転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

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ウォッチポイント防衛①

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ウォッチポイント防衛

 

作戦領域:中央氷原-観測不能領域

依頼者:オールマインド

作戦目標:敵部隊殲滅

報酬:-

 

詳細

・ウォッチポイント・アルファ周辺の占拠を試みる解放戦線連合部隊の殲滅

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MISSION BRIEFING

 

「えー……一言で言えば、非常にまずい状況です」

「解放戦線、および同盟関係にある組織が一斉蜂起、アーキバスの占拠するウォッチポイント・アルファに攻撃を開始しました」

 

「以前話した通り、解放戦線に対しては我々の方で情報工作による時間稼ぎを行っていたのですが……先ほど、独立傭兵レイヴンの名前でルビコニアンを鼓舞する内容の声明が出されました」

「これによって解放戦線が蜂起。またそれに同調する形でその同盟組織らも行動を開始し……なし崩し的に彼らとアーキバスによる総力戦の様相を呈しています」

 

「さらに、時を同じくしてオーバーシアーも動いたようです」

 

「彼らは我々が傭兵支援システムとして各地に保有している拠点を襲撃して回っており、またデータベースに対しても不明な発信源からの電子的攻撃が行われています」

「オーバーシアーが何故、このタイミングで我々を攻撃するのか……潜在的に目的が相容れない筈の彼らと解放戦線が何故同時に行動を開始したのか……不可解な状況ではありますが、詳しく追及している猶予はありません」

 

「とにかく、一刻も早く全ての脅威に対処しなければ、我々の計画は破綻します」

 

「オーバーシアーへの対処はこちらで行いましょう」

「彼らの実働部隊に対しては我々が保有するデッドコピー部隊を投入して対処、電子攻撃はセラが防御します」

 

「貴方は解放戦線の部隊を叩き、アーキバスとバスキュラープラントを防衛してください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ……この……機体は……!?」

 

 目の前で、薙ぎ払われた複数の4脚MTが爆散した。

 

「先遣MT部隊、第1波の殲滅を確認しました」

 

 これでこの辺りの敵は片付いたらしい。展開していた、()()()()()()()()()()()()を解除する。

 

「引き続き、解放戦線部隊の殲滅に当たってください。それと……その身体の動作は問題ありませんか?」

 

「ああ、まだ若干違和感はあるが……」

 

 さて、オールマインドの一部となった俺だったが、今のところ特段の問題は無く自我を保っているように思える。例えばKRSVが好きで好きでたまらなくなるといったような精神的変調の兆候も見られない。

 

「……あの、もう貴方が何を考えているかは読み取れますからね?」

 

「あっはい」

 

 ……まあそれは置いといて、肉体を持たない存在になった恩恵として完全に無人機として作られた機体……「SOL 644」をオールマインドが独自に改修したらしいこれを動かすことが出来るようになったわけだ。

 

「もう少し時間があればさらなる改修案も実行できたのですが……まあそれについてはいいでしょう。引き続き解放戦線部隊の対処を続行してください」

 

 オールマインドの言葉と共に、情報が共有される。

 

「可能な限りアーキバス部隊との接触は避け、接敵前の解放戦線部隊を順次叩いてください。間接支援に拘っていられる状況ではありませんが、直接接触してしまえば面倒な事態になりかねません」

 

 アーキバスと解放戦線、それぞれの位置や数、移動ルートが……何とも形容しがたいのだが直接流入してくるような感じだ。まあそのうち慣れるだろう。

 

「よし、次に向かう。ちなみにそっちの状況は?」

 

「デッドコピー部隊の戦況はあまり芳しくありません。ですが時間稼ぎにはなるでしょう」

 

「こっちは五分五分って感じかなー。ちょっと専念しないとマズいかも」

 

 ……急ぐ必要があるようだ。

 改造元の機体譲りの機動性を活かし、高速で次の目標を目指す。

 

「次の目標を捕捉。『ジャガーノートP02』……解放戦線の保有する重装機動砲台に、ファーロン社の手が入ったタイプのようですね」

 

 見えてきたそれは……解放戦線御用達の「ジャガーノート」と一見したシルエットは類似している。

 ただし、その正面装甲。

 

 それが一面、ミサイルポッドで覆われていた。一切の隙間なくビッシリと。

 しかもそれだけではなく、上部は垂直ミサイル、側面は双対ミサイルでそれぞれ覆われている。

 まさしく、一面ミサイルで出来た動く箱、という感じだ。

 

「曰く、『ミサイルは、たくさん積めば積むほど強い』……これほど単純明快な真理を理解しない者は果たして存在するのだろうか……君はどう思う?」

 

 こちらの姿を認めるや否や、そんな台詞と共にすべてのミサイルを掃射する「ジャガーノートP02」。

 惑星封鎖機構が誇る「バルテウス」のそれを、量、質の両面で上回るレベルの弾幕が降り注ぐ。

 

 それに対してこちらは腕部の複合エネルギー兵装を起動。ブレードを展開して光波を放ち、ミサイルが拡散しきる前に弾幕に穴を開けた。

 そしてその穴を掻い潜り、「ジャガーノートP02」の頭上へと躍り出る。

 

「ここは変形です! 砲撃形態を使うのです!」

 

 その直後、なんか勝手に機体が変形し始めた。

 全身のパーツ配置が素早く組み変わっていき……最終的に、機体そのものが巨大な砲めいた姿へと変わる。

 

「さあ発射してください!! 発射しますよ!!」

 

 声と共に、砲から超巨大なエネルギーの奔流が放たれる。

 それは狂いなく「ジャガーノートP02」へと飛んでいき……機体の中心を捉えた。

 

「ミサイル……ミサイル……ミサイルアァァァァ!!!!」

 

 その威力、そして過剰積載されたミサイルの誘爆により、「ジャガーノートP02」は大爆発を起こして早くも散っていく。

 

「目標の撃破を確認しました! 次に行きましょう!」

 

「……改めて見ると何だこの変形機構」

 

「この変形機構自体は改造元の『SOL 644』から据え置きですよ? きっと開発者とは話が合いますね!」

 

「…………」

 

 そういやそうだっけ。

 ……まあともかく次に向かおう。砲撃形態を解き、別の敵がいる場所へと急行する。

 

 

「次の標的は飛行編隊です。シュナイダー社の戦力で構成された部隊のようですね」

 

 オールマインドの解説通り、見えてきたのは無数の空飛ぶ機影だ。

 MT、汎用兵器、あとこの前撃破した「ジャガーノート・ツヴァイ」……あらゆるものが極限まで軽量化され、編隊を組んで空を飛んでいる。

 

 そして、それらを率いるように先頭を飛行するシュナイダーAC。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「世の中には2種類の兵器が存在する。即ち……空を自由に飛べるか、そうでないかだ。お前もそう思うだろう?」

 

「なんでどいつもこいつも出会い頭に同意を求めてくるんだよ」

 

 群がって襲い来る飛行編隊に、両腕の複合エネルギー兵装を射撃モードで起動。

 超高レートでレーザー弾が連射され、軽量化されている敵機の中でも特に脆いものを叩き落としていく。

 

 その反撃として、先頭にいるシュナイダーACのプラズマキャノンが発射される、が……黙って食らうほどこの機体は鈍くない。肩部に装備されたユニットが起動し、機体を瞬間的に加速させた。

 

 その移動先は斜め上だ。ACよりも数回り大きい巨体は、一瞬にして無数のシュナイダー機と同じ高さ、かつその背後を取る位置へと到達した。

 

「チャンスです! 変形! 変形してください!」

 

「…………」

 

 そのまま機体を砲撃形態へと組みかえ、横一文字に薙ぎ払うようにエネルギーの奔流を撃ち放つ。

 一網打尽だ。軽量化のために装甲を限界まで削ったシュナイダー機は、膨大なエネルギーを浴びて次々と爆散していく。

 

「ACSから……空力が逆流する! ギャアアアアアァァァァァァァッ!!!!」

 

 奇怪な断末魔を上げて、先頭のシュナイダーACもまた地へと墜落していった。

 

「……こんなんばっかかよ」

 

「まったくですね。彼らは兵器開発においてもっとも重要なファクターを理解していないようです。貴方もそう思いますよね?」

 

「…………………」

 

 よし、次いこう次。

 

 更に氷原を移動していけば、次の部隊を捕捉した。巨大なシルエットと、それに随伴するACが複数。

 

「どうやら解放戦線における主力部隊の1つのようですね。既にアーキバスの小部隊を複数撃破して移動中のようです」

 

 よく見てみれば、その巨大なシルエットはまたもや「ジャガーノート」だ。ただしさっきのようなイロモノではなく、原形と変わらないように見える。

 そしてその弱点である背後を守るように、2機のACが随伴していた。

 

「インデックス・ダナム、機体名『バーンピカクス』。同盟組織のパーツを利用して機体の強化を図っているようですね。技量の低さを補うべく、可能な限り操作を簡便化しようとする意図が見られます」

 

【挿絵表示】

 

 

「もう片方はリトル・ツィイ―、機体名『ユエユー』。こちらもアセンブルの変化が見られます。パルスバックラーの代わりに装甲で耐久力を確保し、重火器を満載して火力を強化しているようです」

 

【挿絵表示】

 

 

 ふむ。さながら戦車と随伴歩兵のように、強力だが弱点のある「ジャガーノート」をACでカバーする戦形か。

 そして随伴する2機も、低い部類の技量を補う工夫をしてきている。

 

 戦力としてはかなりの物だろう。

 だが関係はない。潰すまでだ。

 

「……新手だ!」

「ACでも、封鎖機構の機体でもない……? 何だアイツは……!?」

 

 見たことのない異質な機体を視界に収めた解放戦線の戦士たちは、困惑しながらも応戦を開始する。多分こっちの方が普通の反応だ。

 

「撃て!」

 

 「ジャガーノート」、そして強化された「ユエユー」が一斉に砲撃を放つ。

 アウトレンジから一方的に放たれる大火力攻撃……に本来ならなっていたのだろうそれは、しかし空を切った。

 

「どこに消えた……?」

 

 上だ。

 肩部のユニットをフル稼働させたこの機体は、爆風に紛れて敵集団の真上に到達していた。

 そのまま急降下。同時に両腕部の複合エネルギー兵装からレーザーブレードを発振し、勢いのまま2つの青い刃を「ジャガーノート」に突き立てる。

 

「被弾!? どこから――――」

 

 即座にモードチェンジ。青い光刃を突き刺したまま、翡翠色に輝く三又の爪へと変化させていく。

 するとどうなるか。「ジャガーノート」は強大なエネルギーによって内部から引き裂かれていく。

 

 ――モードチェンジが完了する頃には、内部をズタズタにされたそれは爆散寸前になっていた。

 

「馬鹿な、こんな簡単に――――」

「そんな……!」

「お、落ち着くんだツィイー!」

 

 訳も分からないうちに爆散する「ジャガーノート」と、その呆気ない最期に浮足立つ随伴の2機。

 その動揺も、あまりに致命的な隙だった。

 

「くっ……! 灰被りて、我ら……!」

 

 慌てて応戦しようとする「バーンピカクス」に対してブレードを振りかぶり、叩きつける。

 最大出力で放った振り下ろしは、一撃で相手をACS負荷限界(スタッガー)に至らしめたようだった。

 すかさずもう片方の腕部ユニットをコンパクトなレーザーブレードに切り替えて追撃、さらに吹き飛んだ先へ射撃モードのチャージショットを撃ち込む。

 

「う、うあああっ!!!」

 

 少し遅れて、今度は「ユエユー」が動いた。

 両肩のグレネードキャノンは撃ち切ってリロード中だが、両手のガトリングは健在だ。それを斉射するが――

 

「また消えた!?」

 

 またしても、俺は瞬間的な機動で上に逃れ、ガトリングの射程を脱する。

 そのまま砲撃形態に変形。的のデカい「ユエユー」のグレネードキャノンがリロードを終えるよりも早く、こちらの最大火力を一方的に撃ち込んだ。

 

「クソッ……! アーシル……」

 

 アセンブルを一新した「ユエユー」は、EN防御はやや疎かであるとはいえ非常に強力な装甲を持つ。その堅牢さによって即死は免れたものの、追撃として放たれたレーザーブレードの連撃を凌ぎ切るには至らない。

 コア拡張機能の起動を試みるも虚しく、完全にそれが展開しきる前に沈んだ。

 

「ルビコニアンを、舐めるな……!」

 

 今にも爆散しようとする「ユエユー」。

 それを見届ける前に、背後からボロボロの「バーンピカクス」が飛び出す。

 どうやらターミナルアーマーとリペアキットによって一命を取り留めたらしい。

 

 しかしその破れかぶれの突進をいなすのは容易く、返す刀でとどめを刺すのもまた容易い。

 こちらに特段の損耗を与えることも無いまま、程なくして「バーンピカクス」もまた爆散した。

 

「『ジャガーノート』、『ユエユー』、『バーンピカクス』の撃破を確認。これで……いえ、新手のようです」

 

 オールマインドがそう言うとともに、どこからか1発の砲弾が飛来する。

 それを躱し、飛来した方向に振り向こうとした瞬間……そちらから凄まじい勢いで飛来した機影がパルスブレードを振るう。

 

「――――貴様は、踏み越えたようだな。越えてはならぬ一線を」

 

 その斬撃をレーザーブレードで迎撃してみれば……こちらと鍔迫り合いをするその機体の全貌が明らかになった。

 以前、封鎖機構に潜入していた時に目にしたことのあるAC。既に右腕のグレネードを破棄し、異常なほど近接に特化した構成となったそれは――――「アストヒク」を極端に先鋭化させた機体、「アラマズド」で間違いないだろう。

 

【挿絵表示】

 

 

 さらに。

 

「帥父……貴方の導きのままに」

 

 「アラマズド」に付き従うように、もう1機ACが現れる。

 いくらかアセンブルが変化しているが――その機体名は「キャンドルリング」、搭乗者はリング・フレディだ。

 

【挿絵表示】

 

 

「今度こそ……ここで朽ちるがいい……!」

 

 淀みない連携で、2機はこちらを潰すべく動き出した。

 




強化バーンピカクス

UNIT
R-ARM UNIT:RF-025 SCUDDER(火力型アサルトライフル)
L-ARM UNIT:RF-025 SCUDDER(火力型アサルトライフル)
R-BACK UNIT:BML-G2/P05MLT-10(10連装ミサイル)
L-BACK UNIT:BML-G2/P05MLT-10(10連装ミサイル)

FRAME
HEAD:AH-J-124 BASHO
CORE:AC-J-120 BASHO
ARMS:AR-011 MELANDER
LEGS:AL-J-121 BASHO

INNER
BOOSTER:BST-G2/P06SPD
FCS:FC-008 TALBOT
GENERATOR:AG-T-005 HOKUSHI

EXPANSION:TERMINAL ARMOR


【挿絵表示】


解説

同盟組織のパーツで強化されたバーンピカクス。
技量で劣るダナム向けにとにかく操作を簡便化することを目的として組まれており、武器はトリガー引きっぱなしで撃てるフルオート武器の中で最も射程がある火力型アサルトライフル、定期的に垂れ流すだけで最低限仕事する10連ミサイルをそれぞれ2積み。

ブースタは意識してQBを使わなくてもある程度の機動性と回避能力が見込めるSPD、コア拡張は唯一手動で使わなくてもいいターミナルアーマー。

これにより、一切複雑な動作をせず適当にブースト移動して適当に攻撃を垂れ流すだけ、という実際のゲーム上のダナムみたいなムーブをしてもある程度戦える……はず。



強化ユエユー

UNIT
R-ARM UNIT:DF-GA-08 HU-BEN(ガトリングガン)
L-ARM UNIT:DF-GA-08 HU-BEN(ガトリングガン)
R-BACK UNIT:EARSHOT(大型グレネードキャノン)
L-BACK UNIT:EARSHOT(大型グレネードキャノン)

FRAME
HEAD:AH-J-124 BASHO
CORE:AC-J-120 BASHO
ARMS:DF-AR-09 TIAN-LAO
LEGS:LG-022T BORNEMISSZA

INNER
BOOSTER:NOT EQUIPPED
FCS:FC-008 TALBOT
GENERATOR:AG-T-005 HOKUSHI

EXPANSION:PULSE ARMOR


【挿絵表示】


解説

同盟組織のパーツで強化されたユエユー。
皆さんご存知、イかれたアセンことユエユーをどうすべきか頭を悩ませた結果なんかガチタンに。
まあ多分、パルスバックラーで耐久を、ダブルグレネードで火力を得ようとしたんだろうな、と解釈し、バックラーの代わりに装甲とパルスアーマーで耐久を、ダブルグレネードを肩に移しつつ両手ガトリングにすることで火力を盛ってみた形である。
元々芭蕉が固めなのもあって割とガチタンとしてやっていけなくもない感じに落ち着いたと思う。多分。


シュナイダーAC

【挿絵表示】

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