七囚人『深淵の蛇』   作:ゲヘナ狂

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うへ〜買っちゃったねぇ~ギャプランTR5〜
おかしいね〜貯金しようとしてたのにね〜あと今回はつなぎ回だから短いよぉ~(おじさん化)


蛇の落し子達

 

「アビドス、ですか」

 

ティーカップを机に置く音が反響する。

ここはトリニティ総合学園。

キヴォトス三大校の一角であり、華やかで陰湿な校風が自慢の学園だ。

 

「彼女らはまぁ言ってしまえば大した規模でもない零細学園ですし、その上カイザーとの取引により莫大な借金を抱えている…」

 

「……………あるいはカイザーがそうなるように仕向けた、とも言えますね」

 

「……」

 

そんなトリニティにも、学園を運営する生徒会は存在する。

しかし、その体制はごく一般的な学園とは異なる三頭体制。

トリニティを構成する数多の派閥の内、主流且つ最も数の多い三つの派閥─フィリウス、パテル、サンクトゥス─より代表者を選出し、その三名の中でホストと呼ばれる権限の執行者を代わる代わる務めながらトリニティを統治していく生徒会組織『ティーパーティ』。

かつてトリニティ開闢の際に同じように選出された三名が仲良くお茶を飲みながら今後の展望を語ったという故事にあやかった名を持つその組織に割り当てられた一室では、三名の生徒が談笑していた。

 

「セイアさん、貴女の予知夢で何か見えましたか?」

 

そのうちの一人、リラックスした雰囲気で紅茶を嗜む彼女の異名はトリニティでも多岐に渡る─

『フィリウスの鷲』『頭紅茶』『頭からつま先までロールケーキで満たされている女』『熱烈なるヒフミファン』…など、十人十色なネーミングで呼ばれる彼女こそ、ティーパーティはフィリウス分派代表『桐藤ナギサ』である。

 

「いや、役に立ちそうなものは何も」

 

「……強いて言うなら、ヤツメらしき人物がカイザーPMCを襲撃している場面があったが…」

 

現在、ティーパーティ部室内に和やかな空気を齎したケモミミの女子生徒こそが、『預言の大天使』『ミスセクシーフォックス』『(カーム)*1』『シマエナガくんが本体』『シマエナガくんと同時に倒さないと復活してくるタイプのボス』などの通り名を持つ、ティーパーティのサンクトゥス派代表にして現ホスト『百合園セイア』である。

セイアは、その二つ名の通り予知夢による未来予知が可能であり、ティーパーティ就任以降も度々予知を行っている。

 

「はぁ…ヤツメさんは本当に…」

 

「まぁまぁ!私はあの子らしくて素敵だと思いますよ?」

 

「しかしねぇ君……我々としては彼女を助けるつもりでいるのだから……」

 

「よく喋りますね!」

 

「むぐっ」

 

そして、そのセイアの口に臆面も無くロールケーキを放り込んだ大胆不敵なる女子生徒こそ…

『シスターフッドの隠し玉』『不良シスター』『お前の様なシスターさんがいるか』『トリニティオールピンクマインド』『□■■□□(自主規制)』『全身凶器』など…錚々たる異名を持つ少女『()()()()()』である。

 

例によって例の如く彼女らもヤツメによって引き合わされることになったキセキの世代の内の一グループであり、既に本編のトリニティとはかけ離れてしまっている状況を作り出しているのである!

 

「ハナコさん、そういうのはミカさんだけにしてあげてください」

 

「あら♡、私なりのセイアちゃんへの信頼ですよ?」

 

「むぐむぐ…」

 

「はぁ…」

 

実際、病弱故に食の細いセイアにとってもちょうどいいくらいの長さのロールケーキであり、むぐむぐと平らげたセイアは満足気にお腹をさすっていた。

それを見てナギサは再び軽い溜息を吐いたが、もういいかと思い直したらしく話題を転じる。

 

「ところでそのミカさんの件ですが…」

 

「芳しくないね」

 

「はい、私単独でも色々と調べてみましたが…結果はセイアちゃんと同様ですね」

 

「そう、ですか…」

 

部室に暗澹とした気配が漂う。

ちょうど連邦生徒会長の失踪と先生の着任が報じられた頃、ティーパーティ役員にしてパテル分派代表『聖園ミカ』が突如失踪してしまったのだ。

携帯端末での連絡も繋がらず、挙句モモトークだって既読が付かない。

現在は代理を立てることでパテル派の代表としての政務は回しているが、ミカ本人の情報はてんで集まらない一方である。

 

「サクラコちゃんや他のみんなにも情報提供をお願いしていますが…ここ数週間で有力な情報は集まりませんでした」

 

「正実や救護騎士団、それに自警団や放課後スイーツ部などにも当たってみたがハナコと同じようなものだよ」

 

「……ミカさん…」

 

「……………………本当に、何処に…」

 

ハナコとセイアからの報告に、更にナギサは心配を深める。

普段の彼女からは想像もできないほど暗い表情から、ナギサの不安や焦燥の深さは感じ取れるだろう。

無鉄砲な幼馴染を持つと、随分と苦労しますねぇ*2…と必死に取り繕っているが、連日の政務や捜索の疲労も相まってナギサの顔はひどいものだった。

 

「…………ひとまず、シスターフッドの方を本格的に動かしてみます。政治的中立を謳っているとはいえ、シスターサクラコもこれを放置し続けられるほど鬼ではないでしょうし」

 

「そう…だな、確か最後に目撃されたところが古聖堂付近なのだろう?」

 

「…はい」

 

「もしかしたら聖堂に何か秘密があるやもしれん、ウイのところで調べてくるよ」

 

「…………ありがとう、ございます」

 

「いいんですよ、ナギサちゃんはゆっくり休んでください」

 

「うむ」

 

心身ともに疲弊しきった紅茶好きな少女が睡眠という名の休息に入る頃には、シスターの姿も、サンクトゥス派代表も、この部屋には既に無かった。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

「………………大丈夫?」

 

 

「………………」

 

 

「……私、聖園ミカって言うんだ。貴女の名前も知りたいな」

 

 

「……」

 

 

「あー……ごめんね?その…いきなり話しかけて………迷惑…だったよね?」

 

 

「……ゆき」

 

 

「!……ゆき?ユキちゃんっていうの?」

 

 

「(コクリ)」

 

 

「そっか!教えてくれてありがとうユキちゃん!」

 

 

「……」

 

 

「……それでユキちゃん、貴女に聞きたいことがあるの」

 

 

「……?」

 

 

「まず~……ここってどこかなぁ?」

 

 

「……………」

 

 

「大丈夫、ゆっくりでいいよ。ほら!これお饅頭!お茶と一緒にどうぞ!」

 

 

「……モグモグ、ゴクン…………ここはね──

 

 

 

 

アリウスっていうところなんだ

 

 

 

 

 

「……え?アリウス─?」

 

 

 

 

 

 

カタコンベに佇む二人の人影。

この影がどのような波乱を呼ぶのか──それはこの世の誰にも分からないことであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
???「セイアちゃん?ちゃんと喋ってよ、何も聞こえないよ☆」

*2
謎の狐面の災厄「はっ!今どこかからすごいシンパシーを受信しました…」




ギガンティック・アーム・ユニットだなんて言う文字列見ちゃったら買わない選択肢は無いよねぇ~ノノミちゃん。シロコちゃんも何か欲しい~?おじさん今なら奮発しちゃうよ~…え?ジ・O?ジ・Oが欲しいの?うへぇ~見かけに寄らず渋いねぇ~(止まらないおじさん化)
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