今回も原作キャラは未登場です。
「こちらがご依頼の、えっと、すぅー……身寄りがなく14歳で健康的な身体を持ち茶髪でグレーの瞳の少女です。………はぁはぁ、一言で言い切れたっ」
いや、え、条件細かっ!? つか私ってやっぱりそんぐらいの歳か。髪色はともかく、目の色は知らなかったからしれて良かったかな…にしても、なんでそんな依頼細かいんだよ。・・・・・ていうか副船長さん、清潔感あるなぁ。交渉係だから?私の中のベギルの株がだんだん落ちていく音が聞こえる。比喩だけど。
「…あぁ、依頼内容とあっている。これが依頼の報酬だ。受け取ったら、早く出航してくれ」
私を買う側の代表は、なんというか…どっかの村の村長の息子みたいな(失礼)、なんかコメントに困る容姿をした男だった。偏見過ぎるか…。
*
え〜…。買った人に連れられ何百人も乗れそうなデッカい船へと乗せられ、綺麗なお姉さんに男の目の前で真っ裸にされ真っ白な服を着せられ、ずんずん奥へ奥へと通され…気付いたときには上座(多分)がある長方形の部屋(謎に広い)に居ました。ちなみに、上座には正座をした人がいました。白一色の服を着た老婆です。少し話してみたいのですが、ちょっとできません。理由としては⸺
「神子様、新たな予知はございますか?」
この船の船員らしき方々が老婆に向かって、土下座してます。
神子様って呼ばれてるので、偉い人なんですかね?
「ありますが、些細なことです。ですがその前に、聞きたいことがございます。こちらの少女が、次代の神子ですか?」
おい待て神子だと?……マジで?ナゼに?
違うよな、どうか違うと言ってくれ私を買った人っ!!!
「はい、この少女が神子候補です。神子様が我らの処に来られた頃に描かれたという肖像画にそっくりでございます」
ぎゃあやっぱりぃっー!!!
こんなデッカい船にずっといるのは嫌だよ!!!
逃げ出すことになるとは思ってたけど想定以上に人が多いよ!!!
どうしよう神子になってしまったら私の自由なONE PIECE生活がぁ!!!
*
私が脳内でパニックを起こしている合間に、老婆と土下座船員たちの会話が終わったらしく船員たちが部屋を去っていく。…部屋の中には私と老婆だけになった。
「さてと・・・お嬢ちゃん、名前は?」
名前聞かれちゃった。どう答える?
ぶっちゃけ、ベギルに会った以前の記憶が曖昧で、ふつーっぽい島で、ふつーっぽい家族と暮らしてた・・・・・くらいしか分からない。私が”私”の記憶を思い出した反動?
うー……ん、ここは正直に言った方がいいかな
「…分からない」
「そうなのね…。それじゃあ、”悪魔の実”って知ってるかしら?」
おおっと?!”悪魔の実”!まさかこの老婆、”能力者”だったり!?マジで!?運悪いなぁって思ってたけど能力者に会えるのはよかったわ!
「あらあら、その様子だと知ってるみたいね。じゃあ、ちょっと警告よ。私がいなくなった次の日の食事に気をつけてね」
んんん?どゆこと???
「どういう意味ですか?」
「分からなくていいわ。…ねぇお嬢ちゃん、ここから逃げ出したいかしら?」
おや?この老婆、私の味方と思っていいのか?まぁうん。未だに今がどの時系列なのかは分からないし、ONE PIECE世界は島々を移動する場合、自分の身以外何一つ持たない女が一人で生きていける保証もないし。何か学べるなら学んで損はないだろう。だから⸺
「⸺うん。今すぐじゃないけど、いつかは」
*
それから数カ月程、老婆から色々なことを教えてもらった。
身体の動かし方から食べられる野草、気配の感じ方、更には鍵開けの方法まで⸺このばーちゃん何者?原作に登場した方ですか?それともどこかの大海賊ですか?
そう思い、一度聞いてみたら「昔、不思議な女の子に教わったことが大半よ。今思い出しても、一人称変えるだけだと怪しいってより変人よねぇ〜」だとか。お前か神様(仮)ィ!!!お前の干渉がこのばーちゃん作ってんだけど!?あ、それとばーちゃんは能力者じゃ無いって言ってました。自己申告なので本当かは分かりませんが。
今私が色々考えているのは、理由があります。それは私の目の前にある、ドリアンみたいにトゲトゲしてるのにドリアンの色じゃない、変な果物です。え、現実逃避してないでさっさと認めろって?はい、十中八九悪魔の実ですね。何でこんな所にあるんですかねぇ!?
私は図鑑やまとめを見る程のONE PIECEファンではないので、もしかしたらあるかもしれませんが、少なくとも私が知る中でトゲトゲ状の悪魔の実は知りません。つまり原作には出て無い、もしくは私が知らない悪魔の実ってことです。
⸺私、今日が今世最初で最大の選択をしなきゃいけないなんて思っても見なかったよ!!!
次回更新は未定です。
夏になる前には更新してる…はず。