ペラペラと伊地知から渡された資料を捲るが、呪術師家系の者は見当たらない。あくまでも伊地知が把握している範囲だが、呪術師家系と血縁関係がある者には赤線が引かれている。
「
「そ、そうですか」
五条の愚痴に縮こまる伊地知。怯える伊地知を尻目に、五条は頭を掻いた。
呪術界の革命を目指す五条は記録に残っている限りだが、ほとんどの呪術師一族の名は全て記憶している。資料を見た限り、伊地知の資料に記載されている呪術師家系はほとんどが衰退しており、100年以上前には途絶えていたとされる者ばかり。血縁関係があるだけでも、会う価値があるが、今の五条の興味は自分を撒いたあの男にしかない。
(あそこまで呪力操作が卓越しているんだ。訓練無しとは思えない。それか、呪力操作に秀でているのか?いや、そうだとしても、あの路地裏で突然痕跡も消えた理由は?僕の尾行もどうやって撒いたか疑問が残る。...
あそこまでの技術を持っているのだから今も有力な一族の出だと考える五条。訓練も無しにあそこまでの技術を身に付けるのは不可能だ。
何の訓練も無しに、あそこまでの技術を身に付けさせるには、産まれた時から山などの弱肉強食を絶対の掟とする野生の環境で育たなければ無理だ。
「クッソ、いない」
伊地知から渡されたリストを、五条は悪態を吐きながら机に投げ捨てた。
何れも見付かるのは何年か前に衰退して没落した元呪術師一族の名前ばかりでどれも五条の目当ての人物ではない。第一探している相手の名前も分からないのだ。顔自体は五条自身が確認したが、顔を見たのは車の窓ガラスに反射した顔で、直接顔を見たわけではない。
リストには顔写真も貼り付けられているが、今回の任務に珍しく慎重に事に当たっている五条は自身の見た相手の顔に、中々確信や自信を持つことが出来なかった。
顔で判断出来ないなら術式で、とも思ったが、何故か六眼でも視ることの出来なかった為、依然として術式は不明。おかげ記録に残っている術式と照らし合わせることも出来ない。
これには流石に五条も頭を痛めた。視えなかったと言うよりは煙り掛かって視え辛かったのだ。肝心な部分はまるで霞のように実体を掴むことが出来ず、感覚としては雲を掴むように感じた。
五条が唸りながら頭を悩ませていると、唐突に携帯が鳴った。呼び出し音を出す携帯を手に取り、画面を覗き込むと、画面には『冥冥』と表示されていた。
「もしもーし、どうしたの冥さん?」
『やぁ、五条くん。私からの情報は役に立ったかい?』
「大助かりだけど肝心な人物が見つからなーい。
冥さんの腕を疑っているわけじゃ無いけどさー、他にも呪術師家系と血縁ある人っていないの?」
『一応その資料に載っている人が現在布都観市に在住している一般人だけれど...私が見付けた術師の縁者はほとんどがとっくの昔に没落した呪術師家系ばかりだ』
「ああ、それならもう見たよ。ご丁寧に伊地知がマーカー引いてくれてるから確認がいくらか楽に済んだ」
『しかし五条くんが探しているお目当ての人はいない』
「そこなんだよねー!僕から逃げたんだから一般家系出身とは思えない。全く、どうしたもんかな」
溜め息を吐きながら、五条は背凭れに凭れ掛かった。
(冥さんの情報だから、この資料に間違いはない。何か見落としがあるのか?いや、伊地知は僕より劣るけど、呪術師家系の情報は大体は入っている。この街に居る術師の縁者は10人にも満たない。見落としはありえない)
楽な道のりではないと思ったが、予想以上だ。そもそも情報が少な過ぎるのだ。しかも現在分かっている情報も何処か信憑性に欠けた物ばかり。当事者の顔に関しては五条しか見てない為、あまり当てにならない。
(せめて顔写真があればな〜。冥さんが忘れるとも思えないし、個人情報が手一杯だったのかな?)
五条の思考は現在進行系でどつぼに嵌っていた。捜索対象の持ち得る技術はどれも一般人では身に着けられない研鑽されたモノばかり。おまけに1級呪霊を祓える実力を兼ね備えていると考えられる。
どう考えても一般家庭出身だとは思えない。
嘗て親友だった(五条は今でも親友だと思っている)夏油傑は一般家庭出身だったが、格闘技をやっていた為、高専に入る前から3級や4級の術師よりも強かった。しかしそれでも入学時の階級は3級だった。何だったら訓練の時、当時担任だった学長によく一緒に投げ飛ばされたものだ。
互いに特級の階級を賜り、共に国家転覆が可能な呪術師と判断されたが、入学当初の実力は2級術師、良くて準1級が妥当だっただろう。五条は言わずもがな。夏油は持ち前の天性の才能と努力によって2級から1級、1級から特級へとのし上がったのだ。
五条も、夏油も、互いに未熟で、最強とは程遠かった。最強と呼ばれるに至るまで、高専とは切りたくても切れないくらい密接な関わりがある。高専に所属していたからこそ、規格外な実力を身に着けることが出来る切っ掛けを掴めたのだ。
話が長くなったが、要は現代最強とまで呼ばれるに至った五条悟でも、呪術高専という教育機関があったからこそ、最強になることが出来たと言える。学生時代の経験が無かった場合、今と同等の実力を身に付けることが出来たかと問われれば、否と答えるだろう。
例え没落していようと、呪術師であることに誇りを持っている元術師家系はかなりの数が居る。特に御三家の分家はそれが顕著だろう。一族を復活させようと、どれだけ弱い術式だとしても、持って産まれたならば、人外に至るほどの凶行を行うことが目に見える。
「一般家庭出身でありながら、1級相当の実力を身につけられるとは思えないんだけどな〜」
五条の愚痴が嫌と言うほど部屋に響く。誰が見ても不機嫌だと分かる五条の様子に、伊地知は冷や汗をかいた。額から頬にかけてダラダラと滝のように汗が流れ、背中は既にシャツがくっついてしまうほどぐっしょりと濡れている。
『ここまで苦戦しているとは...現代最強である五条くんにしては珍しいじゃないか』
「僕が最強なのは呪術戦なので、情報戦は専門外でーす」
『フフッ、そうだったね。五条くんが自分で調べられるなら、私にわざわざ依頼する必要なんて無いからね』
「そのとおーり。冥さんの情報収集能力は僕だって頼りにしてんのよ?
後輩の為を思って、もう少しなにか有力な情報ってない?」
猫撫で声で冥冥に情報を請う五条の姿は、客観的に見れば、非常に気色悪い。20代半ばの成人男性の猫撫で声に需要なんて無いだろうに。
『ふむ...報酬にプラス5000万でどうだい?』
「乗った!」
即決だった。
『分かった。入金を確認次第、新しく情報を伊地知くんに送るね』
「はいはーい、じゃあ今から送るね。あっ...さては最初からこれが狙いだったんでしょう?冥さん」
『さて、何のことかな?』
冥冥は呪術師の中でも自他共に認める守銭奴だ。お金に汚いというより、貯金という名のゲームを楽しんでいる節がある一本筋の通った女性。
もしかしたら今現在五条が求めている情報も冥冥は最初から知っていたかもしれない。しかし冥冥はゲーム感覚で金を集めている人間だ。五条から更に金を巻き上げる為にとっておいたかもしれない。それでも高額な報酬を要求したとしても、請け負った依頼はちゃんとこなすのだから文句を言いたくても言えないのが現実だ。
仮にそうだとしても、五条の手元には有り余るほど貯蓄がある。それに今更、1億2億失ったところで大して痛くも痒くもない。
冥冥の口座へ入金してから間もなく情報が届いたらしく、伊地知が慌てて資料にまとめに行った。
伊地知が情報にまとめに行ってから、5分。数枚の紙束を持って伊地知は部屋に戻って来た。
「此方が、冥冥さんから新しく渡された資料です」
「ん」
五条は伊地知から渡された資料を受け取り、中身を覗き込んで目を見開いた。
「ご、五条さん。どうかされましたか?」
「...なるほどね」
驚いた様子の五条に伊地知は慌てて聞くが、五条は聞く耳持たずで、ただ何かをブツブツと呟いている。
「あー、確かにこの家なら1級術師並の人間を育成出来るかも...よし!伊地知、行くよ」
「い、行くって何処にですか?」
「正体不明の術師の所」
「今からですか!?」
冥冥から提供された情報を見ても、伊地知は何も分からなかったが、五条には何か分かったのだろう。一般家庭出身だった伊地知と違い、五条は御三家の出身だ。五条と伊地知とでは、呪術界に関する知識には絶対的な差がある。
五条専属の補助監督と言われても否定出来ないほど、五条のサポートをよく行なっている伊地知は、他の一般家庭出身の呪術師もしくは補助監督と比べ、呪術界に関する知識は並以上にある。そんな彼でも知り得ないということは余程マイナーか、機密情報に当たる物だと考えられた。
「正体不明の術師の所に行くて言っても、どうやって見付けるつもりですか!?」
「そこは任せて。取り敢えず伊地知は僕の指定した場所に来てくれればいい。対象の確保は僕がするから」
伊地知に有無を言わさず、五条は「伊地知は気長に待ってればいいからね」と言い残し、包帯で眼を覆いながら、ホテルの部屋を出て行った。
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◇
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◇
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「やっと見付けたよ」
一言呟くと五条はペントハウスから飛び降りる。少年は決して五条から目を逸らすこと無く、警戒心を顕にしたまま五条を食い入るように見詰めていた。
「そんなに見ないでよ。照れるじゃないか」
(僕より劣るけど卓越した呪力操作に咄嗟の判断能力と高い戦闘技術。流石退魔の家系の末裔と言ったところか)
五条は口角を上げ、内心でニヤけた。やはり自分が見込んだ通り、目の前の男、いや少年は呪術師として高い可能性を秘めている。
呪霊に怯えることのない胆力、呪霊の攻撃に的確に対処する対応力、咄嗟に呪霊を祓うために即座に取った行動力と判断力。
どれも経験を重ねることで磨かれる能力。言わば努力の結晶。ここまで高い能力を持つのだから、この少年がどれだけ鍛錬を積み重ねたのかがよく分かる。
「2級術師と準2級術師を戦闘不能に追い込み、ここ最近の布都観市で最近呪霊を祓ってるの君でしょ?」
「...」
「流石に無視は酷くない?」
少年は何も答えない。少年の心裡をある程度推測出来ている五条はまぁ、当然かな、と思いながら軽い口調で少年の反応に返した。
本当は確認する必要なんて無い。五条が記憶した呪力の残穢と目の前の少年の呪力は見事に一致していた上にフードを被っているせいで分かり難いが、背丈が一緒なのだ。
五条の眼は誤魔化せない。少なくとも、何の策も無しに、
「...其処を退け」
「ん?」
「其処を退けと言った」
「いや無理」
漸く少年が口を開いたかと思えば、その内容は自身に退いて欲しいという要求。当然だが五条は即却下した。
「君は知らないだろうけど、上は君の身柄を拘束するように全術師に通達してるの。しかも呪詛師だったら捕縛を超えた殺害命令だって出てる。
出来ることなら、僕は君を殺したくないし、手荒な真似もしたくない。大人しく僕に捕まってくれないかな?」
少々威圧的な態度で五条は少年に向けて忠告した。威圧した後だと説得力に欠けるが、手荒な真似をしたくないのは紛れも無い本心の上に荒事にまで発展させたいと思っているわけではない。まあ、相手が襲い掛かってきたら、捕縛を名目に高専に連行することが可能なので、そうなったら楽だなとも五条は考えている。
「言っておくけど、戦いたく無いのは本心だ。そこは断言しよう。君だって不用意な争いは避けたいでしょ?ねぇ、
「...ッ!」
少年、元い両儀は自身の名前が知られていることに驚いたのだろうか。フードを被っているのに加え、暗闇も相俟って顔はほとんど見えないが、心做しか驚いているように見えた。
「君のことはこっちである程度把握してる。まさか退魔の家系だとは思ってなかったよ。とっくの昔に廃れて無くなってると思ってたからねー」
退魔の家系。
それは呪術師が祓う呪霊とは異なる『魔』を殺す人間を生み出す一族を指す。特に
昔、呪術界が退魔の一族の力を得ようと接触したことがある。呪術師の持つ術式と同じく、純粋な人間の異能である『超能力』を呪術界は求めたのだ。
しかし結果は散々だったと言う。元より理念が異なる上に、人の為に尽くして来た退魔の家系と、私利私欲に満ちた呪術界とでは、思想が相容れなかったのだ。
たった一度の接触だった為、残っている記録も僅かであり、各一族の秘術は何処にも記されていない。しかし、僅かに残された記録から、彼らは人並外れた能力を持っていたらしい。
(『
伊地知も分からないはずだ。退魔四家の記録なんてほとんど残って無いし、今でも知っている呪術師なんてほぼいないでしょ。冥さんだって良く見つけられたな。いや、冥さんだって色んな所から依頼受けてるんだ。知ったのもほぼ偶然なのかな?)
少年の正体が判明した後の五条の行動は迅速だった。
まず街全体を見渡せる高台から、五条が記憶した呪力の持ち主を六眼で捜索。すると夜間のビル群を跳び回っていった姿を発見し、すぐさま追跡。
呪霊の溜まり場となっていたビルの屋上で戦闘を開始した時、五条はその光景を見逃さないよう、食い入るように見ていた。呪霊の攻撃に軽傷を負っていたが、終始安定した立ち回りをしていた。相変わらず、両儀黎の持つ術式はぼやけて見えなかったが、代わりに何やら特異な能力を持っていることが分かったのは良い収穫だった。
彼は主にナイフで呪霊と戦っていたが、何故か致命傷にならない、表面上だけを傷付けられただけで、4級、良くて3級だと思われる呪霊は絶命したのだ。
術式を使用しているようにも思えなかったので、得物が要因かと思ったが、両儀の持つナイフは呪具の類でもなく、何か特殊な能力が内包されているようにも思えなかった。買おうと思えば何処でも買えるいたって平凡なナイフだ。
対人にはある程度役立つだろうが、対呪霊には全くと言っていいほど役に立たない。だからこそ五条は、明確な殺傷能力を持たせることが出来る『強化』や『付与』に属している術式か、もしくは自分の後輩と同じように強制的な弱点を作り出して視覚化しているのかもしれないと考えた。同じような視覚化の場合、一種の概念付与に近い術式と考えるべきだろう。
(この子の術式は単純な強化か、術者本人のみが視覚出来、尚且つ干渉出来る概念付与と見るべきかな。
前者は良し、後者なら尚良し。どっちにしろ逃がすわけにはいかない)
五条は冷静に相手の術式を見極めていた。依然として相手の術式は視えないが、先程の戦いから推測することは可能だ。
終始フードを被っていた為、判別は難しかったが、彼の眼から淡い光が放たれているように見えた。自分も似たようなモノを持つ五条だからこそ分かるのだ。彼の眼には、五条とは違った
能力も、条件も、効果範囲も、何もかもが分からない。久々に相対した未知の敵。おまけに1級相当の実力を持つと来た。絶対数が少ない呪術師の中でも更に少ない1級呪術師。3級、4級呪術師と比べて最上位に位置する精鋭達で、呪術界を牽引して行く存在。
六眼でも読み解けない未知の能力に1級相当の実力。五条は場違いにも、胸の昂りを覚えてしまっていた。
五条が感じた感覚は大多数の呪術師からしてみれば常識知らずと言わざるをえない。一般人には一般人の常識があるように、呪術師には呪術師の常識があるからだ。
そもそも、呪詛師、呪霊に関わらず、未知の術式を持つ相手にはそれ相応の警戒が必須となり、何かしらの策が必要になる。
未知とは恐怖そのもの。人間の持つ本能から来る警戒の現れだ。安全かも、危険かも分からない相手に対して恐怖するのは当然のことで、未知の存在に対処する時、人間は様々な方法でそれを克服してきた。
人間の常識の外側で生きている呪術師もそれは同じだ。呪術師にとってはその未知が死に直結する可能性だって充分にあるのだ。
しかし五条悟にとってその限りではない。基本である無限の展開は、物理的、呪術的なものを問わずに自身に当たらなくし、絶対的な盾となる。もちろん破る方法は存在するものの、その方法は困難を極める。
無下限の破り方は大きく分けて二つ存在するが、どちらも並の術師からしてみれば不可能と言っていい。一方は特殊な武具が必要になり、もう一方は呪術を極めた奥義を習得する必要があるのだ。
まず前者はもう試すことは出来ない。その武具を所持していた男は五条自らの手で殺した上に、その武具は五条自身の手で破壊したのだから。
後者は必然的に不可能だからだ。無下限を破る呪術の最奥にして極意。それは『
名称の通り自身の領域を展開し、術者にとってのホームグラウンドを生成、展開する結界術の一種だ。
現実世界と隔離した結界内では術者の心象風景が具現化され、構築された領域内は術者のホームグラウンドと化している為、より洗練された自身の能力を遺憾なく発揮することが可能となる。また、領域内に閉じ込められた者は、相手の術式に閉じ込められたのも同然であり、相手の術式に
領域展開中は『必殺』の術式が『必中必殺』に昇華し、しかも相手の術式を中和する効果がある。これは五条悟の術式である無下限呪術も例外ではなく、領域内ではどんな攻撃も受け付けない無限の壁を超えて五条悟本人に攻撃を当てることが可能になる。
(あの呪具は僕の手で直接破壊した。僕の術式を解除することは出来ない。仮に領域展開を習得していたとしても、そこまで練度は高くないだろう。僕自身の領域で塗り潰せるはずだ)
相手の能力を脳内で纏めていき、コツコツと靴音を鳴らしながら両義零の元へ五条は歩いて行く。それに相反するかのように零は後ろへ後退した。
「もう一度言うけど、大人しく僕に捕まってくれないかな?捕まってくれるなら身の安全は保証する。抵抗するなら、少しだけ痛い思いをしてもらうことになるけど...どうする?」
五条の問い掛けに、零は答えない。彼はずっと五条が目の前に現れた時から、変わらずに五条を警戒し続けている。五条に自身の名前を言い当てられたことに動揺した様子を見せたが、それもほんの一瞬。すぐに立て直し、再び警戒し始めた。
彼の五条を警戒する姿勢に変わる様子はなく、五条は溜め息を吐きたいのを我慢しながら、答えが分かりきっていることを問い掛けた。
「最後にもう一度だけ聞くよ?...投降する気はある?」
その返事は構えていたナイフを五条へ向けたことで返された。
「はぁ...まぁ、分かっていたけど...」
五条は頭を掻きながら、「気乗りしないなー」と気怠げな雰囲気で答えた。
「じゃあ...ちょっと痛い目見て貰おうか」
その一言を皮切りに、零の魔眼はより一層強い輝きを放ち始めた。