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遥か空の彼方に陣取り、こちらを見下ろす黒い武装ヘリ。
「……来るぞ!」
その機体から、大量の爆弾とミサイルが投射される。
先ほどの約2倍の高度から放たれたそれは、精度が若干低下しているが、確かにこちらを捉えている。
「こっちからはロックオンすらできない距離だぞ…!」
毒づきながら、追尾してくるミサイルを躱す。
一発一発は問題なく回避できる。だが、安全圏から何百と立て続けに放たれたら?
「クソ、撤退するか…?」
隣でハークラーが呟く。
道理だろう。こちらから攻撃できないぶん、相手からの攻撃も緩い。
今なら安全に撤退することができる。
「……撤退? 安全圏から一方的に攻撃するしか能のないカス相手に、撤退だと?」
論外だ。
「だが、どうやって奴に近づくというんだ?」
「一つだけ考えがある。あんたが協力してくれれば、奴を倒せるかもしれない」
「…聞こうか」
武装ヘリのパイロットは、命の危機を切り抜けたことに安堵していた。
ここまでくれば安全だ。
連中が好んで乗る寄せ集めの機体は、我々の擁するLCやHCと異なり、継続的な滞空ができない。
この高度にたどり着くことは不可能と言っていい。
ここから一方的に爆撃を加えればいい。多少命中率は落ちるが、撃ち続ければいつかは当たるはずだ。
仮に弾が尽きたとしても、撤退すればいい。システムにより懲戒処分が下されるかもしれないが、死ぬよりはマシだ。
ふと見ると、建物の陰に隠れていた敵ACが、こちらに向かってきていることに気づいた。
先ほど僚機を落とした、脅威度の高い方の1機だ。
「無駄なあがきを……」
途中でENが尽きたところを、狙い撃ちしてやろう。
そう思い、敵を注視したところで、敵ACが何かを背負っているのが見えた。
「……何だ?」
不思議に思っているうちに、敵ACは高度を上げて向かってくる。
そして気づいた。
見れば、敵ACは全武装をパージしている。
そして、本来肩に武装をマウントするためのアームを、もう1機のACが両手で掴んでいた。
「……マズい!!」
今更危機感を覚えるも、すべてが手遅れだった。
「EN限界だ! 飛べ!」
ハークラーの合図を聞いて手を放し、「ツインファング」を足場に全力でジャンプする。
そのまま
「しゃあっ!」
ABの速度を乗せて放つのは、右手だ。
機首周辺にある装甲の継ぎ目に向けて、貫手を放つ。
ジャンクとはいえ随一の近接格闘性能をもつそれは、深々と装甲に突き刺さり、抜けなくなる。
「ジュピター」は、武装ヘリに縫い留められて抜け出せなくなった。これでいい。
これで――左手を自由に使える。
「これで終わりだァ!!」
赤熱した刃は、装甲と同じ強度のガラスを容易く貫通し、操縦席の中身を肉片と金属片に変えた。
「……さよならだ」
オーバーヒートする前にチェーンソーを引き抜き、右肩に押し当てる。
右腕が完全に切り離されたことを確認し、飛び退いて着地の準備を始めた。
敵撃破に応じて報酬を加算、というのはいいものだ。
丁寧に掃除すればたんまり稼げるし、想定外の敵が現れても報酬で依頼主と揉めずに済む。
解放戦線のMTに加え、封鎖機構の大型武装ヘリを1機撃破、もう1機の撃破にも多大な貢献をした俺は、基本報酬の2倍ほどの金を得ることができた。
破損した腕部を新品に替えてもお釣りがくる額だ。
そして、
ついに……!
所持金が1,000,000COAMを超えた!
一番大きかったのはグリッド086だろう。
そこかしこにいるMTを丁寧に掃除して約200,000COAM、コンテナから拾ったパーツを売り飛ばして約400,000COAMだ。
そこに、ラミーやらノーザークやらの懸賞金も付いてきた。
ともかく、これで借金生活ともおさらば、自由気ままな独立傭兵ライフを謳歌できるわけだ!
そうと決まれば、さっそく入金だ!!
「モンキー・ゴード様。
……ゑ??
数日後。
ベイラムの支配領域となった汚染市街に、再び封鎖機構の武装ヘリが現れた。
それは、警備中のMT部隊を蹂躙して回ったのち、撃墜される。
撃墜者は不明。
621とは
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仲良くして欲しい
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バチバチに敵対して欲しい
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半々で