ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜2 BATTLE OF 2026 【打ち切り】   作:小説設営隊隊長

6 / 16
前回のあらすじ

横須賀入港直前で足止めを余儀なくされた学生艦隊。
その裏では、中国空軍の最新鋭機[殲撃25型]が領空を侵犯して航空自衛隊と504・506統合戦闘航空団が緊急出動する事態が起こっていた!
不安と動乱の時代が訪れようとする中、学生艦隊は今、2026年の横須賀へ入港しようとしていた。





第6話「横須賀入港!自衛隊へ仮編入!」

 

 

 

2026年9月19日 08:00

 

殲撃25型の領空侵犯騒ぎから一夜明けたこの日、学生艦隊は再び横須賀へ入港しようとしていた。

 

横須賀港上空

 

テレビ局ヘリ 機内

 

HBCキャスター《中国空軍機による領空侵犯騒ぎから一夜明けた今日、濃霧とともに突如現れた学生艦隊が、ここ横須賀港へ入港しようとしています!》

 

横須賀市内は学生艦隊が入港してくると聞きつけて、町の住民が一目見ようと漁港へ集まり、横須賀上空は朝から自衛隊機や在日米軍機、テレビ局のヘリが絶え間なく飛んでいたのだ。

 

晴風改三:艦橋

 

内田まゆみ「横須賀港まで後3.30!」

野間マチコ《7時の方角、アメリカ軍機3機!通過します!》

宇田慧《対空電探に感あり!反応からして、テレビ局のヘリと思われます!》

岬明乃「なんかすごい騒ぎだね……。」

宗谷雪「ちょっとしたお祭り騒ぎね…これは。」

 

 

武蔵:戦闘艦橋

 

宗谷真雪「困ったものね………偏向報道がなければいいけど……」

宗谷真冬「まぁ、そいつは実際になってみないとわからねぇな……。」

羽山陽介「そうだな………まぁ何より、すぐに有事にならないことを祈るばかりだ……。」

 

艦隊が横須賀港へと入ると、吾妻島沖合に一隻の大型貨物船が停泊していた。

 

宗谷真霜「あの貨物船は?」

坂本美緒3等海佐「あれか?あれは偽装貨物船[サザンクロス]だ。」

宗谷真霜「偽装貨物船?」

宗谷真雪「サザンクロスは潜水艦の沖合整備・補給をするために、解体寸前の民間船を買い取って改造したそうよ。」

宗谷真冬「民間船を改造ねぇ………。」

知名もえか「間もなく接舷準備に入ります!」

 

横須賀港内に入港した学生艦隊は、タグボートに誘導されて次々と埠頭や港内沖合に停泊していった。

 

晴風改三が埠頭に接舷すると、タラップが降ろされて、学生達が次々と降りてきた。

 

横須賀基地 S-1埠頭

 

西崎芽依「久しぶりの陸だぁーーー!!!」

立石志摩「うぃ!うぃ!(やっと休めると言っている。)」

小笠原光「ん~~!!空気が美味しい!」

武田美千留「ずっと射撃指揮所にいたから、太陽が眩しい!」

日置順子「ずっとすし詰め状態だったからね〜!」

他の乗員は緊張が解けたのか、かなりリラックスしていた。

 

逸見埠頭

 

武蔵から下船した教員等は、これからのことを考えていた。

宗谷真雪「学生達には、官舎が完成するまでしばらく艦内で寝泊まりすることになるわ。」

宗谷真霜「それはいいとして……これからの処置はどうなるんですか?」

宗谷真雪「一応は自衛隊の予備役となるわ。正式な辞令には時間がかかるけど。」

羽山陽介「まぁ、とにかく直ぐには有事にはならないことだけは確かだな。」

 

 

一方で学生艦隊と共に横須賀へと帰投した坂本美緒は、ドイツからの国際テレビ通信に対応していた。

 

 

海上自衛隊横須賀基地 通信室

 

坂本美緒「こんな時に通信をよこすなんてな。ミーナ。」

ドイツ連邦空軍JG3航空団司令官:ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐《そういう貴方こそ、無茶はしてないでしょうね?》

 

ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐は、第501統合戦闘航空団【ストライクウィッチーズ】の隊長であった。

同期で親しい仲である【ゲルトルート・バルクホルン大尉】と【エーリカ・ハルトマン中尉】を部下に持ち、多大な戦果を上げて【501のケルベロス】と称えられたこともある。

502・503部隊の創設に伴い501部隊が解散したあとは、バルクホルンとハルトマンと共にドイツへ帰国して一時は原隊へ復帰したが、ドイツ連邦軍のはからいで新設された空軍部隊【JG3航空団】の指揮官として就任している。

 

坂本美緒「心配ない。あれから実働部隊から外されて予備役扱いでな……来年の昇進まで休暇がてら、各地の駐屯地を視察していた。」

ミーナ《ふふ、自衛隊でも弄ばれてるのね?それより、そっちの近況はどうかしら?》

坂本美緒「あぁ、それなんだが………」

坂本は最近起きた事を全て話す。

 

学生艦隊が濃霧とともに突如現れた事と、真夜中の中国空軍機による首都圏爆撃騒ぎのことを。

 

ミーナ《あの学生艦隊がまた現れたの?!》

坂本美緒「あぁ。しかも今度は、大和型を4隻引き連れてな。流石の政府も判断に迷ったみたいだ。」

ミーナ《垂水首相の評判はいいから、なんとか乗り切ったみたいね。それで、学生艦隊は今後どうするの?》

坂本美緒「一応は自衛隊の予備役に入るとこで決着がつきそうだ。それで、ドイツに派遣したヴィルヘルム・ハーフェン校の艦隊は?」

ミーナ《今はキール港で出港準備に入っているわ。なにも宗谷真雪学校長からの招集命令が出たみたい。私達も彼らと同行する予定でいるわ。》

坂本美緒「派遣か?」

ミーナ《それが、501部隊が再結成されそうなのよ。》

坂本美緒「501が再結成予定?!本当か!」

ミーナ《えぇ。どうも中国空軍機の日本の領空侵犯が原因ね。504が一時的とはいえロストしたうえ、国連安保理事会の一国がしでかしたのよ?多分、早くて来年には本格的な軍事作戦が行われるわ。》

坂本美緒「そのための501再結成か。」

 

現在、尖閣諸島の防備を担当しているのは百里基地から旧501部隊が駐留していた辺野古基地に移転してきた508部隊であるが、その所属機体の大半が艦載機であるため、作戦行動距離が限られていた。

そこで国連安保理事会は、陸上機と艦載機を混合運用していた501部隊と海上自衛隊が勧めている【ペガサス計画】に焦点が入り、日本にて再結成される運びとなった。

 

坂本美緒「それで、再結成後の基地はどこにするんだ?」

ミーナ《取りあえずは海上自衛隊の最新鋭空母になるわ。》

坂本美緒「ペガサス計画か…。」

ミーナ《えぇ。》

そう呟くと、手元にある資料を見る。

その資料には、護衛艦いずも型と同じ形状をした空母の設計図が描かれていた。

 

 

その日の夜、学生達に正式な辞令が言い渡された。

 

沖忠順「本日をもって学生艦隊は正式に、我が日本国自衛隊に仮編入。予備役として職務を全うしてもらいたい。所属は、海上自衛隊第1護衛隊群とする!以上!」

 

宗谷真雪「はい。学生一同、職務を全うすべく奮励努力する所存です。」

 

 

2026年9月19日 19:00

 

学生艦隊は正式に日本国自衛隊に仮編入されることなる。

全学生の階級は旧軍制のものであったため、自衛隊の階級に変わり、予備役となる。

また、岬明乃と宗谷ましろが持っていた【勲七等宝冠章】は、既に廃止されているうえ、学生が持っていては軽く国内問題になりかねないので、自衛隊預かりとなり、2人の階級も学生が海将補なのは階級のバランスが合わないため、佐官クラスである【2等海佐】と【1等海佐】となった。

 

こうして、彼等の新たな生活が始まろうとしていた。

 

 

 

 

第7話「自衛隊の1日と学生達の1日」に続く…

 




今回は会話メインになってしまったな……
次回あたりで、自衛隊と学生達の1日を比較してみるかな?

次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。