オーガポンで愉悦したかった(できない)転生モモワロウ   作:アザミマーン

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前回のラストで皆さんの脳内にフリージアを流せたようなので私は満足です。
なので正直にいうと今回はもう蛇足に近いです。前回で全て出し切りました。

そして前回の感想で神の関与を疑われてた方々。
違うんです、神は悪くないんです。全部この転生桃がストーリーを変えたから…

???「結果が変わってないなら過程が変わっててもええやろ」

愉悦神さん?!


最終回 オーガポンで愉悦したかった(できない)転生モモワロウ

 

 

「…モ? (ん?)」

 

 んん〜? 暗い。何処だここは。そもそも何してたんだっけか…? 

 あ、そうだ。愉悦計画の最終段階になって、UBどもが襲撃してきて、ムカついて全員ぶち殺して…最後にウツロイドどもと相打ちになったんだった。

 体はどうなった? あんときは確か外殻がどっちもぶっ壊れて、片手と頭の飾り千切られて、両眼も潰れたんだけど。

 外殻を操作してみる。あ、あるわ。おーけーおーけー、手もある。この分なら目も再生してるだろ。暗いのは見えないんじゃなくて暗い場所にいるだけか。

 てことは、俺の仮死再生の毒は無事機能したって事ね。

 

 それにしてもだ。

 

 いやーやっぱ死ぬよねー。まぁあの怪我で生きてられるとは思わんわな。目が覚めたのは体が完全再生したからか? 

 ただ、あの毒は一度発動したら数十年、下手したら百年単位でゆっくりと体を再生させるものだからな…リハビリしないと満足には動けないだろう。

 ま、生きてるだけ儲けもんってな。

 きのみのストックもないからきび団子も作れないし、色んな効果の毒も作れん。

 

 あーまた愉悦はちょっとお預けか。仕方ないな。

 どうせ計画から練り直さんといかんし、暫くは潜伏して様子見ますか。

 

 とりあえずこの謎空間から出よう。棺桶に入れられて地面にでも埋められたか? 

 オラッ! 

 

 バキ、と音を立てて俺を取り囲んでいた木材? が壊れる。

 壊れた場所から少し明かりが入って来たので、地面深くに埋められたというわけでは無さそうだ。

 鎖で穴を少しずつ大きくする。くそ、一気に破壊したいが威力が出ねえ。もどかしいな。

 あれ、これ後ろは普通に開くわ。なんだよ壊して損した。開くならそこにノブでもつけとけっての。

 

 そこから外に出ると、何だろう…表現が難しいが、一番近いのは寺とかにある、仏像とかが置かれてる本殿? に似た雰囲気を感じる場所だった。

 

 何これ、俺もしかして祀られでもしてた? 

 まぁ確かに俺は村では神に近い扱いを受けていた気もするし、あり得なくはないのか? 

 それなら俺がまた姿を表せば、すぐに村を支配できるかも…

 

 あんま期待しない方がいいな。あれからどんだけ時間が経ったかは知らんが、歴史なんてもんは時間が経つにつれて曖昧になっていく。

 俺のことがどんな風に伝わってるか分からないし、ゲームみたいに俺のことは何も情報がない、なんてことも考えられる。

 最悪、俺がUBを使役してたなんて伝わり方してる可能性もあるしな笑

 そうなってたらそうなってたでやりようはある気はするが…やっぱとりあえずは潜伏の方針で行こう。

 

 

 そんじゃ、行動を開始しよう。

 目的その一、色々と情報集め。

 特に俺が復活するまでどのくらい時間がかかったのか。原作の、SV番外編開始までどの程度時間があるか。それまでにちゃんと悪い奴が出来るように準備しとかないといけないしな(ニチャ

 

 目的その二、きのみ集め。

 目的その一にも繋がるが、洗脳団子を作るためにも大量のきのみを集めんと。俺は原作モモワロウみたいに無制限に餅出せるわけじゃないしな。

 

 目的その三、愉悦計画練り直し。

 当然ながら俺はオーガポンや村人で愉悦することを諦めちゃいない。愉悦部員が一回死んだ程度で諦めると思うなよ。ただ、他二つよりは優先度が低い。情報と準備がないと計画も何もないからな。

 

 よし、いざ、イクゾー! デッデッデデデデ! (カーン

 

 寺? から出ると、境内が広がっていた。

 うん、これは見覚えがあるな。完全にキタカミ神社だわ。寺じゃないね。なんかゲームで見たときより立派な気がするが…ともかく、やっぱり俺は神社に祀られてた感じなのね。腐った毒桃が御本尊ってか笑

 今の時間は昼過ぎくらいか。夜になってから行動した方がいいかもしれんが…まぁそんなに人口もいないだろうし、そもそも俺を知ってる人間なんてもう全員この世にいないだろ。平気平気。

 

 ワンチャンあるとしたらオーガポンだが…数十年、いやもしかしたら数百年とか経ってんのに、覚えてるか? 普通。

 原作みたいに俺がお面盗んで男を殺したとかなら恨みで覚えてることもあるだろうが、この世界じゃ俺別にオーガポンに何もしてないしな。

 したくても出来なかったという方が正しいが…

 

 まぁつまり、昔にちょっと世話になったぐらいの奴のことなんて覚えとらんだろ。はい、名推理。

 

 一応身を隠しながら移動すると、参道には出店が出ていた。

 ふむ、これだけじゃなんとも言えんが、かなり現代っぽい出店だな。もしかしたら番外編開始までもう殆ど時間がないかもしれん。ちょっと急いだ方が良いかもな。

 

 坂道を下り一本道を横目に草むらの中を進んでいくと、ついに家が見えてきた。うーむ完全に現代の家だなぁ。

 てか、家多くね? なんかゲームのスイリョクタウンより大きくなってる気がする。これまでも縮尺とか違うことはあったが、流石に発展しすぎでは? 

 …これはもう開始寸前ってか、もう番外編終わって、そのまま発展しちゃってんじゃねーの? 

 でもスイリョクタウンは田舎町のはずだしそんな発展とかするか…っとお?! 

 

「…ヌン?」

 

 …あれイイネイヌだよな? やっぱ復活してたか。

 いやそこじゃない。お前らなんで主人公に捕まえられてないんだよ! 捕まえられてないにしても、なんで普通に町にいるんだよ!! オーガポンのお面持ち逃げしろよ!!! 

 

 くそ、あいつらが普通に村にいるのは想定外だな。ともっこたちは村の防衛のとき、行動強制の毒で無理矢理戦わせてた訳だし、俺のこと恨んでても全然不思議じゃないぞ…

 今の弱体化した俺が、きのみも団子もない状態でアイツらに追い回されるのはかなり面倒だな。最悪、力を没収するか? でもあれだけ育てた奴らを完全に失うのもな…

 

 よし、ゆっくりコソコソ移動しよう。この際時間がかかってもいい、見つからん方が大事だ。

 イイネイヌが居たってことは他の二匹もいるだろう。飛べるキチキギスには空から見つかる可能性がある、ここは草に身を紛れさせて…

 

 

 

 町がデカくなってたこともあり、町を迂回してともっこプラザに着いた時にはすっかり夕方に。

 

 あー西日が眩しいわー。

 やっぱともっこの像は壊れてんのなー。

 いやー花でも眺めながらベンチで一休みするかー。

 

 

 …で、ともっこ像のあった位置の真上に開いてるウルトラホールは無視していいか? 

 

 

 ああぁぁぁもう嫌だあああああ!!! 

 なんで復活早々またこいつらの顔見なきゃならんのだ!! 

 しかもウツロイド! 特大個体!! 相性悪いって言ってんだろ、良い加減にしろ!!! 

 

 ちくしょう、どうしてもお前らは俺の愉悦計画を邪魔するってのかよ!! 

 いいぜ、そっちがその気なら…

 

 俺がその幻想をぶち殺す!!! 

 

 

 ────────────────────────

 

 

 まるであの時の焼き増しだ。

 暗く染まっていく空を見ながら、マシマシラは戦闘態勢を整える。

 

 土の下から復活して早数ヶ月。

 当初は困惑したが、これもどうせあの愛すべき我らが主のせいだろう。

 配下は生き返らせておいて自分は眠ったままなんて、とんだ怠け者の主人であると思っていたが。

 

 オーガポンからその死に様を聞いて納得した。そして呆れもした。

 配下に任せたのと同等の怪物どもを引き受けて、しかも殺しきっていたとは。

 そんな無茶をすれば身体も千切れるだろうし、自分たちより復活が遅くなるのも当然だろう。

 …もしくは、自分自身が遅れて復活する、もしくは復活出来ない可能性があることまで計算のうちだったのかもしれない。

 

 あの主は、また怪物たちが村を襲うことを予想していたのだろう。

 だからこそ、自分たち配下が復活できるような細工を施したのだろうし、あんな(・・・)命令を下していたのだ。

 

 

 

『死んでも村を守れ』

 

 

 

 無意識にマシマシラの口角が釣り上がる。言葉通りだったとは、全く恐れ入る。

 しかし、一度死んでもまだ命令に従おうとする辺り、我々も相当好きものらしい。そんなことを考える。

 仕方のない主だ。配下たちが生き返った後に命令に叛いたらどうするつもりだったのか。

 

 だがそれすらも予想の範疇かもしれない。

 何故なら、空に開いた穴の数は、あの時よりもずっと少ない。これなら、オーガポンだけでも余裕で撃退できるだろう。

 ただ、そのオーガポンは今は居ない。少し前から旅に出ている。流石にそれはあの主でも予想していないかもしれないと考えると、少し愉快だった。

 

 しかし、それも。

 オーガポンがいない可能性も、考えていたとしたら? 

 ありえないとは思う。思うが、この光景を見るとそうも言い切れなくなってしまう。

 

「何よあれ!? あれが災厄ってやつ? 今はオーガポンはいないし、ともっこと協力してやっつけるわよ、スグ!」

「出てきて、テラパゴス、カミツオロチ、オオタチ! みんな、今度はおれたちで、町を守るんだ!!」

「もう一線は引いているのですがね…管理人として、この町を傷つけさせるわけにはいきませんなぁ」

「おーっと、シャッターチャンス?! って言ってられないか! いくよ、ウインディ!」

 

 もう守られるだけの村人じゃない。

 (あなた)のやってきたことは、オーガポン(とも)の守ってきたものは、全部無駄じゃなかった。

 

 

 避難誘導を終えたキチキギスとイイネイヌが戻ってくる。

 さて、仕事の時間だ。主ほどの神算鬼謀はないが、そこそこ頭が良いことは自負している。

 あのときの雪辱、たっぷりと果たさせてもらおう。

 

 

 

 

 そして、どうせ主人のことだ、間に合わないわけがない。きっとどこかで参戦しているのだろう。

 

 だからこれが終わったら、今度こそ、皆で祭りを回りましょう。

 

 ────────────────────────

 

『アオイ、今どこだっ?!』

 

 スイリョクタウンへと向かうバスの中、アオイのスマホロトムから切羽詰まったスグリの声が響く。

 

 今、バスの中! ▼

 もうすぐ着くよ! 

 

『町が大変なことになってる、出来るだけ早く──』

 

 轟音。電話越しではなく、町のほうから直接聞こえた。電話は既に切れている。

 静まり返ったバスの中で、今回の旅行についてきたアオイの友人たちが声を上げる。

 

「お、おい…アオイの留学先で出来た友達に会いに行くだけって話だったのに、大変なことになっちまったな? いや、ビビってるわけじゃねーよ?!」

 

「めんどい…もう既に帰りたい」

 

「ワクワクしてきた…! 早く着かないかな〜! 早く、早く戦りたい!!」

 

 正に三者三様。しかし、みんな相応の修羅場を潜ってきているからか、過度の恐れや緊張は無い。

 ふと、アオイは隣に座るオーガポンを見た。

 

「…」

 

 お面をしていないオーガポンの顔は横からでもよく見えた。

 

 それは、見たこともないような無表情。

 

 以前にゼイユが言っていた、村に来たばかりのオーガポンは、こんな風だったのだろうか。

 いつも笑顔でいる印象が強いため、一層不気味に見えた。しかし、アオイはモモワロウではない。オーガポンの感情を取り戻す術など、知るはずもなかった。

 それが、酷くもどかしい。

 

 運転手から、緊急事態のため停車するというアナウンスが入る。

 アオイはオーガポンから視線を戻し、声を張り上げた。

 

 みんな! ▼

 行こう! 

 

 騒動の中心へ。

 乗客や運転手の忠告を振り切り、アオイたちはバスから降りて町へと走り出した。

 

 

 

 

 町に着いたアオイたちを出迎えたのは、少なく見積もっても五十を超える異形のポケモン。そしてそれに抗うスグリたちの姿だった。

 普段はバトルから離れているであろう管理人や老夫婦、ポケモンセンターのジョーイさんまで、一丸となって外敵と戦っていた。

 

 スグリ! ▼

 手伝うよ! 

 

「アオイ! 助かる!!」

 

 アオイは手持ちのポケモンを全て呼び出す。同時に、ネモ、ペパー、ボタンも手持ちを全て繰り出した。

 

「マフィティフ、皆! 伝説のスパイスの力、見せてやろうぜ!!」

「うちのブイズの可愛さは世界一…!」

「いけっ、ラウドボーン! あははは! 楽しくなってきた!!!」

 

 それぞれが近くにいる異形に戦闘を仕掛けに行く。アオイもそれに続こうとしたが、オーガポンが動いていないのに気がついた。

 

 オーガポン? ▼

 どうしたの? 

 

 オーガポンは声かけにも反応せず、一点を見つめている。

 アオイもオーガポンの見ている方向に目を向ける。

 直後。

 

 

 大量の紫色の鎖と極彩色の光がともっこプラザから吹き出し、激突して大爆発を起こした。

 

 

 あれって…▼

 もしかして…

 

「おにさまぁぁぁぁ!!!!」

 

 アオイが推測を口にする前に、スグリが普段出さないような大声でオーガポンに呼びかける。

 それはオーガポンの迷いを振り切るための言葉であり、オーガポンが今最も欲していたもの。

 オーガポンを、鎖から解き放つための言葉。

 

「ここは!! 大丈夫です!!!」

 

「だから…」

 

 

 

 

「「「行ってください!!!!!」」」

 

 

 

 

 村人たちが言い終わる前に駆け出したのは、あの時と同じ。

 ここはまだ戦場であり、敵もいる。でも、今はあの時とは違う。

 

 もう、自分が全て倒す必要はない。

 

 行くことが許された。

 ならば。

 

 

 

 

 

 

 今度こそ、間に合って。

 

 

 ────────────────────────

 

 

 

 はい、ダメでした〜。

 いやまぁそりゃ無理だよね。ウツロイドとかただでさえ相性最悪で、俺は病み上がりできのみも配下も無し、対して向こうは万全。

 しかも明らかに前戦った奴より強いし。

 数は一匹だが、なんの慰めにもならんわ。

 せめて万全の状態になってたらなー、お前くらい返り討ち、いや相打ち、いや善戦はできてただろうになー。

 

 

 はぁ…なんだよ、結局これで終わりか。

 せっかく復活したってのに、良いとこもなし。くやしー。自分の不幸で愉悦だわ。

 これなら、毒なんて使わずにあのとき素直に死んでおくべきだったか、なんて。

 

 ああ、眩しいな。メテオビームか? 結構綺麗なんだな。

 痛いのは嫌なんで、一思いに殺してくれや…

 

 

 

 

 

 

 

 

 …ん? 

 

 

 おお。

 

 お前、俺のこと覚えてんだな。

 それはそれは…記憶力の良いことで。

 

 

 

 

 まぁ、なんだ。その…

 

 助かったよ。

 

 

 

 

 

 

 それにしても…

 

俺が思ってた展開と違う…

 

 ────────────────────────

 

 

 投げ放ったツタこんぼうは、狙い違わずウツロイドのわざを打ち抜き、そのまま脳天に直撃した。

 跳ね返った棍棒を空中でキャッチし、着地する。吹き飛んだウツロイドのことなど、意識にも入っていなかった。

 

 倒れ伏す小さな桃色に駆け寄る。

 そしてオーガポンはピタリと動きを止めた。

 

 その姿は、またボロボロだった。

 外殻は砕け、中身も血塗れ傷だらけ。自慢の鎖を出す余力もないだろう。

 

 

 

 でも、生きていた。

 大怪我だが、致命傷ではない。体の欠損もない。

 

『…ん? おお』

 

『お前、俺のこと覚えてんだな』

 

 聞こえてきたのは、相変わらず軽薄な声。

 それだけで、オーガポンの大きな瞳から涙がこぼれ落ちる。

 

 当たり前だ。忘れるわけない。

 そう言いたいのに、喉が詰まり、何も声が出てこない。

 代わりに、いどのお面の装飾がきらりと光った。

 

 また会えて嬉しくて。

 こんな目に遭わせた者に怒り。

 ボロボロな姿が哀しく。

 そして。

 

 

 

 

『助かったよ』

 

 間に合って、良かった。

 

 

 

 

 あなたが、感情をくれた。

 そしてまた、数百年振りに、止まった心が動き出す。

 これまでやってきたことは、意味があった。またあなたに会えたのだから。

 

 大丈夫? 痛くない? すぐにやっつけるから安心して。

 頭に浮かんだのはそんな言葉。

 でも、口からこぼれたのは、全く別で。考えてもいなかった言葉で。

 

 積もり積もって、溢れ出した言葉。

 

 

 

 

 

 

 

『あなたを、愛しています』

 

 

 

 

 

 

 

 オーガポンが振り向くと、ちょうどウツロイドが体勢を立て直したところだった。

 

 モモワロウに言いたいことは沢山ある。

 話したいことも沢山ある。

 お祭りに行きたい、一緒にいたい、抱きしめたい。

 

 でも、とりあえず、それは後回し。

 

 

 今は──

 

 

 

 

 

「…がお゛ぼう゛つ!! 

 

 

 

 

 

 お前を

 

 

 ────────────────────────

 

 

「この度は、再び町をお救い下さりありがとうございます!!」

 

「「「ありがとうございます!!!!」」」

 

「モモワーイ…(あーヨカッタネー…)」

 

「♪♪」

 

 俺の前では大勢の町民たちが土下座の体勢で俺に感謝を…って前にもあった気がするな。

 くそ、俺には感謝されてる暇なんかねぇってのに。さっさと潜伏して、新たな計画を練らなきゃならない。

 

 ただ、それには大きな障害がある。

 

「ぽに♪」

 

 オーガポン(こいつ)だ。

 何を思ったか、俺の治療が終わってからずっと、俺に抱きついてやがる。

 いや、実は何を思ったかは知っている。マシマシラに聞いた。

 

 曰く、俺のことが好きなのだとか。

 

 

 

 

 ?????????????? 

 

 

 

 意味分からんのだが??? 

 マジで何がどうしてそうなってしまったのか。

 俺が治療して床に伏せてるときに、ともっことオーガポンがやってきて。オーガポンが俺に告って。ともっこどもはウンウンみたいになって。

 え、分かってないの俺だけ? 俺オーガポンに好かれるようなこと何もしてないんだが?? 

 

 こうなればと俺は、やけくそ気味に計画を全て話した。スイリョクタウン絶望村計画も、オーガポン絶望計画も全てだ。

 しかし、何か訳知り顔で頷かれただけで終わった。

 もうどうして良いのか分からん。UBども絶対に許さんからな。

 それから俺にずっと抱きついて離れなくなってしまった。返事してないんだが。それともお前らの中では俺が断ることを想定してないわけ? 

 

 俺がそんな感じで混乱している間にも色々話が進んでいたようで、どうもオーガポンは、SV原作主人公のアオイについて行きたいらしい。

 俺としては勝手にしろよと思っていたのだが、俺に抱きついて離れないオーガポンが、俺も連れて行きたいと言い出した。いや一人で行けよ…何ならともっこも連れてっていいよ。

 計画を練るのに忙しい俺は当然行きたくないので断りたかったのだが、何故か村人の方が乗り気だった。お前ら守られたくないんか? 

 

 で、今日町人が俺への挨拶をして、その後俺とアオイで戦うことになった。

 

 何故こんなことになってしまったのか…

 いや、原因は分かってる。てか今回に関しては言い出したの俺だし。

 

 もちろん俺も戦いたくなかったのだが、もう断る口実がこれくらいしかなかったんだよ! 

 素直に断れる雰囲気じゃなかった。何ならオーガポンが力尽くで俺を説得(物理)しようとしてたし。

 

 だから、バトルで俺を納得させてみろ的な感じに持ち込んだ。これで俺が勝てれば、俺に負けるような奴に学ぶことはないとか何とか言って誤魔化せるし。

 勝てるかって? 勝てるわけねーだろ。だってここまで来てるってことはDLC全部クリアしてるってことだろ? もう手持ちなんて全員100レベじゃん。

 まあ一応俺も全力で頑張るけどさ…毒と混乱でどうにかなってくれねーかな…

 

 

 では…始めっ!!! 

 

 

 

 負けました。

 即落ち2コマかよ。いや普通に考えて100レベ×6に勝てるわけなくね? 残り一体まで減らした俺を褒めてくれよ。

 こうして不本意にも俺はオーガポンと共にアオイの旅に付き合うことになってしまったとさ。

 

 ともっこども、なんで良い笑顔で俺に手ェ振ってんだよ! やっぱ俺のこと恨んでたんだろ、お前ら! 

 村人! 恩に思ってるなら少しは俺の意思を反映しろよ! もう俺がいなくても大丈夫? 知らねーよ! 勝手に決めつけんなよ! 俺にはお前らが(愉悦的に)必要だよ!! 

 あ、オーガポンさん? あの、強制的にそっち向かせるのやめません? 俺の外殻がミシミシ言ってるんだけど? 防御種族値160なんだけど? 知らない? そう…

 

 …これが、運命だとでもいうのか? 

 愉悦を求めた俺の末路だとでもいうのか。

 

 諦めないぞ。俺は、絶対に諦めない!! 

 

 くそ、こうなったのも全部オーガポンを村に引き入れてからだ。それで全てが狂った。

 お前だけは絶対に許さん、俺のポケ生をかけてでも絶望に叩き落としてやる。お前で最高の愉悦を得てやる!! 

 

 オーガポン!! 

 

「ぽに?」

 

 覚悟しとけ!!!! 

 

「ぽにおーん♡」

 

 

 

 

 

 

 

 その後、彼がオーガポンで愉悦できたかは…

 

 タイトルのみぞ知る。

 

 

 




以上で完結です。

まぁもしかしたらおまけ書くかもしれないけどあんま期待しないでおいて。


ではでは。
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