ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜2 BATTLE OF 2026 【打ち切り】   作:小説設営隊隊長

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前回のあらすじ

自衛隊へと仮編入された学生達は、いつもどおりの1日を送っていたが、自衛隊の広報部が自衛隊の1日との比較のため、取材を受けた。


第8話「訪問!!国連軍横浜基地へ!」

 

 

 

 

 

2026年10月5日 09:00

 

海上自衛隊横須賀基地

同 司令官室

 

 

寒い季節が迫ってきたこの日、宗谷真雪らは重大な要件があるとして、基地司令官に呼び出されていた。

 

宗谷真雪「横浜基地からの招待状?私達にですか?」

基地司令官「あぁ。どうやら、あそこの副司令が

君たちに会いたがっているのでな。君たちの他に生徒数名に招待状が送られたようだ。」

宗谷真霜「私達ならともかく、どうして生徒達にも?」

基地司令官「横浜基地が考えていることは時々やることが破天荒でな………正直、見当がつかん。」

宗谷真霜「それで、私達に視察も兼ねてほしいと?」

基地司令官「白状ですまないな。自衛隊である以上、国連軍の基地に出入ることができないんだ。」

基地司令官は現役の自衛官であるため、国連軍の管轄である軍事基地に出入りしたら、週刊誌が煽り報道されかねないのだ。

しかし、未だ国連軍と面識がない学生達であったら、週刊誌に嗅ぎつかれても【互いの友好関係を築くため】と言い訳ができるからだ。

何はともあれ、横浜基地からの招待を受け入れて、学生数名を連れて横浜基地へと向かう。

 

 

輸送トラック 車内

 

岬明乃「はわわわ………す、すごく緊張するよぉぉ……」

宗谷ましろ「艦長………あまり緊張しますと余計に自信をなくしますよ?」

岬明乃「だってぇ~………相手が外国人だったら絶対会話が成立しないよ〜!」

岬明乃は英語の成績が壊滅的に低いため、物凄く緊張していた。

宮里十海「国連軍の基地が日本にあるとわね…。」

能村進愛「少し意外ですね。」

阿部阿澄「国連軍か…………外人部隊だったら、私うまく会話できるかな……」

河野燕「インド語だったら、私自身がないかも………。」

千葉沙千帆「ドイツ語ならギリいけるけどな〜!これでロシア語だったら、もう無理だな。」

野際啓子「艦長の今後の課題はロシア語ですね。今度、ロシア語の勉強でもしましょうか?」

知名もえか「どんな人達なんだろう……国連軍の部隊の人たちって……。」

 

大和型の各艦長と副長も、うまく英会話ができるか不安がっていた。

車に揺られること30分。

学生達は、国連軍横浜基地に到着した。

 

 

神奈川県横浜市柊町郊外

 

極東国連第11軍横浜基地 車両ハンガー

 

陸自の輸送トラックから降りた学生達は、横浜基地の規模の大きさに圧倒されていた。

 

岬明乃「ここが、横浜基地?」

宗谷ましも「そのようですね……。」

宮里十海「ここまで規模のでかい基地は見たことないわね……。」

???「あら?予定より早かったじゃない。」

 

そこへ軍服のうえに医者の白衣を着た赤紫のロングヘアの女性が、赤髪の凛々しい女性隊員を連れてやってくる。

 

羽山陽介「えぇ~と………どちら様で?」

極東国連第11軍横浜基地副司令:香月夕呼「私はここの副司令をやっている香月夕呼よ。」

特殊任務部隊A-01連隊【伊隅ヴァルキリーズ】連隊長:伊隅みちる大尉「A-01連隊隊長の伊隅みちる大尉です。」

宗谷真霜「ブルーマーメイド保安監督官の宗谷真霜です。」

羽山陽介「同じく、艦隊運用担当官の羽山陽介です。」

宗谷真雪「横須賀女子海洋学校校長の宗谷真雪です。」

香月夕呼「それで?後ろのが例の?」

 

そう言うと、岬たちの方を見る。

するとどうだろう、先ほどまでの表情は消えて興味津々の表情に変わる。

 

岬明乃「あ、あの……」

香月夕呼「なるほど、そういうことね。面白いわね………ふふふ……」

 

何やら良からぬことを考えついたのだろう。

何処かマッドサイエンティストの表情に様変わりする。

 

香月夕呼「そうねぇ……大人3人は私についてきてもらえるかしら?少し話をしたいしね。」

羽山陽介「は、はぁ……」

香月夕呼「それじゃあ伊隅。その子達の案内は任せるわ。適当に基地内を見せてあげなさい。」

伊隅みちる「わかりました!」

 

こうして、彼らは2手に分かれて行動することになった。

 

 

横浜基地 研究棟

 

副司令兼所長室

 

香月夕呼「入らなの?」

羽山陽介「あ……いえ…………」

羽山達は部屋に入るのを躊躇っていた。

何故なら、これでもかというほど本や書類にディスク類が散らばっていて【汚部屋】と化していたからだ。

???「ちょ、夕呼先生!!」

香月夕呼「あら?白銀、まだいたの?」

特殊任務部隊A-01連隊隊員:白銀武少尉「まだいたの?じゃありませんよ!!訓練の途中で呼び出して何だと思ったら、書類整理の仕事を押し付けた挙句、俺にデスクの片付けを強制させるなんて!!」

香月夕呼「あんたのほうが適任なのよ?私の直属なんだから。」

白銀武「俺は雑用係かなんかですか!?Σ(゚Д゚⁠)」

香月夕呼「細かいことを気にしてたら寿命が縮むわよ?とにかく、少し話に付き合って?あんたの説明が必要なんだから。」

白銀武「はぁぁぁ…………わかりましたよ……。(⁠´⁠;⁠ω⁠;`⁠)」

 

宗谷真霜(この人、人使い荒いわね………可哀想に……。)

一連のやり取りを見た真霜は、心のなかでそう毒吐めいた。

 

5分後……………

 

香月夕呼「さてと、さっそく単刀直入で悪いけど、貴方達が転移してきた向こうの日にちは覚えてるわよね?」

宗谷真霜「は、はい。確か、1942年の9月15日で時刻は午前0時でした。」

香月夕呼「その時になにか異常現象とか起こらなかった?」

羽山陽介「確か………艦隊全周に霧状の竜巻が起こりましたね…。直後にレーダーやソナーが機能しなくなって、その後に強い光が襲って気を失いました。」

香月夕呼「そう、やっぱり………」

そう言うと、なにか考え込んだ。

何かを予測していたのが、幸か不幸かあたってしまったことが。

白銀武「それじゃあ、あの学生艦隊の転移は3年前の事件の続きだったんですか?!」

香月夕呼「そういうことよ。」

宗谷真雪「3年前の事件?」

白銀武「丁度、3年前の9月15日に起こったことです。」

 

彼らが言う3年前の事件とはなにか?

 

3年前

2023年9月15日 15:20

 

静岡県 富士山麓

 

極東国連第11軍 東富士基地

 

国連軍オペレーター5《HQよりCP。現場の設営状況はどうか?》

国連軍オペレーター3《CPよりHQ。仮設テントの設置完了。MFSG(磁場シールド発生装置)の展開準備よし!》

陸上自衛隊員7《第4特別実験大隊、間もなく現着!》

国連軍の東富士基地の演習場に、陸上自衛隊の特殊任務を受け持つ【第4特別実験大隊】が現場に到着した。

第4特別実験大隊の編成は以下の通りである。

 

10式戦車:1両

 

90式戦車:1両

 

16式機動戦闘車:2両

 

89式装甲戦闘車:1両

 

87式偵察警戒車:1両

 

96式装輪装甲車:2両

 

軽装甲機動車:2両

 

AH-1J対戦車攻撃ヘリ コブラ:1機

 

AH-88J1対戦車攻撃ヘリ ヘルハウンド:1機

 

96式多目的誘導弾システム(高機動車タイプ):1両

 

88式地対艦誘導弾発射機:1両

 

多連装ロケットシステム自走発射機:1両

 

90式戦車回収車:2両

 

73式中型トラック:6両

 

73式大型トラック:6両

 

第4特別実験大隊人員

 

部隊指揮官:陸上自衛隊調布基地所属 第1戦術機連隊長【狭霧直哉1等陸尉】

 

副指揮官:同部隊副隊長【駒木咲代子1等陸尉】

 

隊員総数600名(内国連軍所属隊員450名)

 

 

当時、集められる車両と人員を集結させて、日本とアメリカが共同で開発した【磁場シールド発生装置】の耐久試験と磁場シールド発生下での各種計器の動作試験を行うものであった。

 

狭霧直哉《01よりHQへ。全車及び全機、予定地点への集結完了。送れ。》

国連軍オペレーター5《HQ了解。これより試験を開始する。》

国連軍オペレーター3《CP了解。MFSG展開、電力供給を開始。》

国連軍オペレーター4《MFSG全機展開完了。電力供給順調。磁場シールドの発生を確認。》

 

磁場シールド発生装置が展開すると、第4特別実験大隊の周りに、人工的な磁場シールドが発生したが、直後に周囲に霧状の竜巻が発生して第4特別実験大隊を覆い尽くす。

 

国連軍オペレーター5《CPよりHQへ。異常現象発生。第4特別実験大隊の周囲に、霧状の竜巻が発生した。目視による大隊の確認不可能。》

国連軍オペレーター4《HQよりCPへ。モニターによる大隊の確認は可能。現状を維持せよ。》

狭霧直哉《無理は禁物ですよ香月博士。見送っても構いません。》

香月夕呼《いいえ、無理を承知でここまで来たんです。試験を続行します。》

狭霧直哉《01了解した。だが危険と判断したらすぐに止めるんだ。》

国連軍オペレーター3《HQよりCPへ。試験はこのまま続行する。》

国連軍オペレーター5《CP了解。MFSGの出力を最大へ!電圧極大!》

 

現場の判断でこのまま試験は続行されたが、ここで予想外の事態が第4特別実験大隊を襲った。

突如CPの制御システムのアラームが鳴り響いたのだ。

 

国連軍オペレーター7《MFSGの出力異常!電圧を維持できません!》

国連軍オペレーター6《5・6号機も出力異常!》

国連軍オペレーター5《CPよりHQへ!緊急事態発生!緊急事態発生!》

国連軍オペレーター3《こちらHQ!何があった!!》

国連軍オペレーター5《MFSGの出力に異常発生!!電圧の維持ができません!全機、コントロール不能!!》

国連軍オペレーター3《何だと?!》

香月夕呼《直ちに試験を中止!!MFSGを停止させなさい!!》

白銀武《だめです!!完全にコントロールができません!!出力がMFSGの危険耐久値を超えてます!!》

狭霧直哉《01よりHQ!何があっ…………現状を…………せよ………》

国連軍オペレーター6《無線にも異常発生!大隊との連絡が取れません!!》

霧状の竜巻が激しくなると同時に、無線も磁場の影響を受け始めた。

そして次の瞬間、霧状の竜巻から眩い閃光が放たれ、周囲を瞬く間に包みこんだ。

 

 

25分後

 

 

その後、異常現象が落ち着きを見せた頃、現場には雨が降っていた。

国連軍オペレーター7《こちらCP!状況混乱!現状を把握できません!!》

国連軍オペレーター8《こちらHQ!現在、第11軍の横浜基地に救援要請を出した!!救援が来るまで現状を維持せよ!!》

陸上自衛隊員4《第4特別実験大隊!応答せよ!!こちら作戦司令部!!第4特別実験大隊!応答せよ!!》

現場が混乱している中、香月博士らを乗せた高機動車が現場近くまで来て、香月博士と白銀武が慌てて高機動車から降りてくる。

香月夕呼「な、なんてことなの!!!」

白銀武「なっ!!!!!!こ、これは!!」

現場に向かうとそこには大隊の姿がなく、大隊がいたはずの地形が丸ごと別の地形と入れ替わっていたのだ。

白銀武「……夕呼先生!!これは!!!」

香月夕呼「まさか、時空転移が起きたっていうの?!」

 

伊隅みちる《こちらA-01!A-06!!状況を報告せよ!!》

白銀武「伊隅大尉!第4特別実験大隊が消滅……消滅しました!!」

 

15:45 

 

第4特別実験大隊は突如、地形ごと時空転移してしまったのだ。

この事件は後に【陸自第4特実大隊失踪事件】として捜索活動が行われたが、結局見つけ出すことができなかった。

国民の動揺を抑えるため政府は、【第4特別実験大隊は演習中に攻撃ヘリの操縦ミスによる墜落事故により副隊長を除く全隊員が殉職した。】と公式見解を出した。

 

 

宗谷真霜「そんな事があったなんて……。」

3年前の事件を聞いた真霜達は驚きを隠せなかった。

羽山陽介「でも、その大隊の副隊長も消えたんですよね?何で副隊長だけ無事みたいな言い方をしたんですか?」

香月夕呼「実は、第4特実大隊失踪事件以降、世界のあちこちで異常気象や超常現象が起きるようになったの。主に富士山麓のほうが酷くてね。電離層の異常で衛星通信ができない状況が続いたのよ。」

白銀武「そんな中、2024年の5月8日に……」

 

 

第4特別実験大隊失踪から1年後……

 

2024年5月8日 東富士基地 演習場

 

陸上自衛隊員4「其れにしても…このところ、富士山麓の日差しがきついな……。」

陸上自衛隊員9「狭霧1等陸尉の部隊が失踪してから、関東一体の気温が連日25度前後だからなぁ……。」

演習場の周りを見回っていたら、突然霧状の竜巻が発生したのだ。

陸上自衛隊員9「な、なんだ?!なんだってこんな時に!!!」

陸上自衛隊員4「とにかく!!本部へ連絡だ!!」

次の瞬間に、竜巻から眩い閃光が放たれ周囲を瞬く間に包み込んだ。

あまりにも突然のことで一瞬、目をくらます。

陸上自衛隊員4「………っ!!!」

だがすぐに閃光は収まって、次第に視界が晴れていったのだ。

陸上自衛隊員9「収まったのか?」

陸上自衛隊員4「そうみたいだな………でも一体何が………」

視界が晴れると、入れ替わった地形が演習場のものに戻っていてそこには、大隊と共に失踪した【73式中型トラック】とボロボロになった【96式装輪装甲車】が1両ずつ佇んでいたのだ。

陸上自衛隊員4「トラックに装輪装甲車が……何でこんなところに……」

陸上自衛隊員9「誰か乗ってるかもしれない……調べてみるか?」

陸上自衛隊員4「あぁ。」

そして車両を調べた結果、73式中型トラックには失踪したはずの【駒木咲代子1等陸尉】が意識不明の重体で発見されたのだ。

 

 

羽山陽介「歪んだ時空を戻そうとして、より戻しが起こった?」

香月夕呼「そう考えるしか無いわ。現に駒木1等陸尉の意識が戻った後、聞き取り調査を行ったけど、正直言ってわかりかねたわ。」

宗谷真雪「というと?」

白銀武「駒木1等陸尉は失踪したあと、架空の1944年の欧州にタイムスリップしたと言っていたんです。その後、アンノウンからの襲撃で96式装輪装甲車が1両破壊されたと。」

宗谷真霜「装甲車を一撃で……」

すると、羽山は何かに気づいた。

羽山陽介「もしかしたら…………俺達先行艦隊が1942年にタイムスリップしたのって、その歪んだ時空を戻そうとして起こったより戻しが引き起こしたものだとしたら……。」

そう言うと、香月夕呼が反応する。

香月夕呼「あんたのその考え、ほとんど正解よ?」

そう言うと、自身が立てた仮説を話した。

香月夕呼「正確には、第4特実大隊が転移した時点で時空と時空の交わりが起こって、あなた達は不幸にもそれに巻き込まれた。そして、別の時空に迷い込んで歴史を改変して、時空のより戻しが一斉に起こって、今度はそれに巻き込まれたことになるわ。」

羽山陽介「ってことは、元の世界に戻れない?」

香月夕呼「戻っても多分、また巻き込まれるわよ?」

宗谷真雪「となると、この世界で生きるしか無いと……」

驚愕の事実を知る中、学生達は基地内を周っていた。

 

 

横浜基地 滑走路

 

 

伊隅みちる「ここは滑走路で、主に軍用機などの発着を行う場所だ。滑走路長は3,000mでL字型で第2滑走路と交差しているんだ。」

宮里十海「長いのね、意外と。」

千葉沙千帆「その分維持費もかかってるだろうぜ?」

滑走路を眺めていると、奥の滑走路の形が違うことに気づく。

岬明乃「あれ?奥の滑走路だけ、途中からスキージャンプみたいになってるよ?」

知名もえか「あ、ほんとだ。」

伊隅みちる「あれは戦術機専用の滑走路だ。あれには電磁式のカタパルトがあってだな、擬似的に機体を加速させて一気に離陸速度まで持っていってくれるんだ。」

岬明乃「そうなんだ。」

滑走路の見学が終わると、今度は戦術機を格納している【戦術機ハンガー】へ向かう。

 

横浜基地 作業棟 地下5階

 

戦術機ハンガー

 

伊隅みちる「ここが、戦術機を格納している所だ。」

戦術機ハンガーには、94式不知火の他、74式撃震、94式2nd不知火弐型、98式吹雪、00式武御雷、アメリカ軍のF-15イーグルにF-15・ACTVアクティヴイーグル、ドイツ軍のMiG-21バラライカ等が駐機していた。

岬明乃「すごーい!!格好いい!!」

能村進愛「二足歩行の戦闘機……ですかね?」

河野燕「これが空を飛ぶんですか?」

野澤啓子「ちょっと想像ができませんね……。」

初めて見る戦術機に、学生達は少し興奮する。

宗谷ましろ「これらが艦隊と共同で運用を?」

伊隅みちる「いや。厳密に言えば、戦術機は陸上部隊との連携を目的としてるんだ。」

宮里十海「では、海上部隊は?」

伊隅みちる「それは……」

???「海上部隊とはあたしらと連携するためサ。」

後ろから、クリーム色のロングヘアの女性が白いショートヘアの女性を連れてやって来た。見た目からしてフィンランド人で連れの子はロシア人であることがわかる。

阿部阿澄「えっと………あなたは?」

伊隅みちる「紹介しよう!元501部隊で、フィンランド空軍のエイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉だ!」

フィンランド空軍:エイラ・イルマタル・ユーティライネン少尉「あたしのことはエイラって呼んでくれよナ!それと、この子は元501部隊でロシア空軍のサーニャ・V・リトヴァク中尉。サーニャって呼んでくれよ?」

ロシア空軍:サーニャ・V・リトヴァク中尉「zzz…。(-_-)zzz」

千葉沙千帆「た、立ちながら寝てる………」

エイラ「サーニャは夜目が利くからな。いつも夜間に飛んで、昼間は寝てることが多いんだ。」

千葉沙千帆「そうなのか。」

岬明乃「それより、何でフィンランド空軍なのに日本にいるんですか?」

エイラ「あたしはフィンランドでサーニャはロシアのヌルマンスクだからな。再招集されたら時間が掛かるからな。」

伊隅みちる「それで、坂本3佐の発案でここ横浜基地で預かることとなったんだ。」

 

そして、エイラとやっと目覚めたサーニャも加わり、基地の案内に同行する。

 

横浜基地 地上施設

 

訓練棟 

 

伊隅みちる「ここが、新兵たちが基本知識を学ぶ訓練棟だ。」

???「あれ?伊隅大尉?こんな所で何しているんですか?」

そこへ、伊隅ヴァルキリーズの面々と遭遇する。

伊隅みちる「速瀬?今日はシミュレーターでの訓練じゃなかったのか?」

伊隅ヴァルキリーズ副隊長:速瀬水月中尉「いやぁ〜それが副司令が急に、「今日は何もしなくてもいい!全員自由時間だ!」って宣言されて……。」

伊隅みちる「そ……そうか…………。(⁠゜⁠o⁠゜⁠;」

岬明乃(ここの副司令って、気分で物事を決めちゃうのかな?)

速瀬水月「ところで大尉。後ろの人達は?」

伊隅みちる「あぁ、例の報告にあった学生艦隊の関係者だ。」

そう聞くと、1人1人自己紹介を行う。

速瀬水月「あたしは伊隅ヴァルキリーズの副隊長、速瀬水月よ!」

A小隊隊長:宗像美冴中尉「A小隊隊長の宗像美冴です。」

C小隊副隊長:風間祷子少尉「C小隊副隊長の風間祷子です。」

伊隅ヴァルキリーズCP将校:涼宮遥中尉「CP将校の涼宮遥です。」

隊員:柏木晴子少尉「伊隅ヴァルキリーズの柏木晴子よ!本当に旧海軍の艦艇を使っているんだね!今度見せてよ!」

隊員:涼宮茜少尉「涼宮茜!晴子と同じ少尉よ!今度訓練航海する時、呼んでよね!」

岬明乃「あ、あははは………」

ちょっと困惑するが、いつか必ず呼んであげようと心の隅で思った岬であった。

すると、彼らの後ろで恥ずかしそうに覗き込む12歳の少女がいた。

宮里十海「………?その子は?」

伊隅みちる「あぁ。3週間前に横浜基地で保護・観察するとこになった、臼杵咲良軍曹だ。」

軍曹待遇:臼杵咲良軍曹「あ、あの………臼杵…です。」

千葉沙千帆「怯えている?何かあったのですか?」

速瀬水月「……臼杵は、元々は民間人だったけど、3ヶ月前に佐渡ヶ島地震で両親を土砂災害で亡くして、それでここに保護されて……」

不幸にも臼杵は抗うことのできない自然災害により両親を亡くしてしまっており、災害孤児だったところを伊隅達に保護されたのだ。

岬明乃「そっか………私と同じなんだね……。」

宗谷ましろ「艦長………」

岬明乃もまた、臼杵と似た境遇を持っていた。

彼女が幼かった頃、乗っていた豪華客船が海難事故に遭い、両親をなくしてしまっているのだ。

そして知名もえかも、両親がブルーマーメイドとホワイトドルフィンであったが、救助任務で殉職している。

そしてふたりは、呉の養護施設にて出会い、共にブルーマーメイドを目指すことを誓いあった。

 

 

その日の夜、横浜基地にて学生達との親睦を深める【食事会】が開かれた。

横須賀からわざわざ学生達が集合して、互いに親睦を深めたのだ。

 

 

だが…………

 

 

中国某所

 

???「例の計画は?」

???「既に工作員数名が、行動を起こしています。例の無人機も富士演習場に送り込みました。自律制御で行動を起こしている頃かと。」

 

???「よし、これより五−七計画を開始する。」

 

???「日本よ…………我らの国土を返してもらおうか………。ふふふふ……。」

 

遂に中国が尖閣諸島を国有化すべく、その悪魔の計画を発動させた!

危うし、尖閣諸島!!危うし、日本国!!

そして、自衛隊の新たな守護神である【新型護衛艦】が、遂にその産声を上げようとしていた!!

 

学生達の戦いは、始まりを迎えたばかりであった………。

 

 

 

序章 完

 

 

次回、第1章【尖閣事変】、堂々始動!!

 

 

 




やっと序章書き終わった……
これで本編を書ける………

ということで、次回から物語は本格的に始まります!
お楽しみに!


次回、第1章【尖閣事変】第1話「動乱の予兆といぶき就航」!
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