超昂大戦SS 究極の初体験! エクスタシーに溺れる超昂戦士たち 作:環 藍河
どかああああんっ!!「ブブ~ッ!」「ショ~テ~ンッ!!」
「正義の勝利ですっ!」「忍務、完了。」
わああああーーーーーっ!!!
出撃命令に応え、街を荒らすコマンダーたちを討伐した、紅の超昂戦士と蒼の閃忍。
エスカ・ルビーとイノリ…ダイビートでは最小単位のツーマンセルで出撃となったが、成長目覚ましい2人を前に、数の不利など全く関係なし。
つい最近まで、片や新米ひよっこ超昂戦士、もう一方はアムネジアの異邦人だったのが嘘のような、堂々たる完勝ぶり。
市民の温かい声援に包まれながら、2人は輸送車に乗り込み、基地への帰途に就く。
……
…
「…ルビー…お願い。」
「イノリちゃん?」
すっ。
イノリが取り出した、小さく黒いデバイス。
スティックとスイッチを備えた、イノリお気に入りのマシンが1台。
「こ…コレ、戦闘にまで持ってきちゃったの? ダメだよっ、こんなところで…?」
もじもじ。
「だって…ルビーに教えてもらって…ずっと勝ちたかったから…。
私…知らなかった。こんな…凄いの…!」
顔を赤らめ、欲望とドキドキの赴くままに…イノリはルビーにおねだりする。
「…もう。イノリちゃん、基地に帰るまで我慢できないんだ?」
こくっ。
「仕方ないなあ…ちょっとだけだからね?」
「…うん。サンクス。」
イノリははにかみながら、デバイスに電源を入れ、ルビーと2人で握り合う。
……
…
「んっ…くうっ…ううっ…!」
「そう…いいよ、イノリちゃん…!」
イノリはおぼつかない指さばきで、うず高い丘を優しく撫でていく。
「慌てないで…少しずつ、周りから…」
「こ…こう…?」
「あっ! ああっ!!」
びくっ!
「ダメっ、そんな雑にしちゃ! 後で大変でしょ?」
「ゴ…ゴメンなさい、ルビー…」
くすっ。
「大丈夫だよ。さ、まだまだ始まったばかりだよ…。」
くいっ、くっ。かちっ。
「そう、そうやって、穴を大事に育てて…上手い、上手いよ。」
丘は重なり、中にできた窪みが少しずつ深さを増していく。
かちっ。かちかちっ。
「ルビー…まだ? まだなの?」
「まだまだっ。ガマンした方が、もっと気持ちいいんだから…!」
準備万端で焦るイノリを、ルビーは制止する。
育てた丘を、早く解きほぐしたい。早く窪みに埋め込んで、気持ちよくなりたい。
そんなイノリにルビーは、先輩として攻略法をレッスンする。
(はあっ…はあっ…まだ…まだ、来ないよお…!)
どうしよう。このまま最後まで昇り詰めたら…負けてしまう。
目の前に美味しそうなごちそうを突き出され、おあずけを喰らい続けるわんこのよう。
イノリは、焦燥感にもう頭がおかしくなりそうだった。
このまま負けたら、ぜんぶ台無しになったら…悔しくて暴れ回るかもしれない。
どくん。どくん。どっどっどっどっ…!!
イノリの鼓動は早鐘のように高鳴り、快楽と絶望の狭間で、結末を今かと待ちかねる。
「…っ!! 来たっ?!」
「やったあ!」
かちっ。
ぎゅっ。びしゅっ!!
「ああっ! …んん~~~っ!!」
待ち焦がれた瞬間を逃さず、イノリは育てた穴に満を持してスティックを差し込む。
パズルのピースがかみ合った瞬間、イノリは言葉に出来ないほどの法悦に全身を貫かれ…やり遂げたドキドキを噛みしめる。
「はあっ…はあっ…やったあ、ルビー…!」
……!!
「イノリちゃんっ、まだだよっ!」
「…えっ? …あっ! あああっ!」
一瞬の油断だった。心の隙を突かれる間に、塞いだ穴の周りが、ぐちゃぐちゃに汚される。
「そんなっ、そんなあっ…ルビー、ルビーっ…!」
「ああっ…ダメっ、もう…!」
「ひっ…あっ、あぐうっ、…あああーーーーーっっ!!!」
そこからはなすすべ無く、復帰できないイノリはそのまま天高く打ち上げられた。
「ひぐっ…ううっ…せっかくキメたのにぃ…。」
半泣きで悔しさを滲ませるイノリ。
「ううん。イノリちゃん、すっごおーく上達してる。見違えたよ!」
「…ホントに…?」
耳元で慰めるルビーに、上目遣いで甘えるイノリは…
ずいっ。
「…じゃあ、勝負して。ルビー。」
「も…もう1台、持って来てたんだ…あははっ…。」
リアルバトルを終えたばかりで、アドレナリンの高揚も冷めやらない。
ドキドキの赴くまま、超昂戦士と閃忍の第2ラウンドが始まった。
……
…
「くうっ…ううっ…!」
イノリが積み上げる丘は、ところどころに荒削りな窪みを残し、ルビーに届きそうで届かない。
「…! いくよっ、イノリちゃんっ!」
「ええっ!? そんなっ…」
ずぎゅうんっ!!
「ああっ…あーーーっ!!」
ルビーの先制攻撃が、イノリの丘に襲いかかる。
じっくり育てたせっかくの丘が、無惨に突き上げられる。
あまりの勢いに、イノリは自らが手にした武器で、自らの育てた穴を潰してしまった。
「ひ…ひどいよお、ルビー…私まだ…準備できてないのにいっ…!」
「ふふっ。自分だけ見てちゃダメだよ。相手をよく見て、イヤだなあってタイミングで挿し込むの。」
「ル…ルビーの、いじわるうううっ!」
「まだまだっ。勝負は始まったばかりだよっ! ほら! ほらっ!」
ずんっ! ずぎゅうんっ!!
「ああっ! また…連続でっ、こんなにいっ…!!」
怯むイノリに、たたみかけるように襲いかかるルビーの波状攻撃。
イノリの丘は残虐なまでにルビーに荒らされ、地の奥深くから乱暴に掘り起こされてしまった。
ぐいぐい高みに上り詰め…遂にイノリは絶体絶命に追い込まれた。
「あぐうううっ!! …ダメっ、もう、もう、私いっ…!」
「諦めないで! ここからだよっ、ガッツ全開っ!」
「ううっ……あっ?!」
絶望に閉ざされ、ルビーに負ける覚悟を半ば決めたイノリに、天恵が降り注ぐ。
手にした逆転の鍵。少しいびつな形の、そのピースは…!
ずぎゅううんっ!! ずぎゃああんっ!!
「うわあっ! ああっ…あああーーーっ!!
…うっ、嘘っ!? 嘘おおっ!?」
死に体のイノリを甦らせる、逆転への希望を繋ぐジュエル。
命からがら、その棒を窪みに挿し込むと…
今度はルビーの丘が、地殻大変動のようにずんずん突き上げられる。
「おお…これも、次も…!」
「ええっ…そんなっ、イノリちゃんっ、イノリちゃあんっ!!」
まるで天使がイノリを祝福するように、欲してやまないピースを次々に恵む。
運命のままにイノリは…天の恵みを一つ一つ揃え、ずぶっ、ずぶっと窪みに填め込み続ける。
「ルビー…もっとだっ! イケっ、イケっ、喰らええっ!!」
「ま…まだ来るのおっ!? …ああっ、そんなあっ! くううーーっ!」
形勢…逆転。
追い詰めたはずのイノリが、昂ぶった自らの丘をがんがん削ぎ落とし、倍返しでルビーを高みに押し上げていく。
「あああーーーっっ!! はあっ…はああっ…!!」
イノリの暴虐に悲鳴を上げ、込み上げるルビーの昂ぶりは止められない。
百戦錬磨のテクニシャン、エスカ・ルビーが、今や昇天寸前だった。
(もう…もうひと息で、ルビーに勝てる…!)
とどめを刺そうとイノリは、再び自らの丘を育て始める。
初勝利を、ルビーからの1勝を、今日こそもぎ取るんだ…!
その気負いが、空回りする。
「あっ…!」
ずるっ…がちっ!!
「う…うあああーーーーっっ!! …ああっ…!」
スティックを操る指が、汗ばんでいたのか。
一瞬滑り…塞ぐべき窪みのわずか右に、ずれたピースは空しく突き刺さる。
自滅を悟ったイノリは、手負いの獣のように吠え叫び…呆然となって瞳から生気を失う。
「…ゴメンっ、イノリちゃんっ!!」
ずんっ! ずずずずずっ!! もりもりっ!!
「ああ…あふううっ、うあああっ…!」
再反撃の絶好のチャンス。ルビーの容赦ない連撃が、茫然自失のイノリをめった打ちにする。
そして…
「…ああ…ああ~~っ…。」
ここまで耐えに耐えしのぎ、一時はルビーをKO寸前まで追い詰めたものの…。
遂に万事休す、イノリは最後は一方的に突き上げられ、昇天した。
完敗を噛みしめ、装身もそのままに大の字に倒れ、イノリは天井を仰ぐ。
(はあっ…はあっ…かはあっ…)
「ふふっ…惜しかったね、あと一歩だった。」
「う…うううっ…!」
「はあ…でもイノリちゃん、上達すっごく早いねえ。私もうかうかしていられないなあ。」
がばっ。
「うがあーーーーっ!! ルビー、まだだあっ! 3回勝負っ!」
「えっ…えええーーっ!? まだやるのおっ!?」
屈辱を噛みしめた敗者は、やおら立ち上がり、泣きのひと勝負を訴える。
ごんっ。
「痛あああーーーーーっっ!!!」
「帰還報告もしないばかりか、輸送車から出てこないから何かと思えば、何をしてるでござるか、この人外は。」
「…びしょうじょーーーっ!!」
「ルビー殿も、こやつを甘やかしてはダメでござろう。」
「ムツカさん…?」
「基地帰投までが任務でござろうに、輸送車内で対戦ゲームとは…。
いかにルビー殿といえど、これは立派な超昂戦士の職務怠慢でござるよ。」
「か…返す言葉もございません。…ゴメンなさい。」
ぐいっ。
「差し当たり、このゲーム機は拙者が接収するでござるよ。」
「なっ…何だとおおーーーっ!?」
「それとも? ユーノ殿に具申して、正式に没収してもらうか?」
「うぐっ…!」
「負けず嫌いは斯様な手慰みではなく、拙者との手合わせで存分に発揮するがよかろう。
さあ、取り戻したくば、帰還報告後にトレーニングルームに来るのだな。」
「び…びしょうじょーーーっ!! 潰すっ! 倒してゲーム機、取り返すううっ!!」
(た…たははっ…!)
アカリがイノリに手ほどきした、全世界的に有名なブロック落ちゲー。
ハマったイノリはゲーム機を手放せなくなり、寝不足で真っ赤な瞳をさらに紅くする始末であったが…。この一件の後、ユーノによってイノリのゲーム機には1日1時間のリミットが掛けられ、任務を忘れて遊び呆けることは無くなったということである。
【第2話 完】
筆者です。タイトル詐欺の当シリーズ第2弾、Wヒロインに組んずほぐれつの勝負をしてもらいました。
…え? イノリがルビーにテ◯リスで負けるだけのお話ですけど、何か?
イノリはゲームとかあっという間に上達しそう。そして、落ちゲーにどハマり…本当にありそう。
アカリは原作でもイノリにマンガ貸したりしてるけど…面倒見の良さで、ライカからは補えない栄養補給があるのです、うん。
いっそ99人対戦でアマツ様を混ぜた3P勝負とか、ぜひ配信を。
pixiv様で1話先行して投稿しておりますが、此処(ハーメルン)でも変わらぬご愛顧を賜れば幸いです。