溶けそうな程暑い日、私は母のお墓参りに行きました。
D.U.郊外の墓地、ほとんど人のこない寂しい所に母は眠っています。
母のお墓の方に行くと、お墓の前に男性が居ました。
"久しぶりだね、カヤ"
母の知り合いのようです。
"あなたが死んだことはリンちゃんに聞いていたんだけど"
"お墓の場所は教えてくれなくてね"
(リンおばさんが?一体なぜ?)
"前あなたにあったのが"
"16年前だったかな"
(………私が15歳と5ヶ月、10月10日を足せば16年になる!)
"あの日、追い詰められたあなたに"
"私は酷いことをしてしまったね"
(……!!こいつが!!私の父!!)
今こそ母の仇を討とうと銃を構えました。
"こんなことを言われても困るだろうけどね"
"私は君のことが好きだったんだ。"
「えっ……?!」
"私は選択を間違えた"
"君に何も伝えなかった"
「えっ…?!?!」
"………今でも、君のことが好きなんだ……"
「ええっ?!?!?!」
"………ははっ"
"こんなこと、死人に行っても虚しいだけだね"
"でも、さっきから君の驚く声が聞こえるよ"
"君に、………伝わったのかな?この想いは"
"………じゃあ、また来るよ"
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「……ママ、久しぶり。」
「7年ぶりだから分からないかもしれないけど、マヤだよ。」
父が去った後、私は母のお墓と向き合っていました。
「ママがいなくなった後リンおばさんに育てられてね、今はミレニアムに通ってるんだ。」
「メイド部に所属しててね、掃除や料理について勉強しているの。」
「それからね…………」
言いたいことが山程湧いきて、でもその中に父への恨みはありませんでした。
「それじゃあまたね、ママ。また来るよ」
墓石に書かれた文字が読めなくなるまで母と話した後、私はこれからどうするか考えていました。
(父は母を苦しめたけど、父ももう苦しんでる。)
(母も父も苦しんで、それでいいのかな?)
(いや、母にも父にも幸せになってほしい。)
(でも、私に何ができる?)
(母との間に子どもができていたのだと伝える?)
(いや、母の衰弱には私も関係している、父も責任を感じてしまうだろう。)
(そもそも彼は本当に私の父なの?)
(私の父じゃなかったら何かしても空振りになる)
まずは彼が誰かを暴こうと決めました。
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ヴェリタスに入るためにメイド部を退部しようとしていたとき、彼が何者か分かりました。
"シャーレの先生です、よろしく"
連邦捜査部"シャーレ"の顧問の一人で母の凶行を止め、連邦生徒会長のいなくなったキヴォトスの混乱を鎮めた大人物でした。
"部活をあっちこっちしていたら"
"いろんなところに迷惑がかかっちゃうよ"
「先輩、メイド部で働かせてください」
「自由なやつだねえ、お前は」
先生が私の父か確かめるため、シャーレの当番に行きました。
「少し休んできます。」
"まだ10分も経ってないよ!!"
"えっ待って仕事手伝ってねえおーい"
シャーレの休憩室にある先生が使っているベッド、その枕から髪の毛を採取します。
髪の毛さえ手に入ればシャーレに用はありません。
先生に言われた通りに仕事を終わらせて友人にDNA鑑定をしてもらいます。
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「間違いなくマヤの親だね。」
「しかしこの遺伝子、どこかで見た気が……」
先生は私の父親でした。
母と父に何ができるのか、そればかり考えながら、私は2年生になりました。
先生はキヴォトスに来てから16年は経っています、枕に髪の毛が付着しているのは仕方ないんです。