転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

41 / 99
風邪ひいて寝込んでました。

もうしばらく、投稿が遅れると思います。




集積コーラル到達②

 

「―――――――!!!」

 

 緋い光を溢しながら、一斉に襲い掛かってくる12機のC兵器。

 

 9機の円盤型をした破砕機……「ヘリアンサス」が先陣を切り、その後ろから2機の四角いC兵器……「ウィーヴィル」と、人型の「CEL 240」が遠距離攻撃を仕掛ける陣形だ。

 

「貴様ら! 集合しろ!!」

 

 それらが十分な距離まで近づいてきた時、ミシガンが叫んだ。

 

「ああ」

 

「う、うん……」

 

 声を聞いた2機が「ライガーテイル」の周囲に集まると同時に、コア拡張機能、パルスプロテクションを展開。

 後衛からの射撃をシャットアウトする。

 

「このよく飛びそうなメダルの成り損ない共、随分と装甲が厚そうだな!

こいつらと、後ろのよく動く段ボール箱2つは俺が引き受けてやる!」

 

 防壁の内側に突っ込んでくる「ヘリアンサス」を爆雷投射機で迎撃しながらミシガンは続ける。

 

「あと10秒ほどでパルスプロテクションが解ける! それと同時に各機散開、貴様らはあの偉そうな奴を叩け!」

 

「わ、わかった……」

 

「……ユーリ、頭痛は?」

 

「だ、だいじょう、ぶ……」

 

「――――――――」

 

 ……前よりは動けているが、かなり調子は悪そうだ。

 

「そろそろ時間だ、合図と同時に散開しろ!

それと、無理はするなG13」

 

「……うん」

 

「……時間だ! 散れ!!」

 

「了解!」

 

「りょう、かい!」

 

 合図と同時に、パルスプロテクションが解ける。

 同時に、ミシガンの言葉通り各機散開する。

 

 俺とユーリは「CEL 240」に狙いを定め、距離を詰める。

 

 一方のミシガンは、近くにいる「ヘリアンサス」にはガトリングを、遠くの「ウィーヴィル」には分裂ミサイルを浴びせ、注意を引いている。

 幸い、それらの行動ルーチンは無人機の域を出ていない。攻撃を受けた無人兵器たちは、素直に攻撃者である「ライガーテイル」を標的に定めたようだ。

 

「―――――――!!!」

 

 残りの「CEL 240」も、「ライガーテイル」に横槍を入れようと動く。

 

「まったく、無視すんなよ……!」

 

 だが、そこにさらに俺たちが横槍を入れていく。

 放たれた銃弾とレーザーの雨に、さしもの「CEL 240」もこちらに注意を向ける。

 

「―――――――」

 

 相も変わらず、人間じみた所作でこちらに振り向くと、回避行動を取った。

 

 無人機特有の、人間の耐G限界を一切考慮に入れない運動性に、有人機を思わせる不規則な軌道。

 その2つが合わさった動きは、放たれた攻撃をほとんど躱して見せる。

 

「―――――――!!」

 

 攻撃を凌いだ「CEL 240」は、お返しとばかりにその両手に装着されたコーラルオシレータから光波を放つ。

 

 緋く輝く光波は――()()()()()()()()()()

 

「……!?」

 

 コーラルを含んだ水が空中に巻き上げられ、水のカーテンを形成する。

 

「……っ、離れろ!」

 

 敵の意図に気付き、叫ぶ。

 その直後、カーテンの奥から立て続けに攻撃が放たれた。

 

 袈裟斬りの光波が4発、子機から放たれたと思しき光線が無数に。

 当然のように追尾しながら飛んでくるそれを、どうにか凌ごうと動く。

 

「クソ……っ!」

 

 すべてを回避することは諦め、致命傷だけは避ける。

 光線のいくつかと、1発の光波を食らい、リペアキットを使用。

 

 こちらは、その程度で済んだ。

 

「ユーリ!!」

 

 僚機の方を見やる。

 

「こっちも、なんとか、だいじょうぶ……」

 

「――――――――」

 

 見れば、「ボイジャー2」は本体にこそ傷は少ないものの、両肩のミサイルを斬り飛ばされている。

 

「―――――――!!」 

 

「……っ!」

 

 視界の端で、「CEL 240」が手を開き、ゆっくりと掲げるのが見えた。

 まだ終わっていない。

 

「……水から離れろっ!!」

 

 再び叫ぶと同時に、「CEL 240」が、開いた手を握り込む。

 

 その瞬間、巻き上げられた水、その中に含まれたコーラルが反応し、爆発。

 轟音と緋い炎を上げて、辺り一帯を吹き飛ばした。

 

「――――――――!?」

 

 爆発範囲外にどうにか逃れ、爆発が収まると同時に突撃。

 コーラル爆発特有の、奇妙な紫煙をABで突っ切り、「CEL 240」との距離を詰める。

 

「――――――――!!!」

 

 それに対する「CEL 240」は、その場から動くこともなく、()()()()()()()()()()

 

「……チッ!」

 

 慌てて、水がかかる前に急停止。

 直後、目の前で緋い炎が巻き上がる。

 

「――――――――!!!」

 

 さらに、炎を切り裂いて飛んできた光波を躱せば、その切れ目から「CEL 240」の姿が見える。

 その姿はすでに遠く離れ、こちらの射程外だ。

 

「クソッたれが……!」

 

 そもそも速度で負けているうえに、相手は徹底して距離を取ってくる。

 何とか近づこうとしても、今のザマだ。

 

 何より、このフィールドが良くない。

 どうやらコーラルを自在に操れるらしい奴にとっては、このコーラルで満ちた湖は最高のフィールドだ。

 だが、ここから離れようにも、ここから崖の上までは距離が遠すぎる。

 

 上っている間に好き放題撃たれるのが関の山だろう。

 

 さて、どうするか……

 

 

「――――――――」

 

「……エア?」

 

「――――――――――――――――――――」

 

「うん」

 

「――――――――――――」

 

「……わかった。ためしてみる」

 

 

「ね、ゴード」

 

「ユーリ?」

 

「おねがいがあるの」

 

「どうした?」

 

「すこしだけ、じかんをかせいでほしいの」

 

 

()()()()()が、なんとかするから」

 

 

「……任せろ」

 

 そう返すと、「ボイジャー2」は崖の上に向かった。

 

「――――――――!!!」

 

 それを追おうとする「CEL 240」の前に、立ち塞がる。

 

 

「お前の相手は、俺だ……!」

 

 

 




アンケートの結果を受けて、エアの台詞を淡めの赤に、セラの台詞を太字かつナインボールみたいな濃い赤にしてみました。

これで見分けつく?

  • うん
  • もっとわかりやすくしろ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。