仮面ライダービルド in MCU   作:遥か彼方

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アイアンマン2

エキスポ内に存在する日本庭園にて、アイアンマンことトニー・スタークとウォーマシンことジェームズ・ローディは戦っていた。

相手はいく数にも及ぶ人型のドローン達。数の暴力が2人を襲う。だが、その内実…

 

「見たか?」

 

「ああ、お見事。」

 

結構楽しそうにやっていた。

さっきまで喧嘩していたのが嘘の様だ。否、喧嘩したから仲直りした今後腐れないのだろう。いずれにせよ親友同士の共同作業だ。

 

ウォーマシンが腕に装着している機関銃でドローンに撃ち付けながら複数を同時に攻撃しているのに対し、アイアンマンは拳でドローンの腑に穴を開けたりと見た目と反したパワー系の戦いを繰り広げている。

一体一体確実に…2人のコンビネーションはドローン達を圧倒していた。

だが、限界も見えてきた。倒したドローンの背中から次々とまた新しいドローンが銃口を向けながら歩んでくるのだ。数の暴力に人間はそうそう勝てない。

アイアンマンは少し辺りを見渡し弾丸の嵐を鋼鉄の体で受けながらしながら叫ぶ。とっておきを使う為に…

 

「伏せろ!!」

 

数の暴力をねじ伏せられる武器をアイアンマンは持っていた。

ウォーマシンがアイアンマンの言う通りに伏せると赤い光線がウォーマシンの背中を通り抜ける。

 

ペタワットという単位がある。分かりやすく言えば1ペタワットが1000兆ワットとイコールだと言えばわかるだろう。

その赤い光線は2000ペタワットものエネルギーをレーザーとして放出、一瞬にして着弾部分は蒸発し、周辺のドローンを全て真っ二つ。木々共々ドローンも瓦礫の山と帰した。

 

「次は最初からそれ出せよ。」

 

「生憎一度しか使えないんだ。一度きり。」

 

アイアンマンの言葉にその通りと言わんばかりにガンドレッドから空になったカートリッジが飛び出る。それを虚しそうな目でウォーマシンは見ていた。

 

『気を付けてもう一体ドローンが来てるわよ。他のとは違う。コイツだけリパルサー信号が強い。』

 

次の瞬間には耳元に女性の声が響く。背中に冷や汗と轟音。2人して嫌な物を見る面持ちで空を見上げた。

そして、その正体がアイアンマンのレーザーに引っ掛かった瞬間、空から光と共に2人より一回り大きなアーマーが飛んで来た。ザンッと地面に着地してそのアーマーの顔面がこちらを睨む。

 

「また会えたな。」

 

その正体不明のスーツの面がはだけたと思ったらその中にあったのはトニー・スタークにとってみた顔だった。

ゴツいスーツの中から現れるのはこれまたゴツい顔。

イワン・ヴァンコ。ロシアの科学者でトニーの父、ハワード・スタークと共にアークリアクターを作り上げたアントン・ヴァンコの息子である。

 

「面倒臭そうだ。」

 

そう端的に言い放つウォーマシン。瞬間、バシュンッ!!とイワンの腕アーマーからウィップが飛び出した。

イワンにとってウィップは必要装備なのだろう。あのアーマーを名付けるとするならウィップラッシュマーク2と言った所か。

するとウォーマシンは自信満々に前に出た。

 

「俺が良い武器持ってる。『別れた妻』でぶっ飛ばす。」

 

「何?」

 

アイアンマンの問いも聞かずウォーマシンは肩から発射口が露出させると、発射体制に入った。

ハマーが言うには「葉巻でいえばキューバ産の極上品」

赤外線誘導のサイドワイヤーミサイル。相手に食い込んだらRDX弾が炸裂し、軍事基地をもぶっ飛ばす…らしい。ニックネームが『別れた妻』

内心ちょっとローディはワクワクしていた。正味、そこまでの破壊力となるとちょっと男心をくすぐる物がある。

 

内心、ぶっ飛べ!!

 

と思いながら肩口から十分に溜めたミサイルがウィップラッシュに向けてと綺麗な歪曲を描いて飛んでいった。

着弾した瞬間、ローディは素晴らしいミサイルだと思った。そこには美があったのだ、一瞬で消えるには惜しい程に完璧で綺麗な飛行機雲。本当に美しい。

 

それしか取り柄が無かったと言う一点を除いては…

 

その歪曲を描いた飛行機雲はウィップラッシュの胸元に着弾するが食い込む事も無く「ガシャンッ…」と軽い音を立てて川に落下して消えた。

 

「……ハマーの武器か?」

 

「………ああ。」

 

ローディはハマーに少しでも期待した事に後悔した。

あんなガラクタをあんなに眩しい物を見る様な目で熱弁できる精神を讃えたいとローディは思った。

 

「俺に任せろ。」

 

ちょっと泣きそうになっていたウォーマシンを退かせて、先程ウォーマシンがした様に肩からミサイルの発射口が飛び出させるアイアンマン。

するとそこから出たミサイルは突如としてウィップラッシュに降り注ぎアーマーのおかげでダメージは無い物の少し後ろへ後退させる威力はあった。

ウォーマシンはちょっと泣いた。

 

瞬間、黙ってミサイルを受けているだけだったウィップラッシュが動き出す。アイアンマンとウォーマシンの間にウィップを叩き出すと、それを避けて肩にあるガトリングキャノンでウォーマシンが対応する。だが一瞬でウィップによりガトリングキャノンは破壊された。

 

そしてウィップラッシュはアイアンマンに目標を定めると宙を浮いていたアイアンマンをウィップで掴んで叩き落とす。

 

「ぐぉっ!?」

 

アイアンマンは岩に腰にぶつけると少し昏倒して、目を回す。

 

トドメにとウィップラッシュがウィップを振り上げるがウォーマシンがガンドレッドの銃をぶっ放しながら視線をずらしてくる。仕方ないのでトドメを諦めてウォーマシンを狙おうとすると次の瞬間にはアイアンマンが胸部目掛けてジェットを使ったタックルを仕掛けてきた。

イワンは内心面倒に思いつつアイアンマンを庭園の中央にあった鳥居に向けて受け流すとウィップでウォーマシンの首を絞める。アーマーを少しずつ破壊しながら、また飛んで来たアイアンマンの首にもウィップを飛ばして捕まえた。

 

ウィップラッシュを中心にそれぞれ左右でアイアンマンとウォーマシンがウィップで首を絞められている状態。アーマーのおかげで今は軽傷だが火花を放っている時点でそう時間がないのは明白だろう。

 

「ローディ!良いアイデアがある!」

 

苦しそうな吐息を吐きながらトニーはローディに向けてそう言い放つ。すると「ヒーローになりたいか!?」と問いてきた。

 

「何!?」

 

と発言の意味を問うローディ。だが、トニーは

 

「力を合わせるぞ!相棒!手を貸せ!」

 

とリパルサーを向けてくるのみ。だが、次にはローディは理解した。

この間のトニーとの喧嘩であった一幕の再現だ。ローディとトニーがそれぞれリパルサーを放ちぶつかった地点には凄まじいエネルギーが発生する。

 

それを利用するのだ。

 

「わかった!良いぞ、やれ!!」

 

少しずつ破壊されるアーマーに気を取られながらもそう言い放った。

リパルサーのエネルギーが段々と集約する。そしてこれ以上無理だとなった時。

 

「撃てぇッ!!」

 

リパルサーを同時に放つ

 

 

閃光

 

 

エネルギーとエネルギーのぶつかり合い。詰まる所S極磁石とS極磁石を打つけると反発がある様に同じエネルギーをぶつけ合って反発を生まれさせたのだ。

 

その中心にいた存在はそうそう無事ではない。

 

数メートル吹っ飛ばされた2人はアーマーのおかげか外見はボロボロだが内面はなかなかに無傷に近かった。

だが、ウィップラッシュ事、イワン・ヴァンコはどうだろうか。アーマーはほとんど弾け飛びもはや身動きもそう取れない。胸のアークリアクターも機能しているか怪しい。

 

ゆったりと立ち上がった2人はイワンに近づく。もう終わりだとばかりに…。

だが、奴の目はまだ死んでいなかった。

 

「……貴様の負けだ」

 

もう半身不全で動けないだろう。その姿にトニーは一瞬顔を歪めるがその言葉を聞いて察した。

 

ピッ……ピッ……ピッ…ピッピピピ…

 

イワンのアーマーから赤い点滅と共にそう冷たい音が鳴る。それは段々と早鐘を打っていく。だが、一つではない。先程破壊したドローン全てが赤い点滅と共に音を鳴らし始めた。

 

「…ドローンが全部自爆する!!早く脱出しないと!!」

 

段々と早くなっていく点滅に焦る最中。トニーは別のことを考えていた。

 

「…ペッパー……?」

 

現実は虚しくGPSがそこに彼女がいることを知らせていた。飛ぶ準備をする2人、もうイワンの事なぞ頭に無い。直ぐに助けないと!そうしてリパルサーをフルに使おうとした次の瞬間だった。

 

 

バシュン………

 

 

そう電源が切れたかの様に周りの音も光も全て消える。その中でイワンの「な……何?」と言う声だけが響いた。

アイアンマンはレーザーで爆発が無くなった事を確認した後、再び地面に足をつけた。

 

「さて、どう言う事かは知らんが爆発は無くなったぞ。」

 

「糞っ…」

 

アーマーを脱いで逃げようと必死のイワン。死ぬ前提で動いていた為にもはや万策が尽きていたのだろう。

 

「逃げるな。」

 

「糞っ!!もう爆発は止められない域に達していた筈だ!!スタークどうやった!?」

 

「だから俺にもわからないと言っているだろ。」

 

そう言いながらアイアンマンはイワンのアーマーを掴むと引き摺り出した。

 

「はぁ、帰ったら一杯奢れよ。」

 

ウォーマシンはそう言うとため息を吐いた。だが、次の瞬間、アイアンマンは足を止めた。ウォーマシンは少し困惑しながらも問いかけた。

 

「どうした。」

 

「いや、一杯はもう少しかかりそうだと思ってな。出てこい!!レーザーでそこにいるのは分かってるんだぞ。」

 

トニーは瓦礫に向かってそう叫び出す。証拠に脱いだマスクから今だに音がしている。

 

リパルサーを瓦礫に向ける。それは光り輝き次第に十分以上に鳴り響く。

もう次の瞬間には発射だと言った瞬間。奴は現れた。

 

両手を上げながら瓦礫から出たのは赤と青のツートンカラーのアーマーを身につけた男…だろうか?腰にはとても独創的なベルトバックルをつけていた。

 

「いや、ごめん。戦いに遅れちゃったし、無粋かと思って…一応隠れていたんだけど。」

 

「…そんな事はどうでも良い。あの爆発を止めたのはお前か?」

 

アイアンマンは隣のイワンを見つめながらそう問いかける。

 

「そうだけど…それ下げてくんない?」

 

「お前、何者だ?」

 

「今の話聞いてた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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