ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜2 BATTLE OF 2026 【打ち切り】   作:小説設営隊隊長

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前回のあらすじ

中国空軍機による首都圏爆撃騒ぎから一夜明けて、学生艦隊は横須賀へ入港。
そこで、予備役ではあるが自衛隊への仮編入を言い渡された。





第7話「自衛隊の1日、学生達の1日」

 

 

 

9月20日 05:55

 

神奈川県横須賀市 海上自衛隊横須賀基地

 

 

自衛隊には1日の日課というものが存在する。

彼らは自衛隊とはいえど、いつ有事があるのかわからない毎日を過ごしている以上、不測の事態に備えるためにも訓練と課業に励んでいる。

今日は、自衛隊と学生達の1日を観ていこうと思う。

 

提供は、海上自衛隊横須賀広報部からお送りする。

 

 

自衛隊官舎

 

アナウンス《総員起こし、5分前!》

夜明け前の横須賀。

我々、自衛隊の朝は早い。

総員起こし5分前のアナウンスで、起きる者や起きる準備をするものがいる。

そして……

 

06:00

 

アナウンス《総員起こし!》

総員起こしと共に号令の喇叭が鳴り響くと、それを合図に隊員達が起きる。

中には寝ぼけて起きる者や、寝坊したと思って飛び起きる者もいた。

 

隊員は先ず、日朝点呼のため玄関前に集合する。

その後、06:05には朝食や洗面などの身支度をして、官舎の清掃に入るのが早朝の自衛隊の課業である。

 

 

では、学生達はどうしているのだろうか?

 

今回は航洋直接教育艦[晴風改三]の例で見ていこうと思う。

 

 

05:30

 

晴風改三:烹炊室

 

学生達の中で一番早く起きているのは【炊事委員】の子たちである。

船に乗る以上、栄養管理は万全にしておかなければいけない。

伊良子美甘達は晴風の【栄養員】であるため、朝早くから仕込みをしている。

彼女たちに話を聞くと、「毎日32人分の食事を作るから大変」と言っていたが、「みんなが美味しいと言ってくれるとうれしい」と言っていた。

 

06:30

 

晴風改三:艦橋

 

岬明乃「ふわぁぁ〜……………ちょっと眠くなってきたよ……。」

宗谷雪「岬さん!交代の時間よ?」

岬明乃「え?もうそんな時間?それじゃあ後お願いね!」

 

06:30には、艦橋要員の当直の交代が行われる。

当直は日によって担当が決まっていて、主に就寝時の艦の指揮代理と記録係の役割を担っている。

昨晩当直であった生徒は、30分の仮眠をとって起きる事になっている。

 

07:00

 

宗谷雪《総員起こし!》

自衛隊とは違い、朝の7時になると総員起こしが発せられる。

日朝点呼がない代わりに、朝食の後に洗面などの身支度をして、1日の流れを全体で確認する事になっている。

 

 

続いて、朝の7時以降の課業を見ていこう。

 

 

自衛隊は、官舎の清掃が終わったら35分まで外で【間稽古】を行う。

自衛隊員には何より体力を求められるため、日頃の体力づくりを全員で行っている。

間稽古の後は、50分まで午前課業に向けての準備を行い、その後は08:25まで【群旗掲揚・朝礼・国旗掲揚】を行い、12:05まで【午前課業】に入る。

 

 

一方で学生達の動きはどうなのだろうか?

 

 

07:45

 

晴風改三:教室

 

岬明乃「みんな揃ったかな?それじゃあ、今日の日課を確認するよ!」

朝食を摂り終えると、今日の日課の確認を行う。

この日の日課は、午前は各部署の点検・整備の他、足りないものの補給で、昼食後は大型直接教育艦[比叡]と航洋艦[陽炎]・[綾波]と共に訓練航海へ出港。剣崎沖で待機中のミサイル護衛艦[みらい]と合流して、沖合にて対水上・対空戦闘訓練を行い、在日米海軍の強襲揚陸艦[アメリカ]とミサイル巡洋艦[シャイロー]及びアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦[ラファエル・ペラルタ]との合同訓練を予定していた。

 

この予定は、教官が事前に予定を組んで校長が最終調整を加えることになっていて、学生達の体に負担をかけないように予定を組んでいるのだ。

 

また、晴風改三以下全学生艦隊はミサイル能力の付与と近代化改修を含めた【改装計画】が順次行われており、晴風改三もこの訓練が終わり次第、【ジャパンマリンユナイテッド磯子工場】へと回航される予定である。

 

 

12:05、午前課業が終わると一斉に食堂へ向かう。

そう、昼食の時間である。

昼食は日によって変わるが、基本的に食券で注文するので、カレー定食にハンバーグ定食、ラーメン定食を頼むものもいた。

13:00には午後の課業に入るため、それまでに食事を済ませる。

 

一方で学生達も昼食の時間に入っていた。

この日は金曜日であるため、カレーが振る舞われた。

なぜ金曜日がカレーであるのか?

それは、帝国海軍が創設されてからの伝統であると同時に、海上に出たときに曜日感覚を忘れないため、金曜日にカレーを出すのだ。

 

 

そして、午後の課業に入る。

 

 

横須賀基地 Aバース

 

晴風改三:艦橋

 

岬明乃「出港用意!!」

宗谷ましろ「出港用意!!揚錨!!」

宗谷雪「機関始動!湾外まで微速前進!!」

 

予定である訓練航海のため、横須賀基地を出港する晴風改三以下学生艦3隻は、護衛艦みらいと合流するため一路、剣崎沖へ向かう。

 

今回は晴風改三に乗艦して、訓練の様子を観ていこうと思う。

 

 

先ず最初に見に行ったのは艦の心臓である【機関室】であった。

機関室は【機関科】という機関を専門に扱う科で、機関長と機関助手を含めて7人体制で操作していた。

今の護衛艦も、少人数での運用も可能であるがなぜそこまで少人数なのか、話を聞いてみたところ、どうやら「ある程度自動化されている部分もあるから、戦艦クラスも元の乗員数の半分での運用もできる」というのだ。

この自動化加工は戦艦にも導入されており、腕力が低い女子学生が重量1,460kgもある【91式徹甲弾】を人力で運ぶことはないという。

 

次に向かったのは、艦艇の頭脳である【艦橋】である。

 

艦橋の形状と内部構造は、大戦時の陽炎型駆逐艦と瓜二つであった。

艦の責任者である艦長と副長の他、参謀長と船務長の役割を持つ【書記】に、砲術関係を指揮・統率をする【砲雷長】と水雷関係を指揮・統率をする【水雷長】、艦の操舵を担当する【航海長】、艦橋の左右ウイングには各1人ずつの【見張り】がついている。

 

 

学生艦隊が剣崎沖に到達すると、直ちに護衛艦みらいと合流して訓練海域へと向かった。

 

 

13:50 御蔵島南東沖合

 

 

みらい:艦橋

 

梅津三郎「教練、対水上戦闘用意!」

角松陽介「教練、対水上戦闘用意!」

 

訓練海域に到着した艦隊は、訓練を開始する。

まず最初は対水上戦闘訓練である。

これは、仮想目標に対して主砲で攻撃して、命中精度を向上させる訓練である。

 

みらい:CIC

 

菊池雅行「主砲単装砲、準備よろし!」

青梅鷹志「目標の現在位置、本艦の右舷、10時の方向!距離20マイル!」

梅津三郎《主砲、撃ちぃ方ぁ始め!》

菊池雅行「トラックナンバー1014!主砲、撃ちぃ方ぁ始め!」

砲雷長「撃ちぃ方ぁ始め!」

 

現代の主砲は全て速射・多用途性に優れる【単装速射砲】であり、みらいを含むこんごう型及びゆきなみ型には【OTO 127mm単装速射砲】を装備している。

初速808m/sの速射砲弾を毎分45発を繰り出せる性能を有している。

みらいから放たれた演習弾は10分もしないうちに仮想目標に10発中8発も命中させる腕前を見せたが………

 

 

晴風改三:艦橋

 

岬明乃「教練、対水上戦闘用意!」

宗谷ましろ「教練、対水上戦闘用意!」

宗谷雪「全砲塔に演習用の着色弾を装填!」

立石志摩「うぃ!」

 

晴風が対水上戦闘訓練に入ると、すぐさま仮想目標の位置特定にかかる。

 

晴風改三:電測室

 

宇田慧「目標の位置、方位3-0-4!距離25マイル!敵速25ノット!」

 

晴風改三:前部マスト見張り台

 

野間マチコ「目標を肉眼で視認!方位修正3-1-0!距離30マイル!敵速そのまま!。」

 

晴風改三:艦橋

 

立石志摩「1番砲。方位304度、広角40度に備え。」

 

目標の正確な距離が出されると、立石志摩は持ち前の直感で射撃指揮所に指示を出す。

 

晴風改三:射撃指揮所

 

小笠原光「1番砲、方位304度!広角40度に備え!!」

武田美知留「砲塔回す!………はい、回した!!304度!」

日置順子「砲撃準備、終わったよ!」

 

この時、我々広報部は驚いた。

何故なら、目標の位置特定から砲撃準備完了までの所要時間が3分とかからないのだ!

ベテランの海上自衛官でも、あんなに早く行うのは至難の技とも言える。

 

晴風改三:艦橋

 

宗谷雪「主砲、砲撃準備完了!」

小笠原光《誤差修正よし!》

岬明乃「攻撃始め!!」

立石志摩「撃てー!」

 

大戦後、対艦攻撃特化の大口径艦砲から対空・対艦両用も可能とした単装速射砲の時代に入った時に、アメリカ軍が最初に完成させた対空・対艦両用砲【Mk39 54口径長5インチ単装砲】を晴風は3基搭載していて、1隻で3隻分の汎用護衛艦の砲撃能力を有している。

初速807m/sの砲弾を毎分18発を繰り出せる性能を有している。

晴風改三から発射された演習用の着色弾は18分もしないうちに、10発全弾命中させた。

 

 

次に行われたのは、艦対艦ミサイル【ハープーン】による戦闘模擬訓練であった。

 

ミサイル護衛艦みらい:CIC

 

菊池雅行「ハープーン1番!発射準備!」

青梅鷹志「敵艦、方位266!距離107海里!敵速28ノット!」

砲術長「右舷ハープーン、発射準備よし!」

菊池雅行「撃ちぃ方ぁ始め!」

 

みらいの艦中央部から小型のミサイルが放たれた。

90式艦対艦誘導弾の最大射程は200kmで、速度は1,150km/hを誇る。

誘導は、途中までは慣性航法装置で誘導されて、終末にはアクティブ・レーダー装置によって目標へと到達する仕組みである。

 

だが、ハープーンは1発で約1.5億円するため、有事以外は使用せず発射した仮定で訓練をする。

 

 

その後は在日米海軍と合流する間に、個艦防空訓練を行った。

 

 

みらい:CIC

 

青梅鷹志「対空レーダー目標探知!高度11,000、速度720ノット!本艦に向かって接近中!」

梅津三郎《教練、対空戦闘用意!》

角松陽介「教練、対空戦闘用意!」

砲術長「前部VLS、スタンダード発射準備良し!」

菊池雅行「トラックナンバー2010、スタンダード、発射始め!」

 

艦対空ミサイル【RIM-66M スタンダード】は、射程166.7kmを誇る対空ミサイルである。

ゆきなみ型には装備していなかったが、近代化改修によりVLSを新型に換装して搭載された。

 

青梅鷹志「ターゲットサーファイブ!」

角松陽介「ミサイル近戦闘!CIWS、AAWオート!!」

 

みらいの対空兵器はもう一つ有り、それが【CIWS 20mm高性能機関砲】を前部と後部に1基ずつ装備している。

初速880m/sの機関砲弾を毎分200発を高速発射するバルカン砲の性能を極めた代物。

しかし現代の戦闘において、CIWSを使用するというのは最終手段であり、ミサイルを持たない学生艦では対処はできないというものであった。

 

 

16:28 八丈島北東沖合

 

 

在日米海軍と合流を果たした護衛艦隊は、共同訓練を開始する。

【艦隊行動訓練】に【艦隊防空訓練】、【相互通信訓練】強襲揚陸艦アメリカでは、【艦載機発着艦訓練】を行い、最後に在日米海軍の戦隊司令と夕食会を開き、双方の信頼を確立させた。

 

18:45。

全ての訓練を終えた艦隊は、駐留基地を佐世保である強襲揚陸艦アメリカと迎えの護衛艦[さわぎり]・[すずつき]と合流して艦隊から別れて、みらい率いる艦隊はそのまま横須賀へと帰投、晴風改三と他の学生艦はそのまま横浜のジャパンマリンユナイテッド磯子工場へ向かい、無事全艦入渠。

 

基地へと戻った学生達は、荷物とともにそのまま新しくできた官舎へと入り、夜の時間へと入る。

 

 

19:40。

自衛隊員はこの時間になると、就寝準備の21:30まで【自習】に入る。

皆それぞれの自習をして、自分の力を磨く。

 

では、学生達はどうしているかと言うと…

 

横須賀基地

 

学生官舎

 

本来は入室するには許可が必要だが、今回は学生達の日常を周知してもらうために特別な許可をいただき取材をさせてもらった。

どうやら21:20まで自由時間のようだ。

 

他のクラスと交流するのもこの時間だけとなっているようだ。

またこの時間で、お菓子やジュースなどを飲食するのも許される。

ビデオやテレビは娯楽室でしか観れないため、事前申告制での使用となっている。

 

 

21:30になると、自衛隊員は就寝準備となる。

その10分前には、学生達も就寝準備に入る。

良い体をつくるには、睡眠も大切である。

 

自衛隊員は22:00になると【日夕点呼】をして、22:10には就寝となる。

 

 

こうして自衛隊員と学生達は、深い眠りについた。

 

日本を守るため、彼らは日々鍛錬をしているのだ。彼らに待ち受けている運命は、平和かそれとも動乱か…………

 

 

第7話「自衛隊の1日、学生達の1日」 完

 

提供 海上自衛隊横須賀地方隊広報部

 

   ブルーマーメイド広報部

 

取材協力 航洋直接教育艦 晴風改三クラス

 

     ミサイル護衛艦 みらい乗員

 

     在日米軍 海軍広報官

 

 

    ※この話は現実とは異なる内容です

 

 

第8話「訪問!!国連軍横浜基地へ!」に続く…

 

 

 




今回はちょっとした休憩回?ということで、自衛隊と学生達の1日を比較してみました!

次回は、マブラヴオルタでも登場していただこうかな?

次回もお楽しみに!
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