いろいろ考えた結果、バックドア云々は技術的な問題および露見するリスクからできない、という形にします。
というかそもそもの話、どの勢力のパーツだろうと分け隔てなく使うのが独立傭兵の醍醐味でしたね。
「各員、作戦は問題ないな?」
「排除対象
「まずは対象
「「「「了解」」」」
そう言いながら、5機が殺到するのは、「ボイジャー2」。
エクドロモイ
エクドロモイ
迂闊に動けなくなった「ボイジャー2」を串刺しにすべく、エクドロモイEPが飛び掛かる。
「おそい」
それを紙一重の距離で躱した「ボイジャー2」。
すれ違いざまに両腕を構え、収束レーザーを2発撃ち込んだ。
「ゴード」
「ああ」
声を合図に、俺は一瞬の攻防で
チャージしたチェーンソーを突き刺し、胴体に大穴を空ける。
「やはり……ただの独立傭兵ども…では…」
「コード31C ……少尉が撃破されました」
「……了解、続行します」
「各員、私が指揮を引き継ぐ。オペレーション2-Cで当たれ」
「「「了解」」」
残った4機のエクドロモイが、俺達から距離を取る。
思わぬ反撃で前衛を失った特務部隊は、完全に遠距離から削り殺す方針に切り替えたらしい。
PG、MG、LGが遠巻きに射撃し、そのさらに後方から
……さすがに面倒だ。突っ込んで1機を潰そうとしても、その間に残り3機から狙い撃ちにされる。
「ひきうち、うざい」
ユーリも同意見らしい。
「そうだな、ここは……」
秘匿回線に切り替え、作戦を伝える。
「――いいな?」
「わかった」
伝え終えると同時に、俺たちは踵を返す。
そのまま、先ほど破壊したプラントに飛び込んだ。
「じゃあ、頼んだぞ」
「まかせて」
言葉を交わし、俺は
「クソ……どうする……?」
排除対象2機がプラント内に飛び込んでから、状況は膠着している。
相手の動きは、時折排除対象
最初の方に聞こえた
プラント内に突入するのは、得策とは言えない。
特務少尉のエクドロモイEPを失った今、近接戦闘ではあちらに分がある。
閉所での戦闘は避けたかった。
それに、排除対象
思わぬ罠があるかもしれない。
なら、建物を破壊して奴らを引きずり出すか?それも難しい。
彼らは爆発系武装を持っていなかった。
面ではなく点の攻撃であるレーザーガンとマシンガン、機体内部にダメージを与えることを目的としたプラズマ兵器では、巨大なプラントを崩すことは難しい。
何か方法はないかと頭を捻っていると、1級士長が声を発する。
「准尉殿、システムより通達です」
「何だ?」
「『可能な限り迅速に対象を排除せよ』とのことです」
「…………」
「……やむを得んか。プラント内部に突入する」
急かされた彼らは、突入の準備を始める。
残存した機体の中で最も近接戦闘に適したエクドロモイMGを先頭として、中衛にPGとLG、後衛にPMを配置した。
「突入まで、3、2……」
「よお」
最後列に位置するエクドロモイPMの肩を、後ろから誰かが掴んだ。
「なッ――」
プラントの壁をチェーンソーで切り抜いて彼らの死角から外に出、背後に回った俺は、一番後ろのエクドロモイを掴む。
そのまま、アサルトアーマーを起動。
「ユーリ!」
「うん」
プラントの穴から飛び出した「ボイジャー2」は、出鼻を挫かれ浮足立っているエクドロモイMGに突撃。
2種のミサイル、拡散レーザー、蹴りを立て続けに食らわせ、
「馬鹿な!このエクドロモイが!?」
「コード31E!コード31E!……続行だと!?」
「うまくいったね」
「ああ、これで2対2…正々堂々とした勝負って奴だ」
「……そういえば、さ」
転がる5機のエクドロモイを尻目に、語り掛ける。
「前に言ってた『戦う意味』、あれは今も変わらないのか?」
「うーん……」
「ちょっと、かわった」
「……そっか」
「あれから、『ともだち』も、『せんゆう』もできた」
「あなたも、そのひとり」
「……!」
「だからね、いまは、ウォルターのくれた『いみ』が、わたしのすべてじゃ、ないの」
「でも、ね」
「ウォルターは」
「はじめて、わたしに『いみ』と『なまえ』をくれた」
「はじめて、わたしを必要としてくれた」
「だから」
「わたしは、ウォルターのために、戦いたい」
「………………」
「……そう、か」
「聞かせてくれて、ありがとな」
……誰かに必要とされたから、か。
やはり、俺には今一つピンとこない話だ。
「誰かのために、ね…」
そんなことを呟きながら、俺は回収ヘリを待った。
「戻ったか、621」
「ただいま、ウォルター」
「……また、名前が増えたようだな」
数日後。
ウォッチポイント・ガンマにて原因不明の爆発が発生。
「何だ、テメェ」
「―――――――」
エクドロモイPMとLGはオリジナルです。
あと、プラズマ兵器の原理も独自解釈です。
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