UB?なにそれ美味しいの?   作:白井あおい

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A,そんな特殊な事例でどうしろってんだ。


10.Q,公園で散歩してた時にロリからおかーさん呼ばわりされた時の心境を答えよ

休日。俺は暇つぶしがてら外をぶらつくことにした。まあ、正直に言えばうつろ姉のハグから逃げてるだけだが。…あのハグ、普通に脳がどんどん吸われてくような気がするから中毒性高いんだよな。

とはいえ、特に外に目的が会って外に出た訳ではない。金もそんな持ってきてはないし…

あ、公園とか市民センターとかがあったな。近くにある公園のベンチで昼寝するか。

 

 

 

休日だからか公園内では家族連れや子供たちが多く、ベンチも空いていなかった。考えれば当然のことだったが、まあしょうがない。

…さて、どうしようか?

 

 

「おかーさん!いっしょに遊ぼう?」

 

近くにいる人達は家族で来ているっぽいし…う〜む…

 

「ねえねえ、おかーさんってば!」

 

誰かにゆさぶられたようで、視界が左右にブレる。

 

「えっと、その…あなたが…?」

「…?」

「どうしたの、おかーさん?」

 

……落ち着いて状況を整理しよう。

 

「いやどういうことだよ!?」

 

結局のところ。

俺はこの珍妙な事態に困惑することしかできなかった。

 

 


 

 

「という訳で、ジャックちゃんはおかーさんがいないようで…」

「は、はぁ?」

「それで…こうなってます…」

 

とりあえず、もう一方のお兄さんと呼んでくれるロリ*1の話を聞くと、どうやら父子家庭の子のジャックにおかーさん呼ばわりされた…ってことか。

 

「で、俺はどうすりゃいいんだ?えっとその…」

「ユリです」

「私のお友だち!」

「…どうしましょうか」

「別にリリィ達に任せる」

 

そういうとぐいぐいジャックが喋る。

 

「じゃあさじゃあさ、おかーさん買い物いかない?私、おかーさんに服を選んでほしい!」

「あ、私も選んでもらっていいですか?」

「…はあ」

 

という訳で。

俺の逃げる休日は妹と娘を名乗るユリとジャックに買い物する休日になった。暇だったから別にいいが。

 


 

「とりあえず服からだな。流石にほぼ下着で買い物は不味い」

 

着ている服を確認しようと黒い布を脱がしたら、下着に近いレベルの露出度だった。家族としてこれはほっとけない、せめて普通の服は着せないと。*2

 

「わかった!おかーさん、手を繋いでもいい?」

「まあ、いいけど…」

 

ジャックの手は子供の手として見ても小さく、繋ぐというより俺の手を握りしめるような形だった。ちゃんと逸れないようしっかり見ておかないとな。

 

「あの、お兄さん?できれば私も繋いでほしいんですけど…」

「…すまん、危険な時に対処できなくなるから無理だ。服の裾を掴んでてもらえるか?」

 

正直片手だけでも空いてるだけで凄く守りやすくなる。ユリに申し訳ないけどな…ま、致し方あるまい。

 

「むぅ…」

「ごめんな」

「おかーさん、着いたよ!ここ?」

「うん、ここだ」

 

俺がついたのは一般的な服飾店。よく買ってもらったりとかしてたお陰でファッションセンスが磨かれてる…はず。

という訳で、早速着替えだ。

 

「じゃ、なんか着てみたい服ってどれだ?」

「じゃあ、私これ着てみたい!黒いハイヒール!」

「わかった、リリィは?」

「う〜ん…強いて言うなら青色のブローチがあると嬉しいですね」

「そうか、了解」

 

さて、ジャックはハイヒール、ユリは青色のブローチか。う〜ん…ひらめいた。

 

 

 

「よし、これでどうだ?」

「わっ、かわいい!」

 

ジャックは黒いハイヒールに合うよう、白色のシャツと紺色のスカートにした。ちょっと学生のように見えてしまうが、ハイヒールに合わせるとなるとこうなると思う。

 

「ジャックはどうだ?」

「う〜ん…」

 

迷ってるみたいだし、次を考えるか。

 

   

 

「これはどうだ?」

「大人っぽくなりましたね!」

 

俺が次に引っ張り出したのは黒一色のスーツ。ジャックの体にはあってないようだとダボダボになってしまうので、それ用の子供のスーツを選んだ。

 

「うん、さっきのよりこれがいい!」

「ならよかった。次はリリィだな」

 

この店に売ってないブローチをどう作ればいいか、から始まるけど。

 

 

 

 

 

 

「…こんなもんか」

「逆?」

 

俺が選んだのは白のワンピースと胸元に着けるブローチ(無いから個性で作製した。家族の為なら全然できる)*3。ジャックとの色合いも考えて色は逆にしてある。

それと適当に造花の髪飾りもつけてみた。こういうのの方がユリには合うな。

 

「これ着てていいですか?」

「もちろん」

 

さて、家族の為なら全然問題ないだろう。

 

これぐらいなら手持ちで払える金額に収まってるし。

 

 

 

 


 

 

 

 

「どうしようか…」

「おかーさん、次アイス食べたい!」

「あ、その…私も食べたいです…」

「わかった」

 

全く、そんな気にせんでもいいのにな。家族なんだし。

 

「それで、どれ食べたいんだ?」

「えっと…甘いの!」

「ジャックちゃんは多分ストロベリー、私はチーズケーキを食べたいです」

「俺は抹茶だな」

「そうか…って何さらっと混ざってんだお前」

 

抹茶野郎につっこむ。家族*4ならまだしもお前にはおごらん。

 

「というか誰だよ?」

「あぁ、轟だ。一応A組のヒーロー科、だな」

「おお、そうか。それと自腹で買え」

「おかーさん、速く!売り切れちゃうよ!」

「そういうことだから、じゃあ」

 

とりあえず家族との時間は邪魔されたくない。ジャックの言った発言に乗っかる形で俺はその場を去ろうとする。

 

「ちょっと待て!お前…女だったのか?」

は?

「認知してるのはいいと思うが、ちゃんと父親とのコミュニュケーションも取らないと「もういいです、お兄さんが迷惑してますよ」…すまん、お前の家族構成と性別どうなってんだ」

「娘のジャックと妹のユリとベノム、うつろ姉とこよ姉とぐー姉とジキ兄と剣兄上とモク兄とシブ兄と弟のズドーンと父さんと母さん、性別は男だ」

「そうか…凄いな…」

「?」

 

別にそんな変なことは言ってないはずなんだが。

 

「とりあえず、じゃあな」

「ああ…」

 

どこか遠くを見ている轟から離れ、アイスを買いに行く。

 


 

「ジャックちゃん、どうしましたか?」

「おかーさんを探すの!」

 

先日、ジャックちゃんが「おかーさん」と呼んでから誰かをしきりに探していました。

 

「手伝った方がいい?」

「うん!ありがとうね、ユリちゃん!」

「それで、おかーさんはどこで見かけたの?」

 

ジャックちゃんが見たところでもう一回歩けば見つかるかもしれません。

 

「公園!先週の日曜!」

「それじゃあ、今週の日曜にいっしょに探そう?」

「本当にいいの?」

「うん!マッシュポテト食べたくないし!」

 

平日でも休日でも、家にいたらむりやりにマッシュポテトを食べさせられます。それなら外におでかけした方が良いです。

 

「ありがとう!じゃあ、日曜の10時にね!」

「うん!じゃあね!」

 

 

 

 

 

 

そして今日。ジャックちゃんはかっこいい男の人と話しています。もしかしてお父さんでしょうか?

 

「ねえねえ、おかーさんってば!」

 

どうやらお母さんでした。え…?あの人が…?

でもよくよく見てみると、確かにそう見えます。()()()()にウルフカット、そしてツリ目で胸がぺったんこ。そして何よりも体の使い方がそっくりです。

 

「えっと、その…あなたが…?」

「…?」

 

困っているようにぱちぱち目を開いて閉じるジャックちゃんのお母さん。

 

「どうしたの、おかーさん?」

 

ジャックちゃんはお母さんに向かって抱きつきながら話しかけてます。母娘の微笑ましい光景ですね。

 

「いやどういうことだよ!?」

 

……どういうことなのでしょうか?

 

 

「ええっと…ジャックちゃん?」

「おかーさんはおかーさんだよ!」

「すまん、どういうことか教えてもらえない?」

 

どうやら何かを致命的に間違っているようです。

 

「ジャックちゃんのおかーさんじゃないんですか?」

「俺はそもそも男だし…」

「え?」

 

確かに言われてみると男にも見えます。

 

「本当に男なんですか…?」

「おかーさん?」

 

そういいながらもおかーさん?の体によじ登ろうとしているジャックちゃん。

 

「いや、男だぞ?」

 

そういいながらジャックちゃんを持ち上げて上に載せているおかーさん?。

 

「ちょっと確認してもいいですか?」

「別に構わんが…」

 

許可をとるなり私は胸元を触ってみました。予想以上の硬い感触がありますし、ちらっと見えた手は白く透き通っていましたが確かに男のような筋肉です。

 

「あ、本当ですね」

 

私はすぐに離れます。う〜ん…どうごまかしましょうか。

 

「えっと、ジャックちゃん?おとうさん呼んでくる?」

「ううん、おかーさんといっしょにいる!おとーさんとはいつもいるもん!」

 

ジャックちゃんも察してくれたようで、しっかりと意図が伝わりました。普通は母子家庭なので考えるとすぐバレるんですけど…

 

「ああ、そういうことね?」

 

納得してくれましたし、このままだましきりましょう。ジャックちゃんが離れないならなんとかなるでしょうし。

 

「という訳で、ジャックちゃんはおかーさんがいないようで…」

「は、はぁ?」

「それで…こうなってます…」

 

これなら、まあ一日位は騙せるでしょうか?

 

「で、俺はどうすりゃいいんだ?えっとその…」

「ユリです」

「私のお友だち!」

「…どうしましょうか」

「別にジャック達に任せる」

 

私はすぐにボロを出してしまいそうですし、ジャックちゃんにそこらへんは丸投げします。

 

「じゃあさじゃあさ、おかーさん買い物いかない?私、おかーさんに服を選んでほしい!」

「あ、私も選んでもらっていいですか?」

「…はあ」

 

まるで休日が勉強で潰れたような顔をしているけど、うなずいたお兄さん。名前はわかりませんが、いい人ですね。

 

 


 

お兄さんはこんな見ず知らずの他人の私達と買い物する時、遠慮をしない買い方をしていました。

とても嬉しかったですが、なんでなのでしょうか?途中からはジャックちゃんのことを娘みたいに扱っていましたし…

 

「その、えっと…名前は?」

「ああ、そっか。名乗ってなかったな」

 

そういうとお兄さんはジャックちゃんを肩から降ろしました。

 

「狩野斬夜。狩るに野に斬るに夜、で狩野斬夜だ。まあ、今まで通りお兄さんでもおかあさんでも大丈夫だ」

「ありがとう、おかーさん!」

「ありがとうございます、斬夜お兄さん」

「つーかもう時間やばいな。大丈夫?二人とも自分の家まで帰れるか?」

「うん!」「はい!」

 

斬夜お兄さんは私達の頭の上に手を置き、髪が崩れないように撫でてくれました。

 

「じゃあな!」

 

タッタッタ。斬夜お兄さんはあっという間に見えなくなりました。

 

また今度、会えるかな…?

 

*1
もう一人は肩車されてる。お父さん?

*2
家族じゃなくてもほっとけない

*3
そいつら家族じゃないのに?

*4
じゃないけど




ユリ…偽名が思いつかなかったからって安直になった。ヒントは名前とマッシュポテト。多分きっとこの後出てきたら出る。
今回の斬夜の体…タマミツネを使ったから白色の髪、そして男の娘スタイル。ジャックのおかーさんにしか見えない。
そしてこの小説に色がつきました!ありがとうございます!

先の話になりますが、林間学校の襲撃はどうしますか?原作ヴィラン(以下原作)は確実に入ります。+が弱、✕が強、悪夢は地獄みたいな難易度になります

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