転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

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反乱勢力排除

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反乱勢力排除

 

作戦領域:ベリウス南部-汚染市街

依頼者:メリーさん

作戦目標:敵AC撃破

報酬:現物支給メリ

 

詳細

・重大な背信行為を行った独立傭兵の排除

・僚機あり

・爆発武器以外を持ってきたら殺すメリ

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MISSION BRIEFING

 

「メリメリ、メリからの依頼を説明するメリ」

「今回の依頼は他でもないメリ、裏切り者を排除してほしいメリ」

「ターゲットの名は『リリー』、火力を捨て、取り回しの良さに魂を売った大罪人メリ、生かしてはおけないメリ」

「ヤツを爆殺するのが今回の依頼メリ。当然、爆発武器以外を持ってくるのは許さんメリ」

「あと、ヤツには仲間もいるらしいメリ、気を付けるメリ」

「ブリーフィングは以上メリ。当然受けてくれるメリね? よろしく頼むメリ」

 

 

 

 

 

「何だこの依頼……」

 

「どうやら、当依頼のターゲットは最近解放戦線寄りで活動しているそうですよ。ブランク明けの実績作りにもなりますし、受けるべきかと」

 

「本当にそうか……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………で。

 

 

「よく来てくれたメリ」

 

 合流地点に着くと、そこには少し前に撃破したはずの「レッカーメリー」が。何で生きてんの?

 

「メリ。その機体……言いたいところがなくはないメリが、及第点としておくメリ」

 

 そんな風に言って、そいつは機体越しに俺のACを見る。

 今回乗っているのは、久しぶりに引っ張り出した物を、向こうの注文に合わせて多少弄った機体だ。

 

【挿絵表示】

 

 両手に特殊バズーカ、両肩に特殊ミサイル。爆発力に関してはそれなりにあるだろう。

 

「わぁ……ほんとにこの前の様子がおかしい人だぁ……」

 

 ……そして、相手の機体は以前とまるで変わらない。大型グレネードを満載した重量逆関節だった。声からしても前と同じ人物で間違いないだろう。

 

「メリメリ、じゃあ改めて今回の依頼を――――」

 

 ――――その時、突然アラートが鳴り響いた。

 直後、上空からグレネードが降り注ぐ。少しの間隔をあけて2発ずつ、計4発。

 

「この発射間隔……そして物足りない火力は……! メリ!」

 

 逆関節の跳躍によって爆心地から離れた俺達。だが上空から降り注いだそれは確実に余波によるダメージを蓄積させる。

 

 そして、上を見上げれば爆撃を行った張本人の姿が見えた。

 

「リリリリリリ! 鈍いリリ! 目先の火力に囚われ、爆撃の本質を見失った愚か者は実に鈍いリリ!」

 

 見れば、それは軽量の4脚ACだった。

 両肩に連装グレネードキャノン、両手にそれぞれ小型のバズーカとグレネードを持ち、軽量ながら爆発に特化した機体であることが伺える。

 

【挿絵表示】

 

 ……どうやら先程の爆撃は、その両肩に装備された連装グレネードキャノンによるもののようだった。

 

「貴様……リリー! 取り回しに魂を売った裏切り者メリ!!」

 

「何もわかっていない小娘リリ! 扱いやすさこそ兵器の本懐リリ! 世に汎用性のあらん事をリリ!!」

 

「メリメリ! いくら小賢しく立ち回ったところで、根本的な火力が足りてなければ意味がないメリ!」

 

 ホバーで上空に居座るリリーに啖呵を切るメリー。

 

 ――――その背後から、新たな機影が現れた。

 

「ニャンニャン! 大きければいいってわけじゃないニャン!!」

 

 突如躍り出たそのACから、大量の小型爆弾が一斉に発射される。

 

「熱いメリ!」

 

 いくつか被弾した「レッカーメリー」の前に姿を現したのは、奇怪なフォルムの2脚AC。両肩にベイラム製の拡散バズーカを装備し、手には大豊製のバズーカとグレネードを持っている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「樹大枝細なんてクソ食らえだニャン!! 昨今は盛り過ぎなんだニャン!!!」

 

「リリリリリリ! 紹介するリリ、ニャンニャンだリリ! コンパクトさと取り回しの良さを一義に掲げる同志リリ!!」

 

「ニャンは小貧娘娘だニャン! どうせ大きすぎても重いだけ、手ごろなサイズが一番いいんだニャン!!」

 

「メリメリメリメリ!! 爆発は火力だメリ! 砲弾は大きければ大きい方がいいに決まっているメリ!!」

 

「黙るニャン! 無駄に肥大化させるよりコンパクトに纏まっている方が美しいニャン!! 何故理解しないニャン!!!」

 

「リリリリリリ! そういうことリリ! 取り回しが良くどんな状況でも扱える爆発こそ至高リリ!!」

 

 

 

 

「……何これ?」

 

 飛び交い始める爆弾。様子のおかしい3機。

 ぶっちゃけついていけていない。

 

「……何をしているオマ」

 

「は?」

 

「早く我々の作品が一番という事を証明するオマ。あと我々としても大きい方がいいと思うオマ」

 

「悪ノリしてんじゃねーーーよ」

 

「一応言っとくけど、ボクはやんないかんね」

 

「それでいいんだよそれで」

 

「あと大きさについてはノーコメントで」

 

「お、おう……?」

 

 そうしている間にも、様子のおかしい3人は口々に奇怪な咆哮を上げながら爆弾を撃ちあっている。

 

「メリメリメリ!!」

 

「リリリリリリリリ!!」

 

「ニャンニャンニャンニャンニャン!!!」

 

 ……はぁ。

 何だこれ。何だこの状況。一応ブランク明けの初陣だぞ。

 

「オマオマオマオマオマオマ」

 

「うるさい」

 

「オマ……」

 

 ええい、ツッコんでばかりでは埒が明かない。

 兎にも角にもやるしかないだろう。

 

「ニャンニャンニャン! 樹大枝細など、多角的に解釈可能なはずの美的概念を一元的な規範に落とし込もうとする愚かな試みに過ぎないのだニャン! やはり樹細枝太こそ至高――――ニャン!?」

 

 とりあえず手近にいたニャンニャンを蹴り飛ばし、バズーカを撃ち込む。

 そのまま両肩の特殊ミサイルも発射。相手の拡散バズーカを警戒し、不用意に距離を詰めすぎることはしない。

 対する相手もバズーカやグレネードを撃ち返してくるが、上を取られなければ跳躍で躱すのは容易だ。

 

「――――貴様は、どう思うニャン?」

 

 そして、いきなり話しかけてくるニャンニャン。

 

「大きい方がいいのか、小さい方がいいのか――――どちらを選ぶか答えるニャン!」

 

「……どっちにもメリットとデメリットがあるんだし、適材適所でよくね?」

 

「二、ニャン? 貴様、都合に合わせてコロコロ取っ替え引っ替えすると――そう申すニャン? 破廉恥だニャン!!」

 

「いやでも、状況に合わせてアセンブルを組み替えるのがACの――――」

 

「殺すニャン!!!!!」

 

 ニャンニャンは突然キレた。

 その怒りのままに突撃してきたそれは、素早くリロードを終えた右手のバズーカを構え、発射。

 

「クソ、意味わかんねぇ……!」

 

「――――リリリリリリ!! 忘れてもらっては困るリリねぇ!!」

 

 その砲弾は跳んで避けることができた。だがその回避先に、上から爆撃が降り注ぐ。

 小型軽量の武器から放たれたそれらだが、爆発力はかなりの物だった。

 真上からの爆撃では躱し切ることもできず、ACSが限界を迎える。

 

「ニャンニャンニャンニャン!! 死ぬがいいニャン!!」

 

 そこに追撃を加えるべく、ニャンニャンが肉薄。

 ――至近距離では致命的な威力を発揮する拡散バズーカの砲口が、こちらを向いた。

 

「メリメリメリメリ!! メリのことも忘れてもらっては困るメリねぇ!!!」

 

 だがそれが放たれる直前に、背後からの蹴りがニャンニャンを止める。

 なんだかんだで衝撃が蓄積していたニャンニャンの機体はその一撃でACS負荷限界(スタッガー)に達し、続く追撃をモロに受けることになった。

 

「メリイィィィ!!!」

 

 「レッカーメリー」の両肩に装備された大型グレネードキャノンが、巨大な砲弾を同時に撃ち放つ。

 先程リリーが放った爆撃もかなりの物ではあったが、ひたすら火力だけを突き詰めたそれにはまるで及ばないだろう。

 ……その分こっちにも余波が来てだいぶ痛いけど。

 

「ニャンー!!!」

 

「やったメリか!?」

 

 ふん、奴のフレーム構成であの爆撃が直撃すればひとたまりもないに違いない。

 

 

「おのれリリ、よくもニャンニャンをやったリリ!! ヤツとは微妙に話が噛み合っていない気がしたリリが、大切な仲間だったリリ!!」

 

「メリメリメリメリ!! すぐに貴様も同じところに送ってやるメリねぇ!!」

 

 メリーはリリーの上を取り、照準を合わせる。

 ここまで4脚のホバーで浮き続けていたリリーだが、いつまでも浮いていられるわけではない。EN容量が限界に達して降下するリリーは格好の的だった。

 

「メリ――」

 

「ニャンニャンニャンニャン!!!」

 

 今度は手に持ったグレネードを放とうとする「レッカーメリー」。だがその瞬間、爆煙の中からバズーカの弾頭が飛び出してメリーを襲う。

 

「ニャンニャン!! ニャンは小さき者たちの夜明けを切り開くのだニャン!! そう簡単に死ぬわけにはいかないニャン!」

 

 煙が晴れ、現れたニャンニャン。その機体を覆うパルス防壁。どうやらターミナルアーマーによって生き延びたようだった。そしてリペアキットを使用し、損傷を回復している。

 

「リリリリリリ!! どうやら仕留め損ねたようリリねぇ! 哀れなことリリ、どれだけ火力があっても手数が無ければ防がれるのが必定リリ!! リーリリリリリリ!!!」

 

 更にリリーもパルスアーマーを展開。ENを回復して再び飛ぶまでの時間を稼ぐつもりのようだ。

 

「メリメリメリメリ、おのれメリ……!」

 

「リーリリリリリリ、愚かな小娘リリ!! リリリリリリ―リリリリ、リリリリリリ!!」

 

「ニャーンニャンニャンニャン! ニャンニャンニャンニャンニャン!!!!」

 

「オマオマオマオマオマオマ、オマオマオマオマ」

 

 

 

 

「…………」

 

 無言でアサルトアーマーを起動。

 2つのパルス防壁を諸共に消し飛ばす。

 

 ……パルスアーマーをアサルトアーマーで消し飛ばし、そのままACS負荷限界(スタッガー)に持っていけるというのは周知の通りだ。

 そして、相手がターミナルアーマーであっても、タイミングとアーマー残量次第で同じことができる。

 

「熱いリリ!」

 

「熱いニャン!」

 

 ニャンニャンとリリーが同時にACS負荷限界(スタッガー)へ陥った。

 アサルトアーマーを逃れたのは先程高度を上げた「レッカーメリー」のみ。

 

 ……次にやるべきなのは、その場から全力で飛び退いて離れることだった。

 

「メリメリメリメリ、メーリメリメリメリ!!!! 芸術は爆発、爆発は火力だメリイイィィィィィィ!!!!」

 

 「レッカーメリー」が再び爆撃態勢を取る。

 リロードを終えた肩部グレネードキャノンも含めた、全身全霊の爆撃。

 

 ――――ACS負荷限界(スタッガー)に陥り、コア拡張機能も切ったそれらに、凌ぐ余地はない。

 

「リリイイイィィィィ!!!」

 

「ニャンンンンンン!!!」

 

 断末魔が響き渡り、2機のACが空の彼方に消えていった。

 

 

 

 

 

 

「これで作戦終了メリ。協力感謝するメリ」

 

 そんなわけで、終始様子のおかしかった本ミッションはつつがなく終了した。

 だが一つ気になるところがある。ミッションの報酬欄にあった不可解な記述だ。

 

「ところで、報酬は? 現物支給って書いてたが」

 

「ああ、そんな事メリ。簡単メリ」

 

 突如、全ての武装をパージするメリー。

 巨大なグレネードの砲身が4つ、地面に転がった。

 

「あげるメリ。大切に使ってほしいメリ」

 

「どう持って帰れってんだよ。積載超過で動けなくなるわ」

 

 

 




リリー

UNIT
R-ARM UNIT:IRIDIUM(小型グレネード)
L-ARM UNIT:LITTLE GEM(小型バズーカ)
R-BACK UNIT:SONGBIRDS(連装グレネードキャノン)
L-BACK UNIT:SONGBIRDS(連装グレネードキャノン)

FRAME
HEAD:HD-011 MELANDER
CORE:BD-011 MELANDER
ARMS:LAMMERGEIER/46F
LEGS:LAMMERGEIER/42F

INNER
BOOSTER:FLUEGEL/21Z
FCS:FCS-G2/P05
GENERATOR:AG-E-013 YABA

EXPANSION:PULSE ARMOR


【挿絵表示】


解説

メリーとは逆に軽量爆発武器で固めた機体を作ってみよう、と思いついたのがこれ。
軽4脚で飛び回りながら構えなしで爆撃できるのでなかなか楽しい。
でもやはり若干の火力不足は否めなかった。


ニャンニャン

UNIT
R-ARM UNIT:DF-BA-06 XUAN-GE(バズーカ)
L-ARM UNIT:DF-GR-07 GOU-CHEN(グレネード)
R-BACK UNIT:SB-033M MORLEY(拡散バズーカ)
L-BACK UNIT:SB-033M MORLEY(拡散バズーカ)

FRAME
HEAD:DF-HD-08 TIAN-QIANG
CORE:NACHTREIHER/40E
ARMS:AC-2000 TOOL ARM
LEGS:2C-3000 WRECKER

INNER
BOOSTER:FLUEGEL/21Z
FCS:FCS-G2/P05
GENERATOR:VP-20C

EXPANSION:TERMINAL ARMOR


【挿絵表示】


解説

ここまで来たらベイラム系の爆発統一も作ろうと思って作った。
だいぶふざけたフレーム構成だが、見た目は結構気に入っている。

あと、使ってみるとダブル拡散バズーカが非常に楽しかった。フルヒットさせればかなりの火力が出て、スタッガー取りにも追撃にも使えるのが良い。

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  • オマえもんの続き
  • 「私はオマ―、新型です」(一発ネタ)
  • 「465、仕事の時間だ」「ん」
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