七囚人『深淵の蛇』 作:ゲヘナ狂
本編が一区切り付いたら更新していきます。
予告編なので会話多めにして執筆カロリーを削減しております。
元々大したことないって?うるせぇよ(ひろゆきモンブラン)
これで情景が完璧に浮かんだそこのあなた、さてはゲヘナ、もっと言えばトリニティも好きですね?
その日…万魔殿は燃えた。
「ま……マコト先輩!!あらゆる方向から謎の飛翔体が!」
「何?遂に風紀委員が堪えきれず反乱でも起こしたか?」
「言ってる場合じゃないわマコトちゃん!!」
「何かすごくいっぱい飛んでくるよ~!?」
「とりあえず迎撃を────!?」
焦る万魔殿構成員の前に突如として現れたのは、彼女らもよく知るゲヘナの問題児のうち一人『伊草ハルカ』であった。
ハルカは、彼女らの反応にびくりと驚きながらも言葉を発した。
「すいません……特に恨みはありませんが…これもヤ…総帥の指示ですから」
その発言に万魔殿が反応するよりも前に、ハルカは都合よく机の周りに集まっている彼女らに向かって一投の手榴弾を──連邦法で規制されているはずのサーモバリック手榴弾をお見舞いした。
「え」
「なっ─」
「!!」
「ふぇ?」
「ほえ?」
盛大な爆音が響き、それに誘爆されたのかハルカが本部内に仕掛けていた爆弾も爆発し始める。
トドメとばかりにそこに着弾したのは件の飛翔体の一つ──サーモバリック弾頭ミサイルであった。
どっごおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!
爆炎が晴れそこにあったのは、かつて万魔殿の本部であった黒焦げの廃墟……そして
「………開発部門の皆さん、本当にすごいです」
「あんな爆発を受けても無傷だなんて……」
大したダメージを負った様子のないハルカであった。
その後、彼女は己を無傷足らしめた開発部門謹製の装備に搭載されている無線に一言二言喋りかけると、己の得物を構え万魔殿跡地からゲヘナ自治区へと踏み出していく。
───無言で進軍する彼女の左腕には、黒地の上に金色で『ネオ・ゲヘナ』と書かれた腕章が鈍く光っていた。
「キキッ、総監部が戻ってからというもの私の胃を常に脅かすようになった
「当然よ、私達の先輩なんだから」
「言葉のキャッチボールをしろ風紀委員長、予算減らすぞ」
「ならまた帰った後にクーデター起こすだけよ、今回は何時間持つかしら」
「うおおおおッ…!私は屈しないぞぉ…!」
「次で通算666回目のクーデターね、ちょうどキリバンだし派手に行くわ」
「ちぃ!」
「まーまー!落ち着いてよ二人とも!今からチョー刺激的な事件起こすんだよ!?」
「いつだって先輩は私達を刺激的な目に遭わせてくれたからねぇ!もう慣れっ子さ!」
「私怨、混ざっていますよカスミさん」
「何もヤツメ先輩だけとは言ってないのだがねぇ?」
「「
「ァ……イエナンデモナイデスマコトサンヒナサン」
「…大変ですね、カスミさんも」
「ハルナアンタも人の事言えないでしょう?」
「そうだぞ!毎度毎度フウカを誘拐しようとして給食部と全面衝突を起こしおってからに!」
「仕方ないことですわ、我々に料理の心得が無い…ということはありませんが、しかし人に作ってもらう料理のおいしさは…」
「まぁ~た始まったよハルナの美食談義…」
同時刻、ゲヘナ自治区のどこか。
そこは多くの生徒達でごった返していた。
広大な広間を埋め尽くすのは、『ネオ・ゲヘナ』の腕章を付けた生徒達である。
そこにいる彼らは、和やかに談笑していた。
普段の所業やおすすめの定食屋などの微笑ましい内容で、彼女らが青春を謳歌していることを示しており、それを聞いた彼女らのボスは─八岐ヤツメは口元を柔らかにしている。
「ヤツメ…じゃなくて総帥?でいいのかしら」
「おうおう、それでいいぜ、こういうのは形から入って行くモンだからな」
「そう、じゃあ総帥、報告よ」
「聞こう」
ある生徒のその言葉に、和やかな談笑はピタリと鳴り止み、その女子生徒の報告を一言一句違えてなるものかと意識を集中させる。
それにたじろぎながらも、彼女は報告を行った。
──その様は、まるで王に物事を奏上する従者のようであった。
「便利屋と総監部による初撃は大成功、各自治区、特にゲヘナとトリニティは混乱がひどいわね」
「ゲヘナに関しちゃいつも通りだと思うがね」
「サーモバリック弾を潤沢に叩きこんどいて何言ってんのよ」
「潰したカイザーの系列会社っぽいところから何か見つかっただけなんですぅ~」
「…………昔の私達でもやらないわよそんなの」
「おっそうだな、あの巡航ミサイルすっげぇ痛かったぜ」
「…で、今はカヨコとムツキが総監部を率いてゲヘナ各地を制圧している最中よ」
「アルちゃんハルカちゃんは?」
「えぇ~っと………………アルの方は何故かこっちのマーケットガードを傘下に付けたらしいわね、無血で」
「ぷっ」
その報告に、ヤツメは思わずと言った風に笑い始める。
他の生徒は、あのマーケットガードを無傷でこちらに引き込んだアルの手腕に感嘆し、己も負けていられないと奮起した。
「…………今度真面目に教えてもらおうかしら、どうしたらそんなに人を誑かせるのか」
「やめておけヒナ、アレは多分先輩と同類だ」
「…………で、ハルカの方はこっちの万魔殿の制圧に成功、ついでにイブキも攫ってきたらしいわ、人質として価値があるかもしれないって」
「心苦しいがまぁ、人質としちゃ最適も最適だろ、治療班は待機しといてくれ」
「すまない………他世界線とはいえ本当にすまない……」
「せめていっぱいおもてなししなきゃならないわね」
「ふむ……ではアカリ、トリニティでの任務のついでにミラクル5000を手に入れてきてください」
「了解よハルナ」
「おもちゃもあった方がいいかなぁ」
「次、トリニティ方面の子達ね」
「おうとも」
「制圧中に剣先ツルギとかちあったらしくて予定より侵攻は進んでないわ」
「まじか、まぁしゃーない」
「でもミメシスの運用はうまくいっているみたい、ひ……アツコがいつになくノリノリだってホシノから」
「アツコちゃん、意外とノリ良いんだよな。多分うちでもやっていけるぞ」
「…………で、ナギサは出鱈目な命令を出してトリニティ中枢を混乱の渦に陥れてるわ」
「こっちのナギちゃんは?」
「気絶させて屋根裏に放り込んどいたって」
「
「ミカはユメと一緒にこっちのアリウスを征服しに行ったわ、今頃何もかも消し炭になってるでしょうね……」
「ははぁ……これも因果かね?」
「他は……」
「あぁ、もう大丈夫だ」
長きに渡る報告を聞き終えたヤツメは、不意に椅子から立ち上がると、息を大きく吸い込み、高らかに叫んだ。
「ゲヘナのロクデナシ共ぉ!!!!!!」
「今日は特大のパーティだぜ!?!?!?」
「なんせいくら騒ぎを起こしても構わないんだからなぁ!!!」
うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!
ヤツメの一挙手一投足から目を離さない─離せないネオ・ゲヘナの面々は、皆一様に血走った目で大きな鬨をあげた。
それは自由と混沌を体現する彼女らのスイッチが入ったことを意味し、それを止めることなどもはやヤツメにも不可能だろう。
「さァ諸君!自らの自由を満喫するため、我らが為の混沌を体現するために!」
「もう一騒ぎ!!!でっかいのを起こそうじゃねェか!!!!」
「その暁に……我々はあるべき場所へ召されるだろう!」
「我々ネオ・ゲヘナが混沌となろうじゃないか!!!」
「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
衝突の時は近い
現地先生「エゴだよそれは!!!」
みんな忘れてると思うけどうちのゲヘナの給食部員はフウカとジュリ以外にも大量にいるんですよ。集まれば本編アビドスくらいは撃退できる程度の質と量を持つ子達が。
言う間でもありませんが姫やナギちゃん達は巻き添えで一緒に来ただけでゲヘナ生になった訳じゃないので注意。例えるならジオン残党に合流するティターンズ残党のようなもの。
あとPCから無限にブーーーーーーーーーーーンって異音しまくってるんですけどこれ買い替え時ですかね。
追記
PCの情報提供ありがとうございます。
とりあえず買い換える方向にしたっすよ。
なのでこれ以上の情報提供は大丈夫なので本編をお楽しみくださいっす。