「とりあえず、お前ら二度とこの店にちょっかい懸けないこと
それと俺、服買いたいからお金出せ」
「「うそーん!」」
「ウソじゃない」
「せめて、お金だけは」
「なら、ほかに何が出せるんだ」
「これならどうでしょう」
ごろつきAは小さなカプセルを出してきた。
「これが、代わりになるとは思えないのだが?」
「これはギルドの連中からくすねたものでしてスイッチを押すと中身が出てくる仕組みです」
「で、中身は?」
「大きな卵です」
「強いカードバトラーが持っていると孵化してとても心強いパートナーになってくれるとか」
「それは、おもしろそうだな。よし服は勘弁してやる」
「「ありがとうございます!!」」
「とりあえず、もう用はないからどこに消えても構わないぞ」
「「わかりました!!」」
ごろつきたちはそそくさと逃げていった。
「俺はこれから船と服を探さなきゃならないんだが、どうする?」
「私は船の修理に来ただけだからな。そうだ、私が案内でもしてやろうか?」
「それは心強い。じゃ、たのむは」
「お待ちください。船なら私がお礼に安く売りますよ!」
「安く売ってくれるのは、ありがたいが船はどこにあるんだ?」
「店の奥にあります。本当はまずカタログを見せてから売るのですが今回は特別です。
まじかで見て乗って選んでもらっても構いません」
「ソロア!これはお得だぞ!」
「そうなのか。なら見てみるか」
「では、こちらに」
俺とエリスは店の人に連れられ、店の奥まで行った。
店の奥には、見たことも無いような船が数々並んでいた。
「スゲー!」
「これは素晴らしいな!」
俺たちはこの光景を見た瞬間、感嘆の声を上げてしまった。
「これって、いくらぐらいするんだ?」
「そうですね。だいたい100000000Gです」
「エリス、俺、あんまりお金の事分からんから教えてくれ」
「だいたい、100立方メートルぐらいのカードクリスタルと同等だ」
「あんまり価値がわかないけど、すごく高いってことでいいんだよな」
「あぁ、そうだ」
「店員さん、どこまで安くしてくれるの?」
俺は恐る恐る聞いてみた。
「そうですね。お願いを聞いてくれるのであれば、あなたがここまで来た船と交換でどうでしょう?」
「べつにかまわないけど。何すればいいんだ」
「ギルドから娘を助けてほしいんです!」
「別にいいけど、その娘さんどこにいるの?」
「2階の自宅にいます!」
「うん、で?ギルドから助けてほしいというのは?」
「ちょうど今から24時間後にギルドが関税を取りに来るんです」
「それは、払えないあんたが悪いのでは?」
「それがとてつもない、ほどの関税をかけてくるんです」
「ちなみにいくらなんだ?」
「売り上げの150%です」
「よし、引き受けた。それは理不尽な値段だ」
どう考えてもおかしい、売り上げの150%?
絶対に儲からないじゃないか。
「ありがとうございます」
「よしエリス!今度は服屋に案内してくれ」
「いいが。あんなに簡単に受けてもよかったのか?」
「これでも、俺はギルドのカードバトラーを3人も倒しているんだぜ」
「あまり自信過剰は良くないと思うぞ」
「そこら辺は理解してる。だけどこれぐらいで怖気づいてしまうようじゃ、
これから生まれてくるこいつに笑われちまう」
そんなこんなで話していると服屋にたどり着いた。
「ここか。よさそうな服、置いてんじゃん」
俺はそのまま店の奥に入り、服を物色し始めた。
「エリス、この服にあってるか?」
「いいや、こっちの服のほうが似合ってると思うぞ」
こんなやり取りをしているといつの間にか日が暮れかけていた。
「日が暮れてきたな」
「あぁ、そうだな」
「よし、ならエリスに選んでもらったこの服、買うことにするは」
俺はエリスに選んでもらった、赤いラインの入ったコートをレジまで持っていき買ってきた。
「そういえば、ソロアは止まる宿があるのか?」
「宿って程のものじゃないが船ならあるぞ」
「そうか、ソロアさへ良ければ私の船で泊まらないか?」
「いいのか?」
「問題ない。部屋は客室間を使ってもらえればいいだけだからな」
「ならお言葉に甘えて、泊まらせてもらおうかな」
こうして1晩だけ宇宙海賊の客人になるのであった。
「お頭!どういうことですか!こいつ男ですよ?」
「そう、わめかないでくれ。俺、うるさいの苦手だから」
「そうだぞ。たった1晩だ。それに私が連れ来た男だ」
「そうだべ。むしろ親方がやっと男を連れ来たことに、喜ぶべきだと思うべ」
「・・ベ・・べつにソロアはそういう関係ではない!」
エリスは頬を赤く染めながら否定した。
(可愛いな)
「そうだな。俺が気に食わないのならバトルで追い出してみたらどうだ?」
俺が勝負を持ちかけるとポニーテールの少女は口元を緩めた。
「私に勝てるとでも?」
「むしろ、俺に勝てるとでも?」
「いいでしょう。その顔を悔しさでゆがめて差し上げてあげますわ!」
第5ターン
「ケイローン!とどめの一撃を決めろ!」
「そんな馬鹿な!」
ガルボ
ライフ 1→0
「追い出すって、決めた割には大したことないな」
「悔しいですわ」
俺はバトルフィールドから出ると、相手をあおるように声をかけた。
「そこまで攻めないでやってくれ。ソロア、お前が少しばかり強すぎただけだ」
「そこまで言うなら、やめとくは。だけど次、戦うときは、もう少しぐらい強くなっていてくれよ」
「クッ!」
「そうじゃないと、お前たちの親方が倒れた時、誰がこの船を守るんだ?」
「それは・・・」
「エリス、客室に案内してくれ」
「あぁ、わかった」
そして、俺は客室にたどり着くとエリスにガルボのことを伝えた。
「エリス、あいつは、、もう少しだけ強くなることができる。だから、その伸びしろ、伸ばしてやれよ」
俺はそう言って部屋の中に入って行った。
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