--------------------
僚機要請:秘匿会見任務
作戦領域:中央氷原-エンゲブレト坑道跡
依頼者:ハンドラー・ウォルター
作戦目標:目標護衛
報酬:350,000COAM
詳細
・僚機「ボイジャー2」の護衛
--------------------
MISSION BRIEFING
「こんにちは、ゴード」
「えっと、このまえ、わたしに『とくめい?』で変ないらいがきたの」
「『こっそり話がしたいから、していのばしょにひとりでこい』って」
「ウォルターにそうだんしたら、たぶんわなだから、だれかつれていけって」
「だから、ついてきてくれる?」
またしても、ユーリから僚機要請が来た。
まあ、独立傭兵の知り合いと言えば俺くらいだし、そんなものかな。
……妙に気分がいい。
それにしても、秘匿の会見か。
こんなあからさまに怪しい依頼にのこのこ無防備で行く奴なんて、どこの世界にもいないだろう。
さしずめ、依頼というよりは果たし状といったところか。
ウォルターも、無視して付け狙われるようになるよりは、正面から叩き潰した方が良いと判断したんだろうな。
送り主については……まあ行ってみればわかる話だ。
待ち合わせ地点から輸送機に同乗し、作戦領域を目指す。
「今日はよろしくね、ゴード」
「ああ」
「……そういや、この前俺のやり口で戦ったんだって?」
「うん」
「1機ずつさそいだすと、らく」
「そっか」
「ま、『安い奴から片付ける』ってのは複数戦の基本だな」
……このセリフは受け売りだが。
「やすいやつから、かたづける」
「そうそう、一番脆い奴とか、前に出てくる奴とか。そういうのに狙いをつけて集中的に潰す」
「そのあとは?」
「次に安そうな奴を片付ける。敵が全滅するまでこの繰り返しだ」
「へー」
「まあ、状況によっては優先順位を変える必要もあるがな」
「逆にこっちが複数なら、相手にとって誰が『安そう』かを考えて横槍を……」
「……おっと、そろそろ到着か」
「うん。いこっか」
輸送機から降りて、坑道内へ入っていく。
前にコーラルの逆流で破壊された坑道内は閑静なものだ。
マーカーによると、指定座標は坑道を少し上った所にある開けた場所だ。
奇襲を警戒しつつ、マーカー地点を目指す。
「『レイヴン』の偽物を見極めるつもりだったのだけれど、余計な虫が混ざったわね」
辿りついてみれば、そこに待っていたのは3機のACだ。
1機は中量2脚、1機はホバー型タンク、1機は4脚。
「構わんさ。どうせ名も無き傭兵だ」
「仕切んなよ、キング」
……ま、予想通りの人選だな。
ユーリと2人がかりなら、特に苦戦は……
「それよりも、重要なのは『レイヴン』の偽物よ」
「あの者が自由の象徴にふさわしい存在か、見極める必要があるわ」
「フン。といっても、旧世代型のアンティークでしょ?いくら『レイヴン』だからって……」
「名前だけで戦えるなら苦労はないさ。重要なのは名に恥じぬ実力と、自由への意志があるかだ」
…………
「レイヴンとは、
……なんか……
「見せてもらいましょう。ハンドラーの狗が、その鎖を解き放ち、羽ばたくことができるのかを」
……なんかムカつくな。コイツら。
…………
「さあ『レイヴン』。借り物の翼で、どこまで飛べるか――」
「なあ、『ユーリ』」
「下がっててくれないか?」
「コイツらは、俺1人で十分だ」
「……わかった」
「――――――――!?」
「ううん。きっとだいじょうぶ」
「わたしたちは、みてよう」
一歩、連中の前に踏み出す。
「この『ブランチ』が、嘗められたものね」
「まあ、丁度いいわ。貴方を潰したあとで、ゆっくりと『レイヴン』を見極めると――」
「……お前らには、何一つ特別な『意味』なんて、無い」
「どこの誰とも知れない奴に潰された、一山いくらの木っ端傭兵ども」
「伝記にはそう書いてやるよ」
――さて。安い奴から片付けるか。
モンキー君がキレた理由
-
分かりやすかった
-
分かりにくかった