転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

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試作パーツ強奪

 ウォルターの元から解放されてしばらく経った。

まずは彼から貰った口止め料……と、個人的な謝礼を使って、破損したパーツを買い替えることにする。

 腕はギリギリ修理できる範疇だったので、必要なのは右手武器と脚部か。

 武器は同じハンドガンの新品で、脚部は……ちょっと値は張るが、まあ一択だろう。

 

 さて、いつも通り依頼を探そうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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試作パーツ強奪

 

作戦領域:べリウス南部-ボナ・デア砂丘

依頼者:ルビコン解放戦線

作戦目標:物資強奪

報酬:100,000COAM

 

詳細

・シュナイダーの雇用ACが輸送する特殊物資の強奪

 

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MISSION BRIEFING

 

「独立傭兵モンキー・ゴード、貴方に引き受けてもらいたい作戦がある」

「我々の()()()()()()から、シュナイダーがべリウス地方を横断しての試作パーツ輸送を計画しているという情報が入った」

「奴らは独立傭兵を雇用し、高速巡行ACを用いてパーツをいち早く前線に届けるつもりのようだ」

「貴方にはこれを待ち伏せ、急襲して物資を強奪していただきたい」

「コーラルよ、ルビコンと共にあれ」

 

 

 

 

 ……なかなか面白い依頼だ。

 「裏」を知っている身からすれば、いろいろと察せられるところがあるが、まあいいだろう。

 報酬も内容の割には悪くはないし、次はこれにするか。

 

 

 

 

 

 

 

 輸送機に揺られて、ボナ・デア砂丘の中央辺り、輸送ACが横切るとされる地点まで到達した。

 それにしても、何もないところだ。少し前まではこの辺も武装採掘艦(ストライダー)がうろついていたんだろうか。

 しばらく待っていれば、南の方角からこちらに向かってくる影が見えた。

 

 ……お出ましか。

 哀れな奴だ。俺の予想が正しければ、こいつは()()()()()()()()()()()雇われていることになる。

 

「……ッ! 待ち伏せか!」

 

 こちらの姿を認めた敵は、迂回しようと軌道を変える。

 まあ仕方ない。隠れる場所もない砂漠だからな。

 ……それに、どう転んでも成功するようにできているんだろうし。

 

 

 ABで逃げる相手を追いつつ、ロックオンして相手の情報を確認する。

 

 

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OLDAXE/Gold Theseus

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 その名の通り、全身金色の機体だ。

 徹底的な軽量化がなされているようで、こちら以上に皿みたいな頭、コアブロックむき出しの胴体、故意に装甲を引っぺがしたとみられる腕部、びっくりするほど細い足といったフレームだ。

 武器は、右手のバーストハンドガンのみ。左手には、輸送物資と思しきパッケージを持っている。

 

 そんな機体だ。当然、速い。

 なんとか後ろをついて行くと、通信が入った。

 

 

「ハハハ! バカめ、そんな機体で私に追いつけるはずがないだろう!!」

 

「これは、このミッションのために組んだ特別な機体だ!!」

 

依頼主(シュナイダー)の助言に従い、フレーム、武装、さらには()()()()()()()()切り詰めて徹底的に軽量化したこの機体こそ、最速のACだ!!」

 

 

 ……ああ、そういうこと。

 

 ABで追いながら、言う。

 

 

「……お前に、一つ残酷な事実を教える」

 

「ハハ、なんだというのかね!?」

 

 

 

「そんなに軽くしても、大して早くならん」

 

「えっ」

 

 

 EN切れで急停止を起こした相手に体当たりしながら、アサルトアーマーを起動。

 

 ACS負荷限界(スタッガー)に陥った相手の左腕を、チェーンソーで切り取る。

 そのまま切り取った左腕ごとパッケージを拾い上げ、ABで逃走。

 

 

「ま、待て!」

 

 慌てて追ってきた相手から豆鉄砲が飛んでくるが、機体を左右に振って躱す。

 

 またすぐにEN切れで止まった相手を尻目に、俺はその場を立ち去っていく。

 

 

 さて、なぜこちらより軽い奴に追いかけっこで勝てたかというと、ACの軽量化による速度上昇は青天井ではないからだ。

 ACは軽くすれば軽くするほど速くなるが、その上昇率は一定のラインを超えると緩やかになる。

 故に彼我の速度差はそこまででは無かったし、航続距離でいえばジェネレータを切り詰めているらしい奴より俺の方が上だった。

 まあ、そんなところだ。

 

 ……ところで、パッケージの中身は何だろうか?

 

「…………」

 

 ま、まあ、シュナイダー製の新型というなら中身は大体察せられる。

 俺には無用の長物か。

 

 そんなこんなで、俺は好奇心を抑えながら解放戦線の拠点まで荷物を届けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後。

 ある独立傭兵がウォッチポイント・デルタを襲撃した。

 道中2()()()A()C()()()()()()()()()()に襲撃されるも、これを撃破。

 その後に起きた謎の爆発と、封鎖機構による攻撃からも生還する。

 それを境に、「集積コーラルは中央氷原にある」という情報が出回り始めた。

 




RANK --/-

ゴールド・テセウス
AC// オールドアックス

ある大富豪の息子であり
道楽で独立傭兵をしている男

彼は強化人間でないにも関わらず
パーツの組み替えに素早く適応する稀有な才能を持つが
ACに対する知識は非常に浅い

UNIT
R-ARM UNIT:MA-E-211 SAMPU(バーストハンドガン)
L-ARM UNIT:NOT EQIPPED
R-BACK UNIT:NOT EQIPPED
L-BACK UNIT:NOT EQIPPED

FRAME
HEAD:LAMMERGEIER/44F
CORE:LAMMERGEIER/40F
ARMS:AA-J-123/RC JAILBREAK
LEGS:EL-TL-10 FILMEZA

INNER
BOOSTER:BUERZEL/21D
FCS:FCS-G1/P01
GENERATOR:AG-J-098 JOSO

EXPANSION:NOT EQIPPED


【挿絵表示】


解説
軽さを徹底的に追求したアセン。なんと重量37130。
本編でも言っていた通り、こんなに軽くしてもあんまり意味はない。
速いは速いが、BUERZELと初期ジェネの合わせ技により航続距離は微妙。

テセウスくんについては、失敗アセン・ネタアセン紹介係として使えるかなと思って作った。

BUERZELってバーゼルと読まれがちだけど、ドイツ語ではビューツェルと読むらしい。フリーレンに出てきそうな名前だよね。

アセンスクショ

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  • いらない
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