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工廠の入り口、浅瀬に架かった長い橋の上で、俺達は対峙していた。
「独立傭兵 モンキー・ゴード、貴方を消すにはちょうどいい機会です」
……妙に当たりが強いな。まあいいか。
(……さて)
(チャージ0のラッシュを至近距離で浴びれば死、チャージ1を数発貰えば死、チャージ2は1発で死…)
(どうするかな)
「トランスクライバー」こと、「マインドβ」の中核を成す武装と言えば、やはり右腕に装備されたマルチエネルギーライフル、44-142
プラズマとレーザー、2つの機能を持った銃身を2連装にした代物であり、それらの性質を使い分けることができる。
チャージ0では、小型のプラズマ弾を高いレートで連射し、至近距離において高い効果を発揮する。
チャージ1では、威力、弾速のバランスに優れたレーザーを発射。中距離での殲滅に有効だ。
そして、チャージ2では、2つの機能を統合し、威力、弾速、衝撃、射程の極めて高い複合エネルギー砲撃を行う。
極めて高い装備負荷と弾持ちの悪さという欠点こそあるものの、あらゆる射程で効果を発揮する強力な武装であると言える。
それに対処するには……
(……よし)
少しコンソールを弄ると、
そのまま
「救援!! 救援を要請する!! だれか助けてくれっ!!!」
できるだけ情けない声を上げつつ、全速力で逃げる。
……背後を見つめながら。
排除対象が逃走を開始したことを確認した「ケイト・マークソン」こと、オールマインド謹製のAI「51-002 K」は、一瞬遅れて追跡を開始した。
やや重量のある「マインドβ」では、対象に追いつけない。
そう計算結果を出し、右手のマルチエネルギーライフルをチャージし始める。
チャージが完了し、紫の光を発するそれを構えた瞬間。
――敵機が90度方向転換した。
(かかった!)
モニターに背部カメラの映像をワイプし、敵の一挙一動を観察していた俺は、相手が構えた瞬間に進行方向を変える。
紫の閃光が背後を通り過ぎたことを確認して、さらに90度方向転換。
ものの見事にメイン武装をオーバーヒートさせた敵機めがけて、全速力で突っ込んだ。
(……しまった!)
敵の策に見事にハマり、メイン武装を無駄撃ちした「51-002 K」は、冷却時間を稼ぐべく距離を取ろうとする。
だが、相手のほうが速い。
何とか敵の攻撃を凌ぐしかないと算定し、敵を見据える。
それは、
集弾率はあまり良くない。問題なし。
至近距離に達してもABを止めない。速度を乗せた近接攻撃を放つ気か。
そう考え、左肩の
攻撃タイミングを確実に見極め、
そうして攻撃を凌ぎ、左手の
それが、「51-002 K」の導き出した勝ち筋だった。
(……今だ!)
敵機が肉薄したタイミングで、シールドを展開。
――
――コアが展開。
――紫電が迸る。
「第2工廠司令部へ。さっきの救援要請は忘れてくれ」
コアをぶち抜かれ、大穴をあけて転がる「マインドβ」をよそに、俺は通信を開いた。
「それから、補給を頼みたい」
「補給?敵のリーダーは今しがたあなたが倒したのでは?」
「いいからさっさとしてくれ。報酬から引き落としでいい」
「……分かった。補給シェルパを送る」
しばしの後、補給物資を満載した遠隔操作ドローンが到着した。
補給物資を確認。
大して減っていない弾薬を補充し、持っていなかったリペアキットをガメる。
最後に、コア冷却補助装置を使用して、コア拡張機能の使用回数を回復させた。
補給を終えた頃、山あいから3つの機影が現れる。
「コード23、現着した」
「コード5、独立傭兵と思しきACを確認」
「排除執行する」
次だ。
ゲーム内では、ケイトちゃんはやたらとフルチャを撃ちたがるので、実は芝居を打つ必要もあんまりなかったりします。
621とは
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仲良くして欲しい
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バチバチに敵対して欲しい
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半々で