ヴァスタークロウズ3外伝 混沌の龍師と可哀想な巫女 作:十六夜月mk2
「今からいうやつ、大会に出ろ」
「は?」
龍師イザヨイが変なことを言い始めました。
ついにグリフォン肉の怒りから嫌がらせに入ったのでしょうか?
「サベージ、レヴィン、ライザ、シリウス、ゾットアーク、フィーリア……大会に出ろ」
「アホ龍師俺はどうした」
「人数制限とアインお前まで行ったら誰が防衛戦力なるんや」
「黒龍パイセン達」
「あの人らなら大会中は帰省するってよ」
話は少し遡り……
「黒龍パイセン達荷物まとめてどしたの?」
「人界にあるイタリアに帰るロルメギルという輩が1名、俺黒龍は日本がある程度落ち着いたから帰る、そしてツムジカグナだかなんだかは小籠包と蟹が食いたいから上海に行くとか」
「いつ戻るよ」
「2週間楽しんでくるわ」
「てら」
とかあったとか。
福利厚生はこの神界解放者は厚いみたいです。
ついでに3食つき不定期昼寝付きで宿賃なしで武器アクセサリー貸し出し可能で新入り研修状態でも1日で好きな単位のお金をくれます。
今回は旅行にいくため黒龍さんは25万円、ロルメギルは1560ユーロ、ツムジカグラさんは12000中国元をくれました。
これは給料とは別に普段頑張ってくれたからのボーナスと労いもありました。
「……で、何で俺ら勝ち目ないのに大会なんて出るの?」
「あまりに強いやつを見なきゃわからんぬるま湯に浸かってる奴がいるからな」
「……あー」
サベージは理解してました、大体どいつかを。
そしてサベージは戦慄しました。これより強いやつなんているから神界は一体どうなってるのかと。
「引率は?」
「レヴィ公」
「任された、正直私のアインハンターでも勝てるか否か……」
「十中八九無理やろな」
「完全に仕置きと禊か」
「そうでもしなきゃ神界救えないじゃん」
レヴィンとサベージは無言になりました。
あのレヴィンですらおそらくは勝てません。まだ完全にフォースをだしきれてないのです。
そもそも人間のフォースは装備なしでも最低でも600はいきます。
しかしそれも完全に龍師とか巫女がフルスペックの時の話で今のイザヨイにリーネはまだ完全ではないのです。
「やるからには頑張るが……期待はするな、神器も対策されてるだろう……」
こうして、大会にレヴィン一同は向かったのでした。
レヴィン一同はギヴ神と言う主催の所の神界についたのですが……。
一同は直ぐに悟りました。
「勝てるわけないだろ」と
そもそも相手は完全に世界を救った英雄クラスです。
こっちはまだ邪竜すら倒せてない状況です。
けど見た目がおかしい人たちもいました……見た目はあからさまに漁師だったり、なんか言動が人外じみてたりもはや名前なのか?って人さえいました。
「つかぬことを聞くが大会受付は?」
「メルルを呼びます、少しお待ちを」
5分後
「お待たせしました!月人ルルナです!大会の参加者ですね?ギヴ様から話は聞いてます……って10人いるように見えるのは気のせいでしょうか……?」
「「は?」」
サベージとレヴィンはすぐさま確認しました。
どう言うわけだか知らないが4人店員オーバーしてたのです。
何でなんすかね本当……。
「なぜついてきた」
「観光ついで」
「ギヴ神界は観光目的の物はありませんよ?」
シューター2人は残念そうに落ち込みました。本気で観光で来たみたいです。
しかしなぜこの場人に黒龍さん達がいるのか?サベージは謎で仕方ありませんでした。
「ツムジカグナパイセンに黒龍パイセンは何故に?」
「龍師からの頼みだ、俺たちはついたのを確認したからルルナに今から送ってもらう……すまん、代金だ」
「承諾しました、そう言う話ならギヴ様に話をつけておきます」
「すまぬな……」
黒龍パイセンとツムジカグナパイセンは護衛用の愛剣を持って移転待機場へと向かって行きました。
どうやら代金は金塊1本を支払ったようです。6人分の寝食代付きです。デラックス部屋の代金で。
他の人たちは代金を支払う人もいれば敷地だけ借りてキャンプ勢もいました。
優勝候補達はデラックススイートで英気を養ってました。
なお、優勝候補達の中にはあえてキャンプをする人たちもいましたが理由まではわかりませんでした。
「焼き魚の匂い……」
「フィーリアちゃん?」
「買えるかな?」
「他人の食糧を取るな、彼らかて生活があるのだ……泊まれぬほどのな……」
「え?ただの趣味っすよ?キャンプで食う魚が美味くてついついやっちゃうだけです」
「レヴィンさん軽い理由だったみたいっすね」
「あ、どうもタケノコメバルっていいます。焼いた魚か魚介類いるならお金か食材交換で良いですよ?」
「その謎貝のアヒージョ干しグリフォン肉とじゃがいもで交換できる?」
フィーリアが勝手に話を進めてます。性格自由はこれだから困る!
しかしタケノコメバル君は快諾したみたいです。
十六夜神界ではグリフォン肉は他の神界に比べてお手頃価格で買えますがこの人の神界ではかなりの高級肉みたいです。
「これが噂のグリフォン肉か……結構お値段張るからなあ……」
「えっそんなするの」
「この干し肉サイズなら初物鰹1本分ですよ?」
「……嘘だろ?うちなんて魚の方が高級なんに」
神界ひとつ違えば、特産品が何もかも違うみたいです。
この人の神界では魚と甘味が特産品で、十六夜神界では肉と米とじゃがいもが特産品みたいです。
全くもって違いますね!
ついでにギヴ神界では武器と防具が高品質で安いです。
理由?争え……争え……!だからじゃないんすかね?食事はかなり他の神界に比べると違ってました。
どう違うか?それは見てからのお楽しみ。
そうこうしてる合間に謎貝のアヒージョが出来ました。
謎魚と海老が入っていてまず十六夜神界では出ない代物でした。
「いだだぎまず!」
フィーリアはノールックで食い始めました。
魚に飢えていたんでしょう、がっついて食おうとしましたが流石に油なんでやばいと思ったのかフランスパンと一緒に食べました。
「ゔまい!」
濁点つきで本気で歓喜して食べてます。なおタケノコメバル君はこの貴重な干しグリフォン肉をどうするかで悩んでるみたいです。
「魚嫌いで助かったわ、今回ばかりは」
「……すまん、刺身はあるか?」
「レヴィンさん生魚なんてあるわけ……」
「つったばかりの真鯛の刺身ならありますが?」
「……寿司にしようか?」
「寿司だー!」
向こうの神界組がごぞって集まってきました。寿司なんて大好物みたいです。
てか他の神界組まで集まってきてます。なんなんすかね寿司の魔力って?
「そこの女子(おなご)生魚を沢山と赤酢か白酢を……米はうちがなんとかする」
「あ、私マアジっていいますが?」
「名前が魚だな……」
「やった!寿司食べるのなんて初めて!」
「ライザは初めてか……」
「俺どうしたらいいの?寿司無理だけど?」
サベージも困惑ムードでした、急に合流寿司パーティが始まるのですから。
なんなら一部優勝候補者すら来てました。
「あ、卵いります?」
「寿司に玉子はいるだろ?」
「寿司のお礼に渡しますね!」
こんな軽い会話をしてますが、この卵を渡した神界は優勝候補者の1人でもありました。
「宿の飯食って寝るか……」
サベージは呆れ気味にこの砦の宿の食事場に行ったのでした。
ギヴ神界食事場
バイキングでもなければ無難な食事でした。十六夜神界がおかしすぎただけなんです。
「パンにマッシュポテト……スープにサラダとローストチキンか」
「これでも豪華な方ですよ?」
「……龍師イザヨイがいかに頑張って食事だけ力入れてるかがわかったぜ……米だけど」
しかし黙食です、ムードが静かです。
そらそうだ戦いに来てるのです。命のやり取りはしなくとも馴れ合いはしたくない人だっています。
サベージ君は脳筋で馬鹿ではありましたが社交性がないわけではありません。
つまり、「異常」だと気づいたのです。
「(なんだこの肉……普通の鶏肉じゃねぇ!興奮剤かなんか入ってる!滾らせる気かよ!?)」
「料理人、今日の肉は何だ?」
キレ気味にほかの食事者も苛立ってきました。
完全に何か仕込まれてます。
「……やはり天界肉では性格が荒ぶるか」
「野郎!」
一部参加者が完全に頭に血が上りブチギレました。
サベージほまだこの頃何も知らないのが功を奏しやばくなる前にマッシュポテトとパンだけ盗みすぐさま逃げに入りました。
「最悪……俺の晩飯パンとじゃがいもかよ……」
サベージは落ち込んでました、なんせ食事はポテトサンドだけです。
渋々食ってると誰かやってきました。
「蕎麦でも如何かな?」
「いいのか?」
「天界肉には人を昂らせる効果があります、故にそれを恐れた一部がキャンプをしてるのです」
「アンタ、名は?」
「サクソニア、ほらざる蕎麦だ……ポテトパンよりかはマシだろう」
サベージはそばを見てずるずる食べ始めました。
蕎麦の味は普通に美味く、これなら5枚いけるペースでした。
「あんた、優しいな……代わりになんか食材いっか?」
「あなたの龍師にいますぐ食材をここに送れといって下さい。今回は新規が多くこのままだと波乱の戦いになります。本当に命を落としかねない……生憎私の神界は食事は特産品ではないので……」
「こんな美味い蕎麦があんのにか?」
サベージはずるずる蕎麦を食べ、ポテトサンドを食べつつ言いました。
そして龍師連絡用の魔具を取り出して今すぐ連絡を始めました。
「イザヨイか?今すぐ俺たちがいる神界に大量の食料送れ」
「なんや毒でも出されたか?」
「私から説明します、ザルソヴァ神界のサクソニアといいます。ギヴ神界では食料は特化して作られておらず……慣れてない人が食べると気持ちが昂ってしまします。しかも今回は貴方方含み新規が多く喧嘩にまで勃発してしまいました……ギヴさんには私から話はつけるので今回ばかしは食料を……1000人前ぐらいは……」
「話はわかった、こっちも送ろう……観光目的で来たリックロックとマーツヤックを戻して十六夜神界全員で食事を作る。他の神界神にも話をつけるわ」
「申し訳なし、こちらも食料特化でないので……多分そちらの砦防衛にギヴ神界と私の神ザルソヴァ神が力を貸してくれると思います……」
龍師イザヨイは話を理解し食料と野外炊飯道具と腐らせる前の大量に余ってた食料を準備し今いるメンツ全員を連れ込む覚悟でした。
大会があまりに大規模になり皆ができる得意分野をやるみたいです。
「今12時だろ?19時の飯には間に合うようにそっちに向かう。サベージ……コテージ制作準備いいな?」
「しゃーねーよ喧嘩沙汰よりかはマシだぜ」
龍師イザヨイは連絡を切るとサベージほすぐさま食事を終えました。
「蕎麦美味かったぜ、アンタ何度もここに?」
「何度も1位になっただけですよ」
「優勝候補者も天界肉は苦手なんだな」
そんなジョークを飛ばしつつもルルナがやってきました。
「申し訳ありません!天界肉しかなくて……」
「うちらから食料持ってくるからよ、俺たちの神界砦は任せたぜ?」
「今そちらに護衛兵を送ります!ギヴさんからも食料代と宿泊地建築代と人件費は払うと言伝を!」
「では!転移があるため私はこれぐらいしか言えませんが……」
そういうとルルナは急いで行きました。
サベージもこれを伝えるために寿司会場へと戻るのでした。
神界守護砦前
「レヴィンさん、つーわけで」
「よし、皆が食い終えたら私も他神界に話してみよう」
「Daiki神界、魚と和菓子提供できます」
「タマゴ神界、新鮮な卵と牛乳提供できますよ!」
「十六夜神界からは大量の食料が来る手筈だぜ?簡易コテージと」
確実に大規模大会になっていってました。
この後片付けが大変になりそうですが大丈夫なんでしょうか?
「とにかく、できる奴は手伝ってくれ」
しかし、手伝う人と手伝わない人がいるのは明白でした。
そらこんな事になるなんて誰だって思いませんし大会前に無駄に体力は使いたくありません。
「やっぱ一部だけっすね……」
「マアジは悪くない…….」
「ギヴ神界のヴァラだ……人様に食わせる食事でこんなミスをやらかすなんて不覚だった……後の手伝わない奴らに代わって私たちが全力で手伝う……」
「いや、多分コテージはうちらしか無理っすよ?ねぇレヴィンさん」
「あれは多分特産品だからな……」
「水の確保を今新兵達がWhiteでしてる、だから安心して使ってくれ」
「Whiteを新兵達がいくってやばない?」
しかし、水と食料はあっても洗濯とか風呂の問題がありました。
快適に過ごすのは難しいのです。こんな寒い時期に水編みなんて出来ませんしやったら間違いなく風邪を引きます。
と言うわけでそこらもイザヨイが解決してくれるでしょう。
多分、恐らく、きっと、メイビー。
「さーて、レヴィンさんそっち任せましたよ?ライザ!」
「はいよー!得意の圧縮術だね!」
ライザは中の快適さはそのままに土地を圧縮できる術を持ってました。
え?どっかで聞いたことがある?アトリエ?何のことかな?
とまあ、そういう事でしてライザは土地面積の計算から開始してました。
「土地は広い……汚水関係も埋めて浄化可能……いけるよ!」
「よし!」
ライザは道具が届き次第やると言って素材の準備に入りました。
決して錬金術パワーではありません。それは別のライザです。こっちのライザも確かにライザリン・シュタウトに姿容赦は似てますが性格は元気というよりゴリ押しパワーで解決する似てるが似てない存在です。
なんなら名前まで違います。錬金術は仮にできても名前違うから別人だな!
後こっちのライザ何よりクーケン島の存在知らないし。
「シリウス!燃料の手筈は!」
「出来てますよ、2日分ですがね」
「後3日分は!」
「慌てさせないでくださいよ……私新兵だし何より警戒担当ですよ?」
「だったら体を動かせ!」
シリウスは不満になりながらも見張り塔に戻り、保存食クッキーとポップコーンを作り始めました。
自分で食うようですかね?これ?
「シリウスも舐め腐ってんなあ」
「サベっさーん、龍師イザヨイ隊来ましたよー」
「だいぶ早いな」
14時30分
龍師イザヨイと巫女リーネが来た事により大分と形となり大会会場まで作ってしまい完成する始末でした。
そして各自の神界からの食料寄付とかで料理を作り始めてました。
ついでにキャンプ組ですら簡易コテージに泊まっており満足いく結果でした。
優勝候補者とかはデラックススイートとか任意で選ぶ形でした。
他神界龍師も徐々に集まり今回の大会は本当に大規模待ったなしでした。
「あーカレーライス作るのだるい!」
「龍師自ら作るの!?」
「十六夜神界では食いたいもんは当番制、作り手に左右されんだよ!つーわけでクレームは受け付けてませんが美味いもんは保証します」
「なんなら巫女すら作ってます、あっ魚は出ますが生は出ないのであしからず。龍師イザヨイがアレルギーでして……」
ベネディクト君はなんか驚愕と困惑をしてました。
普通龍師自ら調理場に立って調理なんて考えられません。なんなら踏ん反りする方です。
それが今目の前でカレーライスを作ってるのです。しかも200人前相応を慣れた手つきでなんなら美味そうな香りで。
「……龍師ってなんだっけ?」
彼は疑問に思いつつも簡易コテージで休む予定に入ったのでした。
ついでに簡易コテージの中身は調理用かまどに人数分のベットと簡易照明にシャワー風呂付きの普通にすごい中身でした。
18時
ついに大会は始まろうとしてました。