UB?なにそれ美味しいの?   作:白井あおい

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注意 相澤先生に関するネタバレと捏造設定があります。嫌ならブラウザバック推奨です。


8.訓練なんてやりたくないんですけど!?←やるなら実戦だろ!

…訓練は個性ありのケイドロの2vs2だったし、本格的にツッコミどころが多すぎる。ぐーや姉ちゃんだってまた体調崩してたし。

そんなこともあったが、今は…

 

「おお!こんなでっかい施設で遊べるのか!」

「おい?これ救助訓練だからな?遊ぶのは多分後になると思うぜ」

「いや遊べる訳ねえだろ。ここは高校だぞ?」

「…いや高校なぞ遊びの極みだろう?社会に守られているゆりかご…そう隊長が言っていたぞ?」

「なに言ってるんだ?ここも危険じゃないか?」

「いやいや、大丈夫だろw最悪闘えばいいんだからさ…!寧ろ最悪にならねぇかな?」

「つーか楽しむ以前にネーミングセンスの問題もあるだろ。ウソの災害や事故ルーム(USJ)の時点でなんか怒られやしないん?」

「ヒーローの特権じゃねw」

「まあその辺りどうなんだろうね、リナ?」

「わかるわけないでしょ!そこらへんはせんせーに教えてもらおうよ!」

「シャー!楽しそうー!」

 

…バスに揺られてUSJに向かっていた。テンションってこんな高くて良いんだっけ?ま、いいか。

 

「……ここまで喋っていて疲れないのですか?レムは皆にそう思います」

「………知らないよ」

「というより、皆テンション高いよね。僕達もそうした方がいいのかな?」

「………やらなくていいよ。喋るのもめんどいし、動くのもめんどい」

「それもそうですね、レムは素直に共感します」

 

まあ一部、若干冷静な奴らもいたけど。

 

 

「…ねぇこよ姉。なんで抱き枕にすんの?」

「……寝れてない。後輩の指導が面倒だったから癒やしが欲しい。あと3分。頼む」

「……はぁ」

 

ちなみに俺は何故か抱き枕にされていた。解せぬ。

 

 

 

 

 

 

「………今日も今日とてA組との合同練習だ」

「…という訳だがその前にワープゲート先生からお話だ」

 

列になって話を聞いている。……暇だな。俺には個性云々の話は正直要らないだろうし…どうしようか…?

 

 

「………皆さんの個性は便利であり、人を守れるものでもありますが…それと同時に危険であることを知っておいてください」

 

 

……スレでも立ててみるか。暇だし。念の為二つに分けて…と。

 

《はいはい、じゃあスレ立てとくから授業頼む》

 

任せろ。

 

「……あ?」

 

 

 

なんで…?

 

 

 

 

ここに…?

 

 

《ヴィランが…?っておい、驚く暇ねぇぞ》

 

 

 

黒い影から出てきた人影は13。その中でも特に異彩を放っていたのは手だらけの男だ。さてはあいつ、厨二病拗らせたな?周りも合わせちゃってるし…あぁ怖っ。

 

《スレは立て上げとくから後はよろしく!》

 

(任せろ!)

 

んで、状況の把握。

 

「お前らは待機!「へへ、敵だ敵だ!」

「おい待て草村ァ!俺も混ぜろ!」

「狩野は護衛!草村はそのまま気絶させてけ」

「了解!」

「任せとけ!」

 

まず動いてんのは俺含めて相澤先生、草村だけ。他はもう完全に呆然としてやがる。とりあえず大骨*1を構えておく。

つーか草村はともかく相澤先生の行動が速いな。…、こんな速い行動は出来るもんなのか?()()()()()()()()()()()()()()()…な気がする。

 

 

 


 

マスコミの騒動の放課後。相澤は教室に入ってきた乱入者の女に目を向けた。

 

「……相澤、ちょっとこっち来い」

「相変わらず強引ですね」

 

相澤は後輩としてこの女の武勇伝(破天荒な行動)を知っている。故にこのような行動があったとしても嫌な顔しながら動くことはできた。連れてこられたのはUSJの裏側。人にバレないように話すには持ってこいの遠場だ。

 

「……ほれ、この紙を読め」

「はい…ってこれ、なんか妙にリアリティがありますね」

 

そうして渡されたのは一つの少し千切れたメモ。書かれているのはぐちゃぐちゃな文字だが、意図がわからない。とりあえず視線を落とすと、やけに話として成り立っているメモ…のようだった。流し読みしてみると、彼の生徒や自身の行動が書かれているように見える。率直な感想は、『リアリティのある話』だった。

 

「…リアリティ、ではない。リアルに起こり得る事象だ」

「はぁ…?」

 

そして間髪入れずに来た断言に散々意味不明な言動を見てきた相澤でも首を傾げざるをえなかった。

 

「……C組の担任、私の愚姉が書いた。意味、わかるな?」

「……?」

 

相澤は目の前の理解不能な先輩兼臨時教師に訝しげな視線を送る。

 

「……あぁ、覚えていないのか」

 

それに対して目の前の女は気怠げに理解する。

 

(まぁ、そもそも覚えていたとしても半信半疑の個性であるしな)

 

そう思いつつ、目の前の優秀で馬鹿な後輩(相澤)にわかるように説明することにした。

 

「愚姉の個性は未来予知。その上でここに書かれているのを読み直してみろ」

「…はぁ…」

 

結局なにを言いたいのかわからない。そう思いつつももう一度読み直してみる。今度は、じっくり、全て読む。そうしてこのメモに書かれていることを頭の中にいれる。そこに書いてあったのは恐ろしい被害の数々だった。オールマイトの死、そして生徒の誘拐。全てを理解した相澤が率直な感想は、恐怖。

 

「…これは…」

「……そう。だから相澤、これを防ぐためにやりたいことがある」

「……何をする気だ?」

 

(これなら相澤も納得するだろうな)

 

そう思いながら女は自身の提案を口にした。

 

「……AとCの合同練習。そしてこれを直前に生徒に言う」

「…俺としてはその意見には賛成です。ただ、その心を教えてください」

 

(全く、良く私の意見をそのまま通したな。本来ならば先に後半のセリフを言うべきだな)

 

全くと言っていいほど変わっていない後輩に危機感を覚えつつ、理由を喋る。

 

「まず、今日の暴動の直接的な犯人─便宜上Xが不明であること。この時点で『誰が』やったのかがわかっていない。そのようなことをやれるのが仮に個性を把握しきれていない生徒達の場合、同じこと…というより今回の件よりももっと凶悪な件が起きる可能性がある。この場合はヴィランが生徒達を傷つけに襲撃、そしてそのメモの通りの出来事が起きる、という訳だ」

 

女は柄にもなく饒舌に喋る。それが相澤にこの事件に関しての警戒を強くしていた。

 

「次に、その人物の逃走方法がわかっていない。あのような見せつけるような行為、少なくともマスコミには見られているはずだ。なのにどのマスゴミも喋らないということ…ここから考えるにワープなどの長距離を動ける個性、又は常識改変などの個性を持つ者がXの人物と協力関係にあると考えられる。まああくまで推測にはなるが、匂い等の不特定多数を対象とする常識改変の個性の場合だと生徒にも影響が出る可能性があるからワープの個性の方があり得る…あぁ、すまん。白雲の奴は…」

「…あいつは死にました」

「……そうか。すまないな」

 

女は地雷に触れてしまったことを理解する。が、そのようなことを気にしていたら話を進められない。

 

(まあ、白雲の個性を応用しないと無理だし、そう考えるとわざわざ今聞きだすのは駄目だったな。今度からそういうことに気をつけないといけなさそうだ。今回は聞いておかないと駄目だっただろうし…次から気をつけないとな)

 

相澤のことを心配する心は存在しているが、それを気にしていては話が進まない。女はそのまま淡々と話を続けることにした。

 

「それともう一つ、このようなことを言ってはいけないのだろが…裏切り者が存在する可能性が高い」

「!?」

「あぁ、あんまり本気にするなよ?これはあくまで私の下らない推測だし、本人も気づいていない可能性もある」

「…説明してください」

 

白雲のことに触れられ、冷静さを失っている後輩(相澤)に対し、あくまでも冷静に。淡々と先輩()は喋る。

 

「中学時代に仲の良い人物と連絡を取り合い、その中で情報をついつい話してしまう。もしくは、外部の恋人に武勇伝として語る。純粋に直接情報を渡しているかもしれないが…そこまで考えるとキリもない。当分は唐突に共有、それでもしバレたならまた考える。話は以上だ」

 

 

相澤は少し立ったまま、拳を握りしめている。

女は去っていった。

 

(まあ、はっきり言って勢いで行動した節はあるがな。ただ、本当にうっかりミスしてしまう。さっきだって何度ボロを出しかけたことか。まさかそこまで恐ろしいものとは思ってもいなかったぞ)

 

女は千切ったメモの中の文字を改めて確認する。やけにこれだけ綺麗な字で書かれていた、相澤が壊れる可能性を秘めた一端。

 

『相澤と白雲は再会する』

 

(これだけやけに綺麗な字だと思ったらそういうことか…やれやれ、手のかかる後輩達だな)

 

そう思いながら微かに笑う女。その頭には青春の1ページが思い出されていた。

 


 

 

「……」

「おっと、やらせねーよ?」

 

俺は無言で黒いボロ布連中から出てきた何かを切り飛ばす。つーかこの距離でここに飛ばせるようなぐらいなのは個性の影響か?もしくは単なる技術か?いずれにせよこれが連続で飛ぶのは不味いな。

 

「………名乗れよ、黒ボロ。名乗れねえようなゴミが来てんじゃねぇ。…って完全無視!?」

 

そんな下らない時間稼ぎしてる暇にも投げながらジリジリと詰められている。ん〜…とりあえず助け呼んでもらうか。足だけじゃちょっと防御しかできなさそう。

 

「おい飯田!先生走り回って呼んでこい!」

「しかし…」

「こいつらの目的は知らねーけど先生を呼びゃ帰るだろ!」

「……わかった!皆のこと頼む!」

「………それをされてしまうのは困りますね」

 

目の前に黒いもやが出てきた。…こいつ人だったか。そんなん関係ないが。俺はとりあえず大骨を構えつつ、話に乗る。飛び道具は今は止まっている。まだ攻撃するな…

 

《まだその時じゃねぇ…ステイ…ステイ…》

 

「…なんだ、話が出来る奴がいるじゃねぇか。人に会ったら名乗りましょうって言われなかったか?」

「それは失礼。私は黒霧です。本日こちらに来訪させてもらいましたのは平和の象徴(オールマイト)に死んでもらいたいがためです」

「そうか、名乗り返してやるよ。狩野斬夜、高校生のクソガキだ。まあそんな訳ってのは把握しただが…」

 

黒霧との距離を見る。モヤとして動いてない箇所の辺りまでは10メートル。足で動ける距離じゃない。気にするべきはそこじゃない……おかしい、黒いボロ布連中が見えない。良くわかんなくても仕掛けるしかない……か?

 

《あ、そいつら危険だから触れずに吹っ飛ばせってさ》

 

 

アポ無しのヴィランはお引き取りなさってもらえないか?

 

《ゴー!》

 

一気に足に力を入れ、周囲を乱回転して切り刻む。そのままクラスメイトの周りを一周。案の定飯田が狙われていた。

 

「…これを防ぎますか」

「いや別に?本校では生徒への接触は犯罪となっております。速やかにお引き取り下さい…飯田、あく逃げろ!役目でしょ!」

「ああ!」

 

今度は迷わずに逃げてくれたようだ。これで時間稼ぎだけでも…いや待てよ?

 

「ふむ、やはりヒーローの卵。危険なものばかりですね…ここは分散して仕留めましょう!」

 

黒霧が広がっていく。ワープでバラバラになる位なら…!

 

「お前ら!!逃げろ!」

 

そう言いながら大骨を黒霧にぶん投げる。

 

「今更…!?」

 

そういって取り込む寸前、咄嗟に下がった。瞬間、ちゃんと亀裂を入れた通りでバラバラになる。

 

「あれ?バレたんか?」

 

かな〜りセコい攻撃だと自覚はあったが、その分黒霧には気づかれにくいと思ったんだけどな…

 

《泡バラまいといて時間稼ぎしとくぞ》

 

 

「ま、とりあえず俺も武器ないし。お互い様でいいだろ?」

「………」

 

おっと、ボロ布連中が近づいてきた。ワープにも触れられはしないし…ここはどうするべきなのかね?あいつにちょっと手助けを頼むか。

 

「……草村ァ!準備できたか!?」

「モチのロン!さあ暴れようぜ!」

*1
モンハンの武器である。水棲系のモンスターの骨を使っているので使用は可能。それと他と比べて腹減りスピードが遅い。




相野先生大活躍してますね。
後半は草村と斬夜が暴れます。
コンナハズジャナイノニー!
「僕だって叫びたいんだけど?」
暴れるなよ…ステイ…ステイ…

先の話になりますが、林間学校の襲撃はどうしますか?原作ヴィラン(以下原作)は確実に入ります。+が弱、✕が強、悪夢は地獄みたいな難易度になります

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