まんまるピンクな食いしん坊の日常   作:Mr.K@河童92号

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いつもお疲れ様です。
普段と比べれば少しは早く仕上げれたと思ふ今日この頃。
今回は結構独自解釈が混ざってます。
え?タグにはそんなもの無いじゃないかって?
だってぶっちゃけ追加するのメンドクサiアゲーッ!!?


第25話 燃え上がれ!マグマよりも熱いやつ

 

ここはコレカラスター。

この惑星に存在する火山にはとある魔物が住んでいると言われています。

名称はヨガンと呼ばれており、マグマを身に纏って自由に動き回る事が出来る、意思を持つ溶岩です。

火山の噴火はヨガンが引き起こしているものと言われており、それが活発である事から獰猛な危険物とも言われているのです。

普段は火山の中で一日を過ごしている為、滅多に遭遇する事はありませんが、間違っても遊び半分でヨガンに近づこうと思わないように。

その身を滅ぼす事になりかねないので....。

 

 

 

 

 

 

 

 

「....なーんてさっきリボンに警告されたばかりだと言うのになぁ....。」

「まさかそのヨガンが居ると言われている火山に行かなきゃならないなんてね。」

「出来ればここは避けたかったのですが....クリスタルの反応がある以上、無視は出来ませんし。」

「火山に登山するのは久し振りZOY。あまり来ようとは思わないがな。」

「ワニャワニャ。」

「ポーヨ?」

 

カズマ達はため息を吐きながらも現在火山を目指して岩山を登っていた。

リボンの持つクリスタルを頼りに散らばったクリスタルを探していたら、火山の方から反応を感じる為、危険を承知で火山の山頂を目指している。

辺りの地面はでこぼこしているので歩きにくいが、転ばない様に慎重に歩いていた。

 

「しかし歩きにくい所ZOY。この辺りはでっかいでこぼこが沢山あるし、原始時代に来たみたいZOY。」

「確かに陥没してるカルデラが多いッスね。それだけここの火山は活発だって事でしょう。」

「カズ君、それお砂糖で作ったお菓子じゃないの?」

「ポヨ....じゅるり。」

「それはカルメラ、そうじゃなくてカルデラ。火山の活動で出来るクレーターみたいなもんだよ。噴火とか、それで流れたマグマが溜まって地形が陥没して出来るんだよ。マグマだまりとも言われてるな。」

「はへー....意外に物知りなんだね。」

「一言多いわい。」

「ポヨポヨ....じゅるり。」

 

アドレーヌに対し、カルデラについて解説しているカズマを他所にカービィはお菓子というワードを聞いてよだれを垂らしていた。

やはり陥没している地形について1ミリも興味がない様である。

 

「それにしても....。」

 

カズマは一言呟くと周りを見渡した。

カービィ達の周りには三つの石が鏡餅の様に連なった姿をしているゴロピョン、トゲトゲが生えた緑色の甲羅を背負っている真っ黒な一頭身のダンゴ、身体が砂で出来ていてキャピィ族に似た外見を持つオロサ等、他にも沢山の生き物達が散歩をしたり、お昼寝をして過ごしていた。

 

「活火山っていうわりには随分沢山の生き物達がいるんだな。普通警戒して寄り付かなさそうなもんだが....。」

 

危険な場所で暮らしている生き物達が気になっているカズマの疑問に、リボンは答えを提示していた。

 

「いえ、寧ろ彼等はここの様な環境を好んで生息していると言われています。例えばゴロピョンは岩場に多く生息していて、火山でも噴火が終わって落ち着いた頃にその近辺にまたやって来たりしてるんです。」

「....うん?じゃあ噴火したら流石に逃げてるって訳か。」

「えぇ。流石に石の身体を持っててもマグマに巻き込まれたら一溜りもありませんし。」

「もれなくマグマと一心同体になるってか?笑えねえよ。」

 

危険を承知でも自分達に合った生活環境がそこにあるなら死ぬ気で生き延びようとするのだろう。

尤も、彼等の場合は「他になかった」という方が正しい解答なのかも知れないが。

そんな風に会話に花を咲かせていると、デデデはリボンにクリスタルまでの距離を尋ねた。

 

「リボン、クリスタルまであとどのくらいで辿り着くZOY?」

「もう少し先ですね、山頂の方から反応を感じます。」

「ワニャ!」

「じゃあ早いとこ....む?」

 

言い掛けてカズマは違和感を感じた。

カズマの様子が気になったカービィ達はどうしたのかと尋ねようとしたその時....。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ....。

 

突然小さな地震が起こり、地面が揺れ始めたのだ。

カービィ達が驚いている傍ら、カズマとリボンはある一つの可能性を思い浮かべた。

 

「リボン、これはもしかして....。」

「噴火が近いかも知れませんね。」

『噴火!?』

「ポヨ?」

 

二人が出した結論にアドレーヌとデデデは驚いていた。

今自分達は山を登っている最中で、火山の噴火に巻き込まれる危険性が高いからだ。

噴火が近いと聞いて、アドレーヌ達はどうすれば良いかカズマ達に聞き出していた。

絵面的に迫力ある顔で。

 

「ちょちょちょヤバくない!?カズ君どうしよう噴火が近いってマジなの!?」

「お、落ち着けって!顔近いから!」

「は、早く山を降りるZOY!マグマに溶かされるのは後免ZOY!!」

「へ、陛下スゲー迫りょ....あーいやいやいや!!と、兎に角どうする?一度下山するか?」

「そ、そうですね。ここから離れて様子を見ましょうか。」

 

リボンとも意見が一致したカズマ達は下山しようとしたが、アドレーヌがリボンにクリスタルについて尋ねていた。

 

「あ、あのさリボン!クリスタルって火山にあるんでしょ!?マグマに巻き込まれたら溶けたりしないの!?」

「そ、それは........で、でも皆さんの安全を優先させないと!」

 

宇宙に散らばってしまった全てのクリスタルを集めなければならない、それが今回の旅の目的なのだから。

しかし、そのクリスタルはいつ噴火してもおかしくない火山にある。

例え回収が出来なくても、皆を危険な目に遭わせる訳にはいかない。

苦渋の決断を迫られたリボンはやむなくカービィ達の安全を取ったのだった。

急いで降りようとした時、何かを見つけたのかワドルディは突然慌てふためいた。

 

「....ワニャ?....ワニャ!?ワニャワニャワニャワニャ!!!」

「ば、バンダナ?どうしたんだ急に..................えっ?」

 

ワドルディが何かを見て驚いている様で、慌ててカズマ達に知らせたのだ。

何事かとワドルディが指差した方を見てみると....。

 

「フッ!ハッ!」

 

カービィが山頂目指してジャンプで登っていましたとさ。

気付いた時にはもう既に山頂近くまで近づいているのがカズマ達にも視認出来た。

 

「ばっ..........カービィィィィィ!!?危ねぇぞ戻ってこォォォォォォォォい!!!!」

「あやつ、話を聞かずに火山を登って行きおったZOY!」

「カービィさん、噴火が近いのにどうして!?」

「まさかカー君、クリスタルがマグマに呑まれる前に取ってくるつもりなんじゃ!?」

「チッ!あのバカ!!」

 

みるみるうちに山を登っていくカービィを見て、舌打ちをしたカズマは全力で走っていってカービィを追い掛ける様に山を登っていった。

 

「か、カズ君!?危ないって!!」

「皆は避難してろ!!俺はカービィを連れ戻してすぐ下山する!!」

「じ、じゃあ私も行きます!!」

「だァァァァ!!来るなって言ってんだろ危ないから!!兎に角降りてろ!!」

 

皆の静止の声も同行の意志も全て無視してカズマはカービィを連れ戻す為に山を登っていくが、既にもう姿が見えなくなるまで遠くへ行ってしまっていた。

 

「聞こえるかカービィ!!頼むから戻ってこいって!!一旦中止だ!もういつ噴火が始まってもおかしくない........って!話聞けコラァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

 

カービィは現在火山の山頂付近にあった小さな風穴から火山の中に侵入していた。

そこでは地表から少しずつマグマが噴出していて、陥没している小さなカルデラに向かって流れていた。

マグマが流れている影響で外よりも気温が一際高くなっており、火山ガスも漂っているが、カービィは汗を掻いている程度で微塵も苦しそうな表情を浮かべていなかった。

彼は火山の中の何処かにあるというクリスタルを探して走り回っていた。

今はリボンはいない為、具体的に何処にあるのかはカービィ自身はわかっていない。

強いて言うなら、己の直感を頼りにクリスタルを探していた。

そこに絶対的な自信がある訳ではなく、ただ何となくという感じで探しているのだが、特に気にしてる訳でもなく、疑っている訳でもなかった。

 

どんどん先に進んでいくカービィだが、前方から全身が炎で包まれている一頭身のボボと火の鳥のバーニスがやって来ていた。

カービィに向かって突撃していったが、カービィはそのままボボ達を吸い込んだ。

すぐにコピーしたのだが、外見は何故か変わらず、いつものすっぴんのままだった。

しかしカービィはその場で高くジャンプしたかと思いきや、突然巨大な火の玉に変身してそのまま飛んでいった。

思いがけずしてカービィはミックスコピー能力「バーニングバーニング」を発現していたのだ。

巨大な火の玉になったカービィは速度を上げて奥へと飛んでいき、クリスタルを探すのだった。

 

その直後、カービィが「バーニングバーニング」を発現した辺りの場所に一人の青年がやって来ていた。

カービィより遅れて火山の中に入ってきたカズマである。

カービィを連れ戻す為に追い掛けてきたのだが、カービィのペースに追い付けずに完全無欠に見失っていたのだった。

 

「あ、アイツマジで見つけるまで戻らないつもりか?いくらアイツでもこんな所に長くいたら身体が持たんぞ?」

 

マグマの影響で気温も上昇を続けており、漂っている火山ガスにも中毒を引き起こす危険性があるのだ。

このまま何の準備もしないままクリスタルを探していたら、見つける前にダウンしてしまうだろう。

只でさえ噴火が近づいているのに、条件が悪すぎる。

カービィがダウンしてしまう前にすぐにでも連れ戻さなければならないのだ。

クリスタルの事はその後で考えるしかないだろう。

 

「何処に行きやがった?大体リボンだって置いてきてるのにアレ探そうだなんて無謀も良いトコ....だ?」

 

悪態を吐いているカズマの元に火山の奥から大勢のボボやバーニス達がやって来ていた。

襲い掛かろうとしているんだとすぐに理解したカズマは、腰にぶら下げている真剣「絶柵」を鞘から抜き、構えた。

 

「ったくよー。こちとら時間が無ぇって時に........邪魔すんじゃねえェェェェェェェェ!!!」

 

焦燥感に駆られたカズマは愚痴をこぼしながら、ボボ達に向かって猛然と走り出し、戦闘を開始するのだった。

 

 

 

 

それから暫く飛び続けていると、カービィは更に大量のマグマが流れている場所に辿り着いていた。

変身を解き、僅かに残っている足場の上に降り立ったカービィは周りをキョロキョロ見渡してクリスタルを探していた。

この近くにあるかも知れないと思った様だ。ただの直感だけど。

探し続ける事数分、未だにクリスタルは見つからなかったが、突然再び地震が起こって地面が揺れ出した。

すると流れているマグマの中から巨大なマグマの塊が飛び出してきた。

その塊にはどういう訳か目と口が付いていたのだ。

それを見てカービィは、リボンから聞いた話を思い出した。

火山の中にヨガンという魔物が住んでいるらしく、その魔物が噴火を引き起こしているんだとか。

その事から、きっとこれがヨガンなんだとカービィは結論付けた。

 

するとヨガンはいきなりカービィに向かってマグマで出来た腕を伸ばしてきた。

それをカービィは別の足場に飛び移ってかわしたのだ。

どうやらヨガンはカービィに敵意を抱いている様で、再び腕をカービィに向かって伸ばした。

これに対してカービィは、今度は巨大な火の玉に変身し、突進して迎え撃つ。

火の玉となったカービィは腕を貫通し、そのまま本体に向かって突撃していった。

ヨガンは為す術も無く攻撃を喰らい、身体をカービィに突き破られた。

それによってヨガンの身体はあっという間に崩れ落ち、流れているマグマの中に消えていった。

勝利を確信したカービィは一旦陸地に着地して再びクリスタルを探そうとした。

いつ火山が爆発するかもわからない状況だから、少し急いで探してみよう。

そう思った矢先だった。

再びヨガンが流れるマグマの中から飛び出した。

そしてそのまま陸地に無理矢理這い上がって来たのだ。

それに気付いたカービィは身構える。

 

ヨガンは今度はカービィに向かって口から火炎放射を放った。

カービィは再び火の玉に変身して、火炎放射を弾き返しながらヨガンに突撃を試みた。

しかし、ヨガンは突撃してきたカービィを身体で受け止め、そのまま弾き返したのだ。

体制を崩されたカービィは変身を解いて、陸地に着地した。

心なしか、さっきよりも攻撃が通じなくなっている気がする。

どうしたものかとカービィは考えていると、ヨガンは突然頭を天井に叩き付けた。

その衝撃によって天井から細かい岩が次々と降ってきた。

ヨガンはカービィに岩をぶつけるつもりで天井を崩したのだろう。

しかしカービィは怯む事なく、降ってきた岩を目一杯吸い込んで、そのままヨガンに向けて吐き出した。

吐き出された岩は巨大な星となり、ヨガンの顔に直撃した。

ぶつかった星は消えていったが、ヨガンが大きく体制を崩して怯んでいた。

どうやら今の攻撃は効いていた様だ。

星型弾の方が大きなダメージを与えられるのか、それとも単に火の玉による突撃がダメだったのかは定かではないが、もしかしたら顔が弱点なのかもしれない。

 

怯んでいたヨガンは体制を立て直すと、今度はマグマの身体を大きく広げてカービィに飛び掛かってきた。

マグマの身体を活かしてカービィを燃やし尽くしてしまおうとしている様だ。

しかしカービィは特に慌てる事は無くみたび火の玉に変身し、ヨガンの顔面目掛けて突進した。

ヨガンはそのまま攻撃を喰らい、またも貫かれてしまった。

ヨガンを貫いた直後、カービィはその場でコピーを捨てた。

すると、捨てた能力が星となってカービィの身体から飛び出してきた。

それをすかさず吸い込んだカービィだったが、ヨガンは顔を貫かれた事を気にも留めずに振り返って再びカービィに飛び掛かろうとした。

それに気付いたカービィは、吸い込んだ星を再びヨガンの顔に向けて吐き出してぶつけてやった。

ヨガンはまたも飛んできた星型弾に為す術も無く喰らい、力尽きたのかその場で倒れ、マグマの身体は消えていったのだった。

 

カービィはヨガンが姿を消すのを見届けていると、突然ヨガンがいた場所へ走っていった。

なんとそこにはクリスタルが落ちていたのだ。

ヨガンがクリスタルを持っていた様だが、マグマで溶けている訳でもなく、傷ひとつ付いていなかった。

偶然にもクリスタルを手に入れたカービィはそれを口の中にしまいこんだ。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ....。

 

カービィがクリスタルを回収していると、再び地震が発生した。

さっきよりも揺れが激しくなっている気がする。

そう思ったカービィは直ぐ様火山から脱出しようとした。

すると、何処からか微かに声が聞こえてきた。

声が遠くてよく聞き取れづらいが耳を澄ましてみると....。

 

「........ィ!カービィ!!オイ何処だ!?聞こえてたらさっさと出てこい!!」

「!」

 

よく聞けば、それはカズマの声だった。

どうやらここまで探しに来てくれていた様だ。

カービィはすぐに合流しようと、声が聞こえた方へ走っていった。

そこには辺りをキョロキョロと見渡しながらカービィを探しているカズマの姿があった。

よく見ると沢山の汗を掻いており、呼吸も荒く肩で息をしていて、かなり疲弊している様だ。

近くまで来て、カービィはカズマに声を掛けた。

 

「ポヨ!ぷぃ!」

「....ん?あ!カービィ!?こんな所にいたのか!!ここはもう危ない!早く脱出するんだ!!」

 

カズマにそう言われるや否や、カービィは口の中に仕舞ってあったクリスタルを取り出してカズマに見せた。

 

「ポペ!」

「は....?一人で見つけたのか!?」

「ポヨ!」

「....呆れたヤツだな....っと、いかんいかん!見つけたならもう良いだろ!さっさとこっから離れるぞ!!」

「ポヨ!!」

 

目的の物を手に入れた以上、もうここに用は無い。

カービィはカズマに促されるままに、足早に外へ向かって走って行くのだった。

 

 

 

 

火山の山頂付近にある風穴辺りでリボン達は待っていた。

カズマに避難していろと言われたにもかかわらず、カービィ達が心配になって結局ここまで登ってきていたのだ。

中に入らなかったのは、火山の中ですれ違い、合流出来ない可能性があった為に風穴付近で二人が戻ってくるのを待つ事にしたのだ。

 

「カービィさん....カズマさんも大丈夫でしょうか....?」

「きっと大丈夫よ、二人はそう簡単にやられる人達じゃないんだから!絶対帰ってくる。私はそう信じてる。」

「わ、ワシだけでも下山しておけば良かったZOY....。」

「旦那?」

「ぐっ....わ、わかっておるZOY!ここまで来たらもう一蓮托生連帯責任ZOY!!ワシもライバルがいなければつまらんからな!!」

「ワニャ!」

 

デデデは怖気付いてる己に渇を入れ直し、カービィ達の帰還を待つのだった。

すると、風穴の奥から姿が見えてきた。

よく見ると、奥からカービィとカズマが出口を目指して走って来ていた。

 

「あ!二人が戻ってきました!!」

「何ィ!!漸く戻ったか!!」

「ワニャワニャ!!」

「カー君!!カズ君!!早く出てきて!!」

 

アドレーヌの呼び掛けが聞こえたのか、走ってくるカービィとカズマは彼女らが風穴まで来ている事に気付いた様だ。

 

「ポヨ!ポヨポヨ!」

「はぁ!?な、何でアイツらがここに!?」

 

カービィは喜んでいるが、カズマは驚いていた。

避難しろと言っておいたのに、いる筈がないアドレーヌ達が逆に山を登ってきていたのだ。

風穴を出たカービィ達だったが、カズマはすぐにアドレーヌ達を問い詰めた。

 

「アド!!何でお前らがここにいるんだよ!?降りてろと言ったろうが!!」

「だ、だって二人が心配だったから....。」

「ええいもう!兎に角早く降りるぞ!!流石にもう危ないから!」

「....む?むぐぐ....ぽぇ!!」

 

カズマが急いで降りる様に促していると、カービィの口から突然クリスタルが飛び出してきて、リボンが持つクリスタルに取り込まれていったのだ。

 

「く、クリスタル!?カービィさん本当に見つけてこれたんですか!?」

「ポヨ!」

「あ....ありがとうございます!あなたという人は本当に....!」

 

バグォォォォォォォォォ!!

 

感極まっているリボンが何かを言おうとした直後、ついに火山が噴火を始めた。

火口から噴煙が舞い上がり、噴火の衝撃で火山弾が降りだしてきた。

 

「ぎゃあああああああああ!!?ついに火山が爆発したZOY!!?」

「み、皆逃げるぞ!!」

 

噴火が始まってからすぐにカービィ達はすぐに山を降りていった。

すると突然リボンが持っているクリスタルが宙に浮き出して、とある惑星を写し出していた。

惑星は白い大気で覆われており、その周りを月の様な天体が回っていた。

これを見てリボンは一つの結論を導きだした。

 

「こ、これはブルブルスター!?こんな風に惑星が写し出されたという事は、ここのクリスタルは全て集めたという事になります!」

「じ、じゃあ移動か!?」

「皆さん!クリスタルに飛び込んで下さい!!」

 

皆に惑星が写し出されているクリスタルに飛び込む様促すリボン。

因みに今はそのクリスタルも噴火によって落下してくる火山弾を避ける為に超スピードで地面に沿って飛行し、カービィ達がそれを追い掛けている状況だ。

そんな中、全力疾走でクリスタルを追い掛けるデデデがリボンに文句を言い出した。

 

「ってリボン!乗せる気があるならクリスタルを止めんかァ!!中々追い付かんZOY!!」

「頑張って下さい王様!今ここで止まったりしたら飛来してくる火山弾に当たってしまいます!!まもなくマグマも流れ込んで来ますよ!!」

「リボン!私達は気にせず先に入ってて!すぐに追い付くから!!」

「は、はい!」

 

アドレーヌに言われてリボンは最初にクリスタルに飛び込んだ。

続いて比較的一番クリスタルに近づいていたデデデも猛然と力一杯ジャンプしてクリスタルに飛び込んでいった。

 

「だりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ入ったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「旦那!手貸して!」

 

クリスタルに入れたデデデに対してアドレーヌは手を伸ばす。

すかさずデデデはアドレーヌの手を掴もうと思いきり身を乗り出し腕を伸ばした。

 

「掴まれぃ!」

「うん!」

 

お互いに手を掴み合うと、デデデは力一杯アドレーヌを引っ張って、アドレーヌをクリスタルの中に避難させたのだ。

その直後、今度はカービィがクリスタルに向かってジャンプして、そのままクリスタルに入っていった。

 

「り、リボンせめてもうちょっとスピード緩められねえの!?俺らまだなんですけど!?」

「そ、それが....私の意思では操作出来ないんです!今までクリスタル自身が自らの意思で私達を導いてましたから!」

「うぉーいマジかよー!?てか操縦してたんじゃなかったのか!?」

 

移動するクリスタルになかなか追い付けず、カズマとワドルディは走り続けていた。

するとワドルディが地面に落ちていた小石につまずいて、そのまま勢い良く転んでしまったのだ。

 

「ッ!?」

 

気付いたカズマはすぐに立ち止まってワドルディの傍に駆けつけた。

それによってどんどん引き離されていくクリスタルを見て、カズマはすぐにワドルディをその場で担ぎ上げた。

驚いているワドルディには気にも留めず、そのまま思い切りカービィが入っているクリスタルに投げ飛ばした。

 

「誰か受け止めろ!!」

「ワニャー!?」

 

カズマは叫んだ後、そのまますぐにクリスタルを追って走り出した。

投げ飛ばされたワドルディはクリスタルに向かって飛んでいき、リボンとアドレーヌがワドルディを受け止めて、クリスタルに入れたのだった。

残るはカズマだけとなり、生き残る為に全力でクリスタルを追い掛けていたが、今度は徐々に引き離されていった。

体力を消耗していたカズマが息切れを起こして、走る速度が落ちていったのだ。

 

「諦めないで!!戻ってきて!!!」

「ッ!!」

 

諦め掛けていたカズマだったが、大声で呼び掛けたアドレーヌの声を聞き、立ち止まりそうになる身体に鞭を打って、再び全速力で走り出した。

その勢いを保ったまま、カズマは片腕を伸ばしながら思い切りジャンプした。

それを見たデデデは腕を伸ばそうとしたが、それより先にアドレーヌが身を乗り出しながら腕を伸ばした。

互いにそれを掴む為に二人は更に腕を伸ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし届かなかった。

 

勢いが足りず、後一歩届かなかったカズマはそのままクリスタルから引き離されていく。

焦燥感に駆られたアドレーヌは更に身を乗り出そうとして落ちそうになったが、デデデが咄嗟にアドレーヌが落ちない様に取り押さえた。

今度こそもうダメだろう。

そう諦め....。

 

 

 

 

 

 

 

 

....掛けていた時だった。

 

すぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!

 

突然カズマの身体が宙に浮き出したのだ。

まるで何かに吸い込まれる様に。

それに気付いた時には、既にカズマは助かっていた。

理由は単純、カービィがクリスタルの中からカズマを吸い込んだからだった。

全員がクリスタルの中に避難出来た所で、カービィはカズマから吐き出されたのだった。

 

「ん~ぺ!」

「いでッ!?」

「カズ君大丈夫!?」

「....あー、何とか生きてる。参ったねこりゃ、助けるつもりが逆に助けられるとは、世話ねえな....ハハ。」

 

アドレーヌにそう返事したカズマは、安心したのかその場で仰向けになってぐったりしていた。

余程疲労が溜まっていたのだろう、乾いた笑みを浮かべたままピクリとも動かなかった。

 

「兎に角、全員無事で良かったですよ!一時はどうなる事かと思いました。」

「も、もう金輪際火山に足を踏み入れたくないZOY....。」

「ワニャ。」

「ま、全くッスよ....流石にもう休みてぇー....。」

「でも本当に良かった....。カー君、カズ君を助けてくれてありがとう!」

「いぅ!」

 

アドレーヌにお礼を言われ、皆が生き残れた事に喜ぶカービィ。

そんな彼等を連れて、噴火した火山から逃れたクリスタルは、極寒の惑星へと飛び立っていったのだった。

 

 




御閲覧ありがとうございます!
最近暖かいを通り越してちょっと暑くなってきたと思います。そろそろアイスクリームが恋しいです。
思えばコピー能力でアイス系のが多いですよね、アイスは勿論フリーズにアイススパーク、派生系ならアイスソードやアイスボムなんてのも....む?そう言えばアイスボムって2種類あったな、64とドロッチェ団で。
見た目や戦法は全然違うけど。

まぁ兎に角これから更に暑くなっていく事でしょう。
夏バテにならない様に体力作りを心掛けるとしましょうか。まだHALだけど。
にぇー、喉が渇くのだ!冷たいお水飲みたい!
カービィにコピー能力ウォーターで.......マテ、あれ飲めるのかしら?

という感じで今回はここまで。
もし機会があれば、また読んで頂けると幸いです。
それでは、これにて失礼します。
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