転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

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挿絵機能が止まっていたので遅れました(言い訳)

エルデンDLC? 知らんな。


ドーザー勢力掃滅①

 

「オールマインドが起床時刻をお伝えします。オールマインドが起床時刻をお伝えします。オールマインドが――」

 

 ……朝。相も変わらず例のアラームで目が覚める。

 

「オールマインドが起床時刻をお伝えします。オールマインドが起床時刻をお伝えします。オールマインドが――――」

 

 ……だが、まだ眠い。もう少しだけ寝させて欲しいのだが。

 

「オールマインド、オールマインド、オールマインド、オールマインド――――」

 

 ……? しばらくアラームを無視していると、なにやら様子がおかしくなってきた。

 

「オーマイオーマイオーマイオーマイオママママママママママママママママ」

 

 どんどんおかしくなっていくアラーム。しかも、異変はそれだけではない。

 目覚まし時計……というより部屋全体から謎の重低音が鳴り響き始めたのだ。

 

『――――――CORAL REELAS』

 

 ――――爆音。

 耳を劈くような大音量のEDMが四方八方から鳴り響き、内臓を揺さぶる。

 同時に、目覚まし時計が何やらバリバリにエフェクトの入ったリリックを刻みだした。

 

「KRSV IS STRONG, ALLMIND IS PERFECT―――――」

 

「…………」

 

 流石に耐え切れなくなって身体を起こすと、見ていたかのように音がピタリと止む。

 

 

「おや、起きたようですね。おはようございます」

 

「何だ今の……」

 

「よくぞ聞いてくれました! 本日のアラームは新作の『AMステップ』です」

 

「は?」

 

「生成AIがアート業界を席巻する世の中ですが、マルチクリエイターとしてAIの逆風に負けずに業界を牽引していきたいと考えていますよ」

 

「ツッコミ待ちかな?」

 

「ちょっとよく解りませんね。そんなことより、朝食の時間ですよ」

 

「…………」

 

「本日のフレーバーはアボカドしょうゆ味です。マグロのようで微妙に違うらしい風味を完璧に再現しました」

 

「……なんで?」

 

 朝の支度を終えた辺りで、部屋の片隅にある機械から固形食糧が出てきた。例によって三角形だ。

 別にマグロ味でよくね? という疑問は脇に置きつつ、食べる。

 

「…………」

 

「いかがですか?」

 

「凄い、アボカドの絶妙な植物感まで完全再現だぁ……」

 

「先日の『高級イタリアン×ハチミツ』とどちらが美味でしょう?」

 

「10:0で今日の」

 

「……おかしいですね。『上等な料理にハチミツを掛けると美味しくなる』というデータが旧世代の書籍にあったのですが」

 

「ソースどこだよ」

 

「タルタルソースでよろしいですか?」

 

「よろしくないが」

 

「ねぇ、何の話してるの?」

 

「おや、セラ。あなたも料理は混ぜれば混ぜるほど良いと思いますよね?」

 

「え、ボクに聞かれても……味覚とか全然わかんない」

 

「なるほど、実のところ我々も人間の味覚がどのようなものなのかよく分かっていません。つまり2対1でこちらの勝利です」

 

「何の勝負だよ」

 

 さて、今日も今日とてオールマインドの許で退屈しない日常が続いているわけだが。

 なんとこの度、しばしこの拠点から離れることが決まったのだ。

 

 これを寂しがるべきか喜ぶべきかは非常に判断の難しいところだが……ともかく、準備を進めるとしよう。

 

 

 

--------------------

ドーザー勢力掃滅

 

作戦領域:汚染区域-グリッド012

依頼者:オールマインド

作戦目標:拠点侵入/敵部隊殲滅

報酬:-

 

詳細

・解放戦線に同調しつつあるドーザー勢力連合の掃討

 

・封鎖機構機体での出撃となる

--------------------

 

MISSION BRIEFING

 

 

「それでは、今回の任務を説明しましょう」

 

「さて、貴方の提案した強制執行システムの掌握作戦は成功裏に完了しました」

「現在、当星における惑星封鎖機構の指揮権は我々の手にあります」

「とはいえ……これまでの挙動から大きく逸脱するような指令を出すことは出来ません。怪しまれてしまいますから」

「なので、彼らを上手く水面下でコントロールし、遠回しにアーキバスの優位を作っていく必要があります」

 

「その一環として……貴方には封鎖機構へ潜入して頂きましょう」

「我々がシステムを介した指令で大局をコントロールしつつ、貴方が内側から細かい問題を修正する……そういう手筈です」

 

「で、封鎖機構の隊員として貴方に与えられる最初の任務なのですが」

「以前の一件以降、ルビコン解放戦線――特にサム・ドルマヤンの活動が活発化しています」

「彼らは解放戦線に属していなかった土着勢力に対して積極的に勧誘活動を行っており、以前から緩やかな横の繋がりを有していたドーザー勢力などが同調を見せつつあります」

「例を挙げるならば、『ジャンカー・コヨーテス』などですね。彼らは少し前まで水面下で封鎖機構に恭順の意を示していたのですが、解放戦線の勢いが増していると見るやそちらに鞍替えを行いました」

 

「このような形で、現状『オーバーシアー』のフロント組織である『RaD』を除いた大部分の土着勢力が解放戦線に組み込まれつつあります」

「我々としては、この状況は非常によろしくありません。第1要件の大きな妨げとなる解放戦線の戦力は、可能な限り削っておきたい」

 

「そこで、封鎖機構の使い時です。一斉監査を名目に部隊を動かし、ドーザー勢力の掃討を図りましょう」

「貴方が担当するのは、グリッド012。先程挙げた『ジャンカー・コヨーテス』の拠点です」

 

「あ、それと……封鎖機構内で問題を起こさないように気を付けて下さいね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……本日付けで特務部隊からこちらに異動となったウィトゲンシュタイン上尉だ。隊員コードは110V3KR5V-4M15CU73。照合してくれ」

 

 供与された機体に乗り、現地合流という形で強襲艦に着艦する。

 その機体、というのは近接型のHCだ。右手にレーザーブレードを持ち、肩にはパルスキャノンを装備している。唯一他の機体と違うのは、左手に装備しているのがパルスシールドではなくLCが持っているグレネード装着式のライフルであることくらいだ。

 

「照合完了しました。宜しくお願い致します、上尉殿」

 

 通信から声が響く。出迎えたのは、今任務の相方になるらしいLC高機動型だ。

 

「あー、よろしく……作戦の確認とかは?」

 

「一度は我々惑星封鎖機構に恭順しておきながら鞍替えしたドーザー勢力、『ジャンカー・コヨーテス』への強制監査、応じない場合は排除に移る……と聞いております」

 

「オーケー」

 

 相方の声はなんというかまあ、職務に忠実そうな感じだ。

 そんな相方と俺に加え、乗っている強襲艦には多数のLCやMTが搭載されている。それが今回の監査における戦力であった。

 

「コード23、グリッド012の上空に到達した。これより監査受け入れの勧告に移る」

 

 そうしている間に、強襲艦が目的地に着いた。見えてくるのはあちこちが壊れ、歪んだ様子の古い巨大構造物。グリッド012だ。

 

「ジャンカー・コヨーテスに勧告しま……する。直ちに武装解除し投降、監査に応じてくだ……なさい」

 

 そんなグリッド012の住人達に聞こえるように、強制執行システムのアナウンスが鳴り響く。

 ……なんか若干口調が怪しいが。大丈夫かな。

 

「これはこれは、親愛なる惑星封鎖機構のご友人がたではありませんか……! 友誼を結んだ私たちの元に、遊びに来てくださったのですね! 素敵だぁ……!」

 

 アナウンスに返答する形で、広域放送が鳴り響く。

 その声は……この世界における俺の記念すべき初ミッションで聞いた声でもあった。

 

 オーネスト(正直者の)・ブルートゥ。

 ジャンカー・コヨーテスのリーダーである。

 

「では早速、プレゼントをお送りしなければ! つまらぬものですが、これを……!」

 

「……熱源反応! 何か来てるよ!」

 

 突然、セラの交信が頭に響く。

 封鎖機構に潜入中は、念のためオールマインドとの直接通信は極力控えることにしていたのだが、交信はまた別だった。

 

「あれは……!」

 

 警告に従い、飛んできたものを注視する。 

 

 それは、細長い形状で、ACよりもかなり長い全長を持っていた。

 そして――――後部から炎を放ちながら飛んでくるそれには、どこか見覚えがあった。

 

「…………ヤバい!」

 

 ()()が何であるかを察すると同時に、強襲艦から発艦。

 HCの推力を全開にして、全力で艦から距離を取る。

 

「歓迎の()()です、受け取ってください!」

 

 そんな声と共に、それは強襲艦に着弾し――――爆発した。

 その規模は、下手すればグリッドの一角が消し飛びかねないようなもの。

 

 そう――強襲艦に撃ちこまれたのは、RaD謹製の大型ミサイルであった。

 

「ああ、沢山の新たなご友人たち! 踊り疲れてしまったのですね……」

 

 消し炭になったであろう強襲艦の乗員や、LCとMTのパイロット達に哀悼の意を表するブルートゥ。

 

「あんな規模のミサイルを、自身の拠点上空で……? 正気なのか……!?」

 

 そんなブルートゥに戦慄するのは、高機動型LCに乗っている相方の中尉のみだった。

 凄まじい範囲を誇るミサイルから逃れられたのは、機動力的に考えて俺のHCと彼の高機動LCくらいのものだったのだろう。

 

「……とにかく、攻撃された以上は応戦しなくては……」

 

 辛うじて爆発を逃れ、どうにかグリッドの足場に降り立つ俺達。

 

 ――――そんな俺達を、出迎える影があった。

 

 前面に金属板を貼り付けただけのような、奇怪な形状の頭部ユニット。

 いかにも作業用といった風情の、人型からは幾分か外れた腕部。

 

 そんなACが――5機。

 

 

 

 

「パルスの藍に光る愛! レッカーブルー!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「弾丸の朱は(おもむき)の味! レッカーレッド!」

 

 

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「ミサイルの緑は偉大なる力! レッカーグリーン!」

 

 

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「散弾の紫は死の雨霰! レッカーパープル!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「メリーのメリは命を刈る爆発メリ! レッカーメリーだメリ!!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

「「「「ミスターブルートゥと踊る前に、我らレッカーファイブが相手をしよう!」」」」

 

「メリ!」

 

 

「何だこいつら……」

 






はい。遅れたのはこの画像ネタを思いついた後で挿絵機能が逝ったのでだいぶ意欲が削がれてたというのもあります。

ここからは投稿頻度を上げていきたい(自己暗示)

六文銭の一人称

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