 

「あ!こんな所に!」

「ポヨ!」

 

リボンは確認するや否や、すぐにクリスタルを回収したのだった。

どうやらカービィの言葉がチックに通じた様であった。

 

「つ、通じるもんなのね....やろうと思えば。」

「取り敢えず、ありがとうございました!」

「ポヨポヨ!」

 

リボンとカービィはチックにお礼を言った。

言葉には出さなかったが、チックも協力出来た事が嬉しかったのか、にっこりと笑顔になっていた。

次のクリスタルを回収する為、一行はその場を後にしたのだった。

 

 

 

 

更に先に進み、洞窟を脱出したカービィ一行。

程無くして早くも次のクリスタルの反応を察知したリボンに導かれ、細長い岩の下にある空洞を通って、その岩の真下にやって来ていた。

 

「この岩の中からクリスタルを感じます。」

「岩の中って....どうやって取り出すよ?」

「またカー君にドリル出して貰う?」

「真下から掘るのか?削った岩が飛び散って危ないし、最悪ドリルの衝撃でここ崩れたら目も当てられんぞ?」

「そうですね....どうしたものでしょう?」

「ポヨポーヨ?」

 

皆がうんうんと頭を捻らせていると、デデデが得意気に袖からマッチを取り出した。

 

「任せるZOY!ワシに良い考えがあるZOY!」

「デデの旦那?マッチ何かでどうするの?」

「ワニャ?」

 

皆が注目する中、マッチを擦って火を付けたデデデは、もうひとつ袖から何かを取り出して『それ』に火を付けたのだ。

 

「備えあればうれしいな!」

 

事もあろうに爆弾だったけど。

 

「あーあー成る程、爆弾で吹っ飛ばすと....................は?」

「............えっ」

『エェェェェェェェェェェ!!?』

 

デデデと状況を飲み込めてないカービィを除く全員はとんでもない代物を目にして絶叫した。

まさか爆弾を隠し持っていたとは、ましてそれを何の相談も無しにいきなり着火したとあっては誰も平常心を保てなかった。

カービィはまぁ場慣れしてるという事でひとつ手を打って貰うとして。

 

「な、な....何してくれちゃってんの旦那!?爆弾で何しようっての!?」

「でぇははは!これを使えば岩も一撃粉砕ZOY!」

「馬鹿な事言ってる場合じゃないでしょ!?アンタがそれ使ったらこっちも吹っ飛ぶでしょうがよもう!!」

「................あー!?」

「今頃気付いたんですか!?は、早く火を消して下さい!」

「でぇははは!ダメで元々!人生はギャンブルZOY!」

 

アドレーヌとカズマとリボンに総ツッコミを入れられたデデデは爆弾を高く放り投げた。

直後、カズマの脳裏に先程のデデデの言葉が過った。

迷っている暇は無い、一か八かの博打に出る事にしたカズマはカービィに吸い込みを指示した。

 

「....カービィ!吸い込みだ!」

「ポヨ!」

 

言われてカービィは、爆弾を吸い込んで、そのまま爆弾をコピーした。

するとカービィは、青い帽子を被った姿へと変身し、右手に既に着火している爆弾を掲げていた。

 

「おぉ、ボムカービィZOY!これで問題解決ZOY!」

「全然解決してねェェェェェェェェェェェェェェ!!?完全に八だァァァァァァァァァァァァァァ!!?」

「爆弾吸い込ませてどうすんのよカズ君!?結局爆発して終わりじゃない!?」

「か、カービィさん取り敢えずその爆弾飲み込んじゃって下さい!!そしたら........やっぱりダメ!!カービィさん爆発しちゃう!?」

 

爆弾の火を消せば事なきを得る事態なのだが、いきなり訪れたトンデモ展開にテンパってるせいか誰もその事に気付いていなかった。

カービィはカービィで皆がこんな調子な為に戸惑ってしまい、どうして良いかわからなくなっていた。

 

「あ、アド!こうなったら二度目の一か八かだ!何かテキトーに絵を描いて実体化させてくれ!」

「はぁ!?こんな時に何言ってんのよ!?」

「別のコピーしてもらって兎に角爆弾消すんだよ!!氷でも何でも良いから!!」

「こ、氷ね....ちょっと待って!」

 

カズマに言われてアドレーヌは急いでスケッチブックに氷の絵を描いていった。

アドレーヌの頑張りもあってすぐに完成された氷の絵はすぐに実体化された。

 

「カー君!吸い込みよ!」

「ポヨ!」

 

アドレーヌが実体化された氷を投げてそう叫ぶと、カービィは氷を吸い込んでコピーした。

するとカービィが持っていた爆弾は光となって消滅した。

これで目の前の問題は解決した。

そう、そこまでは良かったのだが....。

 

 

 

 

 

 

 

「........雪だるまになっちまったんですけど。」

『........はい?』

「ワニャ?」

 

どういう訳か、今度は雪だるまの姿になったカービィ。

何故こんな姿になったのか、不思議そうに皆が見つめていると、リボンは何か違和感を感じたのだ。

 

「何だか、焦げ臭い匂いがしませんか?」

「ワニャ?」

「........あの、カズ君。もし間違ってたらそう言って?」

「お、おう。」

「確かカー君にはある特定の組み合わせで生まれるミックスコピー能力があったわよね?」

「そうッスね。」

「もしも、もしもよ?それで当たりを引いちゃってたとしたら....。」

「結局どうなるZOY?」

「伏せろォォォォォォォォォ!!!」

 

カズマが叫ぶと同時に皆がその場にしゃがみこむと、突然雪だるまとなったカービィが爆発した。

その衝撃で雪は飛び散り、カービィの足元の地面だけが崩れ、そのままカービィは真っ逆さまに落っこちた。

 

「か、カービィさん!!!」

 

穴に落ちたカービィを見て、リボンは血相を変えてすぐに飛び出し、助けようとした。

が、その直後....。

 

「ポヨ!?」

「きゃっ!?」

 

突然勢い良く穴の中から真上へ飛び出したカービィに驚いたリボンはその場で立ち止まった。

カービィはそのまま真上の岩を突き破り、どんどん岩の中を勢い任せに削りながら上昇していった。

それから程無くして、カービィは岩の中から落っこちて来た。

 

「カービィさん!」

 

落ちてくるカービィの元へすぐに飛んでいったリボンは、そのままカービィを受け止めた。

落ちてきた時の勢いと衝撃に負けそうになるも、何とか踏み留まって、そのままゆっくりとカービィを地面に降ろした。

カービィは目を回しており、その手にはクリスタルが握られていた。

 

「カービィさん!大丈夫ですか!?」

「....ポ、ポヨポヨ。」

「無事ですか?良かったぁ....爆発したり、岩を突き破ったりしたから心配したんですよ....?」

 

目を回してる状態から、すぐに意識を取り戻したカービィを見て、リボンは安心していた。

若干うるうると涙目になっていたが、すぐに袖で拭うと、彼の両手を持って上半身を起こした。

この状況で「どの辺が上半身?」なんていう野暮なツッコミはしてはいけない。

 

「起きれますか?」

「ポヨポヨ。」

「無事....みたいね、あなた見た目に反してタフなのねぇ。」

「兎に角無事で良かったな。....しかし、何でいきなり下から吹っ飛んで来たんだ?」

「ワニャワニャ。」

 

カービィの無事を確認して、皆も安堵していたが、カズマはそんな風に疑問符を浮かべている。

そこにワドルディが呼び掛けて、爆発で開いた穴の中を指差していた。

何かを見つけたらしく、皆が穴の中を覗きこむと、そこには一体のゼボンがいた。

 

「ゼボンがこんな所におったZOY?」

「あー....あれに入って吹っ飛ばされた訳か。」

「ワニャ。」

 

ゼボンの存在に納得したカズマ達は、その場に立ち上がった。

 

「兎に角、さっき爆発してここらも大分ボロくなったから、さっさと離れようか。」

「どこか開けた所まで行って休憩にしましょう、カービィさんにも大分無理させてしまいましたし。」

「そうね、取り敢えずそこまで移動しましょうか。」

「ワニャ。」

「むぅ....ゼボンめ、次こそは絶対捕まえてやるZOY。」

「陛下、どのみち今は手段が無いんですから、諦めましょう。」

「カービィさん、クリスタルありがとうございます。もう少し進んだ所で休憩にしますので、もうちょっとだけ頑張って下さいね?」

「ポヨポヨ。」

 

歩き出し、親身になってカービィを気にかけているリボンの様子を見て、アドレーヌはどこか納得した様な表情になっていた。

 

「....ふーん。」

「アド、どうしたんだ?じっとリボンを見て。」

「カズ君ちょっと声小さめでお願い。リボンとカー君って前からあんな感じなの?」

「え?....んー........まぁ仲は良い方なんじゃねえの?何だかんだリボンはカービィの事気に入ってるみたいだけど。」

「そっかそっか、やっぱりねぇ....。」

「....何ニヤニヤしてんだアンタ?」

「青春してるなぁ....って思ったのよ。」

「....?」

 

アドレーヌが一人だけ納得している意味が理解出来ないでいるカズマは、ただただ疑問符を浮かべる事しか出来なかった。

ある程度のクリスタルを回収した所で昼食タイムになり、アドレーヌが実体化させた料理をカービィがたくさん食べて、元気百倍になったのはまた別のお話である。

 

 

 

 




御閲覧ありがとうございます。
最近巷で耳にした、カービィカフェなるものが期間限定でオープンされている模様。
早速朝9時に現地に到着して整理券を貰いに行こうとしたのですが....。

「申し訳ありません、本日分の整理券の配布は終了致しました。」

スタッフさんにこう言われてカフェを断念せざるを得ない状況に。
なにゆえこんな早い時間からアウトなの....?とかるーくトリップ状態に陥ったものです。
仕方無いのでオフィシャルショップだけ立ち寄って帰ろうと、再び整理券を貰いに行って、今度は貰えました。15時からのやつを。
....流石にカービィだ、貰えただけでも良しと考えるべきか。
テキトーに時間を潰してオフィシャルショップへ。
そこでたくさんのカービィのぬいぐるみ達に出迎えられ、入れる様になったらカービィカフェ専用のアレンジBGMをバックにのんびりお買い物。
....そこでわちきは悟りました。ここが天国か....と。

そこでわちきはカービィのタオルやらオリジナルCDやらを手に入れました。
ぬいぐるみは....ちょっと予算オーバーでお見送りに←オイ
次は売り切れてて買えなかったマグカップを手に入れたいです、やはりカフェといったらマグカップでしょッ!!と考えるのはわちきだけだろうか....。

そんなこんなで、今回はここまで。
もしまた機会があれば、読んで頂ければ幸いです。
それでは、これにて失礼します。
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