私の母はすごい人なんです!   作:高田竹高

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マコト、引きましたか?
ぶどうジュースがパックなのとても愛らしいですよね。


大人の責任

郊外の寂れた墓地に不知火カヤの墓がある。

盆でも人が来ないようなこの墓地に二人来ていた。

 

「私の責任だ。」

行方不明になる数ヶ月前から、マヤは思い悩んでいた。

私が信頼できる大人として彼女と接していれば、家族には話しづらいことでも相談されていただろう。

だが、私には彼女が帰ってきそうな場所で待ち続けることしかできなくなってしまった。

「マヤが居なくなったのは、先生の役割を果たせなかった私の責任だ。」

「本当に、申し訳ない。」

 

「私の責任でもあります。」

マヤと一番長く一緒に居たのは私です。

ですが私にはマヤが悩んでいることすら気づけませんでした。

私があの子の異変に気づいていれば、それで済んだ話です。

 

「あなただけの責任ではありません、サオリ先生。」

「きっと、マヤは帰ってきます。」

 

シャーレの先生、錠前サオリ。

行方不明の生徒の保護者、七神リン。

マヤの足取りは掴めず、二人にはマヤの帰ってきそうな場所、不知火カヤの墓前で待ち続けることしかできなかった。

 

──────────────────────

 

日が大分傾いた頃、不知火カヤの墓前に人が来た。

"二人とも昼からずっとここにいるでしょ、"

"しっかり水分と塩分を摂らないとだめだよ。"

 

"スポーツドリンクとあんぱん持ってきたから、"

"私にもマヤが帰ってくるまで張り込みさせて。"

 

墓前であんぱんを食べ、他に人の居ない墓地でマヤを待ち続けた。

 

──────────────────────

 

"それじゃあ、マヤ"

"君のお母さんのお墓まで案内してくれるかな?"

おとうさんを連れて廃墟を移動するのは想像より簡単でした。

タブレットが張ったバリアは強力で、機械兵の銃撃を完全に無視して廃墟を移動できました。

ですが、おとうさんを廃墟まで連れて行くのは大変でした。

私がおとうさんと呼んだせいで大勢の生徒に囲まれて問い詰められ、私が爆薬でclearingするまで一歩も進めず未来に帰ったときにはすっかり空が赤くなっていました。

「はい。…………その、手を繋いで行きませんか?」

"うん、よろしくね"

「………………………………」

久しぶりに家族と手を繋いで歩きました。

母とではなくおとうさんとですが、私の胸は暖かい気持ちで溢れていました。

"そういえば、マヤのお母さんは誰なの?"

「……心当たりが複数あるんですか?」

"いや、逆だよ"

"まったく心当たりがないんだ。"

「………おとうさんが傷つけたんですよ。」

"うん。最低だね、私"

「………不知火カヤ」

"えっ?"

「私のお母さんの名前は、不知火カヤです。」

"えっと。……………"

"ごめん、わかんない"

「何を……」

"マヤ?"

「何を言ってるんですか!!」

「お母さんは……ママはあなたのせいで苦しんだんですよ!!」

「思い出してください!!」

「連邦生徒会防衛室長で!!子ウサギ駅でサーモバリック弾を爆発させようとしたテロリストです!!」

「止めたでしょう!!おとうさん!!」

"……………連邦生徒会防衛室?"

「えっ?」

"子ウサギ駅でのテロ未遂事件なんて起きていないよ?"

「………おとうさん、赤い空を見たことはありますか?」

"夕焼け空のことなら"

「SRT学園って知ってる?」

"聞いたことないよ"

「……………おとうさん、お母さんの名前は不知火カヤです、覚えておいてください。」

カラスが鳴いている、早くお墓参りをしないと。

 




大人の責任(リ)の字数が足りなかったので急遽大人の責任には合体してもらい、大人の責任(サ)はしょうがないので番外編に移動していただきました。
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