まんまるピンクな食いしん坊の日常   作:Mr.K@河童92号

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いつもお疲れ様です。
実のところ、プロットみたいなものとか全然作ってませんでした。
そればっかりにお話作りに脳内で悪戦苦闘を繰り広げてる今日この頃。
やはり拙い所が目立つと思いますが、それでも「暇潰しがてら見てやるZOY。」というのならば、ゆっくりしていってね!


第5話 旅人の事情

ここはレストランカワサキ。

ここではシェフを務めるカワサキの料理を食べる事が出来る。

とはいえ、あまり評判も良くなかったりする。

それには色々と理由があったりするのだが、例を挙げるとするならばまず「メーベルの占いより、俺の食中毒の方がよく当たるよ。」「風邪引いちゃって、くしゃみすると鼻水が料理に垂れるんだよねー。」等と言った失言の数々。

まぁ本人は後から「ギャグよ!ギャグなのにー!」と誤魔化す事が何度かあった様だが。

 

計算が出来ないという理由で客から代金のお釣りを誤魔化す、定食を作るのに二時間以上も掛けて客を待たせる、「添加物いっぱいで腐らないよー!」という宣伝文句で弁当を売り付ける、にも関わらず客への配慮が足りない罪悪感の欠如。

これでも本人は至って真面目....らしい。

 

更には過去にデデデ城の兵士達に食事を提供する際、そよ風が少し吹いただけで飛ばされる程軽く、しかも透き通る程の薄いサンドイッチを一人一つずつ出すといった、コストダウンを目指し過ぎた暴挙を犯した事がある。

結果、提案者のデデデに対して隊長と兵士達がクーデターを奮起、革命を引き起こす元凶を作った過去がある。

因みに騒動の原因となったサンドイッチの価格はたったの1デデンと、客にいらない刺激を引き起こせるレベルの大変お買い得な価格である。

食い物の恨みは恐ろしい。

 

余談だが、この事実に「カワサキ、アンタ必ず破産するわよ。」と警察を務めるボルン署長の奥さんであるサトから警告を受けた事もあるのだが、それを履き違えたのか更にサンドイッチを薄くしようとした事もあった。

 

まぁ他にも色々あったりするのだが、まとめると職務怠慢、職業論理の欠如、技術向上の放棄、集団食中毒、いつもカービィにコックをコピーさせてワシの魔獣を倒させる!!........あ、最後のはデデデのただの愚痴だった。

因みにコピーというワードが出てきているが、ここでは関係ないのでまた別の機会で語るとしよう。

 

「要するに、プププランド唯一の飲食店であるにも関わらず、昼間なのにやけにガラガラなのは....。」

「カワサキの自業自得ってやつさ。」

「....マジで?」

「ま、まぁそれでも今はちゃんと反省して、企業努力をしてるのよ?たまにお客さんも来るし。」

「それを実行に移した結果がこのスパゲッティという名の暗黒物質(ダークマター)か?」

「............。

これはちょっとフォロー出来ないかも。」

「....噂じゃ開店当初は繁盛してたって聞いたけど。」

「いつだったかなぁ、カワサキの奴が死ぬほど辛いカレーを作った事があってさ、カワサキホットスペシャルっていうんだけど。それ作った時からだんだん客が減っていったと思うぜ?」

「激辛カレーが原因なのか?」

「半分は当たってるよ、実際辛過ぎだからなぁ。けどもう半分は....。」

「あぁ、さっきのあれか....。」

 

そんな会話を続けていると、厨房からカワサキがやって来ていた。

何やら納得がいかないと言わんばかりの顔をしている様だ。

 

「ちょっとちょっと君達、さっきから聞いてみれば酷いじゃないかー。俺だってあの時の事はちゃんと反省してるし、この店を大きくする為に頑張ってるんだよー?人の努力にあれこれ文句を言わないで欲しいね。」

「ギャグや警告を履き違えた事は百歩譲って仕方無いとしても、釣り銭誤魔化すのは経営者としてどうかと思うのですが?」

「ちょっと計算を間違えただけだってばー!」

「ちゃんと返したんでしょうね?」

「勿論だよー!」

「ホントに?」

「嘘だと言うなら返した本人に聞いてみれば良いじゃないかー!皆して疑い過ぎだよ!流石に失礼するよ!ふん!」

「いや疑われる事するアンタg」

「ごめんなさい、ちょっと言い過ぎだったわね....。」

「いやちょっとフーム?別にフォローする事でも....。」

「今回は私達にも落ち度があるわ。確かにカワサキは間違いを犯した事はある、けどそれはもう昔の話でしょ?過去の過ちを掘り返してばかりいても仕方無いじゃない。大切なのは、過去に犯した間違いをいつまでも引きずる事じゃなくて、それを反省した上でこれからを生きる事なのよ。」

「....成る程なぁ。」

「カズマだって、仮にもしあなたが過去に何か間違いを犯したとして、今はそれを反省してたとする。それを誰かにいつまでもネチネチと言われ続けるのは嫌でしょ?」

「まぁ、確かに....。」

「ちょっとした事でも誰かが傷つく事だってあるのよ。自分にそういうつもりは無くても、何気ない一言で相手に不快な思いをさせる事だってあるわ。そこは私達も反省しなくちゃ。」

「........。

カワサキ、会ってまだ間もないのに、色々言い過ぎたよ。ゴメン。」

「ほら、ブンも謝って。」

「わ、わかってるよ。....カワサキ、俺もちょっと言い過ぎたよ。ごめんなさい。」

「うんうん、わかってくれればそれで良いよー!俺もこれからはこの店をポップスターで一番のレストランに育て上げるつもりで頑張るからさ!応援してくれると嬉しいよー!」

「あぁ、俺も応援する。」

「えぇ、頑張ってね、カワサキ。」

「ポヨポヨ!」

「でもさ、あんまり変なものは作らないでくれよ?」

「ハッハッハ!俺は美味しいものしか作らないよー!よーし!じゃあ景気付けに今度はバナナスパゲッティを作るよー!サービスするから皆も食べる?」

「いやそれはないわ。」

「えー!?でもさっき応援するって言ってくれたじゃないかー!」

「せめてメニューを何とかしてくれ、切実に。」

「そんなー!」

「「ハハハハハ!!」」

 

そんな訳で、カワサキと和解した一行。

今回の件で、フームって年齢の割に考え方が随分大人びてるんだなぁ....と、尊敬の念を露にするカズマであった。

 

「....まてよ?そういや何で俺達はここに来てんだっけ?」

「何でってそりゃカズマから話を聞くついでにお昼御飯を............。」

「「「あ。」」」

「ポヨ?」

 

 

 

 

カワサキから取り敢えずお冷やを貰ったフーム達はテーブル席に座ったまま、カズマから事情を聞く事にした。

カワサキも聞くつもりなのか、彼も席に座っていたが、別に気にする事でもないので、話して貰う事にした。

 

「大分話が脱線してしまったな。」

「誰だよ、カワサキの話なんて始めたのは。」

「アンタだよブン。」

「うっ。....まぁまぁ、良いんだよ細かい事はさ。」

「....まぁいいや。さて、どこから話そうか....。俺はあちこちを旅していたんだ。色んな場所の様々な景色をこの目で見てみたくなったからさ、海とか山とかにも足を運んだんだよ。」

「それとヤミカゲがどう関係あるの?」

「ポヨ?」

「まぁまて慌てなさんな、順を追って説明するから。んで、旅をするにも野生動物や盗賊に出会す(でくわ)から、護身用として木刀と真剣を持っていたんだよ。」

「真剣?....って何?」

「刀の事ね。」

「あぁ、太刀(たち)っていう一般的な種類のものだ。」

「でも木刀なんかが護身用になるのかよ?」

「充分過ぎるくらいにな。そこらのものより頑丈だから結構重宝してるよ。」

「ところで、あなたは木刀しか持ってない様だけど?」

「前までは持ってたんだけどねぇ....。」

「....もしかして、ヤミカゲに?」

「....格好のつかない話なんだけどな、奪われちまった。一年前になるか、街中を歩いてる時にな。一瞬だった、横を誰かが通り過ぎたと思った時には、既にくすねられてたよ。」

「あいつ、泥棒なんてやってるのか!」

「それからずっとヤミカゲを探し続けたんだ。あちこち歩き回って、そしたらここの噂を耳にしたんだ。ヤミカゲを倒した奴がププヴィレッジにいるって聞いてな、何か情報を掴めるんじゃないかって思ってな。」

「それでここに来た訳ね。」

「あぁ、とはいえヤミカゲを倒したっていう人物がどんな奴なのかまでは知らないんだ。調べはしたけどそこまでの情報は掴めなかったから、いっそここで情報を集めようと思ったんだ。」

「それならここにいるぜ!」

「いや、ここってどこよ?村の何処かにいるっていう意味か?」

「カービィだよ!な?」

「ポヨ!」

「...................................................................................................はい?」

 

ブンから思いがけぬ人物の名を聞いてカズマは目を丸くした。

まさかこんな幼い子供みたいな奴が本当にヤミカゲを倒したのかと疑わざるを得なかった。

 

「あれは凄かったよなぁ。」

「ち、ちょっと待ってちょっと待って。あの........何?ホントにカービィがやったのか?」

「ポヨ!」

「何だよ、さっき星の戦士だって教えたじゃないか。」

「....いや、ゴメン。ぶっちゃけにわかに信じられなくってさ。だってこんな小さな子供がだぞ?」

「カズマだってまだ子供じゃんか。」

「せめて青年とか何とか言ってくれても文句は言われないと思う。てかどうやって倒したのよ?相手は忍者だぞ?」

「コピー能力を使ったんだよ。」

「え?コピー.......え?」

「ブン、それじゃわからないでしょ?つまり、カービィは相手の道具や武器を吸い込んで、それをコピーする事で戦う力を手に入れるのよ。」

 

フームの言う通り、カービィは相手の能力をコピーして戦う能力がある。

相手の武器等に限らず、身体の一部や相手が放ったエネルギー弾からでもコピーする事が可能で、様々な力を使う事が出来る。

例を挙げるならファイア、アイス、ファイター、ソード、ミラー、ペイント、エトセトラエトセトラ....。

 

「そ、そんな能力があるのか?」

「ポヨポヨ!」

「....凄ぇな、それって相手次第ではかなり強力な能力を手に入れる事が出来るって事じゃないか。」

「色んな能力が使えるんだぜ!」

「どうしてブンが得意気なのよ?」

「良いじゃん別に。」

「それでヤミカゲを倒した訳か....。ところで、今ヤミカゲはどこに?」

「え?....そういえば、どこだろ?」

「さ、さぁ....。」

「........オイ、まさかとは思うが。」

「........そのまさかなの。」

「........うっそぉん。」

「ポヨ?」

「ところでカービィ、さっきから聞いてるけどヤミカゲって誰?」

「あ、カワサキいたんだ。」

「えー!?」

 

 

 

 

取り敢えずフーム達は、レストランカワサキを後にして、再び村の大木の前に戻って来ていた。

 

「ヤミカゲの事は知ってても居場所までは知らんかったか。」

「ごめんなさい、力になれなくて。」

「いや、良いよ。気にしなくて良い。」

「けどさ、その刀って一年前に盗られたんだろ?何で一年も探してるんだよ?どっかでまた買えば良いじゃないか?」

「あれはどこでも手に入るものじゃないんだよ。俺にとっちゃ特別なんだ。」

「どうしてその刀がそんなに大切なの?」

「........死んだ父さんの形見なんだよ、あれは。」

「「え!?」」

「........俺の父さんは鍛冶屋をやってたんだ。来る日も来る日も刀を作り続けてた。俺が旅立つ時にくれたものがその刀だったんだ。....数年前、里帰りをした時に病で倒れて、亡くなったけどな。」

「そうだったのか....。」

「....ごめんなさい、辛い過去を思い出させる様な事を聞いて。」

「....気にしないでくれ、過去はもう受け入れた。そういう訳だから、俺はずっと探してるんだ。俺にとって大事なものだからな。」

「ねぇ、私達に何か出来る事はない?力になりたいの!」

「....いや、特に手伝って欲しい事は無いかな。また一から探し直さなきゃならないし、情報を集めないとな。でもこの村だとこれ以上何か掴めそうに無さそうだからな。」

「そっか....。」

 

ヤミカゲは今どこにいるのか、その情報を得られなかったカズマ。

これからどうしたものかと途方に暮れていると....。

 

「いや、そうでもないぞ。」

「え?」

 

後ろから声が聞こえたので振り返ってみると、そこにはカービィと同じ様な丸い身体の人物が立っていた。

見ればマントを羽織っているので半身が隠れており、大きな仮面を付けていた。

 

「「メタナイト卿!」」

「ポヨ!」

「....仮面?」

「申し遅れた、私はデデデ陛下の用心棒を務めるメタナイトという者だ。」

「あ、えっと....。俺はカズマって言います。どうぞ宜しく。」

「あぁ、宜しく。」

 

そういうと、メタナイトと名乗る人物は手を差し出してきたので、カズマも手を出し、互いに握手を交わした。

念の為に軽く捕捉しておくと、メタナイト卿はかつて銀河戦士団の一員としてナイトメアと戦った星の戦士の一人である。

過去にナイトメア率いる魔獣達と戦争を繰り広げた。

後に銀河大戦と名付けられる戦争で負傷を負い、ナイトメアの力はとてつもなく大きなものだと判断した彼は、ナイトメアを倒す可能性を秘めた新たな星の戦士を探して、ポップスターへとやって来た。

 

そこではデデデの用心棒として、配下であるソードナイトとブレイドナイトと共にプププランドで新たな星の戦士の出現を待った。

そして、その星の戦士というのが後にナイトメアと戦う事になるカービィだったという訳である。

 

「メタナイト卿、そうでもないっていうのはどういう事?」

「先日、この大木にこれが刺さっていた。」

「それは?」

「どれどれ?....見た所、クナイだなこりゃ。........まさか!」

「うむ、ヤミカゲの物と見て間違いないだろう。」

「どうしてこれが?」

「恐らく、カービィに向けたものだろう、彼を倒す為に再びここにやって来た可能性が高い。」

「て事は、ヤミカゲって....?」

「何時、何処から狙ってくるかわからないという事だ。」

「!?」

 

まさか既にこちらを監視しているというのか、突如フーム達に緊張が走った。

周りを見渡してもヤミカゲの姿は影も形も無い。

一体何処に隠れているというのか。

 

「ど、何処にいるんだよ!?」

「村の中なら、隠れられる場所はいくらでもあるわね。」

「ポヨ。」

「不味いな、こんな所で攻撃でもされたら、他の村人まで巻き添えを喰うかも知れん。かといって奴が隠れてる場所がわからん以上、迂闊に動けないな。」

「............。」

 

何時襲われてもおかしくないこの状況下で、フーム達は視界の端の先まで全体を見るも、やはりヤミカゲの居場所がわからないでいる。

その一方で、メタナイト卿ただ一人だけは何かを思案しているのか、静かにその場に佇んでいた。

 

「....いつまでそこにいるつもりだ?そろそろ降りてきたらどうだ。」

「え?メタナイト卿?」

「大木なんて見て何言ってんだよ?」

「....いや、ちょっと待て。あの大木の枝葉、何かおかしくないか?」

「ポヨ?」

 

妙な違和感に疑問を感じるのも束の間、突如大木の枝から何かが急降下してきた。

それの特徴を述べるなら、黒い忍者装束を身に付けており、背中に刀を背負っている人物である。

ここまでくればもうわかるだろう。

 

「流石だな、メタナイト卿。その洞察力は相変わらずの様だな。」

「....久しぶりだな、ヤミカゲ。」

「出たわね、ヤミカゲ!」

「げっ!?いつからあんな所にいたんだよ!?」

「あいつ、やっと見つけたぞ....!」

「....ポヨ。」

 

旅人が探し続けていた人物がついに姿を現した。

それぞれの思惑が交差する中、小さなそよ風が村を優しく駆け抜けて行くのだった....。




御閲覧ありがとうございます。
難産でしたが、何とか書けましたでGES。
メタナイト卿をどう描けば良いのかよくわからないので四苦八苦してるでGES。
相変わらずの駄文でございますが、次は恐らく戦闘になるかと思います。
....自信持って言えないのはその辺のプロットがまだ無いのと、そもそもの話で戦闘ってどう書けば良いのか冗談抜きでわからんでGES ;
とはいえ、自分で始めた事ですので、投げ出さずに頑張る所存です。初心者だって、やれば出来る!....と思いたいでGES。切実に。

またもや長くなりましたが、もし宜しければ次回もお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、これにて失礼します。
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