バトルスピリッツ憑依転生ダン   作:エンペライ

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誤字報告ありがとうございます!
修正いたしました。
華実を果実とずっと書いてたことにショックを受けました…気を付けます。

----------追記----------
『賛美するパイプオルガン』ですが、覇王編のカードだったことが判明した為、バトルの展開を変更いたしました。
その為、3/14に投稿していた6話を一度削除して、今回の修正版を新たに投稿することにいたしました。
申し訳ありませんでした。
また、上記に併せてクラッキー戦を6、7話の前後編で分ける予定だったのを6話に集約させていただきました。



6話光の貴公子

 

赤のホライゾンラダーへ向け旅立った弾たちは、長時間歩き続けた疲れを泉で癒していた。

 

「気持ちいいだぁ!ダンも来るだよぉ!」

 

バシャバシャと水の中ではしゃぐズングリー。

 

「いや…俺はいいよ」

 

「はーい、一名様ご案内〜」

 

「えっ…うあぁぁぁ!」

 

ドボンと音を立ててマギサに突き落とされる弾。

 

「ぷはっ、カッカードが!!」

 

「心配ご無用!魔法で保護してあるわ。泉から出たら服も一瞬で乾かせるわよ」

 

「…」

(出涸らしの割に何でもありかよ…)

 

「ダン、あなたもズンちゃんみたいに楽しむ時は楽しまなきゃダメよ。もう少しはっちゃけちゃいなさい」

 

「泉に問答無用で落とした理由は?」

 

「大人びてクールぶってるダンの驚いた声が聞きたかったか…」

 

弾の問いにいい笑顔で答えるマギサの顔にバシャっと水がかけられる。

 

「ダ〜ン〜?」

 

「マ、マギサ様の笑顔が怖いだ…」

 

「ンニャァァ!お、お助けぇぇ!」

 

「「「…えっ?」」」

 

弾たちが悲鳴が聞こえた方を向くと見えたのは走り去る少女の後ろ姿と投げ捨てられた釣り竿と魚籠だった。

 

「あれは…たぶん近くにあるミミ族の村の子ね」

 

「マギサ様の笑顔が怖かっただな」

 

「そうだな」

 

「何か言った?ダンにズンちゃん?」

 

「「何も言ってない(だぁ)」」

 

「とりあえずあの子を追いかけよう。これ届けなきゃ」

 

弾たちは走り去った少女の方へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

「兄様、また1人導いてまいりました」

 

「これでコアの光主全員がグラン・ロロに降り立った」

 

「はい。それともう1つ、赤の戦士について…」

 

「彼か…前回のバトルでは目新しい手を打ってこなくて残念だった。それで何かあったかい?」

 

「コアの光主たちは惹かれ合い、ぶつかり合い、コアの輝きを強めます。赤と白がぶつかったように、後に赤と黄も同じように…」

 

「…そうか」

 

「行かれないのですか?」

 

「正直行きたいが、今はやることがあるからね…」

 

 

 

 

 

「ここがミミの村か」

 

弾たちはミミ族の少女を追いかけ、ミミの村へ辿り着いていた。

 

「でもなーんか歓迎されていない感じね」

 

窓やカーテンの隙間からこちらを覗く視線に戸惑いながらも村の奥へ歩みを進める。

 

(確かここであいつと合流するんだよな…)

 

「盗賊の皆様」

 

弾が考え事をしながら歩いていると何人かのミミ族の少女たちが村の奥にて待ち構えていた。

 

「あなたは…」

 

「私はソフィア。このミミの村の長で、神殿にお仕えしている身です。盗賊の皆様、水や食料は差し上げますのでどうかお引き取りください。お願いいたします」

 

ソフィアと名乗った少女が弾たちに頭を下げる。

 

「誰と勘違いしてるか知らないけど俺たちは盗賊なんかじゃないぞ」

 

「んだ、盗賊なんて知らないだよ」

 

「俺たちはこれを届けに来ただけだ。ここに置いてくから俺たちは帰るよ」

 

「待ちたまえ!悪党!」

 

釣り竿と魚籠を置き、村の出口へ戻ろうとした時に突然呼び止められる。

声のした方を見ると金髪の少年が屋根の上に立っていた。

 

「ミミの村を脅かす悪党共!この村の用心棒、クラッキー・レイが相手だ!」

 

クラッキーは名乗りを上げると弾たちの前に降り立つ。

 

「ん?君は…」

 

「久しぶりだな、クラッキー」

 

「ダン、知り合いだかぁ?」

 

「ああ」

 

「なんだ、チャンピオン様じゃないか」

 

「…」

 

「まさか君が、盗賊なんて美しくないことをするなんてね…」

 

「すると思うか?」

 

「…冗談さ、君がそんなことをする必要はないからね」

 

「クラッキー、この方を知っているのですか?」

 

「安心してソフィア、こいつは僕の知り合いで、盗賊なんかじゃないよ」

 

「えっと…人違いということですか?」

 

「ソフィア様すみません!よく見たら手配書とあまり似てませんでした!」

 

「…誤解が解けたようで何よりだ。じゃあ俺たちはこれで…」

 

「待ちなよ、チャンピオン。僕は君に用があるんだから」

 

「…なんだ?」

 

「リベンジマッチさ。チャンピオンシップでの借りをここで返す」

 

「…いいだろう」

 

「「ゲートオープン!界放!!」」

 

 

 

 

 

クラッキーの第1ターン

 

「ソフィア、そしてミミの村のレディたち。僕のバトルをその澄んだ瞳で見届けてくれたまえ」

 

クラッキーの言葉に黄色い声援が飛ぶ。

 

「メインステップ。ネクサス『賢者の樹の実』を配置しターンエンド」

 

 

 

弾の第2ターン

 

「ネクサスか…メインステップ。『ナイフ投げのジャグリーン』を2体召喚。ターンエンド」

 

 

 

クラッキーの第3ターン

 

「メインステップ。ネクサス『天駆ける方舟』を配置。これでターンエンド」

 

 

 

弾の第4ターン

 

「…メインステップ。『天槍の勇者アーク』を召喚しターンエンド」

 

 

 

クラッキーの第5ターン

 

「メインステップ。『グレムリー』を召喚し、さらにマジック『ドリームリボン』を使う。対象はアークを指定、手札へと帰りたまえ」

 

クラッキーの持つカードから白い帯のようなものが放たれ、アークに巻きついたと思った時には、アークと共に白い光となって消滅する。

 

「ターンエンド」

 

 

 

弾の第6ターン

 

「メインステップ。ネクサス『古代闘技場』を配置。さらにマジック『ストームドロー』を使用、デッキから3枚ドローしその後2枚を破棄する。俺は『天槍の勇者アーク』と『無限蟲の蟻塚』を破棄。ターンエンドだ」

 

「どっちも全然アタックしないだ」

 

「ダンは賢者の樹の実によるコアブーストを避けてて、金髪くんの方はダンのスピリットに阻まれてるのよ」

 

「でもカードいっぱい使ってるだよぉ?」

 

「そうね、金髪くんはダンのアタックを誘ってコアブーストを狙ってる。わざわざアークを手札に戻したりしてね。ダンの方は最初アークを出して長期戦の構えを取ったけど手札に戻されたからかストームドローであっさりと捨ててる」

 

「えっと…マギサ様?」

 

「そして古代闘技場、このネクサスはLv.2で相手の召喚時効果を発揮できなくさせる効果を持ってる。次のターンで金髪くんを無理にでも動かせたいのかしらね」

 

「マギサ様…オイラ全然わからないだよ…」

 

「…ごめんなさい。ズンちゃんは少しずつ勉強していきましょうね」

 

「んだ…」

 

「それにしてもダンが強いのはわかってたけど、金髪くんもかなりの使い手ね。それにダンのことをチャンピオン様って…ダン、外の世界じゃ大物だったりするのかしら?」

 

 

 

クラッキーの第7ターン

 

「古代闘技場か、厄介だね。…しょうがない」

 

クラッキーが手札から1枚のカードを掲げる。

 

(来るか…)

 

「待ち望まれた救いの乙女、知恵の名を持つ至高のエンジェル!『天使長ソフィア』降臨!」

 

黄のシンボルが砕け散ると美しい天使が召喚され、白き翼を広げる。

 

「ソフィア、君と同じ名を持つこの美しく可憐なスピリットと共に君に勝利を捧げる。天使ソフィアの召喚時効果!麗しき乙女の願いは天上の世界に届く。顕現せよ!『神帝獣スフィン・クロス』!!」

 

クラッキーの背後に超大型のスピリットが舞い降り、その衝撃からかフィールド全体に強風が吹き荒れる。

 

「あれがカタストロフドラゴンと同格の黄の世界の神。クラッキー様が所持しているとは聞いておりましたがここまでとは思いませんでした」

 

「先生すごいです〜!」

 

「痺れます〜!」

 

「なんだぁ?あのスピリット!大きいだぁ!」

 

「私もわからない、初めて見るスピリットよ。でもすごい風ね、召喚されただけでここまで…」

 

「黄の虚神…」

 

「…僕はこれでターンエンドだ」

 

「アタックしないだか!?」

 

「あの子、随分と慎重ね…」

 

 

 

弾の第8ターン

 

「メインステップ。マジック『ヴィクトリーファイア』を使用。対象は天使長ソフィアと賢者の樹の実だ」

 

v字の炎が発射され、天使長ソフィアと賢者の樹の実が焼き尽くされる。

 

「くっソフィアすまない…こうなる可能性が高いのは分かっていたが…」

 

「古代闘技場をLv.2にアップし、アタックステップ。ジャグリーンでアタック」

 

「ダンが動いたわ!」

 

「ライフで受ける」

 

クラッキー ライフ5 → 4

 

「なんでブロックしないだか?」

 

「マジックを警戒してるのよ。ダンのジャグリーンとあの子のスフィン・クロスのBPの差はたったの2000、簡単に逆転できるわ」

 

「続けてもう1体のジャグリーンでアタック」

 

「それもライフだ」

 

クラッキー ライフ4 → 3

 

「ターンエンド」

 

 

 

クラッキーの第9ターン

 

「メインステップ。スフィン・クロスをLv.2にアップ。さらにマジック『コールオブロスト』を使用し、トラッシュの天使長ソフィアを手札に戻す」

 

「あいつ、ダンみたいに色んな色のマジックを使ってるだぁ」

 

「黄色デッキだからあっちが本来正しい形であってダンの方が例外なのよね…」

 

「アタックステップ。グレムリーでアタック」

 

「ライフで受ける」

 

馬神 弾 ライフ5 → 4

 

「続けてスフィン・クロスでアタック!」

 

「…ライフで受ける」

 

馬神 弾 ライフ4 → 3

 

「スフィン・クロスの効果【聖命】発揮!ライフを1つ回復する」

 

スフィン・クロスから発せられる聖なる光によってクラッキーのライフが輝きを取り戻す。

 

クラッキー ライフ3 → 4

 

「ここでネクサス『天駆ける方舟』の効果が発動、自分のアタックステップ中に【聖命】の効果で自分のライフが回復した時、デッキを上から2枚オープンし、その中にマジックカードがあれば1枚を手札に加えて残りはデッキの下へ戻す」

 

『犬将クー・シー』

『ネイチャーフォース』

 

オープンされたカード『ネイチャーフォース』がクラッキーの手札へ加わる。

 

「ターンエンド」

 

 

 

弾の第10ターン

 

「行くぞ、メインステップ。まずはネクサス古代闘技場をLv.1にダウンし、ネクサス『灼熱の谷』を配置。そして…紅き双角、金の鬣、偉大なる孤高の獅子『獅龍王レオン・ハウル』召喚!!」

 

赤のシンボルが炎を纏い、その中から咆哮と共に獅子のスピリットが現れる。

 

「レオン・ハウルー!けっぱるだよ!」

 

「ここでXレアか!!」

 

「召喚時の効果でBP3000以下のスピリットを全てを破壊し、破壊した数だけドローする」

 

レオン・ハウルのから放たれる灼熱がグレムリーとジャグリーン2体を焼き尽くし消滅させる。

 

「3体破壊により3枚ドロー」

 

「ダン、自分のスピリットまで巻き込んだだよ」

 

「ええ、でもそのおかげもあって手札を多く増やせたわ」

 

「再び古代闘技場をLv.2にアップさせてターンエンド」

 

 

 

クラッキーの第11ターン

 

「レオン・ハウル…でも僕の勝利は揺るがない。メインステップ。マジック『グリームホープ』を使用。スフィン・クロスに黄色の効果【光芒】を与える」

 

「っ…」

 

天からの光が神を強化したのを目の当たりにした弾は苦い顔をしながら構える。

 

「アタックステップ!スフィン・クロスでアタック!」

 

「…」

 

「カウンターはないようだね…ならばフラッシュタイミングでマジック『ホワイトポーション』を使いスフィン・クロスを回復させる!」

 

スフィン・クロスが白の光を纏うと力を増す。

 

「さらにマジック『ネイチャーフォース』を使用しトラッシュのコアを全てスフィン・クロスへ移動。よってスフィン・クロスはLv.3へアップ」

 

スフィン・クロスが今度は緑の光によりさらにパワーを上げ、咆哮によりフィールド全体の空気が震える。

 

「神の裁きを受けるがいい!」

 

「ライフで受ける!」

 

馬神 弾 ライフ3 → 2

 

「スフィン・クロスの効果【聖命】と【光芒】が発動。ライフが回復し、先程使用したホワイトポーションとネイチャーフォースを手札に戻す」

 

クラッキー ライフ4 → 5

 

クラッキーのライフが光を取り戻し、トラッシュから2枚のカードが手札へと帰る。

 

「さらにネクサス『天駆ける方舟』の効果が発動!」

 

『灼熱の谷』

『アルカナドール・パン』

 

「残念、だがスフィン・クロスで再びアタック!」

 

「フラッシュタイミングでマジック『サイレントウォール』を使用!不足コストは古代闘技場から使う。このバトル終了時、アタックステップを終了させる」

 

「流石に耐えるか。だが再びマジック『ホワイトポーション』と『ネイチャーフォース』を使用!」

 

「来い、ライフで受ける!」

 

馬神 弾 ライフ2 → 1

 

「【聖命】と【光芒】の効果発動」

 

先程と同じくクラッキーのライフに新たな光が芽生え、トラッシュから2枚のカードが手札へと帰る。

 

クラッキー ライフ5 → 6

 

「さらに再びネクサス『天駆ける方舟』の効果が発動!」

 

『サイレントウォール』

『天駆ける方舟』

 

「いいね、『サイレントウォール』を手札に加えターンエンド。さあ君のラストターンだ」

 

 

 

弾の第12ターン

 

「ドローステップ。灼熱の谷の効果で2枚ドローし1枚を破棄する。『猛角獣ホーングリズリー』を破棄」

 

「ダン!負けるな!けっぱるだよ!」

 

「ダン…どうするの」

 

「メインステップ」

 

「諦めたまえダン。僕が勝って1勝1敗、これでイーブン。決着は次のチャンピオンシップでつけるよ」

 

「…まだバトルは終わっていない。灼熱の谷をLv.2にアップし、マジック『ビックバンエナジー』を使用!このターンの間、手札にある系統星竜を持つスピリット全てのコストを自分のライフと同じにする」

 

「何っ…まさか!」

 

「雷よ、天を裂け!『雷皇龍ジークヴルム』ノーコストで3体召喚!!」

 

弾の背後から3体のジークヴルムが現れ、咆哮とともにフィールドに降り立つ。

 

「ジークヴルムの3体同時召喚!?」

 

「ダンやっぱりすごいだぁ!」

 

「クラッキー…」

 

「先生…」

 

「大丈夫です!先生のフィールドには神がいます!!」

 

「キースピリットの3体同時召喚とは流石だね…だがスフィン・クロスには届かないぞ!」

 

「ジークヴルム1体をLv.3に、さらにレオン・ハウルをLv.2にアップしてアタックステップ!ジークヴルム【激突】だ!」

 

「…」

 

炎を纏いジークヴルムが飛び立つ。

向かう先は…神。

 

対する神は自身の周囲に羽型の光剣を出現させ、炎を纏い突貫する雷の龍へと一斉に光剣を射出する。

 

光剣を回避しながら神へと迫るジークヴルムだったが、全てを避けることはできずに何本かをくらいフィールドへ縫い付けられる。

 

身動きの取れないジークヴルムへトドメを刺そうとスフィン・クロスは再度光剣を周囲に展開する。

 

「…こちらのフラッシュはない」

 

「フラッシュタイミングでマジック『メテオフォール』を使用。BP+2000し、色を青として扱う」

 

「でもまだスフィン・クロスのBPには届いてないわ」

 

「ダンならやるだよ!ジークヴルムー!負けんなー!」

 

「…」

 

クラッキーはわかっていた。

このターンで彼が攻めるのは、自分のライフを削り切るか神を除去する手段がある場合だけだと。

 

「さらにマジック『バスターランス』を使用!

ジークヴルムにさらにBP+3000」

 

「すごいわダン!これでBPが上回ったわ!」

 

「ジークヴルム!やっちゃうだよ!」

 

強化されたジークヴルムは光剣による拘束を無理矢理解き、今度は青の炎を纏い、再度神へと突貫する。

 

スフィン・クロスから再度光剣が射出されるが、ジークヴルムの炎を前に全て弾かれ消滅する。

 

そして、両者が激突した瞬間巨大な爆発がフィールドを包み込んだ。

 

 

 

 

 

「っ…強すぎる…コアの…輝きが、熱い力が」

 

華実は震える肩を抱きしめ、蹲っていた。

 

「華実!」

 

勇貴は最愛の妹の唯らなぬ様子に焦った声を出す。

 

「大…丈夫です、兄様。これは良い兆しなのです…マザーコアがかつての光を取り戻す…」

 

「…そうか、だが無理はしないでおくれ」

 

華実を心配しながら、勇貴は空を見上げる。

 

「いったい、どれほどのバトルを…」

 

 

 

 

 

「そんな!先生の神が!」

 

「よっしゃーダン!一気に攻めるだよー!」

 

爆煙が晴れ始めると弾の側へ降り立つジークヴルムが確認できた。

 

そして…

 

「っ!?」

 

「えっ!?」

 

皆の目に映るのは、クラッキーの背後に変わりなく存在する神の姿であった。

 

「間に合ってよかったよ。フラッシュタイミングでマジック『アルカイックスマイル』を使わせてもらった」

 

「バトルを直ちに終了させるマジックか…ターンエンド」

 

「まずいわね、相手のライフは残り6つに健在のスフィン・クロス。ダンのスピリットはジークヴルム3体とレオン・ハウルの4体。でもダンのライフは残り1つ」

 

「どうするだ〜ダァン!」

 

 

 

クラッキーの第13ターン

 

「メインステップ。スフィン・クロスをLv.1にダウンさせて、再び降臨せよ!『天使長ソフィア』Lv.2で召喚!」

 

黄のシンボルが割れ、知恵の名の天使が再臨する。

 

「あー!またあのでっかいのが来るだか!?」

 

「天使長ソフィアの召喚時効果発動、彼女は忠実なる僕を連れてくる。思慮深き偉大な獣!『賢獣アイベリックス』Lv.3で召喚!」

 

再召喚されたソフィアによって、天より鹿のスピリットが呼び出される。

 

「アタックステップだ!」

 

「また【光芒】のマジックコンボが来るわよ」

 

「賢獣アイベリックスでアタック!」

 

「フラッシュタイミングでマジック『サイレントウォール』を使用する」

 

「2枚目か!?」

 

「アイベリックスのアタックはレオン・ハウルでブロック」

 

獅子と鹿がぶつかり合う。

 

「フラッシュタイミングでマジック『ネイチャーフォース』を使用!トラッシュのコアを全てアイベリックスへ移動」

 

「…」

 

互いに一歩も引かなかったレオン・ハウルとアイベリックスだったが、とうとうレオン・ハウルが押し負けフィールドの壁へ叩きつけられて消滅する。

 

「ああ!レオン・ハウルがやられちまっただ」

 

「【光芒】の効果発動、ターンエンドだ」

 

 

 

弾の第14ターン

 

「メインステップ。ジークヴルム2体をLv.2と3に、古代闘技場をLv.2にアップ。そしてマジック『ドラゴンズラッシュ』を使用!」

 

「…来たまえ!!」

 

「アタックステップ。ジークヴルムLv.3で【激突】だ!!」

 

「フラッシュタイミングでマジック『サイレントウォール』を使用!そのアタックは…天使長ソフィアで…ブロック」

 

天使長ソフィアがクラッキーを守るように立ち塞がり、ジークヴルムのブレスをまともにくらって消滅する。

 

クラッキーはソフィアが消滅する寸前まで笑顔を浮かべているのを背後からでも感じ取っていた。

 

「…すまないソフィア」

 

「ドラゴンズラッシュの効果でジークヴルムは回復。ターンエンド」

 

 

 

クラッキーの第15ターン

 

「このターンで決める!メインステップ!アイベリックスをLv.2に、スフィン・クロスをLv.3にアップ!」

 

アイベリックスとスフィン・クロスが強化され、2体は雄叫びを上げる。

 

「…来い」

 

「アタックステップ!スフィン・クロスでアタック!」

 

スフィン・クロスが巨大な翼を羽ばたかせ、弾へと迫る…が

 

「ジークヴルムLv.2でブロック」

 

それを妨げるのは雷の龍。

 

「当然スフィン・クロスの効果は知っているよな!スフィン・クロス回復!!」

 

スフィン・クロスは飛びかかってきたジークヴルムをいとも簡単に弾き飛ばし、咆哮と共に回復する。

 

「…」

 

「ここで決める!フラッシュタイミング!マジック『ウィングブーツ』をスフィン・クロスに使用!不足コアはアイベリックスから使用しLv.1にダウン。スフィン・クロスをブロックされなかったものとして扱う!」

 

スフィン・クロスに光の翼が現れ、ジークヴルムを越えダンの最後のライフを狙う。

 

「まずいわ!ダン!」

 

「ダァーン!」

 

「先生の勝ちです〜!」

 

「フラッシュタイミング!マジック『ドリームリボン』を使用!スフィン・クロスを手札に戻す!」

 

「何だって!?」

 

ダンが掲げるカードから現れた白い帯がスフィン・クロスを締め上げ、そのままクラッキーの手札へと返す。

 

「ドリームリボン…温存していたのか、ターンエンドだ」

 

 

 

弾の第16ターン

 

「灼熱の谷の効果で『古代闘技場』を破棄。リフレッシュステップ、そしてメインステップ。フッ、まさかこいつの初陣の相手がお前だとはな…」

 

弾が手札から1枚のカードを掲げる。

 

「荒れ狂う暴龍よ…地の底より現れ、眼前たる敵を滅さん!『凶龍爆神ガンディノス』Lv.2で召喚!!」

 

大地が割れ、淡く緋く輝く角を持つ漆黒の龍が咆哮と共に翼を広げ現れる。

 

「そのスピリットは!?この前のチャンピオンシップのXレアか!!」

 

「おお〜!かっこいいだよぉ!!」

 

「まだあんなスピリットを隠し持っていたの!?」

 

「ジークヴルム全てをLv.2にしてアタックステップ!ガンディノスでアタック!」

 

ガンディノスがクラッキーのライフを砕かんと駆け出す。

 

「ガンディノスのアタック時効果が発動、BP5000以下のスピリット1体を破壊する。よってアイベリックスを破壊し、破壊したことによりデッキから1枚ドロー」

 

ガンディノスがクラッキーへ迫る道中についでと言わんばかりにアイベリックスを切り裂いて破壊する。

 

「アイベリックス!!」

 

「さらにガンディノスの効果【強襲】が発動、ネクサス『灼熱の谷』を疲労させガンディノスは回復」

 

「青の効果を持っているのか!?くっ、ライフで受ける!」

 

ガンディノスの鋭利な爪がクラッキーのライフを切り裂く。

 

クラッキー ライフ6 → 5

 

「再びガンディノスでアタック!【強襲】の効果で『古代闘技場』を疲労させ回復する」

 

「ライフで受ける!」

 

ガンディノスは続けて反対の爪でクラッキーのライフを砕く。

 

クラッキー ライフ5 → 4

 

「ガンディノスで3度目のアタックだ」

 

「ライフだ!」

 

最後は至近距離での灼熱のブレスによってクラッキーのライフを焼き尽くす。

 

クラッキー ライフ4 → 3

 

「行ける!行けるわよダン!」

 

「クラッキー!」

 

「先生〜!」

 

「これで終わりだ、ジークヴルム3体でアタック!」

 

3体のジークヴルムが一斉に飛び立つ。

 

「2体のジークヴルムのアタックはライフで受ける!」

 

2体のジークヴルムのブレスがクラッキーのライフを2つ砕く。

 

クラッキー 3 → 1

 

「そして最後のジークヴルムがアタックしたフラッシュタイミング!『アメンボーグ』を【神速】召喚!」

 

緑のシンボルからアメンボのスピリットが現れる。

 

「緑の【神速】!?」

 

「カレーのおじさんと同じだで!」

 

「これで次のターンで僕の勝ちだ!!」

 

「いいや終わりだ!フラッシュタイミングマジック『インビジブルクローク』を使用!」

 

「何!?しまった!!」

 

「ジークヴルムはブロックされない、最後のライフをもらうぞ」

 

3体目のジークヴルムによってクラッキーの最後のライフが砕かれた。

 

クラッキー ライフ1 → 0

 

winner馬神 弾

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クラッキー、大丈夫ですか?」

 

「すまないソフィア、不甲斐ない姿を見せてしまって」

 

「いいのです」

 

「…ダン、これで僕の2敗目だ。だが!すぐに勝ち越してやるから首を洗って待っていろ!あと僕以外に負けるのも許さないからな!」

 

「俺に対して随分と自分勝手だな…だが、いいバトルだった。またやろう」

 

「っ…ああ!」

 

「いいわね〜友達でライバルで競い合う青春ってやつ」

 

「いや面識チャンピオンシップくらいでしかないんだが…」

 

「えっ…そんなの気にしない気にしない」

 

「皆様、この度は申し訳ありませんでした。クラッキーのご友人の方にご迷惑をお掛けして」

 

「ソフィア、別にダンは友達というわけじゃ…」

 

「お詫びとしては何ですが、お食事をご馳走させてください」

 

「飯!やっただぁ!!」

 

「喜んでいただくわ」

 

「はーい、みんなー!先生のご友人たちに目一杯おもてなしするわよ!」

 

「「「はーい」」」

 

ミミ族の娘たちに連れられていくズングリーとマギサ。

 

取り残される弾とクラッキー。

 

「…行こうか」

 

「…ああ」

 

何とも言えない空気になりながら2人もズングリーたちの方へ向かうのだった。

 





誤解も解けた弾たちは、ミミの村でおもてなしを受ける。
そんな中、赤の世界を荒らす盗賊団が村に迫っていた。

次回バトルスピリッツ憑依転生ダン
村を守れ!ミミの村の伝説
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