私の母はすごい人なんです!   作:高田竹高

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マヤは母親似、カヤとそっくりです。



思惑

 

「……なるほど、急いでいたため強引にでも、周りの生徒を爆破してでも連れて行ってもらう必要があったと。」

"はい……"

デモ隊が安心して帰っていった後、私は先生と一緒にリンおばさんに問い詰められています。

「では、そこまでしてどこに行ったんですか?キヴォトスのどの監視カメラにもシャーレから出たあとの先生達は映っていませんが」

"………えっと、"

言い悩んだら疑われるでしょう!!先生!!

「私の母のお墓参りに来ていただいていました。母と先生は生前の頃友人だったので死後一度も会えないのは寂しいだろうと思い、数ヶ月前から先生に相談しています。」

この時代の監視カメラは数ヶ月前の情報は残っていないはず!

「お墓参りですか……一つ質問があるのですが何故お墓参りで一泊する必要があるのでしょうか」

えっ?

「監視カメラはシャーレから出たあなた達は映していませんが、先生の家から出てきたあなた達は映しています。」

まずい。

「女子高生を家に連れ込むと言うのは、ご友人の子であっても良いことではないと思うのですが」

このままでは先生が変態に

"お墓参りをしていたら遅くなってしまってね"

"キヴォトスって治安悪いでしょ、夜に子ども一人歩かせるのは心配だよ"

"治安を良くしていくのも私の仕事だけど、"

"現状全然悪いからね、治安"

素早い切り返し!変態教師は回避できた!

「キヴォトスの治安状況には私も頭を悩ませています。」

「それは今回の件で傷つけられたカヤ防衛室長も同じです。」

「何故、あなたと防衛室長の顔が似ているのでしょうか」

……他人の空似で済ませて良いことでは?

「たまたま似ているだけです。」

「そうですか、ところで」

「誘拐現場にいた生徒達によるとあなたは先生のことをおとうさんと呼んだらしいですね」

「資料には先生が独身であり、過去に結婚したこともないと書かれているのですが」

「書類に誤りはありませんか、先生。」

まずい、私のミスが酷い勘違いを生んでいる!!

 

"……マヤ、話してもいいかな?"

「……はい」

私のミスでこの事態が引き起こされた以上、責任は取らないといけない。

"若さ故の過ちだったんだ。"

ん?

"私は昔、ある女性と出合って恋に落ちた"

"その恋は叶わぬ恋で終わるはずだった。"

"でも、その人と私の間に子どもができていたんだ、双子だよ"

"私は若かった、愚かだった、その人から逃げた。"

"そして、その人は耐えれなくなってしまった、双子を産んだあと、片方を捨てたんだ。"

"……その、捨てられた赤子がマヤ。"

"お墓参りはその人へのせめてもの償いで、マヤをここに連れてきたのは大変な人生を送ってきたマヤへの償い。"

"マヤに家族と会ってほしいんだ"

………すごい話をでっち上げますね、先生。

「……………………………その、家族というのは」

"リンちゃんも薄々気づいているんじゃないかな"

"マヤの生き別れの名前は不知火カヤ、連邦生徒会で防衛室長をしている生徒だよ。"

「………………………いまから、カヤ防衛室長を呼んできます。」

ガチャ

 

"大成功かな?マヤ"

「盛り過ぎだと思います。」

 

 

───連邦生徒会防衛室長室───

 

「まったく、酷い目に会いました。」

「しかし何事もなくて何よりです、どうやら運は私に味方しているようですね。」

「……今日は疲れました、コーヒーを飲んでから仕事に取り掛かりますかね。」

 

コンコンコン

「防衛室長、今よろしいでしょうか」

リン行政官………今度は何でしょうか……

「はい、何か問題が起きましたか?」

「いえ……ですが、大切なことです。」

随分まわりくどい言い方をしますね、言いにくいことがあるのでしょうか。

「応接室にいる誘拐犯と会ってください。」

…………何故?

「何故でしょうか?リン首席行政官、確かに私と似ていましたが特に関係のない生徒ですよね。」

 

「……カヤ防衛室長、あなたに理由を伝えることはできませんが、あなたと彼女は会わないといけません。」

………?!何故頭を下げてまで?!

「お願いします、カヤ、彼女に会ってください。」

……わけが分かりませんが、これからのためにも会うべきでしょうか……

 




これで最終話かと思いながら書いていると、最終話になりません。そのせいで仮のサブタイトルが最終話っぽいものばかりになっています。
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