20年前の脳味噌で行くおっさんFate備忘録 作:対魔忍オーク
廃品回収に間に合ったので初投稿です。
俺の愚かさにゾウゲンが泣いた。
ゾウゲンは眩暈がした。
必ず、この無知蒙昧の対魔忍を助けなければならぬと決意した。
おっさんには難しい事がわからぬ。
ゾウゲンは、悪の根絶を目指した魔術師である。
善悪の矛盾に悩み暮して来た。
だかこそ矛盾の解決策に対しては、人一倍に敏感であった。
受肉してもテレパシーは使えるようで、なぜか涙をながしてるのか知りたいと伝えてみる。
もともと話すのが嫌いだったのだが、便利すぎて余計に口数が減りそうだ。
まぁ、どうみても喜びの涙なのは察せるが、俺の第三の足が理由ではないだろう。
原因は俺の自称テレパシーだった。
テレパシーではなくデータ送信で俺のスペックデータと知識も送っていたのである。
そんなデータから自分の望みの答えを見つけたらしい。
まぁ、よくわからんがめでたい話だ。
悪の根絶などと長命なのに青臭い外道ではない魔術師が本懐を果たしたのだ。
涙の一つも出るだろう。
ここが公園で、俺が全裸でなければ格好もついたろうに。
人除けの魔術で人気はなしで絵面以外の問題はないけどな。
しかし、俺の知識にもう魔法使いは生まれないとか、色々と魔術師が発狂するとされる情報もあるのに穏やかな空気だ。
俺のシンボルが揺れてなければ。
借り物ではない知らず知らずで培った忍法で頭対魔忍にしていた俺も正気に戻った。
実体すら入る外部記憶媒体という意味不明な何かに身を移してゾウゲンの家に向かう。
原作の冬木は神戸ら辺の架空都市だったが、ここは特撮の聖地だろうから埼玉で関東?
見るからに高級スポーツカーで向かう先はタワマン最上階だ。
原作では資産家だったが、ここでも共通しているのだろう。
ゾウゲンの服を貰い着替え。
スタイリッシュな都会生活のお手本のような一室で色々と情報擦り合わせる。
判明していく、この世界の原作からして首を傾げる事実が判明。
間桐家と遠坂家がない。
アインツベルン家はある。
宝石翁と紅い月のガチコンがない。
死徒がいない。
……この世界に冬木の聖杯戦争はない。
というかサーヴァントシステムが無いらしい。
バナナァ~
でも、アラヤとガイアとtypeには挨拶して存在は確認してる。
英霊の座は確認してる。
バックアップすら可能だと確認した。
これFateも月姫も始まらないやん。
この世界の整合性とか、型月警察が乗り込んで来そうだ。
むしろ来て本当に助けて!
説明してくださいよ! この世界を!
あり得ないって言ってください!
保護してくださいよ!
行きたくないと思っていた対魔忍世界がこんなにも恋しく恋しくて頭が変になっちまってるんだよ。
無限にある平行世界だ。
そういう事もあるだろう。
これが普通の小説なら何かの伏線だの物語の盛り上がりで判明していくのだろう。
しかし、俺は対魔忍!
頭対魔忍!
自分を対魔忍だと思い込んでる忍法が使える一般人だ。
俺は対魔忍だ 誰が何を言おうと対魔忍なんだ。
対魔忍は心の安定に便利すぎる。
いずれ癌にも効くようになるだろう。
俺の外部記憶媒体で俺を助けてくれる分け身たちも一緒に悩んでくれるし、時間はかかるだろうが成否はともかく予想はできるだろう。
まぁ、あえてする気もない。
型月世界は伝承だったか集団無意識だかで座が歪むはず。
執筆英霊だって、それで能力の書き足しやってた二次創作を読んだ記憶がある。
原作の能力か知らないが危険があるなら避けていこう。
薄汚い性欲オークだが、妄想ならお世話になっても、現実になれば違う。
彼ら苦難を知っているのだ。
おっさんは喜劇も悲劇も触れてはいけないのだ。
今も外部記憶媒体の中で増殖しながらやれる事をやってくれている。
増えた自身とはミラーリングで常に同期もしてる。
いざとなれば、外部記憶媒体に引きこもればいい!
グランドオーダーの一部だろうと二部だろうと大丈夫な確信がある。
こちらの世界に着いて早々だが命の保証も居場所の確保も出来た。
枯れたおっさんに必要なのはパソコンがあれば上等すぎる。
ネット回線すら必要ない。
とりあえず、休もう。
ここには介護が必要な存在はいないのだ。
本体にも同期できないもんかね。
酒もタバコも賭け事もしない中年おっさん。
こんにち珍しくない氷河期世代に長きを生きる魔術師は。
神妙な顔して跪き頭を垂れた。
「私を君のサーヴァントにして欲しい」
誤字脱字にはいつも世話になってます。
いつもありがとう。
平行世界でなくパチモン世界ではないかとオークは訝しんだ。
型月世界でなく肩着世界。
見知らぬ歴史の手を逃れたおっさんを待っていたのは、また地獄だった。
破壊の後に住み着いた欲望と暴力。
百年戦争が生み出したソドムの街。
悪徳と野心、頽廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、
ここは惑星地球の埼玉。
次回「ウド」。
気長におっさんと地獄に付き合ってもらう。