転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

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第2工廠警備②

 

 

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TRANSCRIBER(MIND BETA)/Kate Markson(51-002K)

 

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 工廠の入り口、浅瀬に架かった長い橋の上で、俺達は対峙していた。

 

「独立傭兵 モンキー・ゴード、貴方を消すにはちょうどいい機会です」

 

 ……妙に当たりが強いな。まあいいか。

 

(……さて)

 

(チャージ0のラッシュを至近距離で浴びれば死、チャージ1を数発貰えば死、チャージ2は1発で死…)

 

(どうするかな)

 

 「トランスクライバー」こと、「マインドβ」の中核を成す武装と言えば、やはり右腕に装備されたマルチエネルギーライフル、44-142 KRSV(カラサワ)だろう。

プラズマとレーザー、2つの機能を持った銃身を2連装にした代物であり、それらの性質を使い分けることができる。

 チャージ0では、小型のプラズマ弾を高いレートで連射し、至近距離において高い効果を発揮する。

 チャージ1では、威力、弾速のバランスに優れたレーザーを発射。中距離での殲滅に有効だ。

 そして、チャージ2では、2つの機能を統合し、威力、弾速、衝撃、射程の極めて高い複合エネルギー砲撃を行う。

 

 極めて高い装備負荷と弾持ちの悪さという欠点こそあるものの、あらゆる射程で効果を発揮する強力な武装であると言える。

 

 それに対処するには……

 

(……よし)

 

 少しコンソールを弄ると、()()()()()()()

 

 そのままAB(アサルトブースト)を起動しつつ、オープン回線で叫び散らした。

 

 

「救援!! 救援を要請する!! だれか助けてくれっ!!!」

 

 できるだけ情けない声を上げつつ、全速力で逃げる。

 

 ……背後を見つめながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 排除対象が逃走を開始したことを確認した「ケイト・マークソン」こと、オールマインド謹製のAI「51-002 K」は、一瞬遅れて追跡を開始した。

 

 やや重量のある「マインドβ」では、対象に追いつけない。

 

()()()()()()()()()()()を以て、足を止める。

 

 そう計算結果を出し、右手のマルチエネルギーライフルをチャージし始める。

 

 チャージが完了し、紫の光を発するそれを構えた瞬間。

 

 

 

 ――敵機が90度方向転換した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(かかった!)

 

 

 モニターに背部カメラの映像をワイプし、敵の一挙一動を観察していた俺は、相手が構えた瞬間に進行方向を変える。

 

 紫の閃光が背後を通り過ぎたことを確認して、さらに90度方向転換。

 

 ものの見事にメイン武装をオーバーヒートさせた敵機めがけて、全速力で突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……しまった!)

 

 敵の策に見事にハマり、メイン武装を無駄撃ちした「51-002 K」は、冷却時間を稼ぐべく距離を取ろうとする。

 

 だが、相手のほうが速い。

 

 何とか敵の攻撃を凌ぐしかないと算定し、敵を見据える。

 

 それは、()()()()()()()ハンドガンを乱射しながらこちらに突っ込んできていた。

 

 集弾率はあまり良くない。問題なし。

 

 至近距離に達してもABを止めない。速度を乗せた近接攻撃を放つ気か。

 

 そう考え、左肩のVP-61PS(パルスシールド)を準備。

 

 攻撃タイミングを確実に見極め、IG(イニシャルガード)で相殺する。

 

 そうして攻撃を凌ぎ、左手のVP-67LD(レーザーダガー)でカウンターを入れる。

 

 それが、「51-002 K」の導き出した勝ち筋だった。

 

 

(……今だ!)

 

 敵機が肉薄したタイミングで、シールドを展開。

 

 

 

 ――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 ――コアが展開。

 

 

 ――紫電が迸る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第2工廠司令部へ。さっきの救援要請は忘れてくれ」

 

 コアをぶち抜かれ、大穴をあけて転がる「マインドβ」をよそに、俺は通信を開いた。

 

「それから、補給を頼みたい」

 

「補給?敵のリーダーは今しがたあなたが倒したのでは?」

 

「いいからさっさとしてくれ。報酬から引き落としでいい」

 

「……分かった。補給シェルパを送る」

 

 しばしの後、補給物資を満載した遠隔操作ドローンが到着した。

 

 補給物資を確認。

 

 大して減っていない弾薬を補充し、持っていなかったリペアキットをガメる。

 最後に、コア冷却補助装置を使用して、コア拡張機能の使用回数を回復させた。

 

 

 

 補給を終えた頃、山あいから3つの機影が現れる。

 

 

「コード23、現着した」

 

「コード5、独立傭兵と思しきACを確認」

 

「排除執行する」

 

 

 次だ。

 




ゲーム内では、ケイトちゃんはやたらとフルチャを撃ちたがるので、実は芝居を打つ必要もあんまりなかったりします。

621とは

  • 仲良くして欲しい
  • バチバチに敵対して欲しい
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