カァー、カァー、カァー
"……サオリはどうしてここに来たの?"
「…?マヤを見つけるためだ。」
"いや、どうしてマヤがここに帰って来ると思ったのか気になって"
"リンちゃんはマヤの母親と面識があるけど、"
"サオリはなかったはずだから"
「前、マヤと墓参りに来たんだ………」
「その時に何を悩んでいるのか聞くべきだった。」
"……サオリは悪くないよ"
"…マヤが居なくなった原因は私なんだ"
「!どういうことですか!先生」
"リンちゃん……マヤの父親はね、私なんだ。"
"マヤが何をしようとしていたのかはわからないけど"
"父が誰か知れるようにしたのは私だ。"
「!!!!…先生……マヤは…」
「マヤっ!!!」
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"かなり郊外にあるんだね"
「死を悼む家族はいませんでしたから。」
"……ごめんね、頑張って君のお父さんになるよ"
「……母を大切にしてくださいね。」
"うん。"
「学校はミレニアムがいいです。」
"いいよね、ミレニアム。"
「妹も数人欲しかったり……」
"父さん頑張るよ"
「家族でハイキングとか行ってみたいです。」
"アウトドアは楽しいよ。"
「進路に難癖つけてほしいです。」
"うるさいのは愛されている証拠だね。"
「年の差婚を許してほしいです。」
"………何歳差?"
「……7歳の誕生日も祝ってくださいね」
"ハッピーバースデーは毎年だよ。"
「……楽しみです。」
"よかった"
「………着きましたよ。」
"……!誰か走ってきてない?!"
「えっ?」
「マヤッ!!!」
ギュッ
「よかった……帰ってきて……心配してたんだぞ……みんな」
「先生………心配かけてごめんなさい。」
「ああ、リンさんやミレニアムのみんなにも謝らないとな。」
"………先生?"
「!……………先生…お腹には気をつけろ。」
"えっ"
「マヤ、………おかえりなさい。」
「リンおばさん、………ただいま、遅くなってごめんなさい。」
「いいんです、マヤ……帰ってきてよかった」ギュッ
"おばさん?!!!"
「!……先生、未来のあなたはすぐ先に居ます。話したい事があるなら行くべきかと。」
"!ありがとう"
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墓地の奥へ奥へと進む。
不知火カヤの墓前に誰かが立っていた。
"あなたは……私?"
その人物に問われる。
"そうだよ、私。"
"聞きたい事があるんだ。"
疑問はたくさん有る。
"お腹に気をつけろと言われたけどあれは?"
"何で生徒との子どもをつくってるの?"
"何で認知していないの?"
"何で責任から逃げてるの?"
"思ったより質問が多いね。"
"うん…そうだな…まずはマヤのことから答えるよ"
"あの子を認知していないのは、マヤが私の娘だと知ったのがつい最近のことだからだよ"
"マヤには既に家族がいる"
"私が父親面して彼女と接するのは間違っていると思ったんだ"
"………"
"カヤが妊娠したのは私の責任だよ"
"避妊はしっかりしていたんだ、でも必要だったのは避妊は100%ではないという認識だった"
"結局、カヤが死んで始めてそのことを知ったよ"
"避妊したかじゃなくて、なんで行為をしたか聞いてるの"
"………好きで、好きで、我慢できなかったんだ"
"行為ができて告白はできないの?"
"君は私なんだ、わかるだろう告白の難しさくらい"
"どのくらい過去から来たのかはわからないけど"
"君だって告白できていないだろう!"
"そもそもカヤに会ったことがない"
"お腹に気をつける理由も分からない。"
"キレられても分からないし、"
"キレる権利があなたにあるとは思えない。"
"………その通りだね………ごめん。"
"一つお願いがあるんだ"
"君は勇気を出してくれ"
"カヤはかわいい子なんだ"
"私はたくさん傷つけてしまったけど"
"君はカヤに優しくしてくれ"
"そうすれば、私みたいな大人にはならないから"
"…いいけど、カヤを好きになるか分からないよ"
"君はきっと、私と同じようにカヤを好きになるよ"
"さっ、もう帰るといい、遅くなったら心配かけるよ"
"…そうだね、もうここには来ないよ。この子の墓前には"
"………それはよかった!"
皆さんカーテンコールは見ましたか?
私は夢破れた姿を見るのが大好きでね。
やりたいこととできることが違っただけ、なんてどストライクなんですよ。
いつか書きたいですね。