ハイスクール・フリート〜時空を越えた航海日誌〜2 BATTLE OF 2026 【打ち切り】   作:小説設営隊隊長

9 / 16
いよいよ本編第1章が堂々開幕!
序盤は劇場版パトレイバーの冒頭をアレンジを加えてねじ込みました!



第1章 尖閣事変
第1話[動乱の予兆といぶき就航!]


2026年 10月15日 03:45

 

先島諸島北東 尖閣諸島 南小島

 

静まり返った尖閣諸島に、数名の中国人が上陸した。

中国工作員5「もうすぐだ。もうすぐ、この島々は我ら中国の元へ返ってくる。例の計画は?」

中国工作員3「既にシグナルを確認。作戦行動に入りました。」

中国工作員5「よし。パーティの始まりだ!」

何かが、何かが動き出そうとしていた。

 

 

03:50 富士演習場 上空

 

静寂の夜を引き裂くかのように、数十機もの94式不知火が空挺降下を始めていた。

 

03:52 富士演習場 降下地点

 

陸上自衛隊員2「こちら05。第1陣降下終了。Tポイントを確保!」

 

03:55 富士演習場 降下地点上空

 

陸上自衛隊CP《司令機より輸送中隊へ。第2陣、降下開始!》

 

司令機からの合図とともに、【C-3JD 戦術機大型輸送機】から、94式不知火が続々と降下を開始した。

 

03:59 富士演習場 森林地帯

 

先に降下した第1陣は、密集隊形で森林地帯を進んでいた。

 

94式不知火 コックピット

 

自衛隊衛士「01よりコマンド!目標を補足!方位0-3-2。目標を確認!」

 

だが次の瞬間、攻撃を受けてメインカメラが破壊される。

襲撃を皮切りに、小型の対戦車ロケット弾を3発を放ち、不知火を合計4機も沈黙させた。

すると茂みの中から、戦車の形をした多足歩行戦術機が姿を見せて、ジャンプユニットを起動させて匍匐飛行を開始する。

 

04:05 富士演習場 森林地帯上空

 

しかし、多足歩行戦術機の動向はOH-1観測ヘリコプターに筒抜けであった。

無線《目標は方位0-3-2へ毎時20キロの速度で進行中!発見次第、対地攻撃を行う!地上の部隊は警戒せよ!》

目標を殲滅するため森林地帯を行軍する陸上自衛隊と、その陸上自衛隊を殲滅するため匍匐飛行で獲物を追い求める多足歩行戦術機。

 

04:09 富士演習場 目標上空

 

無線《ゴング01から小隊各機へ。目標を発見、全機攻撃態勢に入れ。》

反撃の狼煙を上げるため、AH-88J1ヘルハウンド3機が上空から迫る!

 

04:10

 

けたたましい飛翔音とともに、ヘルハウンドから【対戦車ロケット弾 POWⅡ】が目標へ発射される。

6発目でジャンプユニットに命中するが、バランスを崩した直後にユニットを切り離して機銃掃射を行うが、ヘルハウンドには無力であった。

 

04:15

 

目標を待ち伏せるため、空挺戦術機第2陣が息を潜めていた。

重厚な音が迫ると同時に、多足歩行戦術機が姿を見せて、赤外線センサーであたりを警戒する。

次の瞬間、顔を出していた不知火の1機を撃破するが、それを合図と言わんばかりに歩兵部隊が攻撃を行う。先ずはライフルに無反動砲で攻撃をして目標を引きずり出してワイヤートラップに引っ掛けて態勢を崩す。

多足歩行戦術機が体勢を崩したところを付け狙って、94式不知火6機が【140mm6連装バルカン砲】を撃ちまくる。

 

バルカン砲を撃ちまくる事1分半。

ズタズタになった多足歩行戦術機は遂に機能を停止して、目標は完全に沈黙する。

直後にコックピットを調査すると人は乗っておらず、代わりに中華人民解放軍の軍旗と自律制御が作動していた痕跡があった。

 

 

そして、物語は遂に動き出す………

 

 

 

 

     ハイスクール・フリート

    〜時空を越えた航海日誌〜2

 

      BATTLE OF 2026

 

 

 

 

      第1章【尖閣事変】

 

 

 

 

 

富士演習場での中国軍戦術機の侵入騒動から2時間後……

 

 

東京都千代田区 永田町

 

首相官邸 対策会議室

 

 

ここ首相官邸では、中国軍と思われる戦術機の対処で大騒ぎになっていた。

垂水慶一郎「では、その中国軍の戦術機は無人だったのか?」

沖忠順「はい。機体を詳しく調査しようにも、戦術機部隊の一部が140mm6連装バルカン砲を無断に持ち出していて、機体はスクラップ同然で…。」

垂水慶一郎「取りあえずことが片付いたのなら、それでいい。無理に調査する必要はない。」

警視総監「それより、こちらのほうが些か厄介かと………」

そう言うと、海上保安庁のヘリコプター【かんむりわし1号】からの映像がモニターに映し出される。

 

 

06:09 尖閣諸島 南小島

 

海上保安隊員5「我々は海上保安庁です!貴方がたを救助しに来ました!」

中国工作員「我々は海上保安庁に保護の要請はしていない。自国の海警局が来るまで待つ。言うことを聞かないのなら”これだ”。」

そう言うと、ライフジャケットからサバイバルナイフを取り出して自殺も辞さないと主張して海保隊員を脅す。

 

 

首相官邸 対策会議室

 

海上保安庁長官「この通り、彼らは中国人と名乗りこちらの救助を拒絶していて、言うことを聞かないと自決も辞さない内容をほのめかしており、どう対応したらよいか……」

警視総監「参りましたな………、海警局の船が来ても厄介なのに……。」

国家公安委員会委員長「やはり彼らは中国軍の工作員なのでは?」

国土交通大臣「だとしても断言はできない。現に彼らが工作員である証拠もないのだからな。」

垂水慶一郎「取り敢えず、現場にはヘリでの上空監視を続けるように伝えてくれ。」

 

20分後、中国海警局の船が南小島近海に近づき中国人数名を救助して事なき終えたが、これが返って国際情勢を沸騰させるには十分であった。

 

 

07:58 海上自衛隊横須賀地方隊 オフィスビル

 

ここ海自のオフィスビルでも、今朝の話題で持ちきりであったが、本部をここ海自のオフィスビルに置いたブルーマーメイドは早速、富士演習場での騒動の調査を行っていた。

 

5階 ブルーマーメイド監督官室

 

宗谷真霜「中国軍の戦術機が送り込まれた件。調べはついているのかしら?」

ブルーマーメイド隊員3「はい。3日前に横須賀の貨物港にて不審なコンテナ輸送車が富士演習場に向かっていったのが付近の聞き込み調査で判明しました。」

宗谷真冬「となると、そのコンテナの中に例の戦術機が隠してあったんだな……。」

ブルーマーメイド隊員8「港湾事務所に問い合わせて見たところ、入港時に問題のコンテナの中身は小麦粉50キロ分であることが判明しました。」

古庄薫「輸送に使ったトラックは?」

ブルーマーメイド隊員8「富士演習場の森林地帯に無造作に放置されていましたが、ナンバーを照合した結果、5日前に自動車整備工場で盗難にあった車両と一致しました。」

宗谷真霜「中身を偽って国内に持ち込んだのね。大破した機体は?」

古庄薫「あの後、横浜基地へ移送されて詳細を調べていますが、やはりデータの殆が死んでいるとのことでした。」

宗谷真霜「相当慌ててたみたいね。」

羽山陽介「なんせ、虎の子の空挺戦術機部隊をも動員したって話でしたからね。それよりも一番の問題は、尖閣諸島の方かと。」

そう言うと、今度は政府から提供があった【南小島中国人不法上陸事案について】の資料に目を通した。

 

 

横浜基地 ブリーフィングルーム

 

 

速瀬水月「中国人数名が南小島に上陸……海保の救助を拒否して海警局の船にて帰国……。」

宗像美冴「間違いなく工作員ですね。何か残していなかったならいいのですが……」

特殊任務部隊A-01部隊もこの情報に触れた。

様々な特殊任務を受け取るため、国家機密レベルの情報も知っておく必要があるからだ。

207訓練小隊B分隊:鎧衣美琴「でも何で南小島に上陸したんだろう?尖閣諸島を欲しがっているなら、魚釣島に直接上陸すればいいのに……」

207訓練小隊B分隊隊長:榊千鶴「もしかしたら、最初の目的は尖閣諸島じゃないかしら。」

207訓練小隊B分隊:御剣冥夜「確かに有り得る話だ。南小島から南東に行けば、先島諸島だ。」

207訓練小隊B分隊:彩峰慧「先島諸島を占拠して、尖閣諸島の返還を要求する。この可能性が大。」

この予想が、近い内に現実なものになるとは、誰も予想もできなかった。

ただ1人の女性を除いて………

 

 

横浜基地 副司令官室

 

 

???「こんな暗闇でデスクワークとは。目を悪くしますよ?」

香月夕呼「優しさを見せるんだったら、自分の子供に見せてやったらどうなの?鎧衣?」

 

鎧衣左近。

防衛省にいながらも国家公安委員会と外務省の職を演じている【諜報員】。

世界のあちこちで諜報活動をしているため、身内には【世界のあちこちを旅して回っている】と偽っているとのこと。

実のところ、実の娘である[鎧衣美琴]の顔を彼は手紙でしか知らないのだ。

 

鎧衣左近「あいにく私は諜報員でしてね。これが終わったらアメリカにいかなければなりません。」

香月夕呼「それで、さっきのブリーフィングの考察でも?」

鎧衣左近「お察しが鋭い。ブリーフィングの内容を盗聴させていただきました。訓練兵が予想した内容、恐らく的を射抜いています。」

香月夕呼「となると……」

白銀武「中国軍の目的は、先島諸島の占拠………ですか?」

鎧衣左近「察しがいいな、白銀訓練兵。中国軍の移動も確認されていますので………恐らく、今年の12月中に開戦になるかと………。」

香月夕呼「……………。」

 

鎧衣左近「その前に、新たな矛と盾の誕生が先になるかと………ペガサス計画が完了して、いよいよ主役が登場する頃です。」

 

 

一方で、宗谷真冬は防衛大臣と共に【ジャパン・マリン・ユナイテッド磯子工場】にいた。

 

ジャパン・マリン・ユナイテッド磯子工場

第3造船ドック

 

ここ第3造船ドックでは、ある1隻の護衛艦の進水式が行われていた。

 

来賓席

 

宗谷真冬「それにしても、あの護衛艦はひときわ大きいですね。」

沖忠順「はい。なんと申しましても、ペガサス計画の集大成ですからな。」

そこには、巨大な船体に広大な飛行甲板、いずも型と同じ艦橋に、艦種にそびえ立つ【スキージャンプ台】を備えた護衛艦が佇んでいたのだ。

 

そして…………

 

沖忠順「2026年10月15日をもって、本艦を………いぶき、いぶきと命名します。」

 

 

2026年10月15日 12:05。

 

この日、1隻の若きペガサスが産声をあげた。

その名は、【いぶき型航空機搭載護衛艦】1番艦【いぶき】であった。

 

 

そして、中国海警局の動向監視のため、海上自衛隊佐世保地方隊から、護衛艦【あたご】と【しらぬい】が派遣されることとなった。

 

 

第2話[中国軍機ミサイル発射事件!新生学生艦隊、爆誕!!]に続く…

 

 

 

 

 




次回は、近代化改修を終えた学生艦隊を出していきます!

感想や評価もドシドシどうぞ!
次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。