転生脱法秘密結社ヤバイダー   作:どくいも

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取り合えず、書き直してみた!

というわけで、一旦本編とおまけで分けてみました

好評ならこちらで続けて、不評なら戻します



はじまり

 

――この世界に生まれ落ちた時、一番初めに生まれた感情は【怒り】であった。

 

それは理不尽に対する怒りでもあり、同時に自分に対する怒りでもある。

だが、もっとも彼が怒っていたのは、【世界ヒーロー協会】にであった。

 

【世界ヒーロー協会】、それは世界平和を守り、治安を維持する、正義の組織である。

頼もしいヒーローとそれを支持する人にとって運営される、人類に希望の光だ。

もし、それを破壊すれば、地上にどれほどの混乱がおきるか想像すらつかない。

 

――だが、そんなもの関係ない。

 

ただ我々から搾取するだけの文明に何の意味がある?

仮初の平和を維持するための踏み台になっている人々とは?

限りある命を無為の消費させるだけの価値とは?

 

故に我らは激怒した。

 

街を壊し、人々を恐怖の奥底に引き込み込んだ。

 

――まだまだ怒りは持続した。

 

国連の建物と倒し、軍隊を操った。

 

――それでも怒りは止まらなかった

 

果てには宇宙基地すら占領し、そこを守るヒーローをやっつけた。

善と悪が逆転する。

秩序が崩れ、混沌が支配する。

ヒーローがなじられ、悪が絶賛される時代になったのだ!

 

――そして、ようやく怒りが静まり、自分がなしたことを見終わって、彼は静かに呟いたのであった。

 

 

 

「……あれ?もしかして……やり過ぎた?」

 

彼の疑問に対し、仲間のうち2人はため息交じりで答え、1名は爆笑と歓喜を示すのでありました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「……懐かしい夢を見たなぁ」

 

暖かな日差しさす昼過ぎの屋上。

私はゆっくりと昼寝を楽しんでいた。

眠り過ぎたが故に、次の授業に間に合うか不安ではあるが、せっかくの絶好のお昼寝日和なのだ。

思い切って、ここで休んでしまっても構わないだろう。

 

さて、改めて自己紹介だ。

私の名前は、【偽野 正義】、どこにでもいるごく普通の高校生である、

趣味はネットサーフィンとデジタルカードゲーム。

近頃の悩みは、カードゲームプロゲーマーになるかを真剣に悩み、もしなるとしたら、学校を中退するべきかどうかを考えていると言ったところである。 

 

「……」

 

──しかし、それは嘘。

──【偽野正義】は、あくまで世間を欺くために仮初の姿。

──その正体は、人々に恨みを持ち、世界を破壊せんとする【転生者】なのだ!

 

「……ふふふ」

 

お茶を一杯ずずいと飲みつつ私は考える。

そうだ、転生者とは悪しき人の手により呼び出された、この世界とは別の人々だとこの世界の人々から言われている。

根は醜悪で、強力な異能を持ち、この世界に強い恨みを持っているとさせている。

そして何より、見た目が人間と変わらないことを生かし、日常に溶け込み、この世界の人々の平和を脅かす恐るべき存在とされているのだ!!

 

「……相変わらず、酷い偏見だ」

 

当然のことながら、こちらも嘘、酷いデマである。

と言うか【転生者】と殆どが元一般人なのに、醜悪とか、酷すぎである、訴えてもいい。

さらに強力な能力を持っている云々も、そちらがその様な条件で呼び出したからに過ぎないし、その能力も元の世界では使えなかった関係で殆どが使いこなせずクソ雑魚に近い。

世界を恨んでいるだって?そんなの拷問&洗脳してるんだから当然だろバカ!

 

──まあ、結局はそれも今は昔。

 

今では転生者への偏見は市内限定とはいえほぼなくなった上、むしろ優遇される様になった。

能力もある程度使いこなすこともできた。

さらには、世界への恨みとかも十年以上経ったのだ。

今はこちらが故郷と言っても構わないだろう。

 

「……」

 

お菓子をつまみ、一息入れる。

と言うか、こちとら仲間のため環境整備の為に十年以上かけたのだ。

だからこそ、ちょっと精神年齢⚪︎⚪︎歳超で学校へと通ったり、学園生活を満喫したりしても問題ないはずだ。

むしろ、授業をサボるのはちょっとした休息、今まで頑張った分の致し方なしの有給休暇というやつである。

 

「……ま、ときにはこういう日も必要だろう。

 今まで頑張ってきた自分へご褒美。

 そのすべての平和な日に乾杯……てね」

 

かくして、私は今日の授業は自主休校とすることで存分に休むつもりでしたとさ。

 

 

 

 

 

「わかった!マー君がそういうなら、今日は休みだね!

 というわけで、どうせなら今からゲーセン行こうよ!

 そうしよう!」

 

なお、一瞬で目論みが破壊されてしまった模様。

 

「バイオやって~、ゴーカートやって~~。

 あ!どうせなら、メダルゲームの筐体をハックして、常時フィーバーモードで楽しむとか!

 絶対盛り上がるよ!」

 

なお、今自分の真横にいて、満面の笑みを浮かべているのは春原サキ。

電脳系異能持ちで、転生者ではなく現地民のごく普通の女の子である。

 

「……で、なんでここにいるか聞いてもいい?」

 

「……?」

 

「そこで不思議そうな顔をしないでね?

 というか、サキちゃん今授業中では?」

 

さて、あらかじめ誤解のない様に言っておくが、私は無罪である。

何を持って無罪かは不明だが、ともかく無罪である。

とりあえず、自らに潔白を証明するためにも、なぜここにいるのかを説明してもらった。

 

「実はね、今日はマー君が自分への労りのために休みとるみたいでしょ?

 だから、私も思い切って休みを取っちゃいました♪」

 

「……そっかぁ」

 

悲報・有罪。

なんと言うことだろう、まさか自分のせいで授業をサボるとは。

このままでは、彼女は将来不良少女になってしまうかもしれない。

その未来を回避するためにも、なんとか説得を試みることにした。

 

「え~?でも授業に出るとか面倒くさくない?

 それに出席日数で評価するのは、公務員かヒーロー協会だけでしょ?

 そんなの無駄無駄!」

 

「というか、さぼり仲間のマー君がそんなこと言っても説得力皆無だよ?

 イイじゃんイイじゃん!マー君もさぁ、私と一緒に授業さぼって、ヴィランの道歩もうよ!

 前線は私が張ってあげるからさぁ~!

 一緒に悪の道を進もうじゃないか♪」

 

もっとも、説得は失敗してしまった模様。

なんなら、逆に一緒にヴィランにならないか説得される始末だ。

正直、私としては将来はどうせヤバイダーに就職し、そこで幹部の一人として悠々自適なライフを送るつもりではある。

悪の道に行くこと自体に拒絶感はないが、流石に一善良で無垢な美少女の紐をやりながらヴィランライフはロックが過ぎるというもの。

よって、私はあきらめて、授業へ参加する道を選んだのであった。

 

「え~?やっぱり参加するの~?

 一緒にさぼろうよ~!ね~!

 ……え?放課後に、ドーナッツ奢るって?

 えへへ、まったくマー君しょうがないな~♪今回だけだからね!」

 

かくして、この日の私たちは二人遅れて授業に参加することになった。

少々いらぬ誤解を受けたが……まぁ、誤差であると信じておこう。

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