まんまるピンクな食いしん坊の日常   作:Mr.K@河童92号

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いつもお疲れ様です。
今回からオリキャラが登場します。
今回の話でもしかしたら賛否両論別れたりするのかなぁ....と思っています、下手すりゃ今まで読んで下さった方達まで離れていってしまうかも....。

しかし、これはわちき自身が決めた事ですし、そもそも初心者があれこれ考えた所でどうなる訳でもないのでとにかくチャレンジします!
もしそれでも「大丈夫だ、問題ない」という方は、ゆっくりしていってね!


第4話 人間の旅人

ここはウィスピーウッズの森。

沢山の木々が生い茂っており、小鳥やリス等といった小動物の住み処にもなっている。

森の王であるウィスピーウッズがこの森を守っており、迷いやすい為か彼の所まで辿り着ける者は限られているという。

 

そんな森の中を一人の青年は歩いている。

地図を片手に草という草を掻き分け、ただひたすら歩き続けていた。

そうする事早数十分、青年は漸く森の向こうから光を見つける、出口かも知れないと思った途端、足取りが軽くなっていく。

そして森を抜けた先には....。

 

「........漸く辿り着いたか。

あれがププヴィレッジか....。」

 

 

 

 

所変わってププヴィレッジ。

村のシンボルとも言える大木の前でカービィ達は雑談をしていた。

 

「誰かカワサキの料理でも食べに行かないか?度胸試しで。」

「お前が一人で行ってくれば良いだろ!俺は絶対にゴメンだね。」

「そう言うなよトッコリ、イロー達も誘ってさ。」

「ブン、カワサキの料理を度胸試しなんて言わないの!」

「何だよ姉ちゃん、面白そうじゃないか、度胸試しするにはさ。だってあのカワサキの料理だぜ?」

「いくら何でもそれじゃあカワサキが可哀想じゃない!店を繁盛させる為に頑張ってるんだからそういう事は言わないの!」

「昨日姉ちゃんだって『カワサキの料理はゴメンだ』って言ってたじゃんかよ。」

「そういう問題じゃありません!」

「ポヨ?」

「全く、大体何でこの俺までそんな事に付き合わなきゃならないんだよ、仕舞いにゃ俺まで料理されちまうんじゃねえか?」

「........ポヨ。」

「........変な事考えるなよ?俺は煮ても焼いても食えねえからな!」

 

カービィ達と共に雑談をしているのは、カービィのお隣さんである黄色い小鳥のトッコリである。

多少口が悪かったりするのだが、カービィとは仲が良いのか、時々カービィの家で一緒にテレビを見たり、泊まりに行く事もしばしば。

何故かお互いの寝床を取り替えて、トッコリはカービィの家で、カービィはトッコリの住み処である巣で寝る事もあるのだが、トッコリの言い分では、「カービィが勝手にこっちで寝るから仕方無くカービィの家で寝てる」との事らしいが。

 

「........ポヨ?」

「何だよ、まさか本当に俺を食うつもりじゃないだろうな!?」

「ポヨ!ポヨポヨ!」

「どうしたのカービィ、向こうに誰かいるの?」

「あ、姉ちゃんあれ!」

 

カービィが何かに気がついたらしく、フーム達もカービィが見ている方角を見ると、誰かが近づいてくるのがわかった。

見れば旅人の様だが、キャピィ族ではない様だ。

 

「姉ちゃん、あれキャピィ族じゃないよな?」

「えぇ、どうやら人間みたいね。」

「プププランドに人間なんていたか?」

「ポヨ?」

 

フームの見解では、どうやら彼は人間という種族の様だ。

黒の無造作な髪で気怠そうな目をしている。

服装は黒の半袖のシャツの上に襟とフードが同化したような灰色の上着を重ね着していて、下には少し黒っぽい青色のジーンズと青色の運動靴を履いている。

背中にリュックサックを背負っており、腰のベルトには木刀らしきものがぶら下がっていた。

 

そんな彼は真っ直ぐこちらに歩いて来ている。

人間がこんな所に何の用なのだろうかと考えているうちに、彼はフーム達の前で立ち止まって、話しかけてきた。

 

「アンタ達はこの村の住人なのか?」

「えぇ、そうだけど、あなたは旅の人?」

「まぁね、ある人物を探して旅をしてるんだけど、その人物に関する情報を掴めるという噂を聞いて、ここまで来たんだ。」

「アンタ、どこから来たんだ?」

「ちょっと海を渡った先にある大陸から船に乗ってな。」

「プププランドの住人じゃねえってか?まぁ人間がプププランドにいるなんて話は聞いた事無えからな。んで?誰を探してるってんだよ?」

「........忍者ヤミカゲっていう奴だ。」

「「ヤミカゲ!?」」

「ポヨ?」

 

フームとブンは思いもよらぬ人物の名前を聞いて驚いた。

まさか彼がヤミカゲを探しているとは思わなかったからだろう。

ヤミカゲといえば、かつてナイトメアを相手に宇宙の平和を守るべく戦った組織、銀河戦士団の忍者部隊に所属しており、敵味方に恐れられる程の凄まじい戦闘力を持っていたと言われているが、銀河戦士団を裏切りホーリーナイトメア社に寝返った。

その後、デデデによりデリバリーシステムを介してプププランドに姿を現し、カービィと戦ったが敗北した。

その後姿を眩まし、何処かへと去っていったのである。

 

「その反応からして、やっぱ知ってるみたいだな。」

「あなた、どうしてヤミカゲを探しているの?」

「それは....。」

「....話しづらい事なの?」

「....いや、ちょっと話せば長くなるんだが、聞きたいなら話すよ。別に隠す様な事でもないし。」

「だったらさ、カワサキの店に行かないか?」

「ちょっとまてよブン!何でよりにもよってカワサキの所なんだよ!」

「私は賛成よ。立ち話も難だし、何処か落ち着ける場所に行きましょう。ここからならカワサキの所が近いわ。」

「フームお前もかー!!」

「わかった、そこで話そう。悪いけど案内してくれないか?」

「えぇ、行きましょう。カービィもいらっしゃい。」

「ポヨ。」

「たくっしょうがねえな....。」

「いやなら来なくて良いんだぜトッコリ。」

「気になるから俺も行くよ。」

 

そう結論付けたフーム達は、青年を連れてカワサキの店へと足を運ぶのだった。

 

 

 

 

ここはレストランカワサキ。

ここはある一人の料理人によって経営されている飲食店である。

経営しているのはコックカワサキというプププランド唯一の料理人で、レストランカワサキのオーナー兼シェフを務めている。

村の住人の中で唯一キャピィ族ではないのだが、彼が何の種族なのかは不明らしい。

 

宇宙的に有名なシェフであるコックオオサカの弟子で、同じく兄弟弟子であるコックナゴヤ曰く、「寂れた工業地帯、カワサキ星出身」らしい。

この事から、カワサキはポップスターの住人ではない様だ。

そんな店の前にフーム達がやって来ていた。

 

 

「ここがレストランカワサキだぜ!」

「へぇ、ここがプププランドで唯一の飲食店の....。」

「知ってるの?」

「プププランドに始めてやって来た時にそういう噂を聞いた事があるんだ。どんな店なのかまでは知らんけど。」

「きっと驚くと思うぜ。」

「そんなに美味いのか?」

「....あー、いや、きっと別の意味で。」

「ポヨ?」

 

そう話をしているうちに、フーム達は店の暖簾(のれん)を潜って、店の中に入っていった。

 

「いらっしゃーい!レストランカワサキだよー!おや、フーム達じゃないか。カービィも一緒にいるねー。ところでそっちの方はどちらさん?」

「そういえばまだ名前を聞いてなかったわね。そろそろ教えてくれる?」

「あぁ、そういやまだ言ってなかったな。俺の名前はカズマっていうんだ。宜しく。」

「カズマっていうのね、私はフームよ、宜しく。」

「俺はブン。んでこっちはカービィ。」

「ポヨ!」

「俺はトッコリっていうんだ。宜しくな。」

「あぁ、宜しく。」

「皆、料理を作ってあげるから好きな所に座ってねー。」

「じゃあそろそろ座らせて貰うか。」

「まずは料理でも食べましょう。もうお昼ですもの。」

 

 

 

 

テーブル席に座った一行は、お互いの事を話し合う事にした。

様は情報交換である。

因みに注文はカワサキにおまかせしているそうだ。

 

「へぇ、カービィって星の戦士って呼ばれてんのか。」

「ポヨポヨ!」

「....さっきから思ったんだが、カービィって喋れないのか?」

「こいつはポヨしか喋れねえんだ。その上滅茶苦茶大食いなんだよ。隣に住んでるけどこいつが腹を空かした時はウチまで腹の音が聞こえるくらいなんだぜ?」

「そんなに食べるのか。」

「この前なんて大量のりんごを一瞬で吸い込んじまったからなぁ、全くこいつの胃袋の底が知れねえよ。」

「ま、まぁカービィだってまだ子供なんだろ?子供は食べ盛りってよく言うし...................ん?ちょっとまて、今吸い込んじまったって言ったか?」

「カービィはどんなものでもあっという間に吸い込んじまうんだぜ。」

「いやいやいやちょっとまってちょっとまって。ブンって言ったか?何か当たり前の様に言ってるけどこの小さな身体でか?流石に無理があると思うんですけど?てか吸い込むってどういう事なのよ?」

「おまちどうー!皆の料理が出来たよー!」

「あら、来たみたいね。じゃあ取り敢えず食べましょうか。」

「ポヨ!」

「本日のおすすめはこれ!カワサキ特製甘口抹茶小倉スパゲッティねー!」

 

そう言ってカワサキは全員に料理を手渡した。

どうやらスパゲッティの様だが、やけに麺の色が緑色に見える....いや、完全に緑一色だ。

麺だけでもボリューム満点だが、そればかりか麺の上に乗っている大量の生クリーム、あんこが凄まじい存在感を放っている。

更に麺の周りには何やら油が浮いている様に見えるが見なかった事にしよう。

飾り付けみたいな感じなのかさくらんぼもトッピングされている。

取り敢えず一言、ぶっちゃけ見るだけでお腹いっぱいです。

 

「さぁ皆!遠慮しないでどんどん食べてねー!じゃあ俺は厨房にいるから追加注文したかったら言ってねー!」

「今すぐ返品という名の注文を提示する!!」

「えー!?」

「流石にこれはカズマに賛成ね。」

「これ、スパゲッティだよな?」

「ポヨ?」

「ハッハッハ!大丈夫だよー!味には自信があるからさー!一度食べてみればすぐに美味しいってわかるから!じゃあごゆっくりー!」

「待てーい!!せめて量を減らしてくれこんなに食えんわ!!」

 

 

 

 

一行はスパゲッティを相手ににらめっこを続ける事早数分。

未だに食事を躊躇(ちゅうちょ)しているのである。

因みに星の戦士さんは美味しそうに食べて、既に完食済です。

 

「....何、このケミカルな色。」

「もう見るだけでもお腹が膨れてきたよ。」

「か、カービィ、俺は良いからお前食えよ。俺はこれから森までひとっ飛びしてりんご食ってくるからさ。」

「ポヨ!ポヨポヨ!」

「もしもしカービィさん?あなた様はどうして何の躊躇も無く一瞬で平らげてらっしゃるのでせう?私もうお腹の中に飼ってる虫が大人しくなってしまったのでせうが?」

「ポヨポヨ!ポヨポヨポヨポヨポヨポーヨ!」

「すみません私が悪うございました、何言ってんのかサッパリわからないです。」

「すげぇな!カズマってお腹の中に虫飼ってるのか!?」

「そんな訳ないでしょ、ただの比喩よ。」

「....と、取り敢えず食べてみるか。もしかしたらホントに味はイケるかも知れないしさ。でなけりゃカービィがここまで満足そうな顔しないだろうし。」

「こいつはお腹が膨れりゃ何でもいいと思うぜ?」

「ポヨ?」

「そういえばトッコリは?」

「さっきカービィに甘口爆弾押し付けて敵前逃亡を図りましたフームさん。」

 

そんなやりとりを終えた後、漸くスパゲッティを食べ始めたフーム達。

気になる味の感想はというと....。

 

「....これは、なんというか。」

「凄く、不味い........。」

「....い、いや、二人共、最初のうちは何とかそれなりにはイケるぞ。ただ、パスタの熱で生クリームが溶けてきてなんともいえない味に....。しまったなさっさと食べ始めれば良かった。」

「これ、冷麺じゃないのね....。」

「も....もうダメ....ギブ....き"も"ち"わ"る"い"....。」

「ポヨ?」

「........カービィ、頼む、これ、食ってくれ....。」

「「同じく....。」」

 

結局一行はスパゲッティを食べきれなかった、一人の星の戦士を除いて。

出会ってまだ間もないが、星の戦士がいかに凄いものなのかを吐き気を促される程痛感したカズマだった....。




御閲覧ありがとうございます。
前回シリアスと言っておきながらこの始末。
え?一体どういう事だって?
それはアレだ、シリアスはカービィのお腹の中に投げ捨てられたのだ。........ハイ、すみませんでした。

前書きでも言いました様に、もしかしたら今回のエピソードで離れていってしまう方もいるかも知れません。
しかし、一度やると決めた以上、わちきはこのスタイルを貫き通す所存でございます。
まぁ寧ろ変にスタイルを変えられる様な技量が無いとも....ゲフンゲフン

そんなわちきですが、もし宜しければ次回もお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、これにて失礼します。
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