バトルスピリッツ憑依転生ダン   作:エンペライ

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皆様、明けましておめでとうございます。
大変お待たせしてしまい申し訳ありません。
サーガブレイヴまではやろうと思ってるのでどうか気長に待っていただけると幸いです。
4話出した時、一瞬日間ランキングに載ることができました。(93位)
本当にありがとうございます。


5話白の刺客 神速のガンマン

「ズングリー!どこだー!」

 

現在ダンとマギサは赤の世界の荒野を進んでいた…ズングリーを探しながら。

 

「ダン、あれはズンちゃんが怒るのも無理ないわよ」

 

「…わかってるよ」

 

 

 

数時間前

 

村の復興をある程度見届けて旅立つ際に、ズングリーが着いて行きたい、家族を助けたいと声を上げたのだが…

 

「ズングリー、お前は村に残れ」

 

「えっ!?なんでだ!?」

 

弾が拒否していた。

 

「ズングリー、お前はまだ子供だ。何よりカードバトラーでもないお前を連れて行くことはできない」

 

「確かにオイラはチビでバトルもできないけど、美味いもん作ったりとかでダンをお助けしたいだよぉ!」

 

「ダンくん、オイラからもお願いするだぁ。ズングリーはこうなったら絶対折れないだ」

 

「お兄さん、俺は異界王に狙われています。この旅が無事に終わる保証なんてできないですよ」

 

「大丈夫だぁ!敵が来てもダンなら全員返り討ちにするだ!」

 

「ズングリー…だが…」

 

「っもういいだ!オイラ1人で行くだ!」

 

「あっズングリー!待つだよぉ!」

 

「連れて行ってあげればいいのに」

 

村の外へと走って行くズングリーとそれを追いかけるズングリーの兄を背に見かねたマギサが弾へ声をかける。

 

「…危険に晒すだけだ。俺はそれを許容できない」

 

(この子、大人びすぎているわね。それに何か違和感が…)

 

「はぁ…とりあえずズングリーを探そう」

 

「…そうね、行きましょう」

 

 

 

その後、ズングリーを追いかけたお兄さんには村に戻って待つように伝え、ズングリーを探すが見つからず今に至る。

 

「ズンちゃんもそんなに遠くには行ってないと思うんだけどねぇ」

 

「マギサの魔法で見つけれないのか?」

 

「できるかできないかで言えばできるけど所詮は出涸らし魔法だからね。精度が悪いのよ」

 

弾の問いにマギサはため息をつきながら答える。

 

「あっ!いただよ!」

 

弾とマギサがどうしようかと思案していると、ズングリーが見知らぬ男を連れて駆けて来た。

 

「ズングリー!探したぞ!」

 

「ズンちゃん、心配したわよ」

 

「うっ、すまねぇだダン、マギサ様」

 

「無事に会えたようで何よりだ、もみあげボーイ」

 

弾とマギサに謝るズングリーへカウボーイのような服装の男性が声を掛ける。

 

「ズンちゃんこちらの方は?」

 

「オイラの恩人だ!この人のカレーっていうの美味かっただよ」

 

「俺の名はリボルバー、リボルバー・ウエストだ」

 

「リボルバーさん、ズングリーを助けてくれてありがとうございます」

 

「礼には及ばないさ。赤の戦士、激突王ダン」

 

ズングリーを助けてくれたことに礼をする弾へ向けリボルバーが指を差す。

 

「なんでダンのこと知ってるだ?」

 

「…」

 

「俺は白のキングとリトルプリンセスの命により、君にバトルを申し込む為に来た」

 

「っ!?異界王の刺客!」

 

「えっ!?アンタ敵だっただか!」

 

「さあ俺とバトルしろ!お前に勝ち、俺は異界王の力で願いを叶える!」

 

「いいだろう。ゲートオープン!界放!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リボルバーの第1ターン

 

「俺は早撃ちのリボルバーと言われた男。

行くぞ、スタートステップ!ドローステップ!メインステップ!『マッハジー』と『アメンボーグ』を召喚!…ターンエンドだ」

 

一呼吸で2体のスピリットを召喚し、ターンを終えた男を前に、フィールドには気まずい空気が流れる。

 

「はやいけどもなにかすごいだかぁ?」

 

「ズンちゃん!しぃー!」

 

 

 

 

 

弾の第2ターン

 

「…俺のターン。スタートステップ」

 

「コアステップ。ドローステップ。メインステップ。『ドラグノ暗殺者』を召喚しさらにネクサス『灼熱の谷』を配置する」

 

外套を纏った竜人のスピリットが召喚され、弾の背後に灼熱の谷が現れる。

 

「アタックステップ。ドラグノ暗殺者でアタック。アタック時の効果で【神速】を持つスピリットからブロックされない」

 

「【神速】に対抗するスピリットか!ライフで受ける!」

 

リボルバー ライフ5 → 4

 

「ターンエンド」

 

 

 

 

 

リボルバーの第3ターン

 

「メインステップ。『マッハフライ』をLv.2で召喚」

 

緑のシンボルが砕け、トンボ型のスピリットが現れる。

 

「ブロックできないのであれば攻めるだけだ、アタックステップ。マッハジーとアメンボーグでアタック」

 

「どちらもライフで受ける」

 

2体のスピリットが弾に飛びかかりライフを砕く。

 

馬神 弾 ライフ5 → 3

 

「…」

 

「…強いな。ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

弾の第4ターン

 

「ドローステップ。灼熱の谷の効果で2枚ドローし1枚を破棄する。俺は『雷皇龍ジークヴルム』を破棄」

 

「えっ!!ジークヴルムを捨てちゃうだか!?」

 

「ダンのことだから何か考えがあるはずよ」

 

「そっそうだな。ダンなら…ってあー!!」

 

急に頭を抱えて慌て出すズングリー。

 

「急にどうしたのズンちゃん?そんな大きな声出して」

 

「オイラ…あの人に助けってもらったお礼にって見つけたXレアあげちゃっただよ〜」

 

「ふ〜ん…ってええ!?」

 

「ダーン!ごめんだよぉ!」

 

「問題ない、メインステップ。『一角魚モノケロック』をLv.2で召喚し、さらにドラグノ暗殺者をLv.2にアップ」

 

モノケロックが召喚されると同時にドラグノ暗殺者が強化される。

 

「疲労ブロッカーか!厄介だな…」

 

「アタックステップ。モノケロックと暗殺者の2体でアタック」

 

「どちらもライフで受ける!」

 

2体のスピリットのアタックによりリボルバーのライフが失われる。

 

リボルバー ライフ4 → 2

 

「ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

リボルバーの第5ターン

 

「メインステップ。マッハフライに3コア追加しLv.3にアップ。俺はこれでターンエンドだ」

 

「…もう終わりだか?」

 

「ダンのフィールドにいるモノケロックは疲労状態でもブロックができるスピリットなの。今いるスピリットの中でモノケロックに勝てるのはマッハフライだけで、他のスピリットは神速の効果を持つスピリットだから次のターンでダンのドラグノ暗殺者のアタックを防ぐことができないの」

 

「つまりどういうことだぁ?」

 

「次のターンを凌ぐ為に何もしなかった…いいえ、できなかったの」

 

「つまりダンがすごいってことだな!」

 

「…間違ってないからそれでいいわ」

 

 

 

 

 

弾の第6ターン

 

「ドローステップ。灼熱の谷の効果で2枚ドローし1枚を破棄する。俺は『ドラゴンズラッシュ』を破棄」

 

「リフレッシュステップ。そしてメインステップ。モノケロックをLv.3にアップしてアタックステップ。モノケロックでアタック」

 

「やはり攻撃してきたな!まずはフラッシュタイミング!マジック『バインディングソーン』だ!ドラグノ暗殺者を疲労させる」

 

モノケロックが動き出すと緑の風がドラグノ暗殺者を包んで力を奪い膝をつかせる。

 

「…」

 

「カウンターはないようだな。モノケロックのアタックはマッハフライで迎え撃つ!」

 

2体のスピリットが衝突するがどちらも弾き返され消滅し相打ちとなる。

 

「これで激突ボーイ、君のターンはエンドだ」

 

「フッ…ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

リボルバーの第7ターン

 

「この状況下で奴は笑った…つまり奴にはこの状況を凌ぎ切る手段があるということ。ブラフ、ハッタリということも考えられるがあの男ならありえないと断言できる」

 

「あの人動かないだよ」

 

「長考してるわね…ダンが余裕を見せてるから攻めるべきかどうか迷っているといったところかしら」

 

「このターンで奴が切るカードによって全てが決まる…行くぞ!俺のターンメインステップは何もせずそのままアタックステップだ!」

 

「まずいだよ!ダンのスピリットは疲労状態でブロックできないだ!」

 

「相手のスピリットは2体、ダンのライフは残り3つだからまだ大丈夫よ。だけど…」

 

「マッハジーよ、激突ボーイを撃て!」

 

「ライフで受ける」

 

マッハジーが弾のライフを砕く。

 

馬神 弾 ライフ3 → 2

 

「続けてアメンボーグでアタック!」

 

「フラッシュタイミング、マジック『サイレントウォール』を使用する」

 

「やはり持っていたか!」

 

「このバトル終了時、アタックステップを終わらせる。そのアタックはライフで受ける」

 

アメンボーグが飛びかかり、弾のライフを奪う。

 

馬神 弾 ライフ2 → 1

 

「ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

弾の第8ターン

 

「ダンのライフ残り1つになっちゃっただ…」

 

「追撃を防ぐ為に使ったサイレントウォール…おそらくダンは【神速】の効果を持つスピリットが相手の攻める為の手であり、防御カードと読んでいるはずはずよ」

 

「でもダンのドラグノ暗殺者なら関係ないだ!」

 

「そうね…でも相手のライフは残り2つ、もう一手足りない状況ね」

 

「ドローステップ。2枚ドローし1枚を破棄…『雷皇龍ジークヴルム』を破棄」

 

「またジークヴルムを捨てるだか!!」

 

「ダン…どうする気なの」

 

「どう来る…激突ボーイ」

 

「メインステップ。『ナイフ投げのジャグリーン』を召喚しアタックステップ。ドラグノ暗殺者でアタック」

 

「ダンのスピリットは2体、ちょうど相手のライフを削り切れるけど…」

 

「させんぞ!フラッシュタイミング!『蛮騎士ハーキュリー』を神速召喚!」

 

リボルバーの背後より漆黒の騎士がフィールドに降り立つ。

 

「召喚時効果!【神速】を持つスピリット全てを回復させる!」

 

ハーキュリーの起こす風がマッハジーとアメンボーグを起き上がらせる。

 

「そんなぁ、ダァン!」

 

「やっぱり持ってたわね…」

 

「だが、ドラグノ暗殺者の攻撃は防げない…。ライフで受けよう」

 

リボルバー ライフ2 → 1

 

「これでお前のターンは終わ」

 

「ジャグリーンでアタック」

 

「なんだと!?」

 

「なんでだ!?」

 

「ダン!?」

 

弾のアタック宣言にズングリーたちは驚愕の反応を見せる。

 

「フラッシュタイミング、マジック『インビジブルクローク』を使用。対象はジャグリーンだ」

 

ジャグリーンが白の波紋を纏う。

 

「っ!?」

 

「なるほど!その手があったわ!」

 

「白のマジックだかぁ?」

 

「インビジブルクロークは自分のスピリット1体のアタックを相手にブロックできなくさせる効果を持ってるの。つまりこのバトル、ダンの勝ちよ」

 

「ほぇー、すごいだよダン!」

 

「まさか…最初からこれを狙って…」

 

「バトルを終わらせる力のあるカードが手札に来て、それを狙うのは当然だろ?」

 

「くっ…ライフだ!」

 

ジャグリーンがリボルバーの最後のライフを砕いた。

 

リボルバー ライフ1→ 0

 

winner馬神 弾

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まいった…完敗だよ、激突ボーイ」

 

「リボルバーさん、あなたの異界王に叶えてもらおうとした願いは何だったんだ?」

 

「…激突ボーイ、君はグリーンカレーを知っているか?」

 

「…名前だけは、食べたことはない」

 

「名前を知っているだけでも賞賛に値する。俺の願いはこのグリーンカレーの美味さを世に知らしめることさ」

 

「そうか、好きなんだな」

 

「ああ」

 

「ダーン!」

 

ズングリーが手を振りこちらへ駆けて来る。

 

「ズングリー…そうだ!リボルバーさんにお願いしたいことがあるのだけど」

 

「敗者は俺だ…聞こう…」

 

「ズングリーにそのカレーの作り方を教えてもらえないか?いや、カレーだけじゃなく他の料理も」

 

「な!?」

 

「んだ!?」

 

「ズングリーにはこれからの旅の中で美味い飯をたくさん作ってもらわないといけないからな」

 

「えっ!ダンそれって!」

 

「一緒に行こうズングリー」

 

弾の言葉にパァッと笑顔になるズングリー。

 

「ありがとだよぉ!ダン!」

 

「フッ、仲直りも済んだようだし早速もみあげボーイに俺のグリーンカレーを叩き込んでやるが、その前にこいつを返しておこう」

 

リボルバーが1枚のカードをズングリーに手渡す。

 

「『龍皇ジークフリード』!?いいんだか?オイラ、アンタにあげたのに…」

 

「気にするな、俺には必要のないものだ」

 

「わかっただ。ありがとうだよ。じゃあこれはダンにやるだ」

 

「俺もいいよ。それはズングリーのデッキに入れるといい」

 

「いんや、ダンに使ってほしいだ。それにオイラはダンと同じジークヴルムを使いたいだよ」

 

「ズングリー…わかった。じゃあ交換しよう、俺のジークヴルムと余ってるカードで」

 

「いいんだか!」

 

「ああ」

 

「ありがとうだよ!ダン!」

 

「よし、それではずんぐりボーイは俺とお勉強だ」

 

「んだ!がんばるだよ!」

 

 

 

 

 

リボルバーが1日をかけてズングリー料理を叩き込んだ日の夜、皆で焚き火を囲いグリーンカレーを頬張っていた。

 

「美味いな」

 

「フッそうだろう…なぁ激突ボーイ、1つ聞いてもいいか?」

 

「ああ」

 

リボルバーは2人だけに聞こえる声量で弾に問いかける。

 

「君は何の為に戦う?」

 

「…」

 

「それほどの強さ、才能だけではないはずだ。尋常ではない努力の積み重ねの末の結果だろう。その先に君は何を見ている?」

 

リボルバーの質問に弾は静かに目を閉じる。

 

「…全て」

 

「…」

 

「地球もグラン・ロロも、過去も今も未来も全てだ…」

 

「…そうか」

 

リボルバーは立ち上がると鍋を引きずりながら歩き出す。

 

「赤のホライゾンラダー…俺の行く先とは逆の方向に君たちが目指すべき場所がある。君の歩む先が、良きものであることを祈る」

 

「…」

 

 

 

 

 

「ダン!マギサ様!早く行くだで!」

 

「ズングリー、元気だな…(遠い目)」

 

「若いっていいわね〜」

 

そして弾たちは赤のホライゾンラダーへ向け旅立つ。




赤のホライゾンラダーへ向かう弾たちはミミ族の少女と出会う。
なぜか盗賊団と勘違いされる弾たちの前に
ミミ族の村の用心棒が立ち塞がる。

次回バトルスピリッツ憑依転生ダン
光の貴公子

※サブタイトルこんな感じに全部変更しようと思います!
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