ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜2 BATTLE OF 2026 【打ち切り】   作:小説設営隊隊長

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前回のあらすじ

中国海軍の動向監視のため、尖閣諸島へ派遣させた護衛艦[あたご]と[しらぬい]であったが、突如中国海軍機からのミサイルによる威嚇を受けて撤退する。
一方で、大規模改修を終えて日の目を迎えた新生学生艦隊は、訓練航海にてその新たな力を遺憾なく発揮し、新たに【第6護衛隊群】が誕生したが………





第3話[先島諸島占領?!護衛隊群、出撃せよ!!]

 

 

2026年10月18日 20:00

 

海上自衛隊横須賀基地

 

第6護衛隊群司令部(旧海軍横須賀鎮守府)

 

新しく発足した第6護衛隊群の司令部機能は、旧海軍の横須賀鎮守府に置かれることとなった。

 

同 執務室

 

第6護衛隊群参謀長兼ブルーマーメイド保安監督官:宗谷真霜1等海佐「母さんのその制服、いつ着ても似合ってるわよ?」

 

第6護衛隊群群司令:宗谷真雪海将補「辞退したのけれど、沖忠順防衛大臣がどうしてもと断れなくて……」

 

第6護衛隊群直属特殊作戦部隊隊長:宗谷真冬2等海佐「まぁ一応中国を牽制する意味もあるしな。ハイリスク・ハイリターンってやつか?」

 

第6護衛隊群の群司令には、ブルーマーメイドを引退して横須賀女子海洋学校の校長である宗谷真雪が沖忠順防衛大臣の要請により就任。

宗谷真霜は第6護衛隊群の参謀長として就任して、引き続きブルーマーメイド保安監督官としての籍を置く。

宗谷真冬は、ブルーマーメイド強制執行課 保安即応艦隊の指揮を受け持ちつつ、陸自の特戦群からベテラン隊員を集めて結成させた第6護衛隊群直属の【特殊作戦部隊】を直々に指揮する事となった。

 

また、その他の人事については以下の通りとなった。

 

古庄薫:第6護衛隊群所属教導団団長

階級 1等海尉

 

平賀倫子:第6護衛隊群所属海外派遣戦隊副司令

階級 2等海佐

 

福内典子:第6護衛隊群所属海外派遣戦隊司令

階級 1等海佐

 

羽山陽介:第6護衛隊群所属艦隊運用担当

階級:2等海佐

 

宗谷雪:第6護衛隊群所属艦隊間連絡担当

階級:1等海尉

 

宗谷霜:第6護衛隊群所属特務海兵隊隊長

階級:2等海佐

 

 

しかし、元はブルーマーメイドである上、隊員の殆どが学生であるため国内外から様々な疑問の声が度々上がる。

 

宗谷真霜「元は学生艦隊だからしょうがないけど、いざとなったら私達も動かなければいけないわ。」

宗谷真冬「そうだな。まぁ中国の連中が何かしでかさないことを祈るだけだな。」

宗谷真雪「……………何も起こらなければいいけど……。」

 

この時、宗谷真冬の胸の内には一抹の不安があった。

その不安が、的中するとは誰も予想すらしていなかったのだった。

 

 

 

2026年10月18日

 

先島諸島 北北東600海里 23:50

 

中華人民解放軍海軍 南海艦隊

 

 

静まり返った尖閣諸島沖を中華人民解放軍海軍の南海艦隊が特別演習と称して先島諸島へと向かっていた。

 

 

旗艦:航空母艦[山東] 艦橋

 

山東艦長:劉長龍(リォウ・チャンロン)大校「現在時刻は?」

中国軍兵5「は!23時50分!」

山東副長「曙光工程(シュククァンコンチョン)発動まで、後10分…………日本の命運も後10分ってとこですな。」

劉長龍「アメリカからの独立保障を受けてると言っても、所詮は小国日本だ。一撃を与えればすぐに折れるはずだ。」

 

何を企んでるのだろうか…………

先島諸島を目指しつつ、空母山東の飛行甲板では主力の艦上戦闘機【殲撃20型】が発艦準備が進められていた。

そして…………

 

山東副長「00:00!艦長!!」

劉長龍『うむ!!曙光工程を発動する!!我らの領土を不当に占拠する愚かな国家に、今こそ正義の鉄槌を下すのだ!!』

山東航空参謀『第1次攻撃隊、発艦!!』

 

激しい轟音と共に、空母山東から殲撃20型が数十機が発艦、少数の部隊に分かれた後、一部の部隊が一路先島諸島の最南端【与那国島】へと超低空で向かう。

 

 

先島諸島 与那国島

 

航空自衛隊第57警戒隊

宇良部岳レーダーサイト基地

 

同 レーダー監視室

 

第57警戒隊所属:武野義忠3等空尉「定時連絡、接近する機影なし!いつもの如く平和だ!」

第57警戒隊所属:須野洸平2等空曹「このまま平和で定年迎えたら良いな〜!」

 

そう他愛もない事を話している間にも、中国海軍機3機が迫っていた。

しかし、彼らは気づかなかった…………いや、気付けなかったのだ、その中国海軍機3機はレーダーの死角である超低空、つまり海面スレスレを飛行していたのだ。

 

宇良部岳を目視で視認するや否や、一気に上昇!レーダーサイトへと迫る!

 

 

須野洸平「…………っうわぁ?!?!」

武野義忠「どうしたっ!?」

須野洸平「レーダーに、中国海軍機の反応が、急に!!」

武野義忠「なにぃ?!?!」

 

 

自衛隊が気づいた時には既に遅く、宇良部岳レーダーサイト基地に向けて数発のミサイルが発射されたのだ!

 

須野洸平「武野3尉!!中国海軍機からミサイルが!!」

武野義忠「警報鳴らせ!!住民に避難を!!」

須野洸平「間に合いません!!もうすぐそこn………」

 

対応する時間もなく、航空自衛隊宇良部岳レーダーサイト基地は数発のミサイル攻撃を受けて跡形もなく吹き飛んだ!!

突然の爆発に、島民たちも驚いていた。

 

島民4「なんだ?!演習か?!」

島民7「宇良部岳が燃えてるぞ?!」

島民9「あそこって、自衛隊の基地があったんじゃ………」

 

島民達がたじろいでいる間にも、中国軍の攻撃は続いた。

 

 

先島諸島 石垣島

 

陸上自衛隊 石垣駐屯地

 

同 作戦司令部

 

八重山警備隊隊長:河本東次郎1等陸佐「現状はどうなっている!!」

陸自隊員5「10分前に、空自の57警戒隊との交信が途絶しました!!」

陸自隊員6「同時刻に、先島諸島北北東の海域を遊弋中であった中国軍の空母から、複数の戦闘機が発艦していったとの報告が上がっております!」

この報告を向けた河本1佐は、直ぐに中国軍の狙いが石垣島を含めた先島諸島の占領であることを察知して、直ぐに各隊へ伝達をいれる。

河本東次郎「各隊へ伝達!!緊急出動待機!!先島諸島全域に避難指示を発令させろ!!この事を、東京の市ヶ谷にも………」

 

が、しかし………

 

陸自隊員9「沿岸監視所から入電!!先島諸島一帯に無数の小型船舶が接近!!各島へと揚陸しつつあります!!」

 

河本東次郎(………既に、時遅し………か。)

 

用意周到に部隊を展開させていた中国軍に、もはや水際で防ぐ手立ては無く、敗北を悟った河本は決断する。

 

河本東次郎「………白旗を上げて降伏しよう。」

陸自隊員4「なっ?!」

陸自隊員9「正気ですか!!」

 

河本東次郎『だが、ただの降伏じゃない!中国軍がここの通信設備を再利用させない為にも、先島諸島一帯の軍用通信網を遮断する!』

 

陸自隊員7「た、隊長?」

 

河本東次郎『自動小銃を持ってこい!!全ての通信機器を破壊しろ!!他は通信アンテナの爆破だ!!』

 

警備隊員達『了解!!』

 

命令は即座に実行された。

武器庫から64式自動小銃を持ってきた隊員たちは、通信機器を置いている部屋に入るや否や、ありったけの鉛弾を撃ち込んで修理不能になるまで破壊して、通信アンテナはプラスチック爆弾を設置して遠隔操作で起爆・破壊した。

 

河本東次郎は指揮官室に戻り、自衛隊関連のすべての書類を焼却処分して、徹底的に情報が渡るのを阻止した。

 

10月19日00:20、先島諸島全島に中国軍が上陸。

 

00:24、陸上自衛隊石垣駐屯地が降伏。八重山警備隊全隊員が捕虜となる。

 

00:30、宮古島の航空自衛隊第53警備隊のレーダーサイト基地が中国軍の攻撃を受けて大破。

隊員5名が重傷。

 

00:35、先島諸島最大都市の宮古島市が中国軍に完全制圧されて、島民52,039名が捕虜となる。

 

00:42、中国軍、先島諸島全島を完全制圧。

全島民105,708名が捕虜となる。

 

00:44、先島諸島の民間通信を一手に担う基地局が中国軍により破壊される。

 

00:45、先島諸島に中国国旗が掲揚される。

同時刻に、首相官邸に緊急対策本部が設置され全閣僚に召集の命下る。

 

 

10月19日 00:50

東京都千代田区

 

首相官邸 緊急対策本部(危機管理センター)

 

垂水慶一郎「防衛大臣。これまでの状況の説明を頼む。」

沖忠順「はい。本日午前0時、先島諸島北北東の海域で演習中でありました中国海軍南海艦隊から数十機の殲撃20型が発進。超低空で我が自衛隊のレーダーサイト基地に接近して午前0時10分、与那国島宇良部岳レーダーサイト基地が中国軍のミサイル攻撃を受けて大破。当直の航空自衛隊員2名が戦死しました。」

国土交通大臣「自衛隊員が、戦死?!」

まさかの事態に、閣僚全員が動揺した。

何しろ戦後初めて、自衛隊員が戦闘で戦死したのだ。

沖忠順「午前0時20分、中国の漁船群が先島諸島全島に揚陸。4分後に陸上自衛隊石垣駐屯地が降伏しましたが、すべての軍用通信機器を破壊して再利用を防いだ模様です。午前0時42分、先島諸島全島が中国軍により完全制圧されました。」

先島諸島の制圧。

それは即ち、台湾を物理的に孤立させられたと同然であり、在日米軍基地が集中している沖縄本島が攻撃される危険性が更に増したという事であった。

経済産業大臣「中国め!本格的な軍事侵攻を仕掛けてきたか!!」

垂水慶一郎「中国大使はなにか言っているのか?」

外務大臣「駐在武官の馬大奇(マー・チーター)大校に問い合わせましたが、【我々は一切関与していない】と一点張りで………」

垂水慶一郎「恐らく駐在武官も関与していると見るべきだろう。警視総監、機動隊を出動させて中国大使館の周囲の警戒を固めてはくれないか?」

警視総監「は。直ちに。」

垂水慶一郎「石渡君は直ぐに記者会見の原稿の用意を。」

内閣官房副長官:石渡俊道「分かりました。」

垂水慶一郎「防衛大臣は、第6・第5護衛隊群に海上警備行動を発令させておいてくれ。」

沖忠順「分かりました。」

 

一方で横須賀基地では、突然の事態に基地内外で動揺の声が上がっていたが、海上警備行動が発令されると、全艦直ちに出港準備に取り掛かった。

 

第1護衛隊群第1護衛隊旗艦 多用途護衛艦いずも

 

同 艦橋

 

いずも艦長:大原北三郎1等海佐「急げ!!全艦出港準備だ!!何時でもでれるようにしておくんだ!!」

 

第1護衛隊群第5護衛隊旗艦 ミサイル護衛隊ゆきなみ

 

同 艦橋

 

ゆきなみ艦長:北野藤郎1等海佐「第5護衛隊、全艦出港準備!!これは訓練ではないぞ!!急げ!!」

 

 

一方、横須賀基地に駐留している学生艦隊は、統合作戦本部の特命により、直ちに出港。

小笠原諸島から先島諸島へ急行中の第5護衛隊群と合流すべく、進路を東南にとる。

 

第6護衛隊群旗艦 超大型直接教育護衛艦【武蔵】

 

同 戦闘艦橋

 

武蔵艦長:知名もえか1等海佐「群司令!全艦、東京湾外へ出ました!」

宗谷真雪「わかったわ。全艦、進路を西南へ!」

宗谷真霜(この日が、日本にとっての重大な選択の日になるわね…………私達にとっても……。)

 

更に、空自の厚木基地に仮駐留していた第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズにも緊急出動がかかり、先島諸島へ急行中の第6護衛隊群旗艦空母いぶきと合流すべく、全速でランデブーポイントへ向かっていた。

 

YF-23 機内

 

戦闘隊長:ゲルトルート・バルクホルン少佐「ミーナ!横須賀から第6護衛隊群が出撃したようだ!」

隊長:ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐《えぇ!!隊長機より全機に通達!進路速度このままで第5護衛隊群とのランデブーポイントへ急行するわよ!》

 

バルクホルン(まさか、少佐の予測が本当になるなんて…!)

 

バルクホルンは先日の夜、坂本3佐との話を思い出す。

 

 

 

10月18日 航空自衛隊厚木基地にて

20:50

 

 

バルクホルン「中国軍が先島諸島を?!」

 

坂本美緒「あぁ。中国に居る友人からの私信でな、どうやら中国軍は政府の了承を押し切って尖閣侵攻を実行しようとしている。」

 

バルクホルン「だが、中国が欲しがっているのは尖閣諸島の豊富な地下資源の筈………なぜ先島諸島を狙う必要が………!!」

 

坂本美緒「恐らくは、島民約10万人を人質にとって、尖閣諸島をある意味”合法的”に手に入れようとしている。先島諸島は距離的に言えば尖閣諸島から一番近い位置にある。」

 

バルクホルン「…………それで、出てくる相手は。」

 

坂本美緒「多分、最新鋭の殲撃25型を配備している南海艦隊だろう。相手は古参だが、腐っても正規空母クラスだ。」

 

バルクホルン「となると、私とシャーリーが頼りか………現状、殲撃25型と互角に戦えるのはYF-23とF-20タイガーシャークのみだ。」

 

坂本美緒「多分この戦いは…………一筋縄ではいかなそうだ。」

 

 

 

バルクホルン(たしかに、今はなんとも言えないが、この戦いはそう簡単には終わらないだろう。)

そう思いつつも、今は任務に集中する。

 

 

一方でいぶき率いる第5護衛隊群は、501部隊と第6護衛隊群と合流すべく、訓練を切り上げて一路、四国沖を目指していた。

 

 

小笠原諸島沖合 北西950海里

 

第5護衛隊群旗艦 航空機搭載護衛隊いぶき

 

同 艦橋

 

艦内無線《艦橋、こちらCIC。第6護衛隊群は現在、進路を西南へ取り、35ノットの速度で航行中。合流予測地点は四国沖と思われます。》

 

第5護衛隊群司令(元あたご艦長):涌井継治海将補「淵上1佐。501部隊は今どこらへんかな?」

 

第5護衛隊群所属第92航空団司令兼飛行隊長:淵上晋1等空佐「はい。先ほど、静岡県上空を通

過して、愛知県上空に入りました。」

 

涌井継治「艦長。艦隊の速度はこのままでいいかな?」

 

護衛隊いぶき初代艦長:秋津竜太1等海佐「はい。今の所、問題ありません。副長!」

 

護衛隊いぶき初代副長兼航海長:新波歳也2等海佐「はい!概ね26ノットで本日09:54、四国沖に到達する見込みです!」

 

涌井継治「だが、ことが大事だ。少し速度を上げて急ぐとしよう。中国海軍の潜水艦が領海内で彷徨かれると敵わんからな。」

 

秋津竜太「わかりました!増速、第3戦速!」

いぶき操舵手「両舷第3戦速!」

新波歳也「全艦に通達、急げ!!」

 

結成してから日も浅く、訓練過程も途中ではあったが有事となった今、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮して、四国沖へと急いだ。

 

第5護衛隊群の陣容をここで紹介しておこう。

 

第5護衛隊群は、旗艦を中心にして対潜・対空を重視した輪形陣を成して行動している。

 

艦隊最前衛には、そうりゅう型AIP潜水艦4番艦【SS-504 けんりゅう】が布陣して、続く水上艦艇には、あさぎり型汎用護衛艦3番艦【DD-153 ゆうぎり】と6番艦【DD-156 せとぎり】が前衛後衛に就いて海中からの脅威に備えている。

空中からの脅威には、こんごう型ミサイル護衛艦3番艦【DDG-176 ちょうかい】とあたご型ミサイル護衛艦1番艦【DDG-185 あたご】、更にゆきなみ型ミサイル護衛艦3番艦【DDG-183 みらい】の計3隻が艦隊防空の要である。

 

そして中央には、第5護衛隊群旗艦である、いぶき型航空機搭載護衛隊1番艦【DDV-192 いぶき】。

その直掩に、第6護衛隊群から派遣された【大型直接教育護衛艦 Y-102 比叡】が水上の脅威に目を光らせていた。

 

艦隊を影から支える支援艦隊は、海上自衛隊最新鋭の補給艦である【しゅまりない型補給艦1番艦 AOE-427 しゅまりない】が、第5護衛隊群の兵站を担っており、あさぎり型汎用護衛艦4番艦【DD-154 あまぎり】が第5護衛隊群のバックアップとして配属されている。

 

AIP潜水艦1、汎用護衛艦3、ミサイル護衛艦3、航空機搭載護衛隊1、補給艦1からなるこの艦隊は正に、【戦後初の空母機動艦隊】の名に恥じない堂々たる布陣である。

 

 

更に、第6護衛隊群の陣容もここで紹介しておこう。

 

第6護衛隊群は、167隻の大艦隊がそれぞれの陣形を成して行動している。

 

最前衛の海中には、東舞校の【伊号第四百型大型多用途潜水直接教育艦】4隻が布陣して、続く第6護衛隊群所属第1水上打撃群は、旗艦を【大和型超大型直接教育護衛艦1番艦 K-117 大和】を中心に、【吹雪型航洋護衛艦】6隻、【陽炎型航洋護衛艦】3隻、【天龍型ヘリ搭載小型巡洋直接教育護衛艦】2隻が布陣する。

 

第1巡洋即応群は、【金剛型大型直接教育護衛艦】3隻を基幹戦力として、【扶桑型大型直接教育護衛艦】2隻が随伴して、海中からの脅威には6隻の【初春型航洋直接教育護衛艦】と4隻の【最上型大型巡洋直接教育護衛艦】が布陣する。

 

中央に布陣する第2水上打撃群には、2隻の【伊勢型大型直接教育護衛艦】と、【大和型超大型直接教育護衛艦 M-119 信濃】以下主力艦艇4隻と護衛の艦艇数十隻が、第6護衛隊群の主戦力の要である。

 

そして、第3水上打撃群には第6護衛隊群旗艦【大和型超大型直接教育護衛艦2番艦 Y-118 武蔵】と【陽炎型航洋直接教育護衛艦】19隻が布陣して、【大和型超大型直接教育護衛艦4番艦 S-120 紀伊】を旗艦とする第1水上護衛群が第3水上打撃群の護衛を固めている。

 

残りの艦艇群は、第6護衛隊群の外周の護りを固めている。

 

 

そして…………

 

 

愛知県の航空自衛隊小牧基地で給油を受けた501部隊は、熊野灘沖合にてある艦艇群と合流する。

 

06:49 和歌山県紀伊大島沖合 840海里

 

リネット・ビショップ曹長《11時の方向!海上に艦影多数!》

ペリーヌ・クロステルマン中尉《あれですわ!第6護衛隊群からの分遣隊よ!》

 

第6護衛隊群が浦賀水道を突破して、艦隊進路を西南にとった時に、群司令からの特命を受けた[晴風]・[天津風]・[時津風]・[扶桑]・[山城]・[加賀]・[土佐]の7隻は艦隊から分離、第501統合戦闘航空団と合流・収容すべく、501部隊の推定飛行進路上に展開していた。

 

 

 

第6護衛隊群別動隊が501部隊と合流を果たした頃、中国政府からの公式声明が発表された。

 

一部を抜粋すると、「我が中国は、不当に尖閣諸島を占領してきた日本に対して特別軍事作戦を実施して、先島諸島を実効支配下においた。我が政府はこれより日本に対して、以下の要求を要請する。【尖閣諸島の領有権の永久放棄】、【国連安保理からの即時撤退】、【北朝鮮との国交の樹立と建国の容認】、【北方領土の領有権の永久放棄】の4つである。以下の要求を受け入れれば、我が中国は先島諸島と捕虜全員を開放する用意があるが、要求が受け入れなければ、再び日本に核の炎が降り注ぐだろう。」と、要求を拒否すれば核兵器の使用すらもほのめかす生命を発表したのだ。

 

この声明に対して、米英仏独は直ちに中国を猛烈に批判、米国は在日米軍全部隊に対して【デフコン2】を発令した。

韓国は一応のためらいがあったものの、中国を批判して、国交を断絶。臨戦態勢に入った。

 

そして、07:00。

日本政府は、遂に国民に対して声明を出した。

 

 

垂水慶一郎「国民の皆様。私は第104代内閣総理大臣、垂水慶一郎です。今回は国民の皆様に重大なことをお伝えする為、記者会見を開かせていただきました。現在、中国軍及び政府が先島諸島を不当に占拠したことに関して、我が政府は大変遺憾と感じており、ときここに至って私はある決断を下すことにいたしました。」

 

皆が固唾をのんで見守る中、垂水首相があることを話した。

 

垂水慶一郎「私は、国民の生命と財産、そして領土を守るため、自衛隊に対して【防衛出動】を要請することに決定いたしました!」

 

 

自衛隊の防衛出動。

それが日本の回答であった。

日本は再び、中国と事を構える事を選んだ。

大切な家族と国を守るために………

 

 

第4話[護衛連合艦隊、結成!!]に続く…

 

 

 

 




大変長らくお待たせしました!!
ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜2 BATTLE OF 2026、投稿を再開していきますよ!!
やっと本編に入れました!

ここから、原作の流れを踏襲していきながら、物語を展開させていきますよ~!!
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