七囚人『深淵の蛇』   作:ゲヘナ狂

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活動日誌
クロノス密着インタビュー記録『八岐ヤツメという生徒』


羽沼マコトの場合

 

 

 

──ム?何だと?先輩のことをどう思うか?

 

 

──無論!尊敬しているに決まっているとも!

 

 

──ぐうたらしているように見え!水面下で謀略を張り巡らし!最終的に総監部に有利なように導いてしまう!

 

 

──少なくともあの時の風紀委員よりかは働いていたぞ!一切の誇張無しにな!キキキッ!

 

 

──しっかしまぁ、最近の風紀委員はたるんでいる…………そうは思わないか!?

 

 

──そうだろうそうだろう…ヒナとアコ(皮膚呼吸)が入ってから幾分マシにはなったが………キキッこれはまた一大イベントを開催する必要があるなぁ!

 

 

──そうと決まれば後は内容を詰めるだけだ!

 

 

──キキッ、心配することはないぞクロノスの使い、貴様も招待してやるのだからなぁ!!

 

 

──ククッ、クキキキキキ!!!

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空崎ヒナの場合

 

 

 

──ヤツメちゃんのこと?

 

 

──う~~~~~~~~ん…………………

 

 

──なんだろう、あんまり考えたことが無かったからこれと言った言葉が思い浮かばないなぁ

 

 

──うん、そうだね、尊敬はしてるし基本良い人だと思う。

 

 

──私もヤツメちゃんみたいになりたくて必死に戦術とか戦略とかを習ったなぁ…

 

 

──そして、勉強のしすぎでそのまま寝落ちした。目覚めたのは次の朝。

 

 

──でも、教室じゃなくてきちんと家のベッドで寝てて自分でびっくりした。

 

 

──フフッ、そうそう、寝落ちしてる私を見つけて家まで運んでくれたの

 

 

──カヨコがイヤホン引っかけて抜けちゃって盛大に誤爆したり、マコトとアコは相変わらずうるさかったらしいし、途中からメグも合流して大盛況だったらしいわ

 

 

──………そうそう、それでも起きなかったのよ。どんだけ疲れてたんでしょうね

 

 

──え?コーヒーくれるの?ありがとう

 

 

──……………分かってるわよ……どおりで貴女、見覚えあるかと思ったらハルナの部隊(とこ)の子じゃない。クロノスに行ってたのね。

 

 

──え?マコトは気づいてなかった?

 

 

──あんなんでも情報戦においては目を見張る腕前があるわ、きっと公的な記録に残ると思ってわざと答えなかったんでしょう

 

 

──…あなたも頑張りなさいよ?

 

 

──え?マコトがまた何か企んでる…………?

 

 

──……へぇ、私も一枚噛ませてもらおうかしら

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天雨アコの場合

 

 

 

──はぁ?先輩のことですか?

 

 

──あんな迷惑ばっかりかけてくる自分勝手な人のことなんて知りませんよ

 

 

──総監部の時だって散々振り回して来た癖に脱獄してからも色々自治区で被害を被っていますし

 

 

──そもそもあの人が逮捕された経緯だって私達は碌に知らないんですよ

 

 

──本当に総監部が関わっていたのかすら定かではなかったというのにあの人は本当に…

 

 

──…………は?いつ、誰が、先輩を嫌いだと言ったのですか?

 

 

──ジャーナリストの癖に文脈から人の気持ちを推察する程度のことも出来ないんですか?

 

 

──…やはり貴女にそんな仕事は向いていません、今すぐにでもゲヘナに戻って来なさい

 

 

──………はぁ、相変わらず強情ですね

 

 

──………………えぇ、はい、わかりましたよ。どうぞ頑張ってください。

 

 

──はぁ!?あなたが抜けた程度で寂しくなんてありませんよ!

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼方カヨコの場合

 

 

 

──うーん、先輩のことかぁ

 

 

──賑やかな人、かな。一緒にいて退屈しない……させてくれないから、さ

 

 

──まぁ、そういう意味じゃアルちゃんと似たようなもんかな

 

 

──アルちゃんより恐ろしく強いし、狡猾だけど。

 

 

──でも、私たちのこと本当に大切に思ってくれてるのは分かる

 

 

──独りぼっちだった私を、強引に連れ出してくれたから。

 

 

──……ね、そういうあなたは大丈夫なの?ちゃんとクロノスでやれてる?

 

 

──…そっかそっか、大事にしてあげてね、友達。

 

 

──…フフッ、お母さんみたいなこと言っちゃったね

 

 

──……依頼っていう形にしてくれてありがとう、今月はアルちゃんが使い過ぎてホントにピンチだったから

 

 

──大丈夫だよ、そういうところがアルちゃんの魅力でもある

 

 

──あなたも元気でね?

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒舘ハルナの場合

 

 

 

──あら?貴女は……久しぶりですわね

 

 

──ほう、個人的にインタビューを…?

 

 

──なるほど、先輩のことをどう思うか、と

 

 

──私にとってあの人は………何なのでしょう?

 

 

──表す言葉は山ほど浮かんでくるのですが………どれもしっくりきません

 

 

──……そう、ですわね。間違いなく大切な人ではあります。

 

 

──…あの人がいなくなってから…どうにも寂しくてですね…

 

 

──食事を共にできないのもそうですが………やはりそれ以前に、寂しい

 

 

──こうして、美食研究会などといった部活も立ち上げましたし、彼女らとの食事は間違いなく美食ではあります。

 

 

──……でも、心の、もっと根本的なところが…こう、なんでしょう…言語化しづらい感覚です…

 

 

──……え?泣いている…?……あら、確かに涙が流れています。

 

 

──いえいえ、私は大丈夫ですわよ?

 

 

──…ふむ、そういうことでしたら貴女とも久しぶりに食事をしましょう。アカリも喜びます。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

陸八魔アルの場合

 

 

 

──ふふ、さてこの私にどんなインタビューをしようと言うのかしら

 

 

──え?ヤツメ先輩のことをどう思うか聞きたい?

 

 

──う~ん…私はあんまり関わったことが無いからそんなに確度の高いことは言えないけれど…

 

 

──そうね、私のアウトロー像に多大なる影響を与えてくれた人なのは間違いないわ!

 

 

──自由気ままで、強くて、多くの者から慕われている…!

 

 

──私も、便利屋を束ねる社長として…そして一端のアウトローとして常にそう在りたいものよ

 

 

──…そういえば、カヨコから聞いたのだけれど…

 

 

──あ、貴女も総監部だったのよね?

 

 

──その…総監部時代は何をやっていたのか…聞くことは可能かしら…?

 

 

──ふむふむ…なるほど

 

 

──へぇ…そうなのね。

 

 

──ありがとう、興味深い話が聞けたわ

 

 

──………え?こんなに…?

 

 

──わ、私はただインタビューに答えただけよ!?それなのに…

 

 

──……あぁ…貴女も寂しいのね…あの人がいなくなって…

 

 

──だからこうして影を追っている、と。

 

 

──…えぇ、しっかりと受け取ったわ。

 

 

──便利屋の名にかけて、決して無碍にはしないと約束するわ

 

 

──……もしよかったらいつでも連絡頂戴?カヨコもいることだし、積もる話もいっぱいあるでしょうし

 

 

──その時は、この私自らもてなしてあげるわ!!!!

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




話が進むとインタビューに答えてくれるキャラが増えます
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