チャーレム系主人公 作:怒り狂ったアサナン
──ポケットモンスター。縮めてポケモン。
世界のあらゆるところに存在する不思議な不思議な生き物である。
不思議すぎるんだよなぁ……(白目)
やぁこんにちは、ボクはチャーレム!実はね、
転生したらポケモンになってたんだけど…………えぇ…?
ということでポケモンになったあの時の頃を懐かしんでみようと思う。
俺は若くして死んでしまった。なんだかんだ通り魔にやられた感じだ。雑だが許してくれ。というか人が死んだ状況を詳細に教えるってなんか嫌だ。
やりたいこと沢山あったのに死んでしまった。悔しいが死んでしまったのでは割り切るしかない。というか何故死んだのに意識が残っている?
そう考えていると目の前に現れたのだ。
後光が差し込み眩し過ぎて辛うじて輪郭くらいしか見えない存在が……!!
「人の子よ、望みを言いなさい」
キター!!と思ったねあの時は。明らかに状況証拠が物語っていた。
若くして死んでしまった悲しい俺。そんな記憶が残っているのにある意識。なんか物凄く上位存在とか神っぽいヤツ!!!
誠に勝手ながら異世界転生のお時間です。
その時の俺は死んだ後で余裕が一切無かった。現実逃避とばかりに余計なことを考えていたしバカな願いを口にした。
(神様、神様!!俺は楽園的なところで生きたいです!!抜きん出た能力、圧倒的な才能、恵まれた出会い、他を抜きんでた素晴らしい生に生まれ変わりたいです!!!)
どうせならチーレム系になりたい。子供がサンタクロースを信じる様に無垢な願い。俗に塗れた要望だろうが必ず叶うという確信の下に言い放ったその言葉は、
「……アナタがどのように生きるか私は楽しみにしています」
紆余曲折の末にその通りになった。
そんなこんなでチャーレムになっていました。
チートでハーレムを望んだらチャーレムになっていました。
目が覚めたらチャーレムであった。アサナン経由ですらない。卵が先か鶏が先かの問題は何処にでも転がっているんだなぁ。
初めて会ったチルットに向けて「ボクはニンゲンなんだ!!」ってポケダンみたいなセリフを言ってしまったよ。
チルット君めっちゃ呆れてたよ。
それにしても生まれ変わった場所はとても綺麗で素晴らしい場所だった。
常に晴れ渡った場所で、キラキラと輝くクリスタルがそこらに生えている。景観に飽きる事がないし、きのみにも溢れ豊かな土地だ……楽園である。
……周りの戦闘力を考えなければ。
なんか明らかに戦闘民族っぽい古代生物モチーフのポケモンになんか明らかに戦闘兵器っぽいディストピアの未来生物モチーフのポケモンがそこらに溢れている。
何これぇ……(白目)
ボクはこれから生きていけるのか……。
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その日、エリアゼロにて目を疑う光景が観測された。
エリアゼロはパルデアの大穴とも呼ばれ、大変危険な場所として禁制地扱いを受けている。
その恐ろしさとはエリートトレーナーすら基準にならない。パルデアのチャンピオンクラス、そのレベルが足切りになるのではというほどの魔境中の魔境である。
そんな魔境で観測されたのは一体のチャーレムである。
エリアゼロのゼロラボ。調査団の音信不通を機に今は誰も入るものはいないのだがラボには幾つかのカメラが少ないながらも付いていた。そのカメラが捉えた。ありえない光景である。
それが何かというとポケモンの戦闘光景。所謂ポケモンの野良バトルである。
野生のポケモン同士のナワバリの取り合いは珍しいことではないが、このエリアゼロではその規模が違う。光景だけ見れば楽園と見紛うほど美しい場所でありながら生態系は傑物の群雄割拠。バンギラスですら泣いて逃げ出すほどと言われている。
対戦相手は通常の二倍の身長はあるガブリアス。一つの首だけで通常のサザンドラのレベルほど強いサザンドラ。右目に大きな切り傷をつけた色違いのドラパルト。
これらはエリアゼロに住まう進化前のガバイト・ドロンチ・ジヘッドが進化したものと考えられる。それにしても異常個体であり大穴の外の世界に一体でも出ればジムリーダーでも負けかねない怪物である。
実際、エリアゼロでもナワバリを作っていた一勢力である。
それをチャーレムはどうしたか?
──三対一で全てを薙ぎ倒していた。ドラパルトのリフレクターをかわらわりで壊しながらサザンドラを倒しマッハパンチと見紛う速度の冷凍パンチで残りの二体を倒す。
三体を倒した直後、チャーレムは突如カメラへと目を向けると映像が途切れたためこれ以上はわからないがおそらく彼若しくは彼女が何かをしたのであろう。
この映像は後にSNSで拡散されることになるのだが、最終的にはドッキリやフェイク画像として扱われる始末。
実際には今尚、エリアゼロに存在しているというのは誰も知らない話である。