こつ、こつ。足音がステージに響く。しかしステージには誰も居ず。
「あーあ、特に喋るってこともないのに…」
出てきたのは黒い燕尾服を着た女性。堂々と出てきているのにも関わらず、飄々として喋ろうとはしない。
たっぷり一分。軽やかに喋り出した。
「蛇足でしかないでしょうしね。
大仰に手を広げる彼女は、興奮したように頬を赤くしていた。
「彼、彼女、また彼が歩んできた証。あるいは、終わるまでに見つけた唯一の見せ場」
「報われなかった彼らの話。歪な形でしか自分を示せなかった愚か者の話」
「化けの皮を被り続けた
会場は誰もいない、いるとしても彼女だけ。
「真実を見抜けないのなら、いっそ嘘の中で果てれば幸せでしょう」
「誰が喜ぶかなど、愚か者には関係ないでしょう」
「散りゆくものにも、それはわからないでしょう」
「誰も知る術など持たないでしょう」
「嘘と真実すらもわからないでしょう」
「果たして、悪夢だけを見ていた世界は不幸でしょうか?」
「それとも、それ以上悲しまないという意味合いでは幸福でしょうか?」
「希望も持てないのに幸せでしょうか?」
「絶望すらしなければ不幸せでしょうか?」
矢継ぎ早な問いかけが静かに響き渡る。
「……いえいえ。それを決めるのは他の誰でもありません、本人たちです」
「知りたくなかった真実一つ、知り続けたかった嘘二つ」
「救済されない彼らのための一縷の慰め、又は大嘘」
「誰が何を思い、紡いでいくのか…」
「まあ、それは皆々様の考えることです…」
「それでは、始めましょう……
体育祭を!!!」
高らかに小鳥遊が宣言すると同時に歓声が沸き起こる。そのままステージの上から俺が掻っ攫い、観覧席に戻る。
「お疲れ様!」
ハイタッチを交わす。
「アドリブの発言良かった!」
「!…誰だよ、あんなセリフ混ぜたの!」
「?」
ただ、やっていた小鳥遊は不服そうだった。なんかあったのか?
「なんか今日、教室に新しい台本が置いてあったんだ。特に変ではなかったけど…絶対違うでしょ?」
「そうだろうそうであろう…我が書いた脚本であるからな!」
つまり、完全に別の台本を机の上に夕闇がおいてそれを小鳥遊が読んだのか。
事の次第がわかると、狩野は呆れたため息をつく。
「なにやってんだよ…」
「あれは先生に通していたの?」
「そんなもんあるわけ無かろう!」
「通しておいてよ!」
『小鳥遊ちゃんおつかれ〜!かわいいしかっこよかったよ〜!』
「ありがとうございます、先生」
『そういえば、アドリブが長くなかった?前聞いてた時となんだか違う気がしてたけど』
「ああ、それはそこの夕闇のせいです」
『後でUSJ来るように(#^ω^)』
あ、顔文字ってことはガチで怒ってるらしいな。
「というか、最後のあれは何?」
『あれはそっちの方がインパクトが大きい、って響音ちゃんが言ってたからね!』
「確かにインパクトは大きかったかもな」
『主にみんなの視線がね』
「うぅ〜…」
小鳥遊は顔を真っ赤にしてこっちを睨みつける。恨みがましく見られたってこっちも困る。
「あ、この後の予定ってどうなってるんだ?」
「う〜ん…やべ、忘れた」
露骨な話題転だが、狩野が乗ってくれたからつっこまれることはなくなった。
「ぐー姉、なんだっけ?」
『四人協力でレースだよ!上位の4チームが本線バトルマッチ!』
「というか制限時間あるの?」
『一応20分だけど…まあ、ジャッジの人の半数が無理って判断したらすぐ終わるね』
「ジャッジの人は誰なの?見たところ、特に先生達もいないみたいだけど…」
『やあーねー、最近の生徒さんは!もちろん君達が全部やるに決まってるじゃん!』
「「「はぁ!?」」」
『作ったなら最後まで面倒みなきゃだめでしょ!ほらほら、小鳥遊ちゃん運んだげて!』
「すまん、焔」
「なんだ?」
「俺まだ飛ぶの苦手だから小鳥遊運ぶの頼む!」
そういうと狩野は翼を広げて飛び去った。
「はぁ…」
「別に嫌ならいいからね?」
「…流石に置いてきはしねぇよ。ほれ、捕まってろ」
「わかった♪」
俺は小鳥遊を横抱き*1にして運んだ。
俺が審査員席に到着すると、何やら奇妙な光景が広がっていた。
「なんだこれ?」
薄いビニールの膜、それと妙な名前。椅子の上には出席番号が書かれたプリントともう一つ下に別のプリントがある。
「う〜ん…知らない!」
「知らないのかよ…」
「まーまー、とりあえず書いてある場所に座ったら?ほら、特等席だし」
「というかジャッジやるって聞いたんだが?」
「え、面白そうじゃんそれ。やろうやろう」
「……うん」
よくわからんけど全員乗り気だ。なんでここまでテンション高いんだこいつら。
ちなみにプリントにはどうやら俺らがどうすればいいかを書いていた。
『カノ。ライゼクスシリーズを被って古風な喋り方をする』
解せぬ。
「それと、そっちにいるギャルは誰なんだ?ぐー姉は生徒が全部やるって言ってたが」
見た目の真っ白さにもつっこみたいがその前に名前だ。
「……あ、そっか!ボクのことはまだ聞いてないのか!ボクは君達の同級生、雅だよ!」
みやび…雅…あ!
「影だけの!?」
「そう!ちゃんと名前は覚えてたみたいで嬉しいよ。これは君のお兄ちゃんの…触手でできた人に作ってもらったんだ!急造だから色はついてないけど、こうやって話せるだけで満足だよ!」
そういってからからと笑う雅。その姿は人間としか思えなかった。
「まー、一応無理を言ってこの体作ってもらったし、体育祭が終わったらメンテナンス出さないといけないんだけどね…」
「そうか…」
《(`;ω;´)》
「まあ、ルルちゃんはそれで意思疎通できるから…」
《∠(`・ω・´)》
どうやらボディを作ってもらったのは雅だけのようだ。正直、どっちのも作ればいいと思ったが…
…まあモク兄の負担でかすぎるししょうがないか。納得した俺は席に座ることにした。
『月の竹からこんにちは〜!蓬莱ヒキニートです!』
「おい配信すんな」
【早速怒られてらwww】
【罵倒から始まんなwww】
【これが雄英高校か…w】
『まぁまぁ、希望者以外映らないようにしているから安心して話してください!今回は審査員の生徒全員と実況をさせてもらいまーす!はいじゃ、皆自己紹介!』
「はい、さっきまでステージにいた小鳥遊亜由だよ。皆知ってると思うけど…よろしく!」
【亜由ちゃんやんけwww】
【初っ端からインパクト強いwww】
【C組って魔境だしね、しょうがないね】
「そんな魔境じゃ…あるよ?」
【あるんかいwww】
【せめて否定しろよwww】
【というか亜由ちゃんをもってして魔境って言わしめるってマ?】
「じゃあ俺か。あ〜…仮名でツバメ。特に喋ることもないか」
【上下が激しいんじゃあ〜…】
【インパクトもブレ過ぎ…やべーやつしかいねー…】
【まだ二人目…】
「あと18人…すぐ終わるだろ」
【終わる気しねぇな…】
【大丈夫?これ終わるか?】
【無理いってんじゃねぇwww】
「……クハハッ!我は絶望足り得る存在、オセロであるぞ!絶望せよ、しかして希望を持て!」
【厨二病www】
【テンションたっかwww】
【これ素?それとも演技?】
「我は気取らぬ、省みぬ…我が騙る必要などない!」
【www】
【草】
【これが高校生か…うっ】
【無差別で爆撃してんのワロタw】
「はい、姉のリナと〜?」
「妹のルシアだよ〜!なにこの薄い膜!」
「壊してもいいのかな?う〜ん…」
「「壊そう!」」
『ちょっ!やめなさい!』
【おいヒキニート仕事しろ】
【ちゃんとやれ、やくめでしょ】
【しっぽきってやくめでしょ】
『二人に尻尾ないから!というかなんで私が責められるの!?』
「先生がヒキニートだからじゃない?」
「リナ、事実を言うと面倒だからやめなよ!ヒキニートの皆さんに失礼でしょ!」
【問題児枠降臨www】
【面倒だなこいつらwww】
【これが噂の姉妹丼?】
【苦すぎるだろwww】
「あー…紛争の世界に巻き込まれて早十年。一応銃火器戦車なんでもござれ、イクサバだ」
【おっっっも】
【ヒキニートよく考えたな…】
【というか戦場エピ知りたい】
「戦場にエビが入り込む余地はない」
【そりゃそうだろwww】
【エビとエピを間違えるとはwww】
【果たしてマジで間違えたん?】
【知るか】
「え、えっと…サンドラです…」
「セ、セリです…すみません…」
【湿度たかすぎるだろwww】
【設定絶対逆の方が良くて草】
【ヒキニート、間違えすぎワロタw】
「ど、どうしましょう…?やっぱり高校の名前言ったほうがよかったかな…?」
「いいと思うよ…?」
【高校名絶対いらないだろwww】
【平和過ぎて草】
【いつまでも進まないwww】
【会話のテンポの悪さよwww】
「す、すみません…」
「も、申し訳ないでしゅ…」
【かわいそうで草】
【こいつら本当にC組連中?】
【ヒキニート、まじで最低だな】
『ちょっと!なんで私なの!?』
「ロック…それは魂を震え立たせる。ロックを聞けば全て解決する!ロックの町で育ったヒムロだ!」
【ヒ ム ロ 参 戦 】
【ロッカーヒムロまでいんの!?】
【問題児どころの話じゃねぇだろwww】
「ふっ…誰になんと言われようと、俺はロックを楽しむ!」
『だからと言って音楽の授業毎乗っ取ってロックの演奏するのはやめてね?』
【何やってんだヒムロwww】
【化け物で草】
【授業クラッシャーのカンスト勢がいたのか…】
「みんなもロックやってみようぜ!」
【露骨な勧誘で草】
【部活の勧誘じゃねーかwww】
【というよりよくこんなん入れたなwww】
【ワンチャンヒキニートが勝手に入れた可能性も…】
『そんなことしないよ!』
「コルク!誰がなんと言おうとコルクだ!コルクったらコルクだ!」
【勢いすげーwww】
【まさかいきなりそこまで突っ走る?】
【高校生らしいんじゃね?】
「いや、高校生じゃなくてコルクだ!コルクったらコルクだ!あれ…?ここいちゃ駄目じゃね?」
【唐突に正気に戻るなwww】
【緑茶吹いたじゃねーかwww】
【ワイン開けたじゃねーかwww】
【ご丁寧に用意して無駄になってんの草】
「イェイイェイ!ラフレシアだぜ!」
【くっっっっさ】
【くさ過ぎるwww】
【酷えwww】
「そんなおかしなことないぜ!こんなん序の口!」
【くさとしか言えねえwww】
【つーか草に草を生やすなよwww】
【生やしてねぇだろwww】
「……う〜む…あ、やさいせいかつ」
【あのスレ民じゃねーかwww】
【あ、あのwww】
【よくも悪くも純粋なwww】
「どういうことだ?」
【気にしなくていいよwww】
【そのままでいてwww】
【こいつから純粋さを取ったら何が残るんだよw】
【男だろうがw】
「……リオ」
【無口はもう実況無理だろ】
【まあ、普通はそんなもんじゃねぇか?】
【残当】
「……いてもいいでしょ」
【なんも間違ってなくて草】
【確かに喋れない人もいるわw】
【私達が間違ってたんだなwww】
「う〜ん…オーケストラ、あと強いて言うなら転生者?ココロ、だよ」
【てwんwせwいwしwゃw】
【設定に苦労してんだな…】
【せめてもっとましなのにしろよwww】
「というか僕も困惑してるよ」
【本人困惑してんの草】
【これは酷えwww】
【おいヒキニートwww】
『…文句言わないで!』
【職権乱用すんなwww】
「シャー!シャー!」
【砂浜の亡霊じゃねーかwww】
【雄英高校入学できるのかよ…?】
【ここに映る、それが事実だ】
「シャー!シャー、シャー!」
【なにいってんだこれwww】
【初めてのこれに興奮してんだろwww】
【というかC組魔境だなw】
【今更過ぎて草】
「あ、ミツヤ」
「フタヤ」
「ヒトヤ」
【普通逆から言えよw】
【そしてヒキニートの引き出しが…w】
【サイダー飲みたくなってきたwww】
「というか」
「なんで」
「一つだけ?」
【たし蟹】
【おいヒキニート、しっかりしろよwww】
【仕事しろよwww】
『色々と事情があるんですー!わ〜た〜し〜は、わ〜る〜く〜な〜い〜!』
【必死で草】
「はいは〜い!速報悲報吉報なんでもござれ〜、ジャーナリストの影法師だよ!」
【あ〜www】
【あの影法師?】
【スレ民両方とも固めとけよwww】
「まあまあ、そこは蓬莱先生のさじ加減だし!」
【そうとしか言えねえなwww】
【というか影法師って結局なんなん?】
「ただのギャルだよ!」
『どこがただのギャルなの?』
【ヒキニートからツッコミされてんのは草】
「こんにちは、そう吐き捨てます」
【制服と着物合わなさすぎぃ!】
【毒舌キャラなのかなんなのかわかんない…】
【情緒なさすぎワロタwww】
「そんなものあるわけないじゃない、そう吐き捨てます」
【……?】
【もしかして最後のやつ語尾?】
【やば杉…】
「その通りですよくわかりましたね、そう吐き捨てます」
【もはや問題児どころの騒ぎじゃねーよwww】
【絶対慣れるのに時間かかるやつだろwww】
【名前は?】
「面倒なので拒否します、そう吐き捨てます」
【もうハギって呼ぼうぜwww】
【それいいなwww】
【名前すら名乗らないとは…w】
「余り語りたくは無いのですが…」
【もう誰かわかるからいいだろwww】
【最後までやらせようぜwww】
【ちゃんと見てえwww】
「では名乗らせていただきましょう…Canon・The・Ripper」
【おかーさんかっこいいー!】
【定期的にいるカノンおかーさん説www】
【というかピカピカかっこいいよなこいつwww】
「まあ、苦手なものではありますが…役目とあらば全力を尽くしましょう」
【平和やなwww】
【つーかこれは素なの?】
【流石に素ならおかしいだろw】
『はいはーい!今32チームが最終確認されました!という訳で、5人で8組ずつ見ていくよ!最初は〜…』
「色付きじゃないの?」
まだその時じゃない…でも可愛いからもう出したい…
「というか掲示板パートどうしたの?」
あ〜…そういや見てないですね…後で確認しておきます。
先の話になりますが、林間学校の襲撃はどうしますか?原作ヴィラン(以下原作)は確実に入ります。+が弱、✕が強、悪夢は地獄みたいな難易度になります
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