超昂大戦SS 究極の初体験! エクスタシーに溺れる超昂戦士たち   作:環 藍河

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第2話 閃忍イノリ、絶頂! 決意の勝負とルビーの超絶テクニック

どかああああんっ!!「ブブ~ッ!」「ショ~テ~ンッ!!」

「正義の勝利ですっ!」「忍務、完了。」

 わああああーーーーーっ!!!

 

出撃命令に応え、街を荒らすコマンダーたちを討伐した、紅の超昂戦士と蒼の閃忍。

エスカ・ルビーとイノリ…ダイビートでは最小単位のツーマンセルで出撃となったが、成長目覚ましい2人を前に、数の不利など全く関係なし。

つい最近まで、片や新米ひよっこ超昂戦士、もう一方はアムネジアの異邦人だったのが嘘のような、堂々たる完勝ぶり。

市民の温かい声援に包まれながら、2人は輸送車に乗り込み、基地への帰途に就く。

 

……

 

「…ルビー…お願い。」

「イノリちゃん?」

 

 すっ。

 

イノリが取り出した、小さく黒いデバイス。

スティックとスイッチを備えた、イノリお気に入りのマシンが1台。

「こ…コレ、戦闘にまで持ってきちゃったの? ダメだよっ、こんなところで…?」

 

 もじもじ。

「だって…ルビーに教えてもらって…ずっと勝ちたかったから…。

 私…知らなかった。こんな…凄いの…!」

 

 顔を赤らめ、欲望とドキドキの赴くままに…イノリはルビーにおねだりする。

 

「…もう。イノリちゃん、基地に帰るまで我慢できないんだ?」

 

 こくっ。

 

「仕方ないなあ…ちょっとだけだからね?」

「…うん。サンクス。」

イノリははにかみながら、デバイスに電源を入れ、ルビーと2人で握り合う。

 

……

 

「んっ…くうっ…ううっ…!」

「そう…いいよ、イノリちゃん…!」

イノリはおぼつかない指さばきで、うず高い丘を優しく撫でていく。

「慌てないで…少しずつ、周りから…」

「こ…こう…?」

 

「あっ! ああっ!!」

 びくっ!

 

「ダメっ、そんな雑にしちゃ! 後で大変でしょ?」

「ゴ…ゴメンなさい、ルビー…」

くすっ。

「大丈夫だよ。さ、まだまだ始まったばかりだよ…。」

 

 くいっ、くっ。かちっ。

 

「そう、そうやって、穴を大事に育てて…上手い、上手いよ。」

丘は重なり、中にできた窪みが少しずつ深さを増していく。

 

 かちっ。かちかちっ。

 

「ルビー…まだ? まだなの?」

「まだまだっ。ガマンした方が、もっと気持ちいいんだから…!」

準備万端で焦るイノリを、ルビーは制止する。

育てた丘を、早く解きほぐしたい。早く窪みに埋め込んで、気持ちよくなりたい。

そんなイノリにルビーは、先輩として攻略法をレッスンする。

 

(はあっ…はあっ…まだ…まだ、来ないよお…!)

どうしよう。このまま最後まで昇り詰めたら…負けてしまう。

目の前に美味しそうなごちそうを突き出され、おあずけを喰らい続けるわんこのよう。

イノリは、焦燥感にもう頭がおかしくなりそうだった。

このまま負けたら、ぜんぶ台無しになったら…悔しくて暴れ回るかもしれない。

 

 どくん。どくん。どっどっどっどっ…!!

 

イノリの鼓動は早鐘のように高鳴り、快楽と絶望の狭間で、結末を今かと待ちかねる。

 

「…っ!! 来たっ?!」

「やったあ!」

 

 かちっ。

 ぎゅっ。びしゅっ!!

 

「ああっ! …んん~~~っ!!」

 

待ち焦がれた瞬間を逃さず、イノリは育てた穴に満を持してスティックを差し込む。

パズルのピースがかみ合った瞬間、イノリは言葉に出来ないほどの法悦に全身を貫かれ…やり遂げたドキドキを噛みしめる。

「はあっ…はあっ…やったあ、ルビー…!」

 

 ……!!

 

「イノリちゃんっ、まだだよっ!」

「…えっ? …あっ! あああっ!」

一瞬の油断だった。心の隙を突かれる間に、塞いだ穴の周りが、ぐちゃぐちゃに汚される。

「そんなっ、そんなあっ…ルビー、ルビーっ…!」

「ああっ…ダメっ、もう…!」

「ひっ…あっ、あぐうっ、…あああーーーーーっっ!!!」

そこからはなすすべ無く、復帰できないイノリはそのまま天高く打ち上げられた。

 

「ひぐっ…ううっ…せっかくキメたのにぃ…。」

半泣きで悔しさを滲ませるイノリ。

「ううん。イノリちゃん、すっごおーく上達してる。見違えたよ!」

「…ホントに…?」

耳元で慰めるルビーに、上目遣いで甘えるイノリは…

 

 ずいっ。

 

「…じゃあ、勝負して。ルビー。」

「も…もう1台、持って来てたんだ…あははっ…。」

 

リアルバトルを終えたばかりで、アドレナリンの高揚も冷めやらない。

ドキドキの赴くまま、超昂戦士と閃忍の第2ラウンドが始まった。

 

……

 

「くうっ…ううっ…!」

イノリが積み上げる丘は、ところどころに荒削りな窪みを残し、ルビーに届きそうで届かない。

「…! いくよっ、イノリちゃんっ!」

「ええっ!? そんなっ…」

 

 ずぎゅうんっ!!

「ああっ…あーーーっ!!」

ルビーの先制攻撃が、イノリの丘に襲いかかる。

じっくり育てたせっかくの丘が、無惨に突き上げられる。

あまりの勢いに、イノリは自らが手にした武器で、自らの育てた穴を潰してしまった。

「ひ…ひどいよお、ルビー…私まだ…準備できてないのにいっ…!」

「ふふっ。自分だけ見てちゃダメだよ。相手をよく見て、イヤだなあってタイミングで挿し込むの。」

「ル…ルビーの、いじわるうううっ!」

「まだまだっ。勝負は始まったばかりだよっ! ほら! ほらっ!」

 

 ずんっ! ずぎゅうんっ!!

 

「ああっ! また…連続でっ、こんなにいっ…!!」

怯むイノリに、たたみかけるように襲いかかるルビーの波状攻撃。

イノリの丘は残虐なまでにルビーに荒らされ、地の奥深くから乱暴に掘り起こされてしまった。

ぐいぐい高みに上り詰め…遂にイノリは絶体絶命に追い込まれた。

 

「あぐうううっ!! …ダメっ、もう、もう、私いっ…!」

「諦めないで! ここからだよっ、ガッツ全開っ!」

「ううっ……あっ?!」

 

絶望に閉ざされ、ルビーに負ける覚悟を半ば決めたイノリに、天恵が降り注ぐ。

手にした逆転の鍵。少しいびつな形の、そのピースは…!

 

 ずぎゅううんっ!! ずぎゃああんっ!!

 

「うわあっ! ああっ…あああーーーっ!!

 …うっ、嘘っ!? 嘘おおっ!?」

 

死に体のイノリを甦らせる、逆転への希望を繋ぐジュエル。

命からがら、その棒を窪みに挿し込むと…

今度はルビーの丘が、地殻大変動のようにずんずん突き上げられる。

 

「おお…これも、次も…!」

「ええっ…そんなっ、イノリちゃんっ、イノリちゃあんっ!!」

 

まるで天使がイノリを祝福するように、欲してやまないピースを次々に恵む。

運命のままにイノリは…天の恵みを一つ一つ揃え、ずぶっ、ずぶっと窪みに填め込み続ける。

 

「ルビー…もっとだっ! イケっ、イケっ、喰らええっ!!」

「ま…まだ来るのおっ!? …ああっ、そんなあっ! くううーーっ!」

 

形勢…逆転。

追い詰めたはずのイノリが、昂ぶった自らの丘をがんがん削ぎ落とし、倍返しでルビーを高みに押し上げていく。

「あああーーーっっ!! はあっ…はああっ…!!」

イノリの暴虐に悲鳴を上げ、込み上げるルビーの昂ぶりは止められない。

百戦錬磨のテクニシャン、エスカ・ルビーが、今や昇天寸前だった。

 

(もう…もうひと息で、ルビーに勝てる…!)

とどめを刺そうとイノリは、再び自らの丘を育て始める。

初勝利を、ルビーからの1勝を、今日こそもぎ取るんだ…!

 

その気負いが、空回りする。

「あっ…!」

 

 ずるっ…がちっ!!

 

「う…うあああーーーーっっ!! …ああっ…!」

 

スティックを操る指が、汗ばんでいたのか。

一瞬滑り…塞ぐべき窪みのわずか右に、ずれたピースは空しく突き刺さる。

自滅を悟ったイノリは、手負いの獣のように吠え叫び…呆然となって瞳から生気を失う。

 

「…ゴメンっ、イノリちゃんっ!!」

 

 ずんっ! ずずずずずっ!! もりもりっ!!

 

「ああ…あふううっ、うあああっ…!」

 

再反撃の絶好のチャンス。ルビーの容赦ない連撃が、茫然自失のイノリをめった打ちにする。

そして…

 

「…ああ…ああ~~っ…。」

 

ここまで耐えに耐えしのぎ、一時はルビーをKO寸前まで追い詰めたものの…。

遂に万事休す、イノリは最後は一方的に突き上げられ、昇天した。

 

完敗を噛みしめ、装身もそのままに大の字に倒れ、イノリは天井を仰ぐ。

(はあっ…はあっ…かはあっ…)

「ふふっ…惜しかったね、あと一歩だった。」

「う…うううっ…!」

「はあ…でもイノリちゃん、上達すっごく早いねえ。私もうかうかしていられないなあ。」

 

 がばっ。

 

「うがあーーーーっ!! ルビー、まだだあっ! 3回勝負っ!」

「えっ…えええーーっ!? まだやるのおっ!?」

屈辱を噛みしめた敗者は、やおら立ち上がり、泣きのひと勝負を訴える。

 

 ごんっ。

「痛あああーーーーーっっ!!!」

 

「帰還報告もしないばかりか、輸送車から出てこないから何かと思えば、何をしてるでござるか、この人外は。」

「…びしょうじょーーーっ!!」

「ルビー殿も、こやつを甘やかしてはダメでござろう。」

「ムツカさん…?」

「基地帰投までが任務でござろうに、輸送車内で対戦ゲームとは…。

いかにルビー殿といえど、これは立派な超昂戦士の職務怠慢でござるよ。」

「か…返す言葉もございません。…ゴメンなさい。」

 

ぐいっ。

「差し当たり、このゲーム機は拙者が接収するでござるよ。」

「なっ…何だとおおーーーっ!?」

「それとも? ユーノ殿に具申して、正式に没収してもらうか?」

「うぐっ…!」

「負けず嫌いは斯様な手慰みではなく、拙者との手合わせで存分に発揮するがよかろう。

 さあ、取り戻したくば、帰還報告後にトレーニングルームに来るのだな。」

「び…びしょうじょーーーっ!! 潰すっ! 倒してゲーム機、取り返すううっ!!」

(た…たははっ…!)

 

アカリがイノリに手ほどきした、全世界的に有名なブロック落ちゲー。

ハマったイノリはゲーム機を手放せなくなり、寝不足で真っ赤な瞳をさらに紅くする始末であったが…。この一件の後、ユーノによってイノリのゲーム機には1日1時間のリミットが掛けられ、任務を忘れて遊び呆けることは無くなったということである。

 

【第2話 完】

 




筆者です。タイトル詐欺の当シリーズ第2弾、Wヒロインに組んずほぐれつの勝負をしてもらいました。
…え? イノリがルビーにテ◯リスで負けるだけのお話ですけど、何か?

イノリはゲームとかあっという間に上達しそう。そして、落ちゲーにどハマり…本当にありそう。
アカリは原作でもイノリにマンガ貸したりしてるけど…面倒見の良さで、ライカからは補えない栄養補給があるのです、うん。
いっそ99人対戦でアマツ様を混ぜた3P勝負とか、ぜひ配信を。

pixiv様で1話先行して投稿しておりますが、此処(ハーメルン)でも変わらぬご愛顧を賜れば幸いです。
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