Ab06(アビドスぜろろく) 生徒名 レイヴン   作:sepa0

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存在しない記憶が溢れて破綻を起こし、ようやく皆様に見せられる形にできたのでお見せします。
エンジニア部の中では、ウタハさんが一番好きです。
ですが皆好きです。
あと、エンジニア部って、なんというか、その、便利、ですね。
今回も楽しんでいただけると幸いです。



第10話 下手するとRaDより危ない集団

シャーレオフィス 先生の仕事部屋

 

ポコン!

唐突に響いたモモトークの通知音と、伝わった振動により、机に突っ伏して気絶している状態から起きる。

 

"…おや、レイヴンからモモトークが届いたのは、初めてだね。"

 

通知の数を知らせる赤い数字が付いているアイコンをタッチし、アプリを起動させ、モモトークの交換だけはしていたレイヴンの欄を確認する。

 

『アビドス高校1年、黒羽レイヴンです。

先日はお世話になりました。

先生と居ると皆、楽しそうです。

これからも仲良くしてあげてください。

用件はそれだけです。それでは。』

『"うん、ありがとう。これからもよろしくね。"』

 

普段の幼い喋り方からは想像できないきっちりとした文章が送られてきて、そのギャップに少しときめく。

会話が一瞬で終わってしまったのが残念だ。

しかし、また意識が朧げになってきたところに再び連絡がくる。

 

『…すみません、つい終わらせてしまいましたが、相談したいことがあります。』

『"何かな? レイヴンに頼られるのは初めてだからね。なんでもするよ。"』

『ありがたいです。ただ、この件は出来る限り秘密にしておきたいので、直接会ってお話しがしたいです。』

『"わかった。すぐにアビドスに向かうね。"』

『その必要はありません。』

 

その返信が来ると同時に、窓がコンコンと叩かれる。

まさか、ここは、シャーレのオフィスで、それなりの高層にある部屋で…

恐る恐る、窓の方を見ると、真っ赤な二つの瞳がこちらを覗き込んでいた。

 

"う、うわぁあああ!!!"

 

思わず腰が抜け、椅子から崩れ落ちる。

その様子を見たレイヴンは何か緊急事態が起きたのかと銃を取り出し、窓を割って侵入を試みようとする。

 

"ま、待って!!窓の鍵は開いてるから!!"

 

腰を抜かし倒れている状態のまま、レイヴンに伝える。

窓越しで聞こえるか不安だったが、どうやら聞き取れたようだ。

窓を開け、器用に身を捩りながら入ってきた。

 

「おはようございます、せんせい。 げんきそう…ではなさそうですね。」

"うん…久々に心臓が飛び出るかと思ったよ。"

「それはたいへんでしたね。 しんぞうはなくなるとこまるぞうきですからね。」

 

レイヴンは入ってきた窓を閉め、しっかりと鍵を閉める。

その後、私の手を取って起こしてくれる。

 

"ありがとう。せっかくだし、コーヒーでも淹れようか。"

「こーひー?…おいしいものですか?いただきます。」

"うーん、人は選ぶかな。とりあえず、ソファに座って待ってて。"

 

こくり、と頷くと、レイヴンはソファに腰掛ける。

給湯室へ行き、お気に入りのパックのコーヒーを2人分用意する。

レイヴンは恐らく初めて飲むものだろうから、味の調整ができるように砂糖とミルクをあらかじめ用意し、部屋に戻る。

 

"おまたせ、レイヴン。"

「いえ、ありがとうございます。せんせい。」

 

レイヴンの隣へ座り、コーヒーを机へ置く。

レイヴンは置かれたカップを珍しそうに眺め、手に取る。

そして、淹れられている液体を見て、一言呟く。

 

「…うぉるたーが、のんでいたものに、にてる。」

"ウォルター? そういえば、柴関ラーメンの時にも、その名前を呼んでいたよね。"

 

レイヴンはしまったという表情をして、硬直する。

 

"ごめん、触れちゃいけなかったかな?"

 

誰にでもある、踏み込んではいけない領域。

もしかしたらその一線を超えてしまったのかと思い、謝罪も込めて質問をする。

レイヴンは、少し悩んだ後、コーヒーを見つめながら答える。

 

「…そうですね。 きっと、せんせいはきらいなたいぷのおとなです。」

"…ごめん。この話は、終わりにしようか。"

「…いえ、こちらこそ。」

 

そう言うと、レイヴンはコーヒーカップを口につけ、少しずつ飲み始める。

初めてとは思えない、慣れた飲み方だ。

だが、苦味を楽しむ部類の飲み物には驚いたらしく、吹き出しはしなかったものの眉間に皺が寄っている。

 

「にがい…ですが、なんだかすっきりするようなきがします。」

"そうだね。コーヒーはカフェインっていう成分が含まれていてね。 目覚ましに良いんだよ。"

「めざまし?…あらーむでは、ふじゅうぶんなのですか?」

"不十分だね。 体に直接作用するものじゃないと、どうにもならないこともあるんだよ。"

 

そう言いながら、昨日も溜まりに溜まった書類を大量のコーヒーと共に戦っていたことを、そしてその戦いはまだ終わっていないことを思い出し、それを思考の隅に追いやるべく、レイヴンの相談事に乗ることを選択する。

 

"…ところでレイヴン。 相談って、なにかな?"

「そうでしたね。 そうだんというのは…あたらしいぶきが、ほしいのです。」

"武器?"

「そうです。まえのおしごとでしろこせんぱいがおしえてくれたことです。」

「わたしのぶきは、かなりめずらしいらしいです。」

「ぶきのみためから、ないとふぉーるのしょうたいにゆきつき、しょうたいがあびどすこうこうのせいととしれれば、あびどすのみなさんにほうふくをしようとするれんちゅうがでてくるかもしれません。」

 

レイヴンはそう言いながら、自分の愛用のアサルトライフルと、左手についているバックラーの様なものを指し示す。

確かに、レイヴンのライフルは変わった形をしている。

ストックが無いこの銃を彼女は難なく片手で射撃しているが、もし私が撃ったら間違いなく手首の捻挫では済まないだろう。

しかし、左手に付けている物がなんなのか、考えてみれば使っているところを見たことがない。

 

"レイヴン、ライフルは分かるけど、その左手の機械は何なのかな?"

「? ああ、そういえば、せんせいがみているところではつかったことがありませんでしたね。」

 

そういうとレイヴンは、自慢げに左手を掲げる。

 

「これは、ぱるすぶれーど。 せいしきめいは…ながいのでしょうりゃくします。」

「えねるぎーでこうせいされたやいばでたいしょうをようだんする、きんせつぶきです。」

"へぇ、エネルギーで構成された……ええっ!?"

 

さらっと、SFの世界に出てくる単語が聞こえた。

つまり、レイヴンの左手に付いているのは、名作SF映画「スター戦争」に登場するヒカリセイバーの様な代物らしい。

 

"それ、使うとどうなるの? やっぱり光の刃が出てくるの!?"

「そうですね。…きたいしても、ここではぜったいにふりませんよ。」

"それはちょっと残念…でもたしかに、スター戦争でもヒカリセイバーを使うとジャダイの戦士ってバレてしまうから、素性を隠すには確かに別の武器が必要だね。"

 

レイヴンは私の出した例えに疑問符を浮かべ、首を傾げる。

 

"あれ…もしかして、スター戦争って知らない?"

「…すみません、れきしのべんきょうは、にがてで。もくせいせんそうならすこしはしってますが…」

"違う違う! 映画だよ。すっごく有名なSF映画!!"

「えいが…? それは、なんですか?」

"見たことないの?…じゃあ今度、一緒に見ようか。"

「みるものなのですね。 うちあういがいのかんたんなしごとはたすかります。」

"うーん、仕事じゃなくて、エンターテイメントなんだけどね。"

 

シロコは、レイヴンのことを「エナジーバーと水以外の食べ物のことをほとんど知らない」と言っていた。

これまでの彼女の人生はどの様な物だったのか。

おそらく、「普通」の人生とはかけ離れた物だったのだろう。

しかしレイヴンは、「普通」であろうとしている。

なら、先生としての私の役目は、普通に「今」を生きようとしているレイヴンにしっかりと「普通の人生」を教えてあげることだ。

美味しいものを食べて、趣味を満喫して、ほどほどに仕事をして、よく眠る。

うち二つは今の私は出来ていないが、それはまぁこれからどうにかするしかない。

今は頼ってくれているレイヴンの相談にしっかり乗ろう。

 

"じゃあ、一緒に出かけようか。 レイヴンが欲しがっているものを作れる子たちのところへ。"

「今からですか? おしごとは、だいじょうぶなのですか?」

"大丈夫大丈夫、生徒の困り事を解決するほうが優先だから。"

 

私は携帯を取り出し、エンジニア部の部長、ウタハに連絡を取る。

この前紹介した人型ロボットのパイロットが君たちに会いたがっている旨を伝えると、快く承諾してくれた。

シャーレのオフィスを出て、2人で電車に乗り込み私たちはミレニアムへ向かった。

 

 

 

 

 

ミレニアムサイエンス・スクール

モノレール車内

 

「…すごい。」

 

かなりのスピードで走りながらも、ほとんど揺れが起こらないモノレールの窓から、目的地の学園の様子を眺める。

 

"ミレニアムはキヴォトスの中でも一番技術が進んでいるところだからね。"

"色々な研究をしている子達が集まってできた学園。 このキヴォトスで最先端や最新鋭と呼ばれる物のほとんどはここで作られた物らしいよ。"

「なるほど…」

 

立ち並ぶ高層ビル。

整然とされた街並み。

ドーム状の建物。

初めて来たはずだが、既視感がある。

ルビコン調査技研が作った洋上都市

「ザイレム」。

あちらも、同じ研究者たちが集まって作った都市だ。

やはり、世界は別でも研究者という生き物は方向性が似通ってきてしまうらしい。

ということは

 

「その…せんせい。 いまからいくところは、きょうじんがあつまるところなのでしょうか。」

"狂人…!? うーん…困った…否定はできないな…。"

『ビジター。この世界にはあの物質はない。その様な心配はいらないだろう。』

「そうだね…それに、がっこうだもんね。」

 

ウォルターが昔話でしてくれた科学者。

コーラルの可能性に取り憑かれ、全てを捨てて研究に捧げた狂人。

その科学者の、山の様に生み出した狂った成果の内の一つが、私でもある。

ここの研究者たちも、もしコーラルを見つけてしまったら、可能性に取り憑かれ道を踏み外してしまうのだろうか。

いや、きっとそうなる前に、この先生が止めてくれるだろう。

……もし、もしも私がいた世界に先生が居てくれたのなら、アイビスの火が起きることも、カーラやウォルター、その友人たちが、死ぬことも、防げたのだろうか。

先生なら、エアも、ラスティも、カーラも、ウォルターも救える。

そんな選択を選ぶことが、出来たのだろうか。

もう過ぎてしまったどうしようもないことを考え始めてしまう。

不意に、肩を叩かれ我に帰る。

 

"大丈夫?レイヴン。 確かに乗り心地はいいけど、降り損ねると大変だよ。"

「あっ、すみません。 ありがとうございます。せんせい。」

『やはり、まだ1人で公共交通機関を使うのは早いかもしれないな。』

「ちゃてぃも、おこしてくれても、いいじゃない。」

『声は掛けた。 残念だが今の俺に物理的に干渉する手立てはない。 感謝する。シャーレの先生。』

"ありがとうチャティ。 もしかしたら、チャティの身体も作って貰えるかもね。"

『興味深い提案だな。 覚えておこう。』

 

モノレールを降り、サイエンススクールの入り口に立つ。

右を見ても白衣、左を見ても白衣。

どこから見ても科学者、研究者、技術者とわかる者たちが、私では理解できない内容の理論や冗談を飛ばしながら闊歩している。

発見した頃には既に滅んでいたルビコン技研都市も、アイビスの火で消失する前はこの様な景色だったのだろうか。

慣れない環境におどおどしながらも、先生の後ろをついていくが、気付くと周りの生徒たちが、すれ違う度に振り向き私を見ていることに気づく。

 

「なに、あの子。」

「左手につけてる、見たことない機械…オーパーツ?」

「ちっちゃいねぇ。…もしかして、私でも力で勝てるかも…。」

「気になるなぁ…。」

「一体なんの機能が…。」

 

皆、私の左手のパルスブレードに興味があるらしい。

しまった。ナイトフォールでない時も、左手には布を巻いておくべきだったかもしれない。

耐えきれなくなった生徒の1人が、私の左手を掴む。

 

「ね、ねぇ、おねぇさんとさ、ちょっと何処か行かない…?」

「あっ!ずるい!私の方が先に目をつけてたのに!」

「もうたまらん!!解体させて!!調べさせて!!」

「新しい…惹かれるな…。」

 

やはり、狂人の集まりだ。

先生は、急に私の周りにできた人だかりに阻まれ、どうすることもできない。

仕方ない。

彼女たちも、理系とはいえキヴォトスの住人だ。

多少なら荒っぽくしても構わないだろう。

 

「はなれて、ください!!」

 

私は左手を掴んだ子を持ち上げ、宙へ放る。

 

「うわぁ!?」

「あの身長で、このパワー!?」

「こうなるか!?」

 

宙へ放られた生徒は空中で2、3回回転した後、地面に叩きつけられる。

思っていたよりもよく飛んでしまったが、叩きつけられた後頭部を痛そうに抑えるだけで済んでいる。

 

「いたたた…。」

「大丈夫!? ところで、投げられた感じ、どうだった?」

「身体機能を補助する類の装置は付けてなさそうだった。」

「投げる姿勢も、柔術の様な工夫もなく、純粋に腕力で投げ飛ばしてるみたいだったよ。」

「ますます気になるねぇ。」

「というか今更だけどこの子ミレニアムの子じゃなくない?」

「じゃあ…何してもいいってことじゃん。」

 

仲間が1人、投げ飛ばされたというのに、彼女達は全く怯んでおらず、むしろ興味が増してしまった様だ。

パワーには自信があるが、完全に組み敷かれてしまえば、私の体格ではどうしようもなくなる。

さらにいえば、彼女達はヘルメット団やブラックマーケットにいたチンピラとは違う、ちゃんとしたミレニアム・サイエンススクールの生徒だ。

今まで出会ってきた生徒達の様に叩き潰すわけにはいかない。

既に周囲は目をギラギラと輝かせた狂人達で埋め尽くされ、先生がどこにいるのかもわからない。

 

「大丈夫だよ…怖くないよ…。」

「ちょっと血を抜いて、ちょっとレントゲン撮って、ちょっと体組織をもらうだけだから…。」

「私はやっぱりその機械が気になるなぁ。」

「その機械がなんなのか…いや、言わなくていいよ。調べる楽しみが減る…。」

 

「ちゃてぃ、どうおもう、このじょうきょう。」

『ビジター。先ほどの発言は撤回する。 ここは危険だ。…コーラルドラッグも使用していないだろうに、彼女達は部分的にはRaDの技師以上に狂っている。』

 

奥の方から、ハンドメイド感が強い3m程の人型の作業用機械の様なものが歩いてくる。

首がない、四角形の体の真ん中に、ガラス張りのコックピットがあり興奮状態にある生徒が乗っているのが見える。

速度は遅いが、歩く度に地面のアスファルトにはヒビが入っている。

3本指の簡素なマニピュレーターで構成されている手には、巨大な虫網の様なものを持っている。

どうやらそれで私を捕まえるつもりらしい。

逆らう方が危険かもしれない、と思うが、自分の体を好きにいじられるのは、もうお断りだ。

そんなに見たいなら、見せてやろう。

何度も私を窮地から救いあげてくれた、ウォルターの形見の一つでもある、このブレードの威力を。

左手を掲げると同時に、何か落下音が聞こえてきた。

ヒュルルルル…

という音が5つほど聞こえたと思うと、私の周りに出来ていた人の壁が爆発と共に吹き飛ぶ。

 

「きゃー!!」

「わー!!」

「道、半ばか…。」

 

「な、なに!?」

『ビジター。 先生の反応が近い。おそらく救援だろう。』

「その通りさ、パイロット。」

「うん…巻き込まれなかったみたいでよかった…。」

「さぁさぁ!怪我をしたくない人は早く離れてください!!この小さな訪問者は、私たち『エンジニア部』のお客様です!!」

"待たせたね、レイヴン。"

 

ガトリングが備え付けられた椅子の様な何かに座っている薄紫色の長髪をした女性と、

黒い髪に狐の様な耳をした少女、特徴的な形をしたメガネをしていて、大胆に服装が乱れている少女の3人組が現れる。

どうやら、とても有名らしく、大半の生徒達は退散していく。

だが、先ほど出てきた作業用機械に乗った子は引く気はないらしく、さらに私に近づいてきた。

 

『C&Cが相手ならともかく、私とクレバースタッフに勝てるもんか!!』

 

作業用機械と侮っていたが、装甲だけは一級品らしい。

地面が抉れるような砲撃を受けても、平然と稼働し続けている。

 

「まずいね…ヒビキの砲撃で無理なら、現状を打破するには火力が足りないな。」

「と、とりあえずシールドを!!」

「待って…もう一回支援砲撃を…。」

 

救援に来てくれたエンジニア部が助けようと動き出すが、もう十分仕事はしてくれた。

 

「だいじょうぶです。」

"いや、そうも言ってられないでしょ!"

 

先生も、何故か大人のカードを取り出す。

それで何ができるのかは知らないが、とりあえず安心させてあげるとしよう。

 

「みたいんでしょう?みせてあげますよ。」

『見せる? その機械が何なのか、見せてくれるの!? 願ったり叶ったりだ!!』

 

そう叫ぶと、作業用機械…確か、クレバースタッフと呼んでいた。

旧型のMTの様なその機体は、見ている方が不安になりそうなフラフラとした足取りでこちらへ走り始めた。

 

「ほう、あの子もなかなかやるじゃないか。」

「うん…次は、デザインも凝れるといいね…。」

「一見転ぶ寸前に見えますが、まぁ人間の歩行というのも実は転倒の連続とも言われていますからね!ある意味正答に近しい動きと言うこともできます!」

"レイヴン!逃げて!"

 

先生が心配の声をあげてくれるが、この程度の窮地、いくらでも潜ってきた。

むしろ、ブラックマーケットで遭遇したゴリアテを思うように撃破できなかった鬱憤をここで晴らさせてもらおう。

走りながら近づいてきたクレバースタッフは大きく振りかぶり、その虫網を振り下ろしてきた。

私は即座に前に踏み込み虫網を避け、右腕の関節に狙いを定め、パルスブレードを起動する。

美しい緑色の光の奔流が走り、

バジュッ!!

という独特な切断音が響く。

コックピットの中の生徒の顔からは、信じられないものを見たという気持ちと、素晴らしい出会いをしたという気持ちと、装甲には自信があった自分の機体の腕があっさりと切断されたことに対する驚き。

様々な感情が入り混じった顔をした後、私のパルスブレードからはまだ光の刃がでていることに気づき、その顔から血の気が失せる。

私はそのまま、なるべくコックピットは避けつつもう一度パルスブレードを振るい、クレバースタッフの胴体を融解させる。

確かな手応えを感じ、パルスブレードの冷却を開始させ、後ろに飛び跳ね距離を取る。

オイルや冷却水が漏れ出て、機体のありとあらゆるところから火が出始める。

 

『わ、私のクレバースタッフがぁああ!?!?』

 

絶対の自信があった自分の機体の名前を叫び、爆散する。

やり過ぎてしまったかと思ったが、乗っていた生徒は残骸の中からずるずると這い出た後

こちらに何か言おうとして、そのまま力尽きた。

脅威の排除を確認し、振り向くとエンジニア部と先生の4人がキラキラした目でこちらを見ていた。

 

"かっ…かっこいい…"

「光の剣…まさか、実用段階に至っている実物があったとは。」

「とても素敵だね…。」

「解説を!解説を要求します!その武器は一体何なのですか!?」

「まぁ…せつめいはできるかぎりしますが…」

 

ひとまず、この場を離れ私達はエンジニア部の部室へ逃げ込む。

巨大な倉庫の中へ通され、ようやく一息つく。

 

「やれやれ、とんだ災難だったね。パイロット。 普段は皆、他所の人に興味を持つ様な子達じゃないんだが、今回は余程目が離せなかったらしい。」

「私も!先生が紹介してくださった人型ロボットのパイロットであると知らなければ、あの山の中に紛れていたと思います!!」

「綺麗な刃だったね…。そのサイズであの威力、是非再現してみたいね。」

「みなさん、せんせい、ありがとうございました。 あのままでは、つかまえられてしまっていたかもしれません。」

"レイヴンがちゃんと我慢できる子で良かったよ。 エンジニア部が到着する前に終わってたらどうしようって思ってた。"

「…せんせいは、わたしをなんだとおもっているんですか?」

"うーん…先走りがちで、暴れるのが好きな子? あ、もちろん良い子だってことは分かってるよ。アビドスの子達の事を思っての行動だったものね。"

 

先生の的確な意見に、なにも言い返せない。

チャティも黙っているということは、肯定しているということだ。

エンジニア部の皆さんは、やや驚きが込められた表情をしている。

確かに、見た目は小さな女の子であり、先生からその様な事を言われるまでは、荒事は苦手そうな子だと思われていたのだろう。

だが、元々ここを訪れたのは新しい武器…特に、このパルスブレードの代わりになりそうな武器を作ってもらうためだ。

そういえば、まだちゃんと名乗っていなかった事を思い出す。

先生から紹介はされているだろうが、改めて自己紹介をする。

 

「せんせいからはなしはきいているかもしれませんが…わたしは、あびどすこうこういちねんせい、くろはねれいゔんです。ほんじつは、よろしくおねがいします。」

「よろしく、パイロット…いや、名乗ってくれたのだからレイヴンと呼ぶべきだね。 私はミレニアムサイエンススクール3年生。エンジニア部の部長、白石ウタハだ。」

「同じく、1年の猫塚ヒビキだよ…。よろしくね。」

「続けて、同じく1年の豊見コトリです! 何か聞きたいことがあればいつでもおっしゃってください!!」

 

お互いの自己紹介が終わり、立ち話もなんだということで、作業台の近くにあった箱に腰掛ける様促されそれに従い座る。

 

「さて…先生から私達に会いたいと聞いたけれど、用件を聞かせてくれるかな?」

「はい…いらいのないようは、ぶきのせいぞうです。 それも、ふつうではないぶきです。」

「ふむ…となると、要望があるわけだね。聞こうか。」

 

私は、ウタハさんに欲しい武器の内容を伝える。

 

「なるほど…重装歩行戦車ゴリアテの正面装甲を一撃で貫通できる近接武器と、君の今所持しているライフルと同等の性能の武器を作って欲しい、と。」

「素性を隠す必要のある作戦…その場合でも、結果を残す為には必要となる代わりの武器。ということだね。」

「つまり!!単騎で軍団とやりあい、勝利するための武器が必要ということですね!!

本来、多人数で行われるべき戦闘。少数でなら本来は戦闘は避けるべき。それを真っ向から否定し、多数の、あるいは強大な敵を真正面から叩き潰す為の装備…非常識と片付けてしまうのは簡単ですが、なかなか面白い依頼ですね!!」

「そうだね、コトリ。実に非常識で、無茶なアイデアだ。 早速制作に取り掛かろう。」

 

ヒビキさんも、コトリさんも頷く。

かなり無茶な要求だったのでもしかしたら拒否されるとも思っていたが、乗り気になってくれているようだ。

先生の広いコネクションと、彼女達に感謝する。

 

「かねにいとめはつけません。 じゅうおく…いや、にじゅうおくまでならだせます。」

 

エンジニア部の3人は向かい合い、話し合う。

既に意見が合致していたらしく、すぐにこちらに向き合い話し始めた、

 

「いや、お金は取らないよ。」

 

……報酬が不要?はじめての言葉に、混乱する。

こちらとしては、お金を払うのはそれに見合った仕事をしてもらうためだ。

学生とは言え、慈善事業でやってもらうにはかなり無茶なお願いをしにきていることは理解しているし、手を抜かれてしまっては困る。

 

「…それでは、むしがよすぎます。 しごとには、ほうしゅうをはらわなければ。」

「ふふふ…レイヴンさん!!我々にはお金よりも大事なことがあるのです!!」

「予算なら、まだ余裕があるしね…。もっと、私達にとって有意義な報酬がある。」

「…なるほど、わかりました。 なにをしましょうか。」

 

私は何か解決してほしい荒事があるのかと思い、アサルトライフルを手にする。

ウタハさんは少しびっくりした表情をした後、話し始めた。

どうやら違ったらしい。

では、何だろう?

 

「私達にとっての報酬…君の乗っていたロボット。 確か、ローダー4という名前だったね。そのロボットの修理と解析をさせて欲しいんだ。私たちの技術と知識の成長のためにね。」

「…えぇ?おかねもとらず、しゅうりもしてくれるのですか?…あやしすぎます。」

「確かに、レイヴンにとっては怪しいかもしれないけれど、私達エンジニア部にとって、貴方のロボット…着込む様なパワードスーツではなく、人が乗り込み、きっちりと二足歩行をし、人の形をしているロボットというのは、夢なんだよ。」

「そう!!まさに喉から手が出てきてしまうような!!私たちの知らない技術が用いられているかもしれない未知のロボット!!この解析は私達にとって大きな前進となります!!先程あなたが遭遇したハンドメイド感の強いロボット…確か、クレバースタッフという名前がつけられていましたね!!意味合いとしては『賢い作業員』といったところでしょうか!あのロボットも歩行はしていましたが、まだまだ私たちの目指すものとは程遠い…本来不整地での移動に特化しているのが歩行という手段ですがあれではまだきっちりと整備された道の上でしか動けないでしょう!!あなたのローダー4はなんと砂漠でも活動が可能だとか!!あなたのロボットを解析し、私たちの技術として取り込む、あるいはそこまでいけずともお勉強にでもなれば、それが私達にとってはかけがえのない報酬となります!!是非とも、ご協力をお願い致します!!」

"レイヴン、私からもお願いするよ。 彼女達の成長に、協力して欲しい。"

 

これが、研究者という生き物なのか。

金銭よりも大事な物がある、というのは分かるが、労働の対価に労働を求める事は少し理解できない。

が、先生からもお願いされてしまっているし、彼女達の熱意も、確かに伝わった。

自分の好きな事、したい事に全力で生きる。

私が送ってみたい人生を歩んでいる手本が、目の前にいる。

私は彼女達の提案に乗る事にした。

 

「…わかりました。 ろーだーふぉーのこと、よろしくおねがいします。」

「よし、交渉成立だね。じゃあまず、君の戦闘能力から測ろうか。 それがわからないとどれくらい無茶させて良いか…いや、最適な武器が作れないからね。」

「今更だけど、体格に対して随分大きなライフルだね…威力が気になる。」

「というわけで、軽くテストをしてもらいましょう!試験用のドローン及びロボットを起動! とりあえず動いているものを全部破壊してください!全て廃棄処分の依頼をされているもの達ですので、気兼ねなく全力でやってしまってください!」

 

倉庫のシャッターが開き、やや不規則な動きをしたドローンと小さな四角いロボット達が出てきた。

なるほど、テストか。

私も新しいアセンブルを試した時は、何度もACテストを行ったものだ。

特に依頼がない日が続いた時、徹夜でACのアセンブルを行いウォルターに注意されてしまった事を思い出す。

 

『621…自分の機体の調整を万全にするのは大事だが、搭乗者である自分の調子もしっかり整えるべきだ。…しばらく休め。』

 

出てきたドローンとロボット達に、あの時の標的が重なる。

戦闘ヘリと、BAWS製の2脚MTの組み合わせ。

主に機動力を試す時に使った組み合わせだ。

私は懐かしい気分と共に駆け出す。

ドローンは射撃で、ロボットは何やら近づいて電流で攻撃してくるようだ。

私は室内にしては十分な広さの倉庫の中で、右へ、左へ射撃を躱しながらドローンを撃ち落とし、ロボットを蹴り上げる。

あっという間にドローンとロボット達は片付いた。

最後の1機を破壊した後、耳に入ってきた拍手で我に帰る。

そうだった。ACテストは仮想空間で行われる為、こちらがやめない限り延々と出てきたが今回は違う。

 

「…すこし、ちらかしすぎましたか?」

「いや、構わないよ。こちらも満足のいくデータが取れたし、彼らも最後まで仕事ができて本望だろう。」

「凄いね…色々な子に同じようなテストを受けてもらったことはあるけど、ロボットを蹴り上げたのは貴方で二人目。」

「戦い方も、あの人に似てますね!!前線で暴れるのが好きというのは本当のようです!!

それにしてもてっきりその体格に合わせて反動を軽減する機構で大型化しているのかと思ったら、その逆でしたね!!」

「うむ、本人の頑丈さに頼り切った、アサルトライフルに持たせるにしては馬鹿げた威力。…つまり、フルオートで連射できる対物ライフルといったところか。ふふふ、面白い物ができそうだね。」

「これなら、多少機能を追加しても大丈夫そうだね…。うん、楽しみ。」

「エンジニア部として、腕がなりますね!!アビドス高校1年生黒羽レイヴンさん!!必ずや貴方の満足のいく銃を作ってみせますよ!では次は近接武器について考案しましょう!」

 

ロボットの残骸を片付け、エンジニア部の皆さんと相談しながら、私の要求を上げていく。

使用回数に制限がなく、パルスブレードとは違いあまり目立たず、確実に対象を一撃で破壊できる。

かなり贅沢な内容だが、彼女達は少し考えた後、すぐに解決策ができたようだ。

 

「ウタハ先輩!彼女の要求を満たす為の参考になるのはこんな武器じゃないでしょうか!」

 

コトリさんはそういうと、ノートパソコンを開き、いくつかある映像記録から1つ選び表示する。

やけにリアル感に欠ける映像が流れる。

その映像の中で、やけに丸っこい人形のロボットが盾に仕込まれた杭を敵に打ち込み撃破する場面でコトリさんは一時停止させる。

 

「目立たず、使用回数に制限がなく、装甲を貫通させる武器…レイヴンさんならきっと使いこなしてくれるでしょう!」

「懐かしいアニメだね…装甲騎餅ボタモチ。」

「確かに、ロマンだね…どうかなレイヴン。

パイルバンカーって、わかるかい?」

「ぱいるばんかー…ああ、よくしっています。たしかに、てごわいあいてでした。」

 

今は私の名前になってしまっている『レイヴン』その名前…称号の本来の持ち主のことを思い出す。

独立傭兵集団「ブランチ」の4人目。

一言も喋らない、無口な人物だったが、彼ももしかすれば、私と同じ旧世代の強化人間だったのかもしれない。

 

「手強い相手…?今活躍している機体は味方のはずだけど。」

「なんどか、うちこまれそうになったことがあります。」

「パイルバンカーを何度も打ち込まれそうになった!? 人に向けるような武器ではないですよ!?」

「それは、なんとも貴重な体験だね。…まぁ、知っているなら話は早い。早速作ってみよう。ふむ、その間暇になってしまうね。コトリ、もしかしたらもう作った物の中でレイヴンが気になる物があるかもしれない。案内をしてあげてくれ。」

「了解しました、ウタハ先輩!ささっ、レイヴンさんこちらへどうぞ!私たちの作った作品置き場があちらにあります!」

 

早速作業が始まった工房を離れ、たくさんの機械が乱雑に置かれているまた別の倉庫へ案内される。

 

「この中から、何か気に入った物があれば持っていって貰って構いません!どれもこれも、我々の自己満足…あるいは使い物にならない物達ですので、こちらも料金は不要です!」

「あ、ありがとうございます…。」

 

なんとも、気前が良いことだ。

コトリさんは物色する私を邪魔しないように、一定の距離を離しついてきてくれる。

ただ、「解説が必要でしたらいつでもお呼びください!」と言ってくれていたので、頼りにさせてもらうことにする。

はっきり言ってガラクタとしか言えないものから、他の地域とは1世代も2世代も進んでいるような物まで転がっている。

特に大砲のような物…レールガンだろうか?

これは、人が持てるような物ではなさそうだ。

試しに、少し握ってみたが、少し傾いただけだった。

10分ほど散策していると、気になるものを見つけた。

四角い本体に、砲門が二つ。

手頃なサイズまでコンパクトにされているが、これは、大砲だろうか。

 

「ことりさん、これは、なんですか?」

「任せてください!そちらは我らがエンジニア部と火薬研究部…通称「花火師」とのコラボレーション品第2弾、「さえずり砲」です!!元はもう少し大型だったのですが、前の作品は色々な問題を抱えていまして…その解決法に対してセミナーのとある方から

 

「砲門を2つにして反動や衝撃を2分の1にすれば良いんじゃないの?」

 

という意見を頂きまして。ああ、そのセミナーというのは分かりやすくいうとこのミレニアムサイエンススクールの偉い方達でして、その方達の意見を無視する訳にはいかず…本来のコンセプト、「手に持てる、妥協していない対空砲」から抜けざるをえなかった失敗作です。

まぁ、実績としても評価され、セミナーの方々や実際に使ってみた方達からも好評だったのですが…私達も花火師の方々も納得せず、倉庫行きになったものです。」

 

手に持てる、対空砲?まさか、耳鳴り砲の製造元は…

 

「…これ、ほしいです。」

「はい!分かりました!…やっぱり、その、このくらい妥協した方が、皆さん喜ばれるんですかね?」

「わたしは、たぶん、まえのさくひんもすきですよ。 あのかりょくは、やみつきになります。」

「え…えぇ!?もしかして、「耳鳴り砲」をご存知で!?しかも口ぶりからして…撃ったのですか!?重量約70kg、発射反動は100kg以上のあの耳鳴り砲を!?一度の試射でミレニアムの全生徒から一斉に苦情と抗議が飛んできた発射音の鳴るあの耳鳴り砲を!?」

「…やっぱり、みみなりほうのことなんですね。うちましたよ。あれのおかげで、ながいたたかいもおわりましたから、かんしゃしてます。」

「う、うわぁ…そのことは、部長にも花火師の皆さんにもお伝えしなければ!そしてやはり私たちの理論、理想は間違っていませんでした…!!ありがとうございます!レイヴンさん!」

 

コトリさんは嬉し涙を流しながら、私の手を握りこむ。

欲しい物が手に入った私は、再び工房に戻る。

コトリさんが嬉しそうに私が耳鳴り砲を使った話をウタハさんとヒビキさんにする。

話を聞いた二人とも、にっこりと笑い再び作業に戻る。

ふと、ヒビキさんがこちらに手招きする。

どうやら、このさえずり砲を持ちやすいように、紐を付けてくれるようだ。

つけてくれた紐のお陰で簡単にさえずり砲を背負えるようになった。

 

「うん…ばっちり。」

「なかなか、様になってるじゃないか。…さて、こちらは思ったより時間がかかりそうだ。ここにいても、退屈だろう?少し表を回って…ああ、レイヴンは人気者だったね。ヒビキ、変装に使えそうな衣装はないかな?」

「うん…任せて。レイヴン、ちょっとこっちに。」

 

私はそのままヒビキさんに手を引かれ、更衣室に連れて来られる。

 

「うーん…これ、これとか、似合うと思うな。あと、これと、これも…。」

 

色々な衣装をもらう。

彼女達とお揃いの白衣や、見たことのない、けれど、どれもしっかりとした衣装だ。

 

「いろいろ、ありますね。」

「うん、衣装を作るのが、趣味なんだ。…あ、しまった。レイヴンと私じゃ、結構体格差があるから、調整しないと着れない…。レイヴン、ちょっと、測らせてもらっていいかな。」

「はかる…?はい、かまいません。」

 

意味がわからなかったが、どうやら私用の服を誂えてくれるようだ。

メジャーが私の体に触れた時、一瞬嫌な記憶が蘇るが、はっきりとは思い出せなかったし、すぐに忘れてしまった。

その後、自分のサイズにぴったりにまで調整するよりは、新しく作った方が楽という結論に至る。なので、要望も追加させてもらった。

左胸に、夕暮れ時を飛ぶカラスのエンブレムがついた灰色のパーカー。

そうお願いした。

とりあえず、今日の分は、カバンの中に入れていた変装用のパーカーとチョッキを着てミレニアムを観光することにした。

先生と同行すると、変装の意味がなくなってしまう為、一人でエンジニア部の部室の周辺を彷徨く。

アビドスとは違う、沢山の生徒達がいる学校。

沢山の未来ある子供達が、ここで勉強をして、成長している。

ますます、アビドスの復興に対する気持ちが強くなる。

借金を返済し、カイザーを追い払い、かつての規模とまではいかずとも、廃校しないぐらいには立て直さなければ。

私は改めて決意を固めた。

 

Ab06、生徒名レイヴン。普通(?)の学園の姿を知る。




読者様、作者のsepa0だ。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
さて、まずはお気に入り数3021件(2024/3/29現在)ありがとうございます!!
私の拙い妄想が、ここまで色々な人に気に入っていただけるとは…感激です!感想、ここ好きもいつも楽しませていただいてます。
つい最近、アビドス対策委員会編2章を読破して、存在しない記憶も生えてきているので皆様に見せられるくらいまで出来たらまたお見せします。用件はそれだけだ。じゃあな。
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