カタカタカタカタカタカタッターン
スッ
仕事を終わらせ、休憩室へ向かう。
「サオリ先生、まだ仕事は終わってませんよ」
「………少し手洗いに行ってくる」
「一分前に行ったばかりですよ、先生」
「……………」
スッ
……彼女達は私がいつトイレに行ったか覚えているようだ。
「まったく……事務仕事もしっかりやってください先生。」
「3日分も仕事を溜め込んでェ、私達がいなかったらァ、どうするつもりだったんですかァ?洗濯物じゃないんですよォ。」
先生のもとで勉強しシャーレの先生になってから9年、いまだに事務仕事には慣れない。
「…いつも助かっている、今後もよろしく頼む。」
「まったく……先生は私がいないとダメですね、私が。」
「…ああ、そうだな。」
空気が重くなった気がする……彼女達と事務仕事をしているときは一言も話さないようにしようか………
「…………私は必要ないんですか?」
「私のことォ、捨てるんですか、ねえ」
………誰か解放してくれ…………
バンッ!!!!!!!
扉が勢いよく開けられる。
来客だ!!
ガタッ
スッ
スタスタスタ
急いでデスクから離れ、客人のもとへ向かう。
「どうしたんだ?話を聞かせてくれ。」
後ろから視線を感じる。
「マヤちゃんが……マヤちゃんがいなくなったんです!!先生!……足取りをつかめているのがミレニアムの廃墟で、マヤちゃんもしかしたら!………」
マヤ!
先生が"彼女のことを特によく見ておいて"と言っていたのに!!
急いで捜さないと!!!
「サオリ先生」
後ろから声が!!!!
「いってらっしゃーい」
天使だ…………
「仕事、残しておきますねェ」
悪魔だった!!!!!
「先生!」
「くっ、ああ、マヤを捜しに行こう。」
──────────────────────
マヤは、廃墟のタイムマシーンへ向かったようだった。
もうタイムマシーンは作動していたらしく、マヤが帰ってくるのを待つことしかできない。
私はマヤが帰ってきたときにしっかり叱れるようタイムマシーンを使った理由を調べていた。
「とは言っても心当たりなんか……………あっ!!!!!!」
マヤの友人は心当たりがあるようだ。
「どうした?」
「先生ですっ先生っ、先生!!!!」
私?………マヤになにかしてしまっただろうか………
「マヤのお父さんは"───"先生なんです!!サオリ先生!!」
…………!
ヴェリタスの退部、メイド部の入部、先生の言葉、すべてが線で繋がった。
おそらくマヤは先生と不知火カヤとの間にできた娘で、昔は父に復讐しようとしていたが今は過去へ行って先生にお墓参りさせようとしている。
理由は先生に責任を感じさせるため。
過去の先生に責任を果たさせ母を幸せにするためにタイムマシーンで過去へ行った。
家族を想う心は素晴らしいが、いきなりいなくなったらみんな心配する、そのことをしっかり伝えないといけない。
私はD.U.シラトリの墓地へと向かった。
別にサオリに先生になってほしいわけじゃないんだよ。でもサオリが先生になったらそれはすごく嬉しい。それでもいちばん大切なのはサオリが幸せになることで先生になって幸せそうなサオリを書くことができなかったことは大変残念に思っています。
(訳:サオリ大好き)